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藤浪クン、見ていてくれたかな!

13日に行なわれた埼玉西武VSオリックス戦は大変荒れた試合となりました。西武先発・齊藤が与えた初回の先頭打者への死球から始まり、齊藤はもういっちょ3回にも死球を出してオープナー(喧嘩で先に手を出すヤツの意)の役割をまっとうすると、4回には2番手・森脇が安打⇒安打⇒四球⇒死球とつづく押し出しのデッドボール。

「試合の半分もいかないのにもう3つかよ!」と憤るオリックス。当然のお怒りではありますが、ぶつけられた打者・若月がマウンドをにらみつけながら一歩・二歩と歩み寄ると「猛牛魂じゃー」とばかりに、ベンチからも戦士たちが飛び出します。僕の中の乙事主様(※もののけ姫のイノシシ)も「黄泉の国から戦士たちが帰ってきたー!」と大興奮。僕の中のサンが「乙事主様、落ち着いて!!死者は甦ったりしない!!」となだめてもまったく留まることはありません。

一方、西武側もやる気十分。「ワシらはこないだ岡田をぶっ壊されてベンチに写真まで飾っておるからのぉ…」という弔い合戦の様相で、2メートル近い長身のベネズエラ人がベンチから飛び出してきます。さらに兄貴分であるコーチ陣たちも、こんなときだけ動きが機敏。心ないインターネットで「ウチの投手陣がザルなのは投手コーチのせいでは?」と揶揄される小野コーチも、大事な投手陣を守るために猛然とかけつけます。「俺が壊すのはアリだが、相手に壊されるのはナシだ!」とでも言わんばかりの勇猛さ。メガネが壊れることも辞さないその姿勢には、「モノはいつか壊れる」という諦観が全身からほとばしっています。いいぞ小野コーチ!

繰り広げられた昭和の乱闘。僕も乱闘はまぁまぁ好きなほうですが、「コレは令和の時代にはもはやほっこりコンテンツとしては見てもらえないだろうなぁ」という悲哀も感じます。オッサン連中は喜んでいる感もありますが、若者は「本気で怒っているパターン(※俺たちの仲間を守れ)」と「本気で引いているパターン(※うわー…これって軽めの犯罪ですよね…)」とがメインストリームで、「いけいけ!」とか思ってたりはしないんだろうなと唸らずにはいられません。こういうのはイカンぞ野球界!反省してください!

↓乱闘のなかで、死球を投じた森脇を突き飛ばしたオリックス佐竹コーチは退場処分に!


審判は警告試合を宣告!

報復とかやめてくださいね!



ここでお互いに「こういうのはイカンわな」とおさまっていればよかったのですが、人間ですから一度高ぶった感情というのは簡単にはおさまりません。乱闘騒ぎの直後の4回裏にオリックス田嶋が死球を与えると、すでに警告試合となっていることから田嶋は一発退場に。田嶋の不満げな表情は決して報復の怒りによるものではありません。誰しもが思う、率直かつ当然な「何で向こうが3つぶつけてきて、俺が真っ先に退場なんだよ」という理不尽への憤り。佐竹コーチが突き飛ばしをこらえていれば…という話ではありますが、仏の顔も三度と言います。清原和博さんが藪惠壹さんにキレたのも「三度目やぞ」のタイミングでした。世の中には「キレたら突き飛ばすタイプの人」もいるのです。1試合で3個目ですから、これはもうキレるのは仕方ありません。

せめて試合だけでも勝っていれば、多少溜飲が下がる部分もあったのでしょうが、残念なことにボコボコぶつけてきた側が打つほうでもボコボコ打ちまくりやがり、初回5点・4回3点で序盤から大量リードの展開。オリックスベンチ内では、初回の守備で飛球を見失った佐野を即座に懲罰交代で引っ込めるなど、試合の頭からカリカリカリカリカリカリカリカリしていたところなのです。大量失点、懲罰交代、死球連投とくればキレるのも当たり前ですし、そこで一発退場となれば「申し訳ございません」の顔ができるわけはないのです。ハッキリ言って、あの程度の内角攻めは避けるべきです!一流打者は避けるのが上手くなければつとまらない!ウチの投手とウチの打者が申し訳ございませんでした!

↓すまん、田嶋さん!ウチの打者が上手に避けられなくて!

片方にミスがあっても相手がカバーすれば事故は起こらなかったのに!

飛び出した子どもも悪いが、前方不注意も悪い、そんな気持ち!

キツーく「避けろや!」と言っておきます!




試合は7回・8回にも西武が追加点をあげて11-4という「いくら西武でもこれなら勝つだろ」という点差で最終回へ。「使いながら育てていきたい」という気持ちで、最近よく使っております若手の平良をマウンドに送りますと、安打⇒四球⇒安打⇒死球と「1試合でふたつめの押し出しデッドボール」を献上し、やはり退場に。1試合3退場は日本タイ記録となるものでした。

これを「下手くそやなぁ…」と見るか、「押し出しの状況を作っておけばブツけても『ワザとじゃないんすわ』『ワザとなわけないっすわ』『失点してまでワザとぶつけるヤツはいまへんがな』と言い逃れられるという高度な計算によるもの」と見るかは意見が分かれるところでしょうが、僕は「下手くそ」のほうに1票を入れておきます。狙って当てられるくらいの腕があったら、こんなチームにはなっていません!

↓試合は勝ったが、後味悪すぎでした!


オリックスさん申し訳ない!

お互いに技術向上に努め、安心で安全なプロの美技を披露していきましょう!




ただ、このような試合のなかでも我が埼玉西武にはシラーッとした空気が1ミリもなかったことは申し添えておきたいと思います。普通の球団であれば「またこの投手陣が…」とグラウンドの空気も悪くなり、野手陣すらも敵の目となってマウンドに視線を送ることでしょう。しかし、我が埼玉西武はそんな段階はとうに過ぎ去っています。もはや乱調程度では何も感じないほどに、「狙ったところにボールを投げることは人類には不可能」と悟り切っています。どうですか、自分たちが3個もぶつけておきながら揉め事では勇猛果敢ですし、打棒は大爆発です。

藤浪晋太郎クン、埼玉西武にこないか。

我々は悟り切っているし、藤浪クンの先輩・後輩も待っている。「す、す、すいません…俺…またボールがすっぽ抜けて…おれ…おれ…野球…辞…」みたいな目で震えているときに、「ん?」くらいの顔で構えていることでしょう。いちいちマウンドに寄ってきて介護したりはしないし、相手がキレたら俄然マウンドに飛んでくる、そんな仲間たちです。「金本風」の阪神オジサンも当然いません。藤浪クンが心静かに野球をできる環境がここにはあります。安心してきてください。念のため、オリックス戦には使わないようにしますから!


ソフバンならきっと避けてくれる!藤浪クン、ともにソフバンを倒そう!