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12:00
阪神、大阪桐蔭との関係改善の意欲ナシ!

弱い球団からイイ選手をつまんでいく運命の舞台、プロ野球ドラフト会議が今年もやってまいりました。今年は何と言っても高校生、大型の素材が豊作という未来を作るドラフトです。どの球団が勝ったとか負けたとか評価するのは5年、あるいは7年先のことでしょう。かつての巨人・堀内元監督が最後のドラフトで辻内崇伸さんを獲得し、「最後に堀内イイ仕事」と言われたのが、数年経ったら「やっぱり堀内はクソ」と言い直されたようなドラフトになることでしょう。その意味では今日のところは「全員大成功」。夢いっぱいでプロへの扉をくぐってもらいたいものです。

おなじみのグランドプリンスホテル新高輪・国際館パミールに入場してくる12球団。「平石、誰や…?」と12球団ファンが記憶の糸をたどるように見つめた知らない連中、楽天。客にブチぎれる監督がクビになったと思ったらバレンティンに飛びヒザ蹴りする監督がやってきた地獄の育成環境、文字通りの虎の穴・阪神。「ワシが獲った選手が花開く頃にはワシはクビだろう」の気持ちで入場してきた井口監督率いるロッテ。根尾を引けるかどうかに来季の成功のすべてがかかると言っても過言ではない中日。まずはクジとウェーバーに期待をかける下位球団がやる気満点で入場です。

ロッテかな?と思ったらオリックスだった、オリックス。南場オーナーのガチャ運が見られるかどうかに注目が集まるDeNA。「もちろん吉田だよな!」と球界の期待を背負うドラフト王、日本ハム。「高橋監督がおつとめをしてくれたおかげで我々の黒い球団というイメージもすっかり払拭され、ロッカールームで賭け事をするヤツや備品を盗むヤツも逮捕することができました」とフレッシュなイメージで新戦力発掘に挑む巨人。CS圏内と圏外をわけるのは、ここでの即戦力獲得にかかっている中位球団がつづきます。

そして上位球団の入場。年々細くなる王監督とは対照的に年々立派になる球界の盟主ソフバン。いまだに「ハズレハズレ1位で山田」と言われつづける強運球団ヤクルト。菊池雄星、浅村栄斗の穴をすぐにでも埋めたいまやかしの優勝チーム、埼玉西武。そして広島。指名された選手もニッコリ(※西武とヤクルトは除く)の人気・実力を兼ね備えたチームは、はたして誰を引いていくのか。「素材はソフバンにいけ…」「完成品は西武にこい…」と僕も祈るような気持ちです。

↓球団広報誌が観測気球を打ち上げるなど、最後の最後まで駆け引きはつづく!


阪神なら医学部を目指す根尾クンの運命は!

他人の人生を狂わせるクジが始まる!



各球団の1位指名、なんと今年は高校生野手に11球団、しかも大阪桐蔭から2人という異例の入札に。楽天、ロッテ、そして裏切りの阪神が藤原恭大クンに。中日、日本ハム、巨人、ヤクルトが根尾昂クンに。オリックス、DeNA、ソフバン、広島が小園海斗クンへ。西武は日体大の本格右腕・松本航さんを単独指名し、競合ナシで希望選手との交渉権を獲得しました。さすが他球団のクジを全部監視カメラで盗撮できるプリンスホテルの支配人。スルーッと抜けていきました。

そしてクジ引きへ。まず藤原恭大クンのクジでは、一度クジを取り落した楽天・石井GM、迷わずにガッチリとハズレクジをつかんだ阪神・矢野新監督、そして笑顔で残りクジを引いた井口監督とつづき、交渉権は千葉ロッテへ。公言の末に宣言通りの指名でクジに勝つ。このあたりは阪神に当たりクジがいっちゃったりして「根尾やなくてワシか…」という裏切り感が高校生の仲を割かずに済んでよかったなと心から思います。「お前が医学部行く言うからワシにきたぞ」「どうしてくれるんやワシの人生」「藤浪先輩でもぶっ壊れた環境やぞ」という部室での罵り合いを避けられて本当にハッピーエンドでした。

↓「競合か回避かで迷っている」というギリギリまで粘った煙幕も実らず!


おめでとう藤原クン!

阪神以外に行けて!


つづく根尾クンのクジ。中日・与田新監督は何枚かクジを触ってからのドキドキの初クジ、昨年は清宮を引いた日ハム・木田GM補佐は淡々と引き、巨人・原新監督も慣れた手つきで一枚を迷わずつかみます、そしてハズレクジに当たりがあるタイプのヤクルトとつづき、交渉権は中日に。根尾クンも笑いを見せないように必死の真顔を作りますが、岐阜県出身・元ドラゴンズジュニア所属ということで顔の端々がほころびます。運命的ですね!

↓仲間に胴上げされる頃にはすっかり中日の顔!プロへようこそ!


おめでとう根尾クン!

阪神以外に行けて!


こちらも4球団の指名を集めた小園クンのクジは、オリックス西村新監督は一番上のクジを迷わず、DeNAを退任する高田GMは最後のクジ運を注ぎ込み、ソフバン工藤監督はココで必死になったりはしない余裕の表情、そして広島・緒方監督はやることなすこと上手くいく人生のピーク感を見せつけて最後に残った当たりクジをつかみました。小園クンもニッコリ笑顔の強豪球団、日本一の内野手を目指すにはピッタリの環境です。

↓地元阪神球団からも高評価です!

おめでとう小園クン!

阪神以外に行けて!

甲子園で暴れるでー!


8球団がハズレ1位の指名に向かう二度目の入札。楽天、阪神、巨人、ソフバンがまたも4球団競合で立命館大の外野手・辰己涼介さんに。オリックスは高校生内野手・太田椋クン。DeNAとヤクルトは東洋大BIG3の一角・上茶谷大河さんで再びのクジ。そして、日本ハムはこれぞドラフト球団という使命感を見せて、金足農業・吉田輝星クンを1位指名。よかった、本当によかった。この大きな素材が1位で日本ハムに行く、これはプロ野球全体にとってもいい指名でした。札幌、もしくは鎌ヶ谷で大きく羽ばたいてください!

↓吉田クンを1位で指名しなかったら面白くないだろ!そういうとこやぞプロ野球11球団!

楽天、何故地元のスターに行かない!

何はなくても地元は1位、プロはそういうとこだと思いますよ!


二度目のクジで辰己さんを楽天が引き当て、DeNAが上茶谷さんを引き当てます。阪神・矢野監督はデビュー戦からのクジ2連敗で早くも暗雲漂う船出となりました。三度目の入札では阪神は大阪ガスの近本光司外野手、巨人は八戸学院大学の高橋優貴投手、ソフバンは東洋大の目玉のひとり甲斐野央投手、そしてヤクルトは諦めて神宮の星に目標を切り替え国学院大の清水昇投手に入札。ここでは競合は生まれず、無事に全球団の1位指名が決まりました。根尾クンの「ホッとしています」のコメントが全方位的にふさわしい、日本プロ野球にとっていい1位指名でした!

↓希望外球団の回避、おめでとうございます!


一緒に日本のプロ野球を作っていこう!

頑張れ、若き才能たち!


↓ということで、駆け足となりますが各球団の短評などです!
●埼玉西武ライオンズ
育成枠含めて9名の指名は、今季から来季にかけて抜けていく主力の枠を埋めにいく大量指名。「ウチは野手やないねん」「とにかく完成品の投手が欲しいんや」という大型素材を回避しての松本航さん単独指名は、球団事情を鑑みれば当然の動きか。そんななかでも地元・浦和学院高から渡辺勇太朗投手を獲得するなど、地域密着への意欲も十分。希望の指名ができて、まずは大成功です!

↓ようこそ西武へ!キミたちが最後の「若獅子寮世代」だ!昭和の廃墟を楽しんでくれよな!


●広島東洋カープ
4球団競合の小園クンを引き当てたので、大成功!

●福岡ソフトバンクホークス
今年も11人と大量指名。「プロに入りたいヤツは俺んとこにこい」の大きな懐を見せた。1位はハズレハズレとなったものの、東洋大の注目株・甲斐野さんを獲得するなど出遅れ感はまったくナシ。甲斐と甲斐野のバッテリーでカイカイコンビ誕生です!もちろん大成功!

●東京ヤクルトスワローズ
ドラフト事前特番で筋肉ダルマとして注目を集めたスラッガー・中山翔太さんを2位指名。「ウチは狭いからポンポン打てるで」「タフマンは見逃せない」「あんたがたタフマン」とヤクルト球団ならではの指名ぶりが光り、大成功!

↓ミニミニ清原じゃないです!ヤクルトの中山翔太さんです!


●北海道日本ハムファイターズ
とにかく感謝、感謝感謝。吉田輝星クンを指名せずに2周も3周もしていたら、「なんぞ夢のない世界やのー」とファンもどっちらけになるところ。さらに、「大阪桐蔭BIG4からひとり余っちゃう…」とみなが心配するなかで柿木蓮クンも5位で指名。「こういうとこやぞプロ野球」を遺憾なく見せつけたドラフト巧者、言わずもがなの大成功!

●読売ジャイアンツ

育成枠まで合わせると高校生を9人指名。「あ、球団の雰囲気を変えていくことが目的のヤツ…」「汚れていない人間だけでチームを作れば汚れていないチームができる理論…」「盗みとか賭博を覚える前の選手だけ集めてきた…」とファンも納得の指名で、血の入れ替えに大成功!

●オリックス・バファローズ

PL学園高校野球部出身最後のドラフト候補と呼ばれた中川圭太さんを7位で指名。誰をどこでどうとろうが、急に強くなったり弱くなったりしない安定感という意味では、例年と同じく大成功!

●横浜DeNAベイスターズ
ドラフトそのものよりもドラフトライブビューイング企画で盛り上がっていたDeNA。その意味では南場オーナーにクジを引かせて「4連いきます」「え!?ガチャなのに課金できないんですか?」「当たるまで引き続ける仕組みじゃないんですか?」「どうりでSレア確率が25%もあると思った」というスマホゲーの理論で暴れて欲しかった。ライブビューイングは大成功!

●千葉ロッテマリーンズ
藤原クンを引けたので、それだけですでに大成功!

●中日ドラゴンズ
根尾クンを引き当て100点ドラフトとしたうえに、2位でも1位候補の一角だった東洋大・梅津投手を獲得。「中日の立て直しにはこんぐらい手心が必要やろ…」と野球の神様が微笑んだかのような100点満点で200点のドラフトとなり、文句ナシの大成功!

●東北楽天ゴールデンイーグルス
「吉田いかんのか…」と東北地方を落胆させるスタートとなるも、ハズレ1位では競合の末に辰己外野手を引き当てた。早速楽天カードを作ってくれるということで、「よーし、契約金は1億楽天ポイントあげちゃう!」と球団的にも嬉しい悲鳴。育成枠で清宮・則本を獲得するなどお買い物上手ぶりが光る大成功ドラフト!

↓楽天に入団したので楽天カードを作る、という球団愛を早速披露!


●阪神タイガース
「根尾がアカンのなら藤原や!」と大阪桐蔭との対決姿勢を鮮明に打ち出す矢野新監督一流の喧嘩腰ドラフト。クジでハズレて嫌がらせに失敗すると、あとは目先の補強を整えるのに必死で球団の空気を変えるという大目標は達成ならず。そんななかでも柿木クンには目もくれないあたり、「コッチからすり寄るつもりは一切ない」ことを高らかに示すことには大成功!

とにかく今年は大成功!

今のところは全球団大成功です!




答えが出るのはずっと先のこと!未来の大成功に向かってスタートです!