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99%ワールドカップ出場決定です!

やった、勝った、つかんだ。まだ確かに決まったものではありませんが、男子バスケ日本代表が2019年ワールドカップの出場をほぼ確実なものとしました。出場決定となれば自国開催の2006年大会以来13年ぶり、予選を勝ち抜いての出場は1998年大会以来20年ぶりのこと。ひとりの人間が成人するほどの長い時間を経て、ようやく夜明けがきたかのようです。

そして、これはさらなるステップにもつながる吉報です。2020年の東京五輪、実はまだ男子バスケ日本代表は出場を決めていません。女子はこれまでの実績から開催国枠の適用が確実ですが、男子はまだ。バスケでは開催国=出場とはされておらず、ワンクッション検討が挟まります。FIBAから課せられたハードルは「ワールドカップでベスト16の水準」くらいのチカラをつけること。「水準」ですから、ワールドカップ出場を決めればまず大丈夫でしょう。ワールドカップに出ている国を落とすなら、「ワールドカップより五輪のほうが格上」って自分たちで認めちゃうようなものですから!

↓21日の試合で日本はアジアの強豪イランをくだして、アジア予選を通算7勝4敗に!ワールドカップ出場に王手!

人生を懸けた大一番を制した!

最高の試合で、最高の勝利!



迎えたこの一戦、バスケ日本代表・通称「アカツキファイブ」は高まっていました。長くつづいた明日の見えない停滞を乗り越え、「勝利」というシンプルな目標を目指せるチームになっていました。

プロ化以前、2006年大会などは世界との戦い以上に国内での権力闘争が本番であるかのように「日本」はまとまりませんでした。しかし、Bリーグの誕生によってようやく国内が統一されると、プロ化による人気・注目度の高まり、八村塁・渡邊雄太のアメリカでの活躍といった明るい話題がつづき、あとは「勝つ」だけとなった。ようやく「勝つ」だけに集中することができるようになった。

立ち上がりの第1Q、まさにこの試合に集中し、懸けてきたのだと伝わる仕上がりです。ティップオフ直後のディフェンスをしのぐと、攻守の要であるニック・ファジーカスが先制点。その後も、日本は次々にフィールドゴールを決めていき、シュートが落ちることがありません。特にエース・比江島慎のシュートは冴え渡っています。苦しい体勢からのシュート、スリーポイント、決めて決めて決めまくります。「100%」のデキでした。

もしもこの立ち上がりがなかったら、どうなっていたことか。イランもまた攻撃が好調で、13番のジャムシディが次々にシュートを決めてきます。まだ試合が始まったばかりだというのに10点、20点とマークしていく大爆発です。しかも日本はディフェンスリバウンドをほとんど取れず、守備面では対抗できていませんでした。

そんな「リバウンドが取れず、相手の攻撃が大爆発」という状況を、日本が攻撃のロケットスタートで上回った。冴えない立ち上がりなら完全に主導権を奪われたような試合展開を、殴られた以上の強さで殴り返すことで制した。勝負を決める第1Qだったなと思います。

↓第1Qすべてのシュートを決めた比江島!日本7点リードで第2Qへ!


激しい点の取り合いを制したのは日本!

殴られたら殴り返せばええんや!


序盤は2-3ゾーンの陣形で守っていた日本は、前の2枚が相手の攻撃をあまり遮断できていませんでした。センターがゴール下のペイントエリア内に構える2-3ゾーンはディフェンスリバウンドも取りやすいはずなのですが、それも取れない時間が長くつづきました。しかし、そうした時間帯には、すぐさまマンツーマンでのディフェンスに替えてくるなど、ベンチワークも臨機応変で動きが早い。

第2Qに入っても攻撃面は好調。スリーポイントもよく決まります。途中経過では6本中5本成功という高確率も。これではイランもアウトサイドに対してプレッシャーにいかねばならず、そうなればまた中が空くということで、日本は外から中から得点を重ねていきます。頼れるニック・ファジーカスはゴール下で「これは敵にまわしたくないな…」というイヤーーーなゴールを次々に決めます。しっかりついているのに、フェイドアウェイでひょいっと入れられ、フックシュートでひょいっと入れられる。上手い、そしていやらしい。

↓第2Q中盤には、速攻から馬場のダンクシュートも生まれました!

わずかに点差を広げて、55-45の10点差で折り返し!

第2Q終盤はニック・ファジーカスを下げて休ませることもできるなど、余裕ある試合運び!


後半に入って第3Q、勝てばワールドカップ出場が決まるイランは点差を地元観衆の後押しを受けて、ジワジワと点差を詰めてくる構え。1ケタ得点差に入っては、また日本が2ケタ得点差に突き放すというせめぎ合いとなります。しかし、比江島が、ニック・ファジーカスが、タフなシュートを決めて追い上げを許しません。いい形のディフェンスリバウンドからカウンター速攻で得点という場面もようやく作れるようになってきます。ミスが少なく、よく集中しています。富樫のスティール⇒馬場のアリウープ狙い⇒ハズレ、以外は完璧でした!

↓黄金世代と呼ばれた竹内兄弟も再び世界に手を伸ばす!


さぁ、残りは10分!

点差はわずかに開いて11点差!いけるぞ!




そうこうしているうちに、イランも「中東らしさ」を発揮し始め、第4Q中盤にはルーズボールの奪い合いのなかで首を絞めるような動きを見せてしまいました。もちろんファウルで、イランは主軸をファウルトラブルから下げる格好となり、ますます苦しい状況に。点差も15点、17点と大きく開いていきます。

勝利へのカウントダウン。日本はファウルの数を計算しつつ、身体を張って止めるか、ある程度諦めて打たせるかといった状況判断もしながら時間を進めていきます。稼いだ点差を上手に使って、逃げ切りの構え。最終盤には1ケタ得点差まで再び詰められますが、トドメを刺すかのように比江島のスリーポイントが決まり、勝負アリ。ワールドカップへ大きな大きな1勝をあげました!

↓いやーーー、最初から最後まで全員がキレキレでシュートがよく決まった!


よーーーし勝った!

Bリーグの主役たちが、八村・渡邊不在のなかでもイランを撃破!


これで日本はアジア予選グループFの2位に浮上しました。この予選はなかなかに複雑で、アジア地区予選とは言いつつも実際はオセアニア地区との合同で行なわれ出場枠は「7」です。ただ、2019年大会は中国での開催で、その中国も今予選に参加しており、「中国を除く上位7ヶ国」が本戦への切符を得る形(※つまりアジア予選出場国から8チームが本戦に進む)。

その決め方は1次予選・2次予選を通算して各12試合を戦い、中国を除いたうえで「2次予選グループE・Fの上位3ヶ国ずつ」および「両グループの4位同士の成績を比較して上位のほう」が出場することになります。そのなかで日本は11試合を終えた時点で「グループFの2位」…ワールドカップ出場圏内に位置しているという状態です。

↓この先はこんな条件で日本のワールドカップ出場が決まります!

●23日深夜に行なわれる中国VSヨルダン戦で中国が勝つ
⇒グループEの「中国を除く4番目のチーム」が日本を上回る可能性が消えるので、日本のワールドカップ出場が決定

●24日のヨルダンVSニュージーランド戦でニュージーランドが勝つ

⇒グループEの「中国を除く4番目のチーム」が日本を上回る可能性が消えるので、日本のワールドカップ出場が決定

●23日、24日にかけてレバノンが2連敗する
⇒グループEの「中国を除く4番目のチーム」が日本を上回る可能性が消えるので、日本のワールドカップ出場が決定

●24日の日本VSカタール戦で日本が勝つ
⇒グループFの3位以上が決まり、日本のワールドカップ出場が決定

●24日のイランVSオーストラリア戦でオーストラリアが勝つ

⇒グループFの3位以上が決まり、日本のワールドカップ出場が決定

●24日のカザフスタンVSフィリピン戦でカザフスタンが勝つ

⇒グループFの3位以上が決まり、日本のワールドカップ出場が決定

●日本がカタール戦に負け、上のいずれも起こらなかった場合は7勝5敗同士でグループEの中国を除く4番目のチーム(おそらくヨルダン)と並ぶが、そこで得失点差で上回る
⇒なんやかんやで出場決定

全然わかんないと思いますので、ざっくりまとめると「99%決定」です!

ヨルダンが中国かニュージーランド(グループE首位)に負けて、その時点で決まると思います!

日本もカタール(グループF最下位/前回の対戦では85-47の勝ち)に勝つと思います!

逆に、出られないケースは「日本がカタールに大敗して、ヨルダン(連勝必須)かレバノン(1勝必要)との得失点差争いで負ける」のパターンしかないです!

現在の得失点差は日本が+96、レバノンが+101、ヨルダンが+56!

つまり、最悪負けても「得失点差でヨルダンに40点まくられる」ことがない限りは大丈夫!

99%大丈夫です!




いやー、全然説明できた気がしませんが、とにかくワールドカップは決まったも同然です。ここから出場権を逃したら「奇跡の悲劇」と呼んでもいいくらいの勝ち確です。

一昨年の11月に始まった予選では初戦でフィリピンに負け、オーストラリアにボコられ、台湾に1点差で競り負け、フィリピンにまた負けて4連敗というスタートでした。「もうダメだな」と半ば諦めたところからニック・ファジーカスの帰化、八村・渡邊の合流で盛り返し、2度目のオーストラリア戦では八村のダンクで試合を決め、そこから日本は怒涛の7連勝。一方、日本に2連勝していたフィリピンはオーストラリアと殴り合いの喧嘩の末に「3人」で試合をやらされ(9人退場のため残りが3人しかいなかった)、さらに主力が出場停止を喰らい、負けるはずがない相手に勝手に負けて自滅。ものすごいドラマ、「まさか」の連続でした。

そのドラマも、あとは決着を待つばかり。

最後は地上波での生中継もあるとのことなので、勝って気持ちよくワールドカップに行きましょう!

↓やっぱり、何があっても殴るのはよくないなーと思いました!


蹴るのもダメです!

エルボーもダメです!


日本の試合の前に結果は出てると思いますけど、一応勝ちましょう!