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09:00
素晴らしい2018年をありがとう埼玉西武ライオンズ!

埼玉西武ライオンズの戦いが終わりました。2018年はパ・リーグ優勝という望外の結果を残し、「もしかしたら日本一になってしまうのではないか?」という淡い期待を抱かせましたが、現実は厳しかった。シーズン序盤の取り返しのつかない出遅れをリセットし、改めてどっちが強いか比べようじゃないかと向き合ったソフバンは強かった。優勝を、日本一を知る男たちの底力に西武は打ちのめされました。

2018年の西武は「ごまかし」によって駆け抜けた幻想野球団であったと僕は思います。切れ目なく猛攻を見せる打線は確かに驚異的ではありましたが、課題の投手陣というのは決して整備されたわけではなく、12球団で言っても下のほう。失点653はパ・リーグでは最下位の数値です。それを得点792という12球団最多の攻撃力でごまかしてきたのが優勝の要因でした。

今季、辻監督(しんにょう)は自滅した投手にこう言いました。

「まだウチの打線を信じられないのか。点は取るんだから、真ん中に投げて打たせろ」と。

この暗示によって酩酊した投手たちは、常に攻撃的な投球をすることができました。仮にもプロに指名されるような投手です。いくらノーコンヘナチョコ揃いであったとしても、生きたボールを思い切って投げ込んだら「相手はせいぜい3割しか打てない」のです。1点勝負で四隅を狙って投げれば勝手に四球を出して自滅する救援陣が、ド真ん中を投げつづける酩酊状態によって、7割は抑えるまともな投手陣となることができた。それが序盤のスタートダッシュとも相まって、「6ゲーム離れてるから酩酊投球」という1年を通じた安定感を生み出したのです。

しかし、クライマックスシリーズという短期決戦のなかでまやかしは効かなかった。「あれ、あと2つ負けたら終わりじゃね?」という現実がさし迫るなか、スコアボードには「秋山翔吾.063」「中村剛也.067」「山川穂高.167」という逆クライマックスシリーズ男がズラリと並び、埼玉西武伝統の「ランナーをためてデブが三振」を繰り出している。それを見て酩酊が解けない投手はいないのです。気づいてしまうのです。「1点もやれないぞ」と。

「1点もやれないぞ」と思ってマウンドに上がる埼玉西武投手陣は、四球を出しては痛打を浴びるのが伝統です。「ワンポイントで出てきた投手が四球を出してベンチに下がる」という伝統芸は、「俺達」と称された埼玉西武救援陣の真骨頂。今季の終戦を告げた20日の試合の7回の大量4失点は、まさに「西武野球」と呼べるものでした。

しかし、これでよかったとも思います。

日本シリーズに進出して、パ・リーグの誇りを背負う役目は西武には重すぎます。優勝が決まってから僕は、一緒にランチを楽しむ阪神ファンのオジサンに繰り返しこう言ってきました。「ソフバンなら広島に必ず勝つが、西武は約束できない」「あー、阪神が日シリ出てくるなら自分たちでボコるのになー」「金本解任よかったですね」「金本解任だけがいいニュースですね」「終身名誉金本」と。それはまさにスラムダンクでの魚住のような気持ち。

「セ・リーグ優勝の看板は今日かぎりおろしてもらう」
「お前にゃ無理だ、西武」
「オレじゃない」
「ウチのソフバンがやる」

ソフバンが日本シリーズに進出することが決まった今、僕は力強く断言することができます。ソフバンの日本一、カープ国粉砕を。西武が出た場合は、あの真っ赤な球場に飲まれてデブがオルゴールの人形みたいにクルクル回るのでしょうが、ソフバンに限ってはその心配はありません。待ってろセ・リーグ、見ていろカープ。ソフバンの強さを思い知るがいい。無敵の若鷹軍団が、真のプロ野球を見せつけるその瞬間へ向かって、ご唱和ください。そーれ、あっつおーーー!!

2018年の埼玉西武ライオンズへのご声援、本当にありがとうございました!


◆逆神様がグッタリとうなだれた今季最終戦の記録です!

今季の総括を先にやらせていただきましたので、ここからは個人的なお出掛けの記録です。20日のクライマックスシリーズ第4戦、「お前が行くと負ける」とインターネットでも評判の逆神様が西武ドームに行ってきました。行く前は勝つ気マンマンでしたが、4時間じっくりと埼玉西武を観察した結果、「終わったな」と納得できる惨敗でした。

↓暖かい日差しに照らされて輝く西武ドーム!
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最初はポカポカしていたのに、試合が終わった頃には激寒でした!

気持ちも、気温も!


↓沢田研二さんも3万大観衆にご満悦です!
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試合開始時は3万くらいいました!

途中で5000人くらい帰りましたけど!

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この日の観戦はトラブルの連続でした。まずそもそものカンチガイとして、僕は西武側である三塁側ではなくソフバン側である一塁側のチケットを持っていたのです。三塁側で買ったつもりが、申し込み時に間違えていた模様。間違えたまま三塁側に向かい、自分の座席がなくて右往左往してからよくやく気づくという始末でした。

改めて向かった座席はソフバン応援団のすぐそば。僕の両サイドにはソフバンファンが陣取り、僕をサンドイッチしています。右手側には試合展開に熱弁を振るう評論家ファン。左手側には今日は帰って燃えるんだろうなーという初々しいカップル。両サイドでめっちゃソフバンが盛り上がるなか、僕は今日もおひとり様です。

試合展開は一方的。初回二死一塁から柳田にツーランを浴びると、右手の評論家ファンは「二死からのツーランは大きい」と手ごたえを見せ、左手のカップルはぬいぐるみを揺らして盛り上がります。さらに二回にも二死からツーランで2点。右手の評論家ファンは焼酎の水割りを作りながら「今日は先発2枚で逃げ切りだな」「東浜は3回くらい投げてくれればいいよ」「武田をすぐに突っ込んでいけ」とブルペン分析を始めます。左手のカップルはハイタッチで大興奮です。

↓ソフバンのブルペンがよく見えるので僕も「ダメだな」という気分がどんどん加速していきます!
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「うへー、東浜のあとは武田か」
「流行のオープナーってヤツか」
「向こうのブルペンはぶ厚く見える」


↓視界も悪く、ホームで何が起きているかよくわからない!
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珍しく応援団の近くに行こうと思ったら、応援団からは遠いはネットは多いわ!

ブルペンだけやたらよく見える!


序盤4失点に加え、ランナーをためてデブが三振の伝統野球によって停滞するムード。それでも反撃の兆しがゼロだったわけではありません。3回裏には木村文紀がツーランを放ち、さらに4回表には同じ木村が大飛球をジャンピングキャッチしてピンチを凌いだのです。場内に響くキムラコール。シリーズ男の予感がそこにはありました。

しかし、そのわずかな兆しすら摘んでしまったのがこの日の西武。5回裏の攻撃、先頭の外崎がヒットで出塁したあと、打席にはシリーズ男候補・木村。ここでベンチは「木村だから打たへんやろ」と送りバントを指示したのです。2点負けているのに、シーズン通算で48しか記録していない送りバントを。打って、打って、打ちまくることで相手をまやかしに引きずり込んできた幻想野球を捨てる、送りバントを。

↓木村は送りバントを決め、一旦は一塁セーフの判定も得るが、ビデオで見たらアウトでした!
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送りバント決めたのに、一回セーフって言われたことで、アウトになったときには意気消沈!

右手側の評論家ファンからの「これはリクエストするやろ」「たぶんアウトやで」「ほらな」という声が的確!


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ベンチからの「打たへんやろ」というメッセージは、相手からも自分たちからも幻想をはぎ取っていきました。6回裏には無死一・二塁から一死二・三塁というチャンスを作りながら、「ランナーをためてデブが三振」「ランナーをためて打率.000が三振」という西武野球。チャンスなのに打率.000をそのまま打席に立たせてしまった。初回に捕手が負傷退場したという影響もありましたが、結局あとでそこに代打を出すのなら、6回で出すべきだったなと思います。捕手が残っていないわけではなかったのですから。

↓そして迎えた7回、四球4つを含むビビり投球で大量4失点の西武野球!


源田の好守も及ばず!

内川にトドメを刺された!


↓そして西武ファンは諦めて帰り始めた!

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7回6点差を諦めるのは普通の判断!

シーズン中に「7回6点差でもイケるでー」と思えたのは、まやかしです!


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ぞくぞくと帰り始める西武ファン。僕は両サイドのソフバンファンもつられて帰らないかなと思って待ちますが、気分もよろしいようでビールのおかわりを始めるなど、ますます盛り上がっています。評論家ファンの分析は明日以降の投手に及び、「とにかく明日総力戦」「明日さえ勝てば明後日はいける」「日本シリーズいけるぞ」と饒舌です。

ついに9回には西武の応援歌の練習まではじめ、右手から「メヒアの応援歌かっこええなぁ」と歌声が聞こえたかと思えば、左手からは「外崎の応援歌難しいけどカッコいいね」と応援歌練習が始まりました。「うへー、相手にまで応援され始めた」と逆転不可能な点差を見つめ、ファンにさえ広がる「余裕」を改めて痛感しました。

ソフバンには余裕がある。

シーズンで負けても「負け」を受け入れて、受け入れたうえで自分たちを信じ、立て直す余裕がありました。短期決戦に照準を合わせ、ここでしっかりとチカラを発揮することができる。まさに球界の盟主の底力でした。僕は確信しました。このチームなら、広島に負けることはないと。「ソフバンに負けるのは納得できるが、広島に負けたらすごい気分悪そう」という僕の悩みも解消され、正直ホッとしました。真のチャンピオンにパ・リーグの代表を託し、西武は来季へのスタートを切りたいと思います。

来季はまた主力がゴッソリと国内FAで抜けるリスタートの年となりますが、それが幻想野球団と球界の盟主の差でもあります。ソフバンから主力がゴッソリ抜けたりはしないのです。2019年は一歩でも二歩でもソフバンに迫っていけるよう、選手寮・室内練習場の建て直しを頑張っていきたいもの。いつか胸を張ってパ・リーグの看板を背負える日に向かって、埼玉西武ライオンズの戦いはつづきます!


2019年も埼玉西武ライオンズへのご声援、よろしくお願いいたします!