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東京マラソンマラソン自己ベスト更新しました!

僕が子どもの頃、父親が語って聞かせてくれた「私が大好きな漫画」の話。コッチが読んでない漫画の面白さを伝えようと必死に、何度も、同じ話をしてきた父親。辟易しながらも記憶に刷り込まれたその話は、『嗚呼!!花の応援団』に出てくると思しき「応援団がマラソン大会の走者を励ますために、走って先回りして何度も応援する」というエピソードでした。それ以来、僕のなかには「走者を先回りして何度も応援する」というスタイルが伝説的応援として刻まれたのです。

毎年の東京マラソン応援の際も、「先回りして応援してみたい」という想いは拭えませんでした。そして、来たる東京五輪に備えるにあたっても、世界の走りが一瞬目の前を通り過ぎるだけではもったいない。どうせ大半はテレビで見るのだろうけれど、少しでも長い時間この目に焼きつけたい。そこで昨年からは「東京マラソンマラソン」というテーマを持って、「あれ?この人何回も目の前に現れるな?」という応援を実行しているのです。このスタイルの練習を兼ねて。

↓昨年の話はコチラで紹介していますのでヒマなときにアクセスしておいてください!


昨年、僕はとあるスポットで長時間応援していました。浅草方面14キロ地点付近、蔵前一丁目交差点です。この場所は都合三度、そこそこの間隔を置いて同じランナーが通過するホットスポットです。しかも、この辺の観衆は浅草寺に吸われているので、思いのほか人混みも少ない。非常にオススメの観戦場所であろうと思っています。

↓最初に浅草寺へ向かい、次は両国から門前仲町方面へ向かい、また戻ってきて日本橋に引き返すイイ場所です!
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銀座でも同じような体験ができますが、銀座は混むでしょ?

蔵前は空いてていいですよ!



しかし、思ったのです。これは花の応援団じゃないぞ、と。こういうのは花の応援団とは言わないぞ、と。同じ場所に同じヤツがいるのは当たり前じゃないですか。それって何の感慨もなく当たり前の話。選手だって「ハイハイ、さっきも聞きましたよ…」と思うかもしれないですよね。苦しいときなら「そんなに頑張れ頑張れ言われなくたって、頑張ってるんすよ!」みたいなお怒りだってないとは言えない。

そこで今年は同じ場所で応援するのではなく、違う場所に何回行けるのかということを意識して応援することにしました。似たようなことをやっている人はそこそこいると思いますが、僕はあくまでも五輪観戦を意識して先頭集団に合わせて動きます。2時間フラットくらいを目指していくハイペースにどこまでついていけるのか、楽しみです!

↓まずは午前9時、1キロ地点に構えます!
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スタート地点の都庁に行ったほうがよいとお考えの方もいるかもしれませんが、結局都庁付近には走者しか入れないので、実は行っても無駄だったりします。そして、選手を追いかけるつもりなわけですから、ターミナル駅になるべく近いほうがいいに決まっています。選手ってめちゃ早いですからね。コッチは駅舎に入ってからホームにつくまで3分くらいかかりますが、その間に選手は隣の駅につくんです。地上を歩いたら負け。そのぐらいの気持ちで行かないと。

↓レーススタートから2分過ぎ、先頭集団の通過を確認しました!
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ガンバレー!ガンバレー!ガンバレー!

ガンバレー!ガンバレー!ガンバレー!


↓日本人の有名選手集団も確認完了!
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大迫!佐藤悠!中村!

よし、見たぞ、次!次行くぞ!


次にどこに行くべきかというのが最初の迷い所。電車の乗車時間だけを考えれば、うまくいけば飯田橋(6キロ地点)、または神田(9キロ地点)、あるいは銀座(10キロ地点)あたりで待ち構えることも可能そうではあります。しかし、序盤が長い下り坂でハイペースになることから飯田橋では一刻の電車待ちも許されないですし、神田でも「乗車時間11分、駅の出入り5分ずつ」とカウントしても電車待ちと場所取りの猶予は約6分。ワントラブルでアウトです。

そこで乗り換えのしやすさやコスパなどを総合的に勘案して、最初の先回りは蔵前(14キロ地点)としました。1キロ地点から地下に階段を降りるだけでホームにたどりつける都営大江戸線・新宿西口駅から乗り換えナシで到達できるので、かなり余裕があるはずです。そして、その後の区間は両国〜門前仲町での折り返しまで大江戸線の直上を走る流れ。コスパがいい旅ができるはずです。

↓都営線の一日乗車券を購入して大江戸線を中心に先回りしていきます!
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余裕を持ってたどりついた14キロ地点。人もまばらで沿道にもとりつきやすいです。「あぁ、ココで待ってりゃほっといても3回来るのに…」と一瞬思いますが、それは去年もやったこと。成長も進化もありません。今年はあくまでも先回りでいきます。

↓14キロ地点にきました!
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↓よし、先頭集団だな!応援するぞ!
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↓最終的に優勝するレゲセ、中村、佐藤悠もつづきます!
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↓大迫は先頭集団の後ろか!コッチも急いでるんだから急いでくれないと困る!
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ガンバレー!ガンバレー!ガンバレー!

ハイ、次!次行くぞ次!


構想としては、ここから一気に門前仲町まで移動して中間点に取りつく予定でした。しかし、蔵前での出入りが案外スムーズだったことと、選手たちが浅草方面へ一度向かっているので若干の余裕があります。もしかしたら、門前仲町前にもう一回キャッチできるのではなかろうか?

ということで、急遽降り立ったのが18キロ地点の森下。ペース的には蔵前から約12分で選手たちが到着するはずですが、駅さえ出てしまえば目の前の道路がコースなのでロスは少ないはず。ただ、地下鉄ではワンセグのテレビが見られないので、ラジコで中継を聴きながらだったことが失着でした。インターネットラジオは実タイムよりもちょっと「遅れている」のです。その遅れが微妙にわからない。1分ズレでも350メートル先に選手が行ってしまうのですから、あまりギリで攻めてはいけなかったのですが…

↓予定を急きょ変更して森下駅で降りてみたところ…!
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↓ヤバイ!外に出た途端に選手が通過していく!
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↓日本人集団もすぐ後ろで追いかけてきた!
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ガンバレー!ガンバレー!ガンバレー!

急げ!次だ!次に行かないと間に合わんぞ!


一個挟んだのは完全に失敗でした。ここから門前仲町までの2駅は、どれだけ電車がスムーズでも選手のほうが速い。蔵前から門前仲町までのエリアで2つ挟むなら「蔵前(14キロ地点)⇒選手が浅草に行っている間に隣駅の両国(17キロ地点)へ徒歩で移動⇒大江戸線で門前仲町(21キロ地点)へ移動」がベストでした。いくら電車でも、2駅では選手を抜けません。森下のホームに降りたら、早くも「間もなく中間点」のコールが。コッチは階段下りただけだってのに!人間って結構速いなぁ!

↓仕方ないので中間点先回りは捨てて、両国(返しの24キロ地点)に移動!
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↓しかし、すでに先頭集団は行ったあと!これは2号車の第二集団か!ついに先頭から遅れてしまった!
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狙っていたわけではないけれど最終的に日本人トップになる203番・中央大学の堀尾謙介(全身白)がたまたまいた!

ガンバレー!ガンバレー!ガンバレー!


↓189番、黄色の設楽啓太の通過も確認!

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ガンバレー!ガンバレー!ガンバレー!

急げ、次!次だ、次だ、次だ!




「ホントにこんなことしてていいのだろうか…」「全然応援してる気がしない…」「ていうかワシもマラソンしてる感じ…」とすでに汗だく状態。階段の上り下りなどがあるぶん、コッチのほうが走っているコースはキツイかもしれません。傘とカメラとスマホから伸びてるイヤホンが絡まってすごい邪魔でイライラします。いっそコース走ったほうがラクそう…。

そして、次の先回りポイントはちょっと苦しそうな予感のある場所です。目指した先は大門駅、スポットで言えば増上寺(33キロ地点)です。ここは大江戸線のまま一日乗車券で行けるコスパ面の利点がひとつあります。そして「最後はフィニッシュの東京駅」と決めているので、そこから逆算して手前の場所を決めているという事情もあります。東京駅の駅舎から応援コースまでは少し距離があるので、5分で沿道からホームに入り・10分電車移動・5分で東京駅駅舎からコースまで行くとしても、最低7キロは離れておかないと間に合いません。しかも東京駅付近は人気の応援スポットなので場所取りは熾烈。そのぶんを勘案して、30分弱の時間を確保する位置取りとしてセレクトしたわけです。

しかし、ここまでの慌ただしい移動で僕の足もへたっています。地図上ではすぐ近くに見えた大門駅からコースまでの300メートルほどの移動もキツイ。地味に遠い。地上の移動は信号待ちなどのロスタイムも発生します。あーーーー、森下で降りたのと両国まで戻ったのが無駄だった!

↓増上寺の門を通過してコースへ向かいます!

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↓たぶん3位のチュンバの通過中なのですが(お客の視線の向きで判断)、沿道まで到達できず柱の陰に選手が隠れて見えない!
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↓確認できたのは4位集団から!佐藤悠基もまだここで頑張っている!
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↓しかし、中央大学の堀尾謙介が追ってきている!
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ガンバレー!ガンバレー!ガンバレー!

この直後に佐藤悠基が遅れ始めたので追いつきそう!


最終応援ポイント東京駅まで30分弱の時間がありますが余裕はまったくありません。ここから東京駅に向かうには増上寺から徒歩11分の浜松町駅に行って、そこから山手線か京浜東北線で東京駅まで6分かけて移動するルート。少しでも早く到達すればそれだけ場所探しができるので、徒歩11分の距離を走って移動します。目論見の「駅まで5分で行って」と全然計算が合わないし、何かすごいキツイ…。もっと遅い人を応援すればよかった…。友だちとか同僚とかもっと遅い人を…。

何とかたどりついた東京駅。丸の内の沿道に向かいます。人がたくさん並び、垣根のようです。何とか身体をねじこんで応援場所を確保したとき先頭集団は…まだ来ていない!よし抜いた!第二集団からフモフモ編集長選手がものすごいスピードでペースを上げてきました!この9キロは20分で移動してきています!これはトラックなら1万メートルの世界記録を大幅に更新するペースです!すごいぞフモフモ!ガンバレフモフモ!他人に迷惑をかけない程度に!

イェェェェェェス!!ものすごい達成感が訪れました。やった、勝った。僕は拳をつきあげてガッツポーズです。トップグループの選手の身内以外で、あの場でガッツポーズしてたのは僕だけでしょう。世界の選手を相手に走り切り、そして勝ったのです。一度は第二集団まで落ちながらも、最後のロングスパートで逆転するなんて、MGC出場権を僕にもくれていいくらい。2時間5分を切るハイペース決着のレースの間に僕は何と6回も先頭付近の選手を応援し、「スタートのときにいたヤツがちょこちょこ現れながらゴールでもやっぱりいた」を見事に達成することができたのです。自分(しか褒めてくれないと思うの)で自分を褒めたいと思います!「へー、すごいね」!

↓これは優勝したレゲセ!抜いたぞ!勝ったぞ!どうだ!
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いってらっしゃいレゲセかーらーのー、おかえりなさいレゲセ!

何回か会った沿道の輩は僕です!


↓日本人トップの堀尾も到着!
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よっ、何回か会ったな!

序盤は会ってないかもしれないけれど!


こうしてトライして思うのは「都内の交通機関はいっぱいあるなぁ」ということです。ルート選定もなかなかベストが見い出せませんでしたし、バスという選択肢はあまりに複雑なので最初から調べもしませんでした。もしかしたらピンポイントで都合のいいバスをつかまえたら、マリオカートのタイムアタック並みに「ここがショートカットできるのかぁ!」的発見もあるかもしれません。この応援スタイルにはまだまだ奥があるなと思います。

次回は「新宿⇒総武線で浅草橋」という初手も試してみたいですし、「両国⇒都営浅草線で高輪方面へ」というルートも有力な手となりそう。今回はケチって封印しましたが、タクシーという禁断の最終手段だってあるかもしれません。欲をかいて先頭集団から遅れてしまうなど反省点も多かったので、来年はとりあえず「6回応援、全部先頭に取りつく」というのを目標としたいと思います。いつかコレを極めて行けば、花の応援団になれるのだと信じて!

↓今回の応援はこんな感じでした!移動に使ったお金は「都営線一日乗車券=700円」と「浜松町⇒東京の154円」で合計854円です!
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地図で見ると、やはり1回目と2回目の間にもう一個挟むか、2回目をもう少し手前に置けるとよかったかも!

反省しつつ来年に備えます!




本番前に応援団も少し走り込んでおかないと、体力的にもキツイです!