このエントリーをはてなブックマークに追加
Clip to Evernote
12:00
あーーーーーーーー揉めそう!

世界屈指のハイレベルな激戦となった女子シングルから一夜。男子シングルの戦いは、女子とは少し違った感じでの混戦となりました。僕が選考委員なら「やべぇ…」と唸っているだろう、誰を選ぼうか非常に悩ましい感じの大混戦となってしまったのです。

今シーズンの成績などをもとにした現時点での選考対象者は今大会欠場の羽生結弦氏、宇野昌磨クン、田中刑事さん、友野一希クンの4名。ここに全日本表彰台の選手が加わったなかから3名を四大陸選手権と世界選手権に派遣することになります。羽生氏・宇野クンは実績断トツということで今大会の結果いかんによらず決定済で、残る1枠を全日本で争うというのが基本的な枠組みです。

3枠目の選考にあたっては、今季実績などでリードする田中刑事さんがやや優位で、それを友野一希クンが追うという形でしょうか。復活のレジェンド・高橋大輔さんは、国際大会派遣のためのミニマムスコアを持っていないなどの周辺事情も鑑み、よほどのインパクト…全日本優勝くらいがなければ難しいであろうという見立てでした。最高に揉める状況の想定としての「高橋さん2位、ジュニアの選手が3位、田中刑事さんが4位」でも田中さん、とまで言ってしまった。

しかし、現実は想定を超えていきそうです。

ショートプログラムを終えての順位は、宇野クン1位、高橋さん2位、ジュニアの島田高志郎クンが3位となり、田中刑事さんは4位、友野クンは最終グループ入りを逃す7位発進となり、早くも「最高に揉める状況」になってしまいました。しかもここにいくつかの周辺状況が重なってきました。

宇野クンがどうも足を痛めているようで、負傷の状況によっては…つまり宇野クンが4回転全部コケるくらいの状態になった場合には1位と2位が競る可能性があること。言い換えれば、それぐらい高橋さんがさすがの滑りを見せていること。そして、田中さんと友野クンが「逆インパクト」を出すくらいに自分で勝手に沈んで行っていること。「時計を巻き戻すな」なんてことを言う気はサラサラないのですが、時計があんまり進んでないこの感じは危機感と言ってもいい。

頑張ろう!ここは頑張ろう!

どっちがより悪かったかじゃなく、どっちがより良かったかで競おう!

「今晩、女子にすんごいものを見せられた」あとでやる男子フリー、各位の奮闘に期待します!

↓世界選手権・金、五輪・銅のレジェンドが年齢を重ねてさらに魅力を増したものに勝て、というのも難しいとは思うけれども!

詰め寄ろう!

もう少し近いところまで!

北京の代表争いまでこのまんまいきそうだぞ!


YouTube、BS・CS、地上波と一日中全日本フィギュアをやっているフジテレビの「4夜連続生中継」に忖度でもあったのか、地上波中継のオープニング演技は大本命・宇野昌磨クンから。しかし、早速の不穏な報せが。演技直前の6分間練習の間に、もしかしたら宇野クンが足を痛めたかもしれないというのです。顔をしかめ、ジャンプが抜け、パタッと跳ばなくなった様子は、明らかに普段と違うものでした。

固い表情のまま向かうグループ1番手滑走。スタンドからは大きな声援が上がります。表彰台への階段をのぼる足取りに不安はあるものの、演技ではそれを感じさせません。冒頭の4回転フリップはまったく問題のない出来栄えで着氷、つづく4回転トゥループのコンボもセカンドジャンプを2回転にしますがコチラも大きく加点がもらえるデキ。トリプルアクセルも決めて、ジャンプは乗り切りました。

演技後には、痛みを乗り切ったということでしょうか、チカラ強いガッツポーズも飛び出します。リンクサイドに引き上げた際には安堵の唸りのような声も漏れました。「痛てぇ…」の顔だったかもしれませんが、引き締まった表情が精悍で、新たな魅力も生まれていくかのよう。キス&クライで両サイドにゴージャスなマダムをはべらせているのも、これまでは囚われた子猫みたいな感じでしたが、若き王といった猛々しさでした!

↓足を痛めても強い人は強い、ということです!


むしろ、痛めた直後の演技順でよかったかもしれない!

寝かすと痛みが増したりするから!


↓ちなみに足の状態については「言わない」そうですが、痛いことだけはすごく伝わってきました!


「まずフリー、終わってから」
「今どんな状況だったのかとか」
「話したいなと思ってるので」
「今はこの状態を言い訳にして」
「フリーに臨みたくないので」
「今はコメントを控えさせていただきます」

「言い訳になるから言わない」と痛いことは教えてくれる宇野スタイル!

「大丈夫です」とだけ言って、痛いとも痛くないとも言わない羽生氏スタイル!

「痛い!痛い!痛い!」とすぐに帰るミキスタイル!

怪我のお知らせの仕方は人それぞれです!


代表争いに臨む田中刑事巡査はピリッとしない滑り。今季一度もクリーンに決まっていない4回転サルコウは、この日も転倒。3回転のコンボは決めますが、トリプルアクセルもフリーレッグがリンクに着く形となり、加点はのばせず。スピンやステップ、演技全体での総合力という部分では魅せますが、得点は先んじて夕方に滑っていたジュニアの島田高志郎クンに及びませんでした。

ちょっと今季のルールを鑑みても、4回転サルコウの取り扱いが悩ましいところです。4回転を跳ばないほうが得点という意味では伸びそうですが(※失敗する前提)、その選択をして世界に行くならばほかの部分でのより一層の進境というか、それこそ息をのむような美しさを出していかないといけないのかなと思いますし、そういう選択こそが「時計を巻き戻す」行為かなとも思います。目標はシンプルです。跳んで、決めて、表彰台に乗る。やるしかない!

↓転倒しながらも最終グループに残ったのは底力の証!決めれば何の問題もない!

頑張れ、田中自警団!

表彰台を確保だ!


つづいて登場は注目の高橋大輔さん。もともと右ひざに爆弾を抱えており、さらに32歳と年齢も重ねました。全盛期の姿とは滑りも少し違うのでしょうが、高橋さんの持つ強みというのはむしろ年齢と経験を重ねて磨かれる部分でもあります。今季からのルール変更によって、転倒した4回転よりも美しい3回転のほうが得点が出るという点も、ベテランの後押しになっています。4回転の本数勝負では分が悪くても、十分に戦える。

久々に全日本に登場した高橋さんは、近年の厚みを増した体型からはかなり絞りこまれ、動きも軽やか。ヒラヒラとして衣装とメッシュの前髪がアクセントとなって、舞い踊る高橋さんの周囲に鮮やかな軌跡を描きます。冒頭のトリプルアクセルはやや流れに欠く部分もありますが、しっかりと決めてきます。トリプルフリップ+トリプルトゥループのコンボは、流れるような入りから、高く、フワリと決めてきます。曲調ともマッチして美しい。「流れ」という部分での加点は取れないかもしれませんが、これはこれでいいものです。

スピンに関してはそもそも全部でレベル4は取らない構成となっているのかなと思いますが、持ち味のステップに関しては久々の競技復帰であっても出来栄え「+5」の段階にいるあたりはさすがです。演技後の観衆の反応は、レジェンドの復帰を喜ぶ日本の声そのもの。涙をこらえながらキス&クライで横に座っている長光歌子コーチが、復帰を喜ぶゴージャスマダムの代表かのようです!

↓いけるぞ、35歳までいけるぞ!

目標の「全日本のフリー最終グループ」早くも達成!

次の目標は「世界選手権のフリー最終グループ」だ!



最終グループにはもうひとりの選考資格獲得済選手・友野一希クンが登場。しかし、冒頭の4回転サルコウで転倒し、スピンでもポジションの不足などあってシットスピン・コンビネーションスピンでレベルを取りこぼすなど、もうひとつの演技に。ちょっと世界を意識してしまったでしょうか。フリーでは最終グループ入りを逃すことになり、猛追が必要な位置取りに。まぁ、終わったことは変えられないので、フリーに向けて気持ちを切り替えるしかありません。「俺が獲った3枠目」という気持ちで、自信を持って勝ちにいってほしいところ。

↓暗い、暗いよ!顔だけで出来が悪かったことが伝わってしまう!

「技術ではなく気持ちの問題」なら解決できるな!

一日あるからしっかり立て直そう!


↓笑顔、笑顔、笑顔でいこう!そこがイイところ!
View this post on Instagram

❄️フィギュアスケート❄️ 2018.12.20 全日本選手権@東和薬品RACTABドーム 開会式PHOTO📸💓 いよいよ明日開幕です🤩 #figureskate #フィギュアスケート #平成最後 #全日本選手権 #あと1日 * 📺フジテレビ放送&配信スケジュール📺 12/20(木) 👉開会式&滑走順抽選 YouTubeLIVE配信 12/21(金) 女子ショート 👉BS•CS 16:30〜 LIVE 👉地上波 19:00〜 LIVE 👉女子フリー滑走順抽選 YouTubeLIVE配信 12/22(土) 男子ショート 👉BS•CS 16:30〜 LIVE 👉地上波 19:00〜 LIVE 👉男子フリー滑走順抽選 YouTubeLIVE配信 12/23(日) 女子フリー 👉BS•CS 17:00〜 LIVE 👉地上波 19:00〜 LIVE 12/24(月•祝) 男子フリー 👉BS•CS 17:00〜 LIVE 👉地上波 19:00〜 LIVE 12/25(火) メダリストオンアイス 👉地上波 24:25〜 ペア&アイスダンス 👉地上波 26:25〜 12/29(土) メダリストオンアイス 完全版 👉BS 12:00〜 ※各地域によって放送時間が異なる場合があります🙇‍♂️

【公式】フジテレビスケートさん(@online_on_ice)がシェアした投稿 -


かたやキラークイーン、かたやラーメン…!

公の場は正装でお願いしますね!

趣味のアピールがダダ漏れです!



世界選手権の代表争いは、誰が台乗りするかというところで変わってくるわけですが、フリーの滑走順はSP3位の島田クンが最後ということで、男子も「最後の最後までわからない」という展開になりました。ジュニアのGPファイナルのスコアがそのまま出れば、このまま表彰台確保というのも見えてきています。ただ島田クンはジュニアの選手なので、何位になってもシニアの世界選手権等には派遣されない選手。選考は非常に悩ましい、できれば「日曜に男子を繰り上げて、結果を見てから一日考えさせてほしい」くらいです。

ロシアでも女子でザギトワ・メドベージェワらを退けてジュニア勢が表彰台独占という状況になったそうですが、日本男子もジュニア勢が表彰台付近に居並んでいます。ジュニア勢の躍進で未来の予感を見せてほしいという気持ち半分、キャリアを積んできた選手にさすがのチカラを示してほしいの気持ち半分。面白いけれど悩ましい、そんな全日本となりました。難しい悲鳴です!

↓ちなみにフリーの滑走順抽選では「最終滑走」を引かなくて安堵するレジェンドの姿も!


宇野クン:「引いてそのまま帰りそう」(山隈選手コメント)
高橋さん:「嫌だなぁ…ア、よかった!」(その後、最終滑走確定の島田クンにハイタッチ)
島田クン:「24(最終滑走の番号)です」(一同、ウェーーーーイ)

跳ねのけようや、重圧をwww

ジュニアの若手にいろんなものを押しつけないwww


下回ったほうが負ける戦いではなく、上回ったほうが勝つ戦いを希望!