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日本バスケのアカツキ!

バスケットボール男子日本代表「アカツキファイブ」が13年ぶりのワールドカップ出場を決めました!勝てば自力での出場が決まるアジア予選・最終戦となるカタール戦。日本は強かった。国内がようやく統一され、Bリーグという素晴らしい舞台が生まれ、まさに「日本一丸」となったこの強さ。これまで13年間、世界と遠ざかっていた理由と、今になってたどりついた理由がハッキリとわかる決着でした!

カタールはここまでグループ最下位ということで、比較的心には余裕のある一戦。他国の試合も同時刻開催ということで、ヨソの負けで先に決まるとか、ヨソの負けを見守るという必要もなくなりました。日本が勝つことだけに集中すればいいという至福の時間。イラン戦を乗り越えた今となっては、祝賀パーティーのために「あえて」決めずにここまで持ち込んだくらいの感覚。飲みながら見守っても大丈夫なんじゃないかくらいの余裕です。

↓ほかの競技のファンも巻き込んでいく攻めのスタイルと、案の定巻き込まれる槙野スタイル!




「見ないで寝ろよ!」
「またすぐ試合だろ!」
「開幕したんだから自分に集中!」

パワーを送るとは言ったが、試合を見るとは言ってない!

ありがとうサッカー界の富樫!



そして始まった試合。イラン戦と同じく、富樫・田中・比江島・竹内譲そしてニック・ファジーカスというスターティングラインナップ。日本は立ち上がりはパッとしないデキでシュートもポロポロ落としますが、カタールのほうもお付き合いというかさしたる怖さもなく、点差も広がりません。

予選のなかでの好不調の波は当然あるわけですが、前戦イラン戦での魔法のように入りまくったシュート、あのタッチがなかったら厳しかったなと改めて思います。この試合では1試合終えて12点という比江島が第1Qだけで12点取ったという、あの加速がなければイランに振り切られていたでしょう。

4連敗から始まったこの予選、何度も絶望的な状況が訪れながら生き残ってきた日本代表。「ここぞ」で必要なチカラが出せる強さが今の日本代表にはあります。それが「プロ化」ということなのかもしれません。日々、そういう局面と出会い、そこでチカラを出した者だけが自然とここに選ばれる、そういう効果なのかなと。たくましいなと思います。

↓この国に「バスケで生きていく道」がなかったら、ニックは日本に帰化しただろうか?

すべてがつながって今がある!

今日も頼もしいぞニック・ファジーカス!


第1Qはお互いにややファウルも多くなりつつロースコアで推移。15-8とダブルスコアに近いリードではありますが、点差は7点ということでまだまだわからない状況。カタールの2-3ゾーン(前2人、後ろ3人のゾーンディフェンス)にやや攻めあぐねた部分もあり、チャンスでのミスも相次ぎました。第2Qでさらに上げていきたいところ。

ベンチからも意思統一があったでしょうか。相手が「2-3ゾーンなら外だ」という基本の攻めがハッキリと打ち出されたのは第2Q。幾多のスリーポイントで日本を救ってきた辻が、日本の司令塔・富樫が外から連続でスリーポイントを決め、相手のゾーンディフェンスを打開します。プレッシャーをかけられない位置でボールをまわし、相手のゾーンを間延びさせていく日本。守備も機能してあっという間に8-23と点差が広がります。辻と富樫のスリーがその後も止まらず、カタールはちょっとどうしていいかわからないような状況です。

ようやくカタールがオールコートのマンツーマンで当たりにきたときには、点差は20点に迫ろうとしていました。ベンチの石油王も苛立っています。日本は緩みなく試合を進め、第2Q残り1.5秒という時点でも「最後の相手のシュート」を簡単には許さないように、残っていたタイムアウトを使って締めにいきます。こういうあたりも「世界」に迫っている感じがして心強い。

折り返しての第3Q。そんな1本へのこだわりが、魔法のようなシュートを日本にもたらします。どんな状況、どんな体勢であってもシュートを自由に打たせてはいけない。そのことを見せつけたのが川崎ブレイブサンダースの篠山竜青。「打ったら、入った」の一撃は、直前のミスがフェイクのようになって、寄せの甘い相手DFを完全に振り切りました。とは言え、ショットクロックがゼロになる状況、篠山が打つしかないことはわかっていたはず。カタールがそこに寄せきれなかったあたりが、こういう魔法を生む差だなと思います。

↓こんなん入らんやろ普通!でも打ったら入るときがあるから最後まで頑張るし、最後まで詰めないと!

「普段バスケットを見ない人にわかるプレーを見せたい」と語った、そんな情報が紹介された直後の「わかる」プレー!

第3Q終えて34-64!これはもう勝ちました!




さぁ、喜びへのカウントダウンとなった最終第4Q。竹内公輔の得点、ベンドラメ礼生の日本代表初選出・初出場・初得点しかもスリーポイント。これまであまり目立たずにいた選手たちにも活躍の機会が訪れ、まさに全員バスケの様相。立ち上がってギャーギャー言うのが平常運転のフリオ・ラマス監督もベンチに腰を下ろしてゆったりと戦況を見守っています。カタールも完全に気力を失い、ミスでボールを失ったあとは、馬場がゆったりとダンクを決めるのを見送るような諦めの姿も見せました。

4連敗から始まった苦境の予選。「負けたら終わり」の試合をなお負けるという絶望の淵から、八村塁・渡邊雄太、ニック・ファジーカスといった救世主が次々と合流してきたドラマティックな1年半の軌跡。オーストラリア戦で八村が勝利を決めるダンクを叩き込んだときの「日本は強い」という予感が、ようやく証明される瞬間がきた。歓喜のカウントダウンは日本の夜明けを告げる鐘。ワールドカップを決め、五輪を確実にする勝利。日本代表がやりました!

↓最終スコア48-96!男子バスケ日本代表、2019ワールドカップ出場決定!



やった!おめでとう!ありがとう!

またひとつ楽しい出来事が未来に生まれた!


終わってみれば余裕、しかし思いがけない背水の状況でもありました。気にする必要のなかった他国の状況を見れば、日本が予選突破を決めるための条件のいくつかは覆されていました。負けるだろうと思っていたイランはオーストラリアに勝ち、負けるだろうと思っていたヨルダンはニュージーランドに勝ち、「ヨソが負けて決まる」を簡単には許してくれなかった。

レバノンが沈んでいったことで、いずれにせよ日本が出場を決めていたことに変わりはありませんが、それは本来「7枠」であるべき今予選から「開催国」である中国が抜けているためのゆとりに過ぎません。そもそも本来なら2018年が開催年であるべき「世界選手権」が、「ワールドカップ」となったことでサッカーと開催年をズラした2019年になっていなかったら、「日本一丸」は間に合っていたかどうか。出場枠も24のままだったらどうなっていたことか。

いろんな風が吹いていました。その風をしっかりと捕まえて世界に羽ばたいた日本でした。ここからは本番に向けて一層自分たちを高めていってほしいもの。そして、素晴らしい奮闘でさらにステップアップしていきたいもの。「ワールドカップや五輪に出て、素晴らしい試合を見せた選手たちがいるBリーグ」なら、見守る人たちの喜びもより大きなものとなるでしょう。日本のバスケ、未来はきっと明るい!

↓おおおおおお何かすごいカッコいいぞ!

この試合、この歓喜を、たくさんの人が地上波で見た!

まさに「夜明け」!

いっそ、予選全試合を深夜に再放送してもいいくらい!


↓フリオ・ラマスヘッドコーチは「この素晴らしい日をワシの画像で祝うか…」のツイートでお祝い!

「やっぱりワシだろう…」
「ワシを中心にまとまった男たち…」
「ワシという世界の名将…」

日本がバスケを見るのは「ここから」だから、まだまだ仕事は終わりじゃないですよ!

ワールドカップで50年ぶりの「2勝」、まずはそこを期待します!




2019FIBAワールドカップは8月末開幕!ラグビーの前にひと祭りだ!