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10:00
呼び捨てにできない監督 or 呼び捨てデフォの監督!

2018年も終わりを迎え、2019年こそ捲土重来を期したい…そんな負け組のみなさん、いかがお過ごしでしょうか。「心機一転した程度で負けが勝ちになるわけないだろう…」という身もふたもない言葉をお贈りしつつ、せいぜい(※精一杯の意)頑張っていただきたいと思います。「どんなに走ってもこのカゴから出ることはできないのになぁ」などと思いながら、ハムスターがクルマを回しているところを見るのが僕は大好きです。頑張ってください!

さて、そんな気持ちでニッコリと見守りたいのが来季のJ2リーグ京都サンガF.C.。サンガが来季どうなろうが知ったこっちゃないわけではありますが、「火事だ!」と聞けば見に行きたくなるのが人の性。そこには大文字焼きのような真っ赤な炎が燃え上がり、平成も終わりを迎える今頃になって2000年代の意識高い戦士が、2000年代のインターネット喧嘩を展開していました。

戦士の名は中田一三氏。往年のサッカーファンには「小倉隆史氏、中西永輔氏らとともに四中工三羽ガラスを形成した人物のなかで最後まで思い出せないひとり」「名前を聞いても実績が思い出せない最後のひとり」「Wikiを見ても顔が思い出せない最後のひとり」として知られる御仁。2007年から故郷・伊勢で地域のサッカーチームを率い、そのなかでFC.ISE-SHIMA(どこ?)を東海リーグ1部に昇格させた手腕を買われたとかで、来季からは京都サンガF.C.の監督に就任することになった青年監督です。「東海リーグ1部に昇格できたのだから、J1リーグにも昇格できるだろう」という未来予想図を背負っての新監督就任、頑張ってください!

↓「俺の名前には二の文字はない。必ずこのチームをJ1に上げるか、J3に落とす」とか言ってほしかったところですが、そういう発言はありませんでした!

ちなみに、伊勢のチームは三羽ガの盟友・小倉氏に託したそうです!

「小倉氏に託した」そうです!


「We are back to J1!」(※英文法については、翻訳者兼通訳者2名とアメリカ人ネイティブスピーカー2名によって文法的に問題ないことを確認済み)をスローガンに掲げ、来季こそJ1に戻るということを誓う青年監督は、目下チームの再建に邁進中。「共創者」(※「同僚」ではない/一緒に働いてくれる人の意識を極限まで高めたときに到達できる境地のことと思われる/日本語文法的には問題ないと思います)を集めつつ、チームとファンに蔓延するメンタリティを変えていこうと取り組んでいます。

スローガンはまさにその象徴であり、自分たちのあるべき場所はJ1なのであるというスピリットを示したもの。1996年のJリーグ加盟以来22シーズンで「J1リーグに11シーズン在籍」した名門は、確かに「J1こそサンガのいるべき場所」と自認するにふさわしい栄光を備えています。「来季もJ2なわけだから、23シーズン中12シーズンがJ2になるのでは…?」「23分の12は過半数なのでは…?」「では、いるべき場所はJ2なのでは…?」などという無粋な計算はやめましょう。未来のことは誰にもわからないのです。未来の計算など無意味!

↓中田監督は「自分たちは弱い」と認識したうえで、それを変えていく改革を断行する覚悟です!






「俺たちは弱い!」って言える監督、カッコいい!

少年漫画ならここから吹っ切れた選手たちが奮闘して強豪を食うフラグ!

いける、来季はいけるぞ!


↓監督自身も共創者からの「的を得たプレゼン」(※意図は通じるので日本語文法的にはもはや問題ないと思います)を聞くなかで、「頭のなかの試合は既に勝ちまくっている」とのことです!

うぉぉぉ…定量的で具体性に富んだプレゼン…!

僕のような無能では「サンガを優勝…?」「J3で…?」「京セラの社長に20億くらい出してもらって外人を集めるとかしか思いつかない…」となる場面!

何をプレゼンしているか全容はわかりませんが、とにかくすごい確信です!


↓ワクワクする気持ちと期待感は、2016年の名古屋グランパスに匹敵する!

うぉぉぉ、そう言えばあのときのグランパスは三羽ガの盟友・小倉氏のプレゼンだった!

スマートインテリジェンステクニカルサッカーの再来!


中田監督は地域リーグでの経験を活かし、たとえばツイッターのようなSNSも「公の場」としてとらえ、一種のサポーターズミーティングとして活用していくという考えを持っています。資金面やマンパワーで限られるアマチュアのほうが、資金・人材が限られているからこそ、より地域密着やプロ意識といった面で優れているとする中田監督。その意味ではSNSなども貴重な対話の機会として、垣根なく運営していくということなのでしょう。

先ほどの「優勝プレゼン」の内容も、そうした意図で公開されたもの。情報や知識は日々更新されており、そのスピードは加速しつづけています。イノベーションを起こすには、スピードも重要。考えてから発信していては、イノベーションのチャンスを逃してしまいます。さすが青年監督、SNSの使い方も先進的です。かの高名な拳法家・李小龍氏もこう言っています、「Don't think. feel」と。スポーツでも考えてプレーしているうちは二流であるように、考えるより早く発信していくことがSNS活用の極意なのです。

だからこそ、中田監督はイノベーションをもたらす公の場であるところのSNSを乱す行為は容認できないし、まして匿名掲示板などから揶揄する行為は許せないのです。29日、正月休みに入った企業もあるなかで投下されたつぶやきは、何かあったときにクラブ広報がすぐに動けるかどうかを考えるより早く、イノベーションを求めていくものでした。

そこにつづられたのは、「超京都サンガFC掲示板」なるインターネット匿名掲示板での書き込みに対する前向きな問題提起でした。キッカケは匿名掲示板で書きこまれた「中田一三に戦術がないルール規則がない」「みんなで話し合って戦術を考えましょうみたいな(中略)上手い事いったとか聞いたことない」「腹案があると思えない」とする書き込み。中田監督はこのような「公共の場で名指しで呼び捨てにして評価する」行為は残念で仕方ないと語り、こうしたマナーなき批評は卑怯の極みであると断じます。そして、「サンガが昇格できないのも理解できる」と。

まったくもっておっしゃるとおり。心ないインターネットの書き込みは、中田監督のようにせっかく議論をオープンにしようとしてくれている人物を委縮させ、議論を停滞させます。言葉尻をとらえては、それをあげつらう卑怯さ。呼び捨てという粗雑さ。このような状態ではSNSでのまともな議論など不可能です。そのような行為が身内とも言えるファン・サポーターから出てくるのでは、現状を打破することなど到底できません(※そうした行為がなければ打破できる、とは言ってない)。

かつて日本の武士は「やぁやぁ我こそは…」と名乗りをあげてから戦いを始めたそうですが、議論も同じではないでしょうか。現場で野次を飛ばす際にも「やぁやぁ我こそは京都府中京区在住の無職・三部幾三であるぞ!」「中田監督に物申す!」「監督には戦術がない!」(以上、江頭2時50分さんの声で)と名乗りをあげてから行なうべき。それでこそ議論というのも活性化していくはずです!

↓中田監督はクラブを取り巻く京都人の空気を変えようとしている!サポーターという垣根を超えて地域全体に目を向ける視野の広いタイプ!







戦術がない⇒「その策もあれば経験もあると自負」

呼び捨て⇒「最低限のマナーとルールがある」

名指し批判⇒「自分の立場と役割と責任と名前を明らかにせよ」

過去の成功にしがみつき、失敗を誰かの責任にするのはもうやめよう!



サポーターはどちらを選ぶのか、今こそハッキリと意志表示をすべきときです。議論をオープンにし、活性化させ、イノベーションを起こしてクラブを成功へと導くのか。匿名からの批判こそを楽しみとし、批判のなかでクラブを停滞させていくのか。「革新 or 停滞」が今問われています。それは「NAKATA or TAKEDA」と言い換えてもいい。

「J1などほかのリーグに移動する革新」を諦め、呼び捨てでの批評をこそ楽しみとした「J2での停滞」を求めるのであれば、武田、武田修宏こそを新監督に迎えるべき。もちろん負けを覚悟してなんてことではありません。武田は中田監督に勝りこそすれ劣るところはひとつもありません。Jリーグ・日本代表選手としての実績・経験では遥かに上回り、いまだJリーグ無敗という指導者としての圧倒的戦績、東京スポーツ紙などのスポーツ専門媒体で披露してきた「直言」と題する「自分の立場と役割と責任と名前を明らかにしたうえでの批評記事」(※内容以前に名前を明らかにすることが大前提)など、あらゆる面での高い能力を発揮しています。

人脈においては、ビーチサッカー日本代表監督であり、Jリーグでも東京ヴェルディをJ1リーグ昇格に導いた指導歴を持つラモス瑠偉氏や、日本サッカー協会理事・日本障がい者サッカー連盟会長をつとめる北澤豪氏、なでしこJAPANで世界一の栄光を勝ち取った丸山桂里奈氏らと太いパイプを持ち、「共創者」としての連携を図ることは容易です。小倉隆史氏との太いパイプを持つ中田監督もなかなかのものですが、武田のほうが人脈面で上であることは認めざるを得ないでしょう。

もちろん武田は呼び捨てで問題ありません。より親しみをこめて「武ちゃん」などと呼んでも差し支えありません。武田は芸能界という荒波で揉まれ、ひとつ問題を起こせば公人として猛批判を浴びる環境のなかでも動じない強い精神力を備えています。さらに、「不倫、即、死」という厳しい芸能界の掟のなかで、武田はあれほどのルックスを誇りながら「一度も不倫をしていない」という、公人として一流の自制心も持ち合わせています。

しかも、武田はサンガOB。

1997年シーズン、武田はサンガの一員としてチームのために奮闘しました。16試合で9得点(チーム最多)という成績は、サンガの躍進(J1年間総合14位!)に大貢献するものでした。当時の強かったサンガを知る武田が、再びサンガに誇り(PRIDE OF SANGA)を取り戻す。グローリーロードが見えてくるようではありませんか。

目を閉じればまぶたに浮かぶ光景。

紫のスーツを身にまとった青年監督は、就任会見で開口一番「パープルサガンをJ1に導く」と宣言すると、パープルサガン改革ビジョン(※通称:武田ビジョン)と称する直言を次々に披露。「得点が少ない」「失点が多い」「フロントが無能」などの分析結果から導き出された「相手より得点を多く奪えばいい(一流のストライカー獲得?/メッシ等)」というシンプルかつパワフルな課題解決策は、クラブ・選手・ファンの心をひとつにするものでした。

各界の著名人たちから多角的なアドバイスをもらうことでチームの透明性・柔軟性を高めていくと語る武田は、野球界から岩本勉氏(ホリプロ)、バレー界から大林素子氏(ホリプロ)、ボクシング界から井上尚弥氏(ホリプロ)、競馬界から藤田菜七子氏(ホリプロ)、卓球界から四元奈生美氏(ホリプロ)、相撲界から山根千佳氏(ホリプロ)などをパープルサガンアンバサダーとして起用することを発表。華やかであり、かつ一流を知る面々にサポーターからも思わずため息がこぼれます。

もちろん、武田ビジョン(※夢)はチーム編成においても徹底されています。その核と言える施策が、丸山桂里奈氏(※2011女子ワールドカップ優勝メンバー/元日本代表)のドリブル専任コーチへの就任。「パープルサガンに必要なものはドリブル」「松井大輔がいた頃が一番強かったよね」「ベイルのようなドリブラーを育てたい」と語る武田は、青色の磁石が11個並んだホワイトボードを紫の磁石がヌルヌルとすり抜けていく場面を指先で表現。最後は「J1」と書かれた枠内に、紫の磁石をピタリと静止させ、「I'll be back」とサムアップしながらステージ下へと消えていきました。

会見場をあとにし、すぐさまタクシーで移動した西京極では、出迎える多くのサポーターたちの声。その無名なる声のひとつひとつに武田は耳を澄まし、「京都の人は奥ゆかしいよね」「他地域の人にはちょっとわかりにくいかもしれないね」「もっとハッキリ言ってくれていいよ」と笑顔で呼びかけます。これには「クソ」を連呼していたサポーターたちも「一本取られたな」「もっとハッキリってどうすりゃいいんだっけ?」という顔で言葉に詰まり、「まずはお手並み拝見といきましょうか」という表情で落ち着きを取り戻します。早くも武田とサポーターが「信頼」で結ばれた瞬間でした。パープルサガン旋風が吹き荒れる、嵐の前の静けさのような……!

↓横文字なら武田だって強いぞ!「イノベーション」とかは言わないだろうけれど!


NAKATA or TAKEDA?

未来を選ぶのはあなた!




どちらを選んでも、「今より悪くなる」ことはないと思います!