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08:00
「新しい環境でチャレンジしたい」という直言!

浅村栄斗さん、ありがとう。長年に渡る我が埼玉西武ライオンズへの貢献は感謝の一言です。中島裕之さんが海を渡りマイナーを目指すことになったとき、「ナカジがいなくなっても浅村がいる」という希望がどれだけ支えになったことか。2018年のパ・リーグ制覇は、埼玉西武で成しうる最大限の置き土産としてありがたくいただきます。優勝させてくれてありがとう。

そして、最後にくれたメッセージ。

そこに込められた浅村さんの「答え」を金言として受け止め、今後に活かしていきます。

僕は今回の移籍について、いくばくかの疑問を持っていました。何故、楽天なのだと。優勝できそうかできなさそうかで言えば、率直に言って西武残留のほうが可能性は大きいと思います。8%と5%くらいの軽減税率並みの差があると思います(※ソフバン52%、日ハム30%、西武8%、ロッテ5%、楽天5%、オリックス0%)。優勝とか日本一への憧れなら、楽天を選ぶ理由はないと思うのです。

金だって裏で2億楽天スーパーポイントくらいもらってるならいざ知らず、提示条件は4年20億程度で競っているはずです。それに金が理由ならソフトバンクのほうが提示もイイわけでそちらにいくでしょう。楽天にこだわる必要はありません。(※なお、老婆心から忠告すれば楽天スーパーポイントはダイヤモンド会員でも月間50万ポイントまでしか使えないので、2億楽天スーパーポイントを使い切るには33年かかるが、そのことはご存じだろうか?/月に100万ポイントまで使える楽天キャッシュと分割して付与するよう交渉すべし)

岸先輩がいるとか渡辺直人先輩がいるとか人脈を挙げる人もいますが、それなら西武にだって仲のいい友だちくらいいるでしょうよ。いくら何でも。かつての驕った球団運営も影をひそめ、近年は査定も提示もそれなりのものを出しているはずです。交渉役の渡辺SDも誠意は見せたでしょう。少なくとも不快な交渉相手ではなかったはずです。「会う以前の問題」「金子千尋を5億削るような球団コッチからお断り」「削った金で中島さんに金を払え」と苛立つくらい不快な交渉相手ならともかく、数人の友だちだけが理由で移籍にまで至るとは思えません。

成績だって西武打線のなかで打っているほうが確実に打点も稼げるでしょう。天然芝球場とか言っても、浅村さんはセカンドじゃないですか。定位置は「土」ですよね。そこまでフカフカ具合は変わらんでしょう。大阪出身・大阪育ちで地縁もなく、女性関係で何かあったとしても向こうをコッチに呼べばいいじゃないですか。メジャーとか日本一とかいう夢でもなく、金でもなく、一体何が目的で何のために移籍を決めたのかまったくわからないのです。

「西武がイヤでオリックスがもっとイヤってのはわかるんだけどさぁ!」
「具体的に何がイヤなのかわかんないよ!」
「オリックスは性根がイヤだってのはわかるんだけどさぁ!」
「具体的に西武の何がイヤなのかわかんないよ!」
「ヒントくれヒント!」

僕は浅村さんが記者に語ったという言葉を何度も噛み締めました。すると、いつしか僕の心の中にもとからあった想いと、浅村さんの言葉は融合合体し、ひとつの結論にたどりつきました。そう、最初から答えはわかっていたし、ずっと浅村さんはガマンをしてきたんだと気づいたのです。「環境を変えたい」それこそが浅村さんの本心であり、移籍を決めた理由にほかならないのであると。

↓世間と球団はおそらく「環境を変えたい」という言葉の意味をカンチガイしている!

どうせ「ゼロから挑戦できる新しい戦いの場」とか「競争のなかで刺激を受けたい」とか「自分のチカラを試したい」とか、海外武者修行みたいな意味合いでの「環境」を想像しているんでしょ?

だから、話が噛み合わないんよ!

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みなさんも自分の職場の環境を考えてみてください。厳しくも優秀な上司とか、風通しのいい雰囲気とか、向上意欲にあふれた社風とか、そういうことを真っ先に考えますかね。僕はそういうのは考えません。そんなの興味ないですから。そんなことよりも「あぁこの会社はまぁまぁええな」と思うのは、ビルがキレイとか、ガラス張りのエレベーターがついてるとか、机が新しいのもらえるとか、支給されるスマホがiPhoneとか、イスがイタリア製のカッコいいヤツとか、社食がカフェっぽいとか、そういうところでしょう?

要するに「社食がカフェっぽい」とこが好きなんでしょう?

同じ金で同じ仕事するなら「社食がカフェっぽい」とこのほうが絶対いいでしょう?

そういうことなんじゃないですかね?

↓Googleのオフィスみたいなのとか!


↓Facebookのオフィスみたいなのとか!


↓楽天のオフィスみたいなのとか!

楽天市場はドヤっぽいけど、楽天オフィスはキレイ!

同じ仕事するなら僕だって六本木ヒルズとかでしたい!

六本木ヒルズに出勤しただけでウキウキできそう!

西武ドームは出勤するだけで気が滅入る!


突きつけられましたよ、改めてハッキリと。とにかく我が埼玉西武の環境はダサイのであると。ボロいということ以上にダサイのであると。築年数は古くても内装や調度品をオシャレにすれば「古民家カフェ」なんて業態の営業もできるわけですが、我が埼玉西武はただただ古くて昭和臭をプンプンさせながら、ツギハギツギハギでやってきているでしょう。1980年代の人と物がそのまんま30年経って何も変わっていない、その気が滅入る感じから浅村さんは逃げ出したかったのです。「環境を変えたい」という言葉通りの気持ちで。

「カフェっぽい」どころか「社食っぽい」じゃないですか、埼玉西武周辺環境は。むかーしの西武新宿ガード下あたりにありそうなラーメン屋とかうどん屋とかが球場には居並び、キレイでもなく新しくもない歪んだコンクリート階段が歩くリズムを乱し、外野席には薄汚れた緑のシートがかぶせてある。キレイな公衆便所みたいなトイレ。飛び散った油を拭く気がない売店。大盛りにすれば客は喜ぶとカンチガイしているポテト。UCCの紙コップ。一番値段が高い座席でさえ、マッサージチェアみたいなビニール張りです。

金網越しに見る街の景色にはトタン屋根と駐車場の看板ばかりが並び、錆びた鉄条網と空地が「未来が見えない」感じを一層煽る。選手寮の壁一面にはメーカー不揃いのエアコンの室外機が無計画に並び、ドロみたいな埃を舞い上げる。電気をつける仕組みは「紐」。カギをかける仕組みは「棒」。靴をしまう場所は「箱」。室内練習場の隅には打ち捨てられた網戸の残骸(片づけようや)。温泉宿のゲーセンみたいに昔の打撃練習マシンが今も現役で置いてある。

散歩に出ても、コンビニは一軒しかないのにラブホテルは3つも4つもあって、土嚢が道沿いにやたらと積んである永遠の作りかけタウン。コーヒーを飲みたくてもスタバはおろかドトールさえもなく、カフェラテ用にエスプレッソを抽出しようにも機械がそもそもない。「かつて赤線で栄えた街のなれのはて」みたいな言い知れない閉塞感があるでしょう。「竹久夢二が愛した赤線のなれのはて」みたいな気配が。伊香保温泉郷みたいな廃墟臭が。要するに時が止まっているのです。

試合が終わったあと、夜のスタバでお茶したいと思ったらダメですか。

ブーランジェリーでバゲット買ってブランチしたいと思ったらダメですか。

サワーじゃなくてシャンパンが出てくる店に行きたいと思ったらダメですか。

新しいお店がオープンするってワクワク感を職場の近所で感じちゃダメですか。

もしかしたら、今まさに工事している寮と室内練習場と売店の建て替えで少しはマシになるかもしれないけれど、それでも「球場敷地内が追いつくかどうか」ってだけで、球場敷地外まで入れたら絶対に逆転しないことはわかっているわけじゃないですか。見た目はシムシティ始めたばっかりみたいなところなのに、もうすでにシムシティ30年くらいプレイして「ダメだな」って諦めたあとなんですから!

↓楽天の球場のまわりを上から見てみよう!
1
あー、改めて見るとめっちゃ都会!

数えきれないくらいの民家!

仙台駅まで歩いていけるくらいの距離!


↓西武ドームのまわりを上から見てみよう!
2
民家、数えきれそう!

そもそもの色味が違うし、出てくる文字の数も違う!

出てくる文字もよく見るとほとんどが寺!

1時間30分歩いても着くのが所沢!




これはもう浅村さんとはご縁がなかったと思うしかありません。求めるものが「環境」だとすればご提供できる見込みはありませんもの。この一帯を全部オシャレにするには、まとめてアマゾンの倉庫にするくらいしか思いつきません。浅村さんはきっと、静かで、上品で、キレイなところで仕事がしたかったのです。移籍したくらいでブーイングする輩もおらず、スプレー缶による謎の手書きメッセージを見せられたりもせず、「バットでGOGO」言われない環境で。すなわち「社食がカフェっぽい職場」で。

これからは選手を集めるときに、そもそもの趣味嗜好を見ていく必要があるでしょう。野球がない日にどこで何をして過ごすのか。西武一筋を誓った栗山巧さんの趣味は「通勤(という名のドライブ)」だそうですが、あの僻地まで行く途中ですら楽しめるような無頓着な選手を最初から狙っていかないと。間違っても「社食がカフェっぽい」を好むような若者を指名してはいけません。それは相手にとってもカワイソウですし、コチラにとっても嬉しさ半分です。

そして、我々埼玉西武側も、しっかりとビジョンを打ち出してある一定の層をガッチリと抑えていきたいもの。前から提案していることではありますが、もっと山奥にベクトルを向け、「駅から出ると鬱蒼とした森」「知らない鳥が鳴いてる」「お父さん、ドングリがいっぱい落ちてるよ!」「わぁ…キレイなキノコ…光ってる…」「まっくろくろすけ出ておいで!出ないと目玉をほじくるぞ!」「うわーーーーーーー星がこんなにたくさん!!」「ご覧、アレが春の大三角だよ」「あの星がデネボラ、しし座のしっぽさ」「早くお前の喘息もよくなるといいね」みたいな環境を作っていこうではないですか。

このままでは、「社食がカフェっぽい」のが好きな選手は他球団に普通にとられ、「グランピング」が好きな選手も北海道ボールパークに奪われ、本当に誰も来たがらない場所になってしまいます。もっと山、もっと大自然、人工的な気配を極限までなくし、あの一角を本当の森にするしかないのです。オシャレではないけれど、大自然がある。登山や森林浴の気持ちで行ける場所として再構築し、そういうのが好きな選手だけを集めていきましょう。

球場の屋根もひっぺがして、ゴーヤでも生やしたグリーンカーテンを育てていく(甲子園のツタで何もかもおおわれているイメージ)。外野席は土、内野席は倒木。内野は土、外野は天然の落ち葉。球場内を川が流れ、珍しいトンボがときおり飛来する。トイレは穴。売店の燃料は薪。秋には頭上から栗が落ち、「イガ栗の落下にお気を付けください」などの場内アナウンス。外野フェンスは天然石が遺跡のように並べてあり、クッションボールのいたずらがたびたびランニングホームランを生み出す。球場内に巣を作ったイノシシは、試合中に出産!ファンはその辺から自然薯を掘り始める!火の持ち込みOK!消防法などガン無視の完全屋外!明日の試合に備えてテントを張るバカ続出!鍋と飯盒は球団がサービスでお貸出いたします!

そういうのが好きという人は一定数いますから、そういう選手を集めていきましょう。

進化は諦め、退化する。

それこそが浅村さんが教えてくれた埼玉西武ライオンズの生きる道だと僕は思います!


↓新しいものが毎年生まれ、どんどん変わっていく場所なら、移籍しなくても「環境」は変わったのではないか?

楽天みたいに毎年改造はできないなら、自然を頼ろう!

土に根をおろし、風とともに生きよう!

種とともに冬を越え、鳥とともに春を謳おう!

花鳥風月、四季折々、自然が勝手に変えてくれるはず!

それを愛する選手を集めていきましょう!




埼玉西武ライオンズは土から離れては生きていけない球団なのです!