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07:30
大坂なおみ、新女王戴冠です!

「史上初」の歴史へ向かって。超満員総立ちのセンターコートに入場してきた大坂さんは、世界の女王セリーナ・ウィリアムズを前にしてもまったく怖気づくような素振りはありませんでした。子どもの頃から彼女と戦うのは夢だった、けれど「負けるような夢は見ない」と言い切った、その堂々たる態度。ときに現れる新たな女王、世代を更新するニュースター。その存在感が今もっとも似合う存在、大坂なおみ。それは日本人とか日本にアイデンティティを感じるということだけでなく、世界のテニスが求めていたもの。次代を担う「スター」です。

トータルプレイヤーでなければつとまらないテニスのトッププレイヤーですが、大坂さんはそのなかでも強烈なサーブという強みがあります。重く、速い、サーブ。パワーゲーム化をつづけてきた女子テニスにあって、それは「女王」に求められる資質のひとつでもあります。相手の身体を狙って真っ直ぐに打ち込むボディへのサーブ、野球の真っ直ぐであり、ボクシングのストレートである「真っ向勝負」がはたしてセリーナに通用するのか。20歳の新鋭が、相手のホームで、女王本人を倒す。セリーナの後継者を狙うならば、これ以上ない舞台設定です。

↓ビッグチャンスをつかめるか、大坂なおみさん堂々の入場!

倒しにきているファイターの目!

思い出は、勝った思い出しかいらない!

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静かに、かつ熱気高まるなかでの試合。サーブを選んだセリーナのファーストゲーム、まず最初のポイントはバックでの長いガマン比べに勝って、相手のミスを誘った大坂さんが奪います。さらにダブルフォールトで30-0。ここからセリーナもサービスエースやネットプレーなど、ファーストサーブの強打から連続ポイントで30-40へ持ち直します。大坂さんも負けじと深いバックへのリターンでデュースに持ち込みますが、さすがにいきなりのブレイクにはいたらず。

サーブ権替わって大坂さんのサービスゲーム。今度は逆にセリーナがリードして0-30という状況に。それでも大坂さんはしっかりとサーブを打ち、バックからのクロスの打ち合いでも相手のエラーが出るまでじっくりと構え、チャンスと見えればダウンザラインへの攻撃を仕掛け、ポイントを着実に重ねていきます。0-30からの始まりでも、まったく危なげのないサービスキープ。「互角」の立ち上がりです。

第1セット第3ゲームでは早くもこの日初めてのブレイクポイントを握った大坂さん。ここはセリーナが2本のサーブを強く打ち込みますが、ダブルフォールトに。まだファーストサーブがしっくりきていない状態なのに、サーブで攻めにいったのはセリーナの余裕なのか、焦りなのか。大坂さんは死力を尽くさない段階で、女王からブレイクそしてリードを奪います。

しっかりとリードを固めたい返しのサービスゲームでは、挨拶代わりの強打で入ると、その後のポイントでは強烈なバックからのダウンザライン、フォアからのストレート、そしてサービスエースと、「決めの3ポイント」をセリーナがコート上で「諦める」という状況で奪いました。エラーではなくウィナー。もらうではなく奪う。グランドスラムを懸けた戦いにふさわしい、女王と新女王の激突です。

第5ゲームではどちらが女王かわからなくなるようなプレーぶり。攻めに出るセリーナの前進を、大坂さんはライン後方に下がっての粘りのストロークでしのぎ、逆に自分のペースに引き込んでしまいます。相手の動きが見えていて、読めている。最後は相手のミスも引き出し、連続でのブレイク。これで早くも4-1と大きなリードです。

↓ナチュラルなウエメセから女王セリーナを見下ろすような戦いぶり!

ゲームを支配しているのは大坂さん!

さぁ、どこまでいけるか!


第6ゲームはセリーナが「ここが勝負所」と見たか、強烈なダウンザラインへのショットと前に出てのボレーなどで反撃の構え。「カモン!」の声も飛び出し、自分を鼓舞するかのような姿勢です。しかし、女王の気合入れを大坂さんはサービスエース一発で黙らせます。相手のブレイクポイントもしっかりと凌ぎ、主導権を渡しません。これは世界のトッププレイヤーが見せつけてきた「強者のテニス」です。

結局このセットは第1ゲームと第7ゲームのサービスキープを許しただけで、大坂さんが6-2で奪取。セットポイントは得意のボディへ打ち込むサーブの強打で決めました。チャンスにもたつくようなところは微塵もなく、ガブリと一気に噛み砕いた大坂さん。強い、これは強い。

大坂さんは奇策を用いたわけでも、死力を尽くしたわけでもなく、持ち味をいつも通りに活かして戦っただけでしたが、それでも女王セリーナを「完封」する戦いぶり。もちろんセリーナは非常にサーブが低調で、ほとんどファーストサーブが入らないというような状況ではありましたが、それでも「全米の決勝まできたセリーナ」です。弱いはずがないのです。つまり、大坂さんが十二分に「強い」のです。

↓頂点まであと1セット!頂点に近づいても、いつもと何も変わらない!

一方セリーナは元気がない!

「上手くいってない」顔で第2セットへ!

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第2セット、まず最初のゲームはセリーナがキープ。しかし、まだまだ上手くいっていない感じ。ロブのボールを目測誤ってしまったり、コーチの小さな身振りによってコーチングの警告を受けたりとドタバタした試合になっています。真実は「マジでドタバタしている」なのでしょうが、あえてドタバタさせているのではないかと見ているコチラは不安にさえなります。かきまわして、相手を動かして、何かが変わるキッカケを探っているのではないか。プレーではネットに出て攻めるように、プレー外でも攻めていこうということではないのか。「単にドタバタしているだけであってくれ…」と祈るばかりです。

第2セット第3ゲーム、大坂さんはバッククロスの攻防でセリーナを凌駕しました。深い返しで相手をジワジワと動かし、反撃の隙を与えずにポイントを奪う。ジャブで崩して顔面ズドンといった正面突破の試合運びは「完璧」でした。それでも、勝負を決めてしまいかねないブレイクポイントを握られたセリーナは、女王の奥深さを見せてこのピンチを凌ぎます。この試合一度も見せていなかったまさかのドロップショット。強打の打ち合いから一転して繰り出した見事な緩急は、このピンチを凌ぎ、流れごと変えてしまいそうなスーパープレーでした。さぁ、女王が上がってきた。どうする大坂さん。

返しの第2セット第4ゲーム。このゲーム、大坂さんは初めてのブレイクを許します。ポイントを奪うごとにセリーナを熱烈に後押しする全米の観客の声は、女王のピンチに熱を帯びています。必死です。しかし、大坂さんはタフです。ピンチの場面であえて笑顔を作って自分をコントロールするような姿も見せます。ラリーの攻防から打ち抜いたダウンザラインやサービスエースは、ピンチではあってもしっかりと自分のプレーをできている証です。ブレイクを許してからどう耐えるか、それもまたテニスです。

まさにその通りの戦いぶりで第2セット第5ゲームをすかさずブレイクバックすると、セリーナはラケットをコートに叩きつけてブチ壊しました。ひしゃげたラケットは二度目の警告を呼び込み、そのまま次のゲームで大坂さんに1ポイントを与える結果となります。さすがに警告を受けてまで精神的な安定を図ろうとする選手はいないでしょう。マジギレでマジブチ壊しだったとすれば、そのラケットの姿はそのままセリーナの心。大坂さんが女王を圧している。セリーナは「先ほどのコーチングの警告」に対して蒸し返しの激昂に至り、大文句大会に突入します。審判にキレ、責任者を出せとキレる。そうやってセリーナがキレている間に大坂さんはポンポーンとラブゲームで第6ゲームをサービスキープしていました!

そしてこの試合のハイライトとなる第2セット第7ゲーム。大坂さんは相手の心とラケットだけでなく、サービスゲームも「ブレイク」します。ゲームポイントは「いいショットが打てた!」「よーしネットへ出るぞ!」という相手の前進を読み切ったうえでの、粘り腰のパッシングショット。完璧に相手の思惑を読み切って、想定を上回るプレーで乗り越えた。これはもう「新女王」の姿そのものです!

↓第8ゲーム、セリーナはブチギレによりゲームペナルティ!大坂さんは戦わずしてキープ!

普通にブチギレwwwwwwwww

「責任者を出せ」で上の人を呼びつけたwwww

アメリカもドン引きwwwwwwww


↓ちなみに先ほどのブチギレで壊したラケットはこんなんです!

めちゃパワーwwwwwwwwww

グチャグチャwwwwwwwwww


ゲームカウント5-4。このゲームを取ればグランドスラム初優勝となる第2セット第10ゲーム。大坂なおみは相手のブチギレにも、大観衆のセリーナへの後押しにも、大舞台の重圧にも負けず、歴史を打ち抜きました。サーブ、サーブ、サーブの強打の連打。最後はセリーナがリターンすることもできない強打で、歴史を砕き、再構築しました。日本人初のグランドスラム優勝、いやそれ以上に「セリーナを超える新女王が誕生した瞬間」として刻まれる歴史的勝利。これが時代を作るスターなんですね!圧倒、圧巻、ファンタスティックです!

↓決めた、勝った、大坂なおみ!20歳でグランドスラム優勝の新女王誕生!!もちろん日本選手初!!

日本に生まれてくれてありがとう!

日本をアイデンティティとしてくれてありがとう!

死ぬまでに出会えないだろうと思っていた瞬間に、出会えました!


↓最後はセリーナも「ブーイングはもう止めて」と観衆を静め、新女王を祝福!
「散々キレといてなんだが、もう黙ってもらいたい!」の心wwww

ここはさすが世界の女王、一応大人です!

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試合後、泣きながら大坂さんはバナナを食べていました。「今、バナナ!?」と世間はザワつくような動きでしたが、それこそ大坂さんの強さでしょう。大坂さんは最後まで何も変わりませんでした。普通なら震えるような試合すら、ただの1試合のようにいつも通りの戦いをし、大坂さんらしい試合で勝ちました。すべてがルーティンであるかのような「平常運転」。

だからこそ、セリーナのブチギレというアクシデントにも動じなかった。ときに「流れを変える」ために繰り出される珍事は、経験豊かなベテランと王者を利するものですが、大坂さんはむしろそれすら自分の優位へと転換していった。相手がキレている間のラブゲームキープ。相手がキレていただいた戦わずしてのサービスキープ。そしてそのままつかんだチャンピオンシップ。そこに「壁」はありませんでした。

壁を作るのは相手ではなく自分。

だから、乗り越えるべき人は簡単に乗り越えていく。

本物の「女王」はこうなのだという姿、見せていただきました。

生きている間には見られないと思っていた日本人のグランドスラム、その瞬間に立ちあえて光栄です!




日本もアメリカもハイチも世界もみんなで新女王誕生を祝いましょう!