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12:00
その戦いかたは知っている!

唯一の目標、アジア制覇へと向かう新生日本代表。21日はベスト8進出をかけてサウジアラビアと戦いました。白く輝くシャルジャスタジアムに集った大観衆と、終わりなくつづく「アーラハベホベルジャー」の歌声。ボール保持率で言えば23対77と大差がつくような試合となりましたが、最終的に勝ったのは日本でした。

ボールを回し、ゴールの遠くからシュートを撃ってくるサウジアラビアの戦いは、まるで日本が好むそれのよう。「押されている」と感じれば焦りや恐れも生まれるのでしょうが、どれだけ押していても「入らない日は入らない」ことはコチラのほうが骨身にしみて知っています。サウジの攻勢を最後までキッチリと跳ね返しての勝利。見事な勝ち上がりでした!



グループリーグでは完全ターンオーバーを敢行して、休養十分の日本代表。GKには期待の権田。DFラインには長友・吉田・冨安・酒井の固定の顔ぶれ。中盤の低めには柴崎、遠藤と並べ、前線には原口・南野・堂安の三本の矢を配します。大迫の怪我によって穴があいたままの1トップには、穴の中央にチョコンと武藤を置いてみました。どこが相手でも負ける気がしないレギュラー陣です!

↓槙野はいないな!コッチがレギュラーです!

「武藤がいるのでコッチがベンチでは?」
「違いますよ、武藤で覚えてはいけません」
「武藤はベンチを盛り上げますか?」
「盛り上げないでしょう?」
「武藤はどこに置いても一緒なのです」
「槙野はベンチを温めるチカラがある」
「イスで言えばクッションなのです」
「槙野のいるほうがベンチ、で覚えましょう」
「枕が置いてある場所が寝床、みたいに」



立ち上がりからボールを持って攻め立ててくるのはサウジアラビア。全体をコンパクトに保ち、足元の技術でボールを回してきます。お上手です。しかし、さんざん回してから最後に刺しに行くときには、どこを見て蹴っているのかよくわからないようなボールも。

前半12分にはやっとこ崩してからゴール正面でシュートを放つも、立っていた吉田の顔にブチ当ててしまいました。「ずっと8割の精度」というか、平均して上手いけれど「ここは10割の精度が欲しい」場面でも8割で止まっているような戦いぶり。「苦労しそうですなぁ…」と思ってしまう、日本みたいな戦いぶりです。

それでも時間いっぱいソレをつづけられたらどこかでポロリということもあるのですが、先に試合を動かしたのは日本でした。前半20分、縦に大きく送って得たなんてことのないコーナーキック。この日最初のセットプレーで、日本の冨安はすでに相手の弱点を見抜いていたと言います。「相手が今までのゾーンプラスマンツーからマンツーに変えてきていた」と語る冨安は、大きく動けばマーカーがついてこないだろうと予測。

吉田麻也がペナルティエリアを一周すれば、その後ろをピッタリとついていくサウジアラビアのマーカー。確信を持って動く冨安がニアサイドへのおとりの移動を混ぜてからバックステップすると、相手マーカーは簡単にはがれます。そこにピッタリと合わせてきた柴崎のボール、あとは叩いて入れるだけ。守備だけでもレギュラー感ある冨安が、攻撃でもそのチカラを見せつける先制点です!

↓小野、高原、香川といった歴代の日本代表を超える冨安の「アジアカップ最年少ゴール!


ありがとう冨安!キミが日本代表だ!

これで槙野を本来の特長を活かした定位置に固定できる!


↓ちゃんと冨安のぶんも煽り画像ありましたよ!


東口のぶんもあるんですかね!

絶対使わないと思うけど撮ってはあるんでしょうね!




さぁ、この展開はサウジにとっては苦しい。日本はしっかりと守っておればいいだけであり、何ならこのままでも構わない。しかし、サウジは点を取らないといけない。点を取るには全体で押し上げてさらに回してこないといけない。サウジを崩すことを考えず、勝手に崩れるまで待てばよくなりました。

大きくスライドさせるようなボールや、ひとり飛ばしたボールなどがあれば多少間も空くのでしょうが、キレイに隣へとポンポン回していくので、回せば回すほどに、日本のブロックは圧縮されて固くなってしまいます。何度も叩きつづければ砂地ですら岩盤のように固くなるがごとし。この状態で点を取るのは大変ですよ!ダイレクトのワンツーとか決めないと点にならないですよ!決まればすごくキレイな点になりますけど、なっかなか決まらないですよ!

結局前半はこの構図のまま終了。前半の終了間際には、あと一歩早ければそのまま決定機というようなカウンターもつづけて飛び出しました。数字上はサウジが優勢ですが、上手くいかないストレスを感じるのもサウジの側でしょう。ベンチを抜いたカメラは、サウジの監督がその辺を殴る場面もとらえていました。選手はさておき監督は、こういう展開でも延々とつづくあの「ハリージャーホリージャークビージャー」みたいな歌にムカムカしてそうです。

後半に入ると正面から太陽を浴びる日本。太陽が目に入って動けない…みたいなウッカリも起きがちな状況ですが、幸いにもサウジのシュートはことごとく枠の外。それなりのチャンスを作っても、最後のシュートは大きく外に飛んでいきます。後半19分には、遠目からのミドルに権田が反応できずへたりこむという場面もありますが、これも枠のわずかに外。サウジは安定して惜しい。9回クソでも1回神なら勝てるゲームで、10回全部惜しい、そんなバランスです。

↓見切ったんじゃなくってヘタったんだと思うけど、シュートは枠にこなかった!


いつもの日本代表なら、こういうときにちょっと触って蹴り込むヤツがいたりするのに!

間違いが起こらないジャパン!


後半30分過ぎには伊東を投入して完全にこのままという形で試合を固め始めた日本。岩盤のような守りと、ひとりでゴール前までぶっちぎれるカウンターの怖さ。競り合いになると不思議とサウジのボールになるようなところもあって、サウジの攻勢がつづくような流れではありますが、危なっかしいところはまったくありません。むしろ、日本のカウンターのほうが相手をヒヤッとさせていたことでしょう。

理想を言えば、そりゃあもちろん相手に一回もボールを触らせずに90分おちょくり倒したうえでGKまで含めて全員かわしてからヒールショットで3-0くらいの試合をしたいところですが、まずは勝つことが大事。しかも日本はこの先も見据えた戦いです。サウジは試合前の段階からそうであったでしょうし、先に失点した時点では確実に「これが最後」の戦いになっていました。出し惜しみをしても意味がないからこそ、数字上の差もついたというもの。

その点、日本はあと3つ勝つことを前提に、カードももらいたくないし、怪我もしたくない。この日の判定の傾向を見れば強く体当たりするのは少し怖くもあり、相手を潰すのではなく落ち着いて受け止めるような戦いでした。無理せずミスせず試合を進め、先に取った1点を活かして勝ち切った。これぞ余裕、まさに余裕の勝利。グループリーグはターンオーバーして勝ち、決勝トーナメントでもまだ余裕残しで勝ち上がれる。ここまでの戦いは順調そのものです!

↓相手が必死に振り回す刀を全部華麗に避けきったみたいな勝利!


そもそもが見当違いなところ切ってましたけどね!

十何本シュート撃って枠内に飛んだのが1本とか2本だけでは、そりゃ入らないでしょう!

避けるまでもなかった!


↓「ハイ、勝ちましたー」の余裕をもって日本代表は次戦に向かう!

準々決勝は躍進いちじるしいベトナムとの試合!

アジア制覇まで、あと3つです!




次はファウルの基準とか気にせずに普通の試合ができそうです!