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12:00
どう考えても景品表示法違反です!

昨日、僕はカレンダーを買いに行きました。前々からそろそろ買わないといけないなぁとは思っていたのです。もうすぐ2018年も終わりですし、仕事の都合で2019年の曜日や日付を見る機会も出てきています。「野球シーズン用です!」などと言い張って、半年ぶんしかないカレンダーを例年送りつけてくる埼玉西武ライオンズなどの存在も念頭にはありましたが、家と会社と最低2つ、できればコンパクトで置きやすい卓上型が望ましい。どこかで手に入れないといけません。

そんなとき届いた、あったかーいお知らせ。何と、寝具メーカーとして有名な東京西川さんが今年もカレンダー事業に手を出し、スポンサードする羽生結弦氏を題材にした卓上型カレンダーを販売すると言うではありませんか。店舗によって若干変動はあるものの、お値段は2000円(税込以上)。「え!?カレンダーで2000円って普通じゃないですか!?」と驚く僕。2000円のカレンダーを買うという、ごく普通の買い物のために、僕は近所のイトーヨーカドーに向かったのです。

↓あったぞ、カレンダー販売開始のお知らせ!
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そう言えば、今年のカレンダーもここで手に入れたな…!

「夏だけかき氷やるそば屋」みたいな感じで、秋だけカレンダー売ってるんだなこの布団屋…!



店内を物色すると驚きのお知らせが。何と、カレンダーを買うと、寝具がもらえると言うのです。寝具寝具寝具がもらえるだと…?選べる寝具も多種多彩。880円の枕カバーなら3枚、1950円のあったか敷パッドなら1枚、2980円のあったか掛けぶとんカバーなら1枚、2980円のあったか軽量毛布なら1枚がそれぞれもらえるとおっしゃる。

僕のコンプライアンスアンテナ(※コンプライアンス違反的な行為を見つけると身体の一部がピーンと立つ)はすかさず反応します。これは景品表示法の総付景品の限度額をはるかに超えるものではないのか、と。景表法の定めによれば、総付景品の限度額は取引価格の10分の2。2000円(税込以上)のカレンダーにつけられる景品の値段は400円程度のものであり、どう見ても目の前の寝具はそれらを超えてきています。

「何故、そこまでして羽生氏は」
「寝具を僕にもらわせようというのか…」
「そう言えばいつも寝具をもらわせにくるな…」
「枕…枕カバー…布団…」
「民泊か…?」
「カナダからお忍びで帰国したとき」
「郵便局との切手制作打ち合わせなどの際に」
「人目を避けて民泊できる場所を」
「都内に作ろうとしている…?」

民泊という展開に、旅館業法の定める要件を満たしていない我が家のことを思って、再び僕のコンプライアンスアンテナはピーンと立ち上がります。それを布で包み隠すようにあったか軽量毛布をつかんだ僕。「ゆづが泊まりにくる日はカレンダーにハートマーク書いておこう…」なんてことも頭には浮かびます。

ニヤニヤしている僕を見咎めたか、女性店員が話しかけてきます。「何かお探しですか?」「ハイ、カレンダーです」「はぁい、ご用意してございます」という会話が展開される寝具屋の店頭。景品としてもらえるあったか軽量毛布をレジカウンターに載せ、流れるようにカレンダーを購入した僕は、しげしげとあったか軽量毛布を眺めます。「オマケってレベルじゃないな…」と。

↓カレンダー買って、オマケもらったよ!

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さすがに毛布がオマケはやり過ぎだろ!

ミニハンドタオルとかでも景品としてはアウトレベルなのに!




カレンダーは卓上タイプで、15センチ角くらいのサイズのシートが、ミシン目でつながっています。ちぎってつかってもいいし、そのまま筒状に折って立ててもいいという仕様。折って立てるときの台座はちょっとキラキラしています。しかも使用されている写真は有名なフォトグラファー能登直さんの作品です。「これは立派なカレンダーだな…」「完全にカレンダー屋が売ってる商品…」「布団屋の新規事業とは思えない…」と唸る僕。景品の毛布はもちろん東京西川製の一級品ですので、ちょっと金銭感覚がマヒしてきます。あれですかね、カレンダー事業進出にあたってログインボーナスというか、「今だけ毛布もらえる!」みたいな大盤振舞いをやってきたのかもしれませんね。

ただ、これだけのビッグなセールでありながら、比較的購入時にも余裕があったのは意外でした。寝坊して開店時刻に間に合わなかった段階で「カレンダー売り切れ」の事態を覚悟したのですが、店頭には数名のご婦人がいるだけで、待機列などもできていません。カレンダー自体も段ボールのなかに数十個単位で用意がされており、数量にはゆとりがありました。これなら出遅れた方もまだ間に合うかもしれません。ビッグなセール、ぜひ狙っていただきたいものです。

ちなみに、僕は並んでモノを買うのがわりと好きです。自分だけでなく、ほかにもたくさんの人がこのモノを欲しがっていると思うと、なんだかとてもいいモノを買うような気持ちになるのです。最近では、ショーの会場でTシャツの購入列に並んだときとか、高島屋でキューピー人形の購入列に並んだときとか、言いようのない高揚感がありました。ワクワクしました。並ぶ前から欲しかったものですが、並んでいる間にますます欲しくなりました。

その列に並んでいるとき、僕はまわりのご婦人とライバル関係であると同時に、仲間のような気持ちになるのです。「今、僕たちは同じ目的に向かっているのだ」と。もしかしたら、そんな気持ちを求めて、僕はカレンダーなども買いに行っているのかもしれません。羽生氏はレアキャラで、なかなか表には出てきません。そんなとき、彼の存在を近くに感じ、彼の存在を意識するほかのお仲間を近くに感じることができるのが、待機列だったりするのかなと思うのです。

今年の前半は、それこそ怒涛のように「お仲間」を感じる機会があり、「お仲間感」も満たされていました。仙台の街で僕が欲しかったTシャツを着たご婦人とすれ違ったときなどは、「あぁ、お仲間がいっぱいだな」とうれしくなったもの。しかし、その満たされた気持ちも、時間が経てば薄れていきます。いっぱいだったコップの水が蒸発するように、「次」を求めて乾いている感じがします。

開店と同時にご婦人と僕がダッシュし、

エスカレーターを並行に駆け上がり、

素早い動作で枕カバーを奪い合い、

負けたほうは遠くの百貨店まで行かされる…

そんな時間を通じて「彼を待つ」乾きを満たしていきたいような気持ちが、またわきあがってきている感覚があるのです。それは要するに、少し寂しいという気持ちでもあります。次はいつ会えるのか、いつ出てきてくれるのか、それを待つ間に彼を感じられる代替行為的なものが、こういう待機列だったりするわけですから。

世間一般にはこの仕掛けも一段落したところがあるかもしれませんが、スーパー、コンビニ、ドラッグストアなど全国に一斉に広がる「お仲間感」の素晴らしさをまた体験できるよう、協賛各社様にはぜひ新企画をご検討いただきたいもの。まだまだ意欲は衰えていませんし、ようやくガムは半分ほど消費してやりました。平昌五輪がキッカケで羽生氏を応援し始めた人に、「こうやって待ち時間を埋めるのも楽しいものですよ」という文化を共有していけたら、またお仲間感も増していくように思うのです。

ぜひ、新たなユヅルクエストを。

平昌からの新規プレイヤーを、いきなり八王子のスーパーに行かせるみたいなのは高難度すぎるかもしれませんが、僕はちょっと難しいくらいのヤツが好きです!


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