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1年ぶり二度目となる王者のギリギリ帰還です!

いよいよか…。心地よい緊張感が広がってきます。スポーツビッグイベントがつづく2019年、最初にしていきなりの山場、世界フィギュアスケート選手権がいよいよ開幕します。18日からは本番会場であるさいたまスーパーアリーナでの公式練習がスタート。日本入りした各国代表たちが静かに爪を研いでいます。

そして、ついに、あの人が帰ってきた。

ソチ・平昌連続の金メダリスト、新旧世界最高記録保持者、ローレウス世界スポーツ賞ノミネート、ESPNワールドフェイム賞において「SNSナシ、スポンサー費ノーカウント」という3本の矢の2本を捨てた状態でありながら「検索数スコア」だけで世界70位に食い込んできた、文字通り全世界にその名を轟かせる絶対王者・羽生結弦氏が。

あえてなのか、たまたまなのか、多くの有力選手が公式練習初日に合わせるように来日するなかで、ちょっと遅れてやってくるその姿。少年漫画のヒーローのようにギリギリであの人はやってくる。いつもいつも待たせやがって。遅いよ。ジェイソン・ブラウンとかと同じ飛行機乗ればいいじゃん、同じところからきてるんだから。この焦らし王子が。ずっと、ずっと、寂しかったんだから…。ばかぁ…。やがて、悪態を出し尽くした僕のなかのクリリンは安心しきったような顔で死にました。悟空…じゃなくて羽生氏がきてくれたから、もう大丈夫だ、と。

↓「悟空!如意棒を持ってきたんだな!」と僕のなかのクリリンは遺言を残して逝きました!

そ、そ、その背中に背負ったリコーダーみたいな棒!

な、な、何に使う棒なんだ!

ダ、ダ、ダメだぞヘンなことに使ったら!

カ、カ、カラダの一部に押し当ててグリグリするとか絶対アカン!

ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア、ア、アカーーーン!

イ、イ、イ、イ、イ、イ、イ、イ、イ、イカーーーン!



羽田に巨大なエネルギーが降り立った頃、僕は本番会場で公式練習を見守っていました。今日は会社のやりくりがつきそうだったので、夕方から思い切って本番会場さいたまスーパーアリーナの視察へ出向いたのです。機上の人である羽生氏は当然こないわけですが、それでもただ待っているのはすごくもったいない気がしてしまう。「待ってる時間もデートだよ」の恋愛哲学よろしく、本番会場にいることが喜びになる。「大事な待ち合わせ中です」「相手が遅れてるだけです」「飛行機が今着いたって、もぅー彼ったら」というシンデレラエクスプレス的な気持ちになってきます。

↓ということで、やってきましたスーパーアリーナ!
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いつにも増して美しいポスターや看板のビジュアル。きら星がぶつかり合うような背景は、まさにこれから始まる戦いのよう。試合が始まればこの広場もごった返すのでしょうが、この日はまだ練習ということでさすがにそこまでの人はいません。じっくりと柱などを撮影できてとてもいい感じです。

↓紀平さんの柱!反対の面には小松原美里&ティム・コレト組のビジュアルが入っています!
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↓坂本さんの柱!反対の面には宇野昌磨クンの姿が!
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↓宮原さんの柱!反対の面はあとで見せるのでお待ちください!
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↓田中刑事さんの柱!反対の面は大会日程でした!
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刑事:「え?ちょ、ちょ、ちょ」
刑事:「おかしくない?」
刑事:「みんな誰かとグループじゃん?」
刑事:「何でワシだけ日程の紹介とセットなん?」
刑事:「何?ペア競技に日本代表が出ないから?」
刑事:「そんなん先月末に決まったことやん」
刑事:「そこから何故、日程とセットになる人が」
刑事:「全会一致で刑事でしょ、みたいに」
刑事:「ごくごく自然に決まってるんや、という話や」
刑事:「逆に、予定通り出てたらどうしたん?」
刑事:「アレか?4面使うのか?」
刑事:「ロゴ、日程、ペア、ワシで」
刑事:「ワシだけ裏の見えづらい面か?」
刑事:「刑事を探せ、みたいなミニゲームか?」
刑事:「刑事は別に隠れないから!」
刑事:「隠れるの犯人のほうだから!」

まぁ、ペアが抜けたから日程で埋めたんでしょうけど!


↓スモールメダルの授与を行なう式場の見張りとしては最高の位置にいる刑事さん!
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警備担当を印刷で済ませたらコスト削減になる説!

あんまり広くはないので押し合ったりしないでくださいね!




写真など撮りつつも、男子の公式練習には間に合う時間に会場入り。何度かこの箱でのフィギュアスケート大会も観戦していますが、相変わらず雰囲気はとてもいい。広い空間にキレのある音響が響き、素晴らしいショータイムとなることが早くも予感されます。椅子はやや小ぶりですがフカフカですし、傾斜の具合もよくて前の人の頭も邪魔にならない。室温も暑くもなく寒くもなく、持ち込んだひざ掛けも結局使いませんでした。選手が「ここか…」と気を引き締めるように、僕も「ここで…」とピッと背筋が伸びるような、いい舞台です。

スタンドには熱心な観衆たちが早くも集っています。きっと朝からこうしていたのでしょう。熱心です。そのおかげで「日本以外でやってる公式戦よりも、練習見てる人数が多くないか…?」と思うほどの集まり方。本番さながらに熱視線を注ぎ、いい演技には惜しみない拍手が送られていきます。まだ練習なのに!あぁ、いかにもチカラを引き出しそうな空間です。選手が意気に感じるような環境です。自分はしっかり見られている、自分がいい演技をすればちゃんと反応してくれる、そういう風に選手たちに思ってもらえているのではないでしょうか。こんなに練習から見てもらって、拍手してもらったら、絶対に気持ちいいはずです。

そんな熱気に応えたわけではないのでしょうが、有力選手たちがぞくぞくとリンクインしていきます。宇野昌磨クン、田中刑事さんの日本勢。ジェイソン・ブラウン、チャ・ジュンファンといった羽生氏と同じ場所から別の飛行機でやってきた面々。そして、昨年の世界選手権優勝者ネイサン・チェン。氷の感触を確かめながら、4回転などの微調整に取り組んでいます。予定の構成にはないジャンプにも挑んでいたでしょうか。本番に向けて、どれだけ上げてこられるか楽しみです。

全体的にまだまだ笑顔ものぞく和やかな雰囲気。しかし、これがもうすぐ一変するかと思うとゾクゾクしてきます。火曜日なのか、水曜日なのか、帰ってきた羽生氏がここに立ち、そのチカラを示したとき。そして、勝利への渇望を見せたとき。平昌五輪前の練習で、一本ずつ丁寧にジャンプを決め、不安を吹き飛ばしたあのときのようなことが、今度はここ日本で起きる。あのときのよりも少し長い治療期間と、平昌での経験を手にして、より力強く、より確かに。

とにかく全部のチカラを出し合う、イイ試合になってほしいもの。怪我でいろいろなことを断念とか、ワケもわからず大過失とかではなく、全員が全力を尽くして決する勝負であってほしいと思います。世界選手権という大舞台。そして、チカラを引き出す大観衆。そう何度もできるはずのないことに挑めるチャンスが、日本には、日本だからあるはず。

五輪以上の雰囲気を作っていきたい、そう思います。

緊張感と熱気と、この試合を本当に楽しみにしていたのだという歓びを選手に届けるようなつもりで。

熱く楽しんでいきましょう!

↓おおおおお、夜になってみるとキラ星たちが燃えているかのようだ!
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↓お待ちかねの羽生氏面は夜になってますます神々しい美しさに!「宇宙が羽生氏の帰還を喜んでいる」と、こないだのねほりんぱほりんの人なら言いそうな輝き!

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↓ちなみに、羽生氏は静かに「平昌のときより僕は強いよ」と構成で言っている!
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フリーには4回転ループが復帰!これで4回転は3種6本!

そして4T+3A+SEQ投入ですべてのジャンプが3回転以上に!

また、歴史が生まれてしまうかもしれませんね!

ここ日本で!




日本という最高の環境に最高の選手が集えば、最高の大会になるはず!