12:00
最先端ってドコだ!?

先日、僕は新宿駅メトロプロムナードにいました。いろいろな告知が行なわれるプロモーションの聖地であるこの通路で、『an・an』創刊50周年の記念展示が行なわれていたのです。歴代の表紙をズラリと並べた壁面には時代ごとの色が映し出されていました。人選やファッション、特集タイトル、あふれんばかりのキムタク…時代ごとの「恋愛」の色が、それを鮮やかに切り取った表紙たちによって。

↓恋を切り取って50年、僕が参加した号もあります!


ちょうどこのサムネイルになっている2018年2月14日号でした!

小ネタですが!


50周年を超えた5歩先にある「50周年+1号」目が発売された本日3月11日。『an・an』の新たなスタートとなる節目であると同時に、3月11日という特別な意味を持つ節目でもあるこの号(※号としては3月18日号ですが)、表紙にはこれで本誌5回目の起用となる羽生結弦氏が登場していました。

並み居るジャニーズ、俳優、キムタクと競り合いながらの5回目の登場。これはアスリートでは並ぶ者のない圧倒的な登場回数です。僕も50年全部に詳しいわけではないですが「この50年なら羽生氏やろな」と率直に思います。実力・実績・存在…こと『an・an』という媒体を考えたときに、羽生氏ほどにこの雑誌の表紙に登場しそうなアスリートは、この50年にはいなかっただろうな、と。

↓羽生氏『an・an』本誌5回目の登場は、世界選手権を前にした32ページ大特集!

全部で160ページくらいの雑誌の32ページ!

5分の1が羽生氏!

5分の1って五穀米で言ったら「米」のポジション!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

anan (アンアン) 2020年 3/18号 [雑誌]
価格:650円(税込、送料無料) (2020/3/11時点)



表紙に使用されたのは四大陸選手権のエキシビションで「ホープ&レガシー」を演じたあと、フィナーレの挨拶をしているときの写真です。羽生氏の右手には、もとは投げ込まれたものでしょうか、スタッフから手渡されたコアラのパペットが。それをひとしきりもて遊び、やがて客席に投げ込むまでのわずかな時間に撮られた一枚です。タダでさえ雑誌のマスコットであるパンダが表示されているのに、さらにコアラがかぶさってくるという珍獣大集合の図。

編集部では喧々諤々の議論があったことでしょう。「ウチはパンダ推しなんですよ!」「コアラはダメです!」「ラッコはまだ許せるけどコアラは絶対にダメです!」「木登り野郎、葉っぱ偏食野郎、目のフチ野郎、全部キャラ被ってるんですよ!」「ロッテが『パンダのサンバ』ってお菓子出すくらいの話ですよ!戦争ですよ!!」なんて議論の末に、コアラが背中を向けているカットがギリギリの妥協線で選ばれたのかなと思います。本来なら「羽生くんが!コアラを!持ってるううう!」という公式からの過供給を存分に表紙に反映させたかったところではありますが、パンダとコアラの共演というのはキムタクと新しい地図くらいの微妙な距離感なわけですから。

事情を知らない一般の読者はもしかしたらコアラに気づかないかもしれません。人物の顔に視線をもっていかれたまま、ページをめくってしまうのが自然な動きですから。鍋つかみ的なものというフワッとした認識のままでいるかもしれない。しかし、これはコアラのパペットである。ぬいぐるみ男子である。コアラを手にしている間は、ほぼほぼおじぎとか拍手とかをさせてパペット遊びをしていた羽生氏の、わずかにコアラを休ませた瞬間を切り取った写真家の腕と、編集部のパンダ忖度…いくつもの偶然が重なって生まれた「わかる人にはわかる慎ましさ」のようなものがある奇跡の表紙。『an・an』の次の50年を始めるのにふさわしい一歩と言えるでしょう。

↓コアラと一緒にいた時間はほんの少しなのに、雑誌の表紙が撮れるってスゴくないです!?


「んんんん!」
「あっ、はっ、やめてぇ…」
「手…入ってるから…」
「もう手…奥まで入ってるからぁ…」
「アタマの奥まで突き抜けてるからぁ…」
「勝手にカラダ動かされちゃう…」
「強制的におじぎさせられちゃう…」
「手が勝手に動いちゃうよぉ…」
「首と手…同時はダメぇ…」
「同時はダメだってばぁ…」
「んんんんんんんんっ!」
「やぁん…まだ抜かないで…」
「ていうか抜かないで…」
「ウソ…ウソ、ウソ、ウソ」
「ブンブンされてるからぁ…」
「もうブンブンされてるからぁ…」
「飛んじゃう飛んじゃう飛んじゃう」
「やだぁ…スタンドに行くのやだぁ…!」
「行っちゃう、行っちゃうって!」
「スタンド行っちゃうって!!」
「あああああああああああ!」


↓ウチのぬいぐるみも羽生氏にバックから手をつっこまれて、もて遊ばれたいと言っております!
DSCPDC_0002_BURST20200311082028993_COVER (2)

くーーーーーーーーコアラめ!!

ポッと出で羽生氏に遊んでもらうなんて!!

ウチの編集長だって、羽生氏にだ、だ、抱かれたことがあるんだぞ!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

anan (アンアン) 2020年 3/18号 [雑誌]
価格:650円(税込、送料無料) (2020/3/11時点)



僕と『an・an』には夢があります。

いつか羽生氏を主役に据えたTES特集をするのです(※隠語)。ただ、初回からいきなりTESに持ち込むのはやはり不適切と言わざるを得ません。取材を重ね、起用をつづけ、実績と信頼を積み重ねるなかでようやくたどり着くゴールであるべきものがTES特集。「感じあう、TES」「愛とTES」「幸福なTES」…ファッションと恋愛でほとぼりを冷ましながら定期的に本気を出してくる『an・an』の本懐に、いつかご登場いただくのです。

今回の特集だってその布石となる「匂わせ」であることは明白です。「最先端の暮らし」という特集タイトルは、一般論で言えば家電とかアプリとかの話でしょう。実際、誌面においても最新の家電が大特集され34ページに渡って家電の話が展開されています。しかし、よく考えてみてください。羽生氏と家電・アプリって、そんなに関係ないじゃないですか。それなりに使うことは使ってるんでしょうが、「アレクサ、部屋の電気消して」とか「今日はウーバーイーツでラクしちゃお」とかやってるイメージないでしょう。健康特集とかフィットネス特集とかでしょう、羽生氏と合わせるなら。

だからこそ不自然に浮かび上がる「匂わせ」がある。過去にも「体幹」特集号に羽生氏を起用し、「羽生氏の身体のセンターにある幹とは?」という謎かけ匂わせをしてきた『an・an』です。同じように今回は、「羽生氏の最先端とは?」という謎かけ匂わせをしてきたのです。人間の身体で先端と呼べる場所など多くはありません。指…?鼻…?舌…?それらの部位のなかで「もっとも先端っぽい」のはどこなのか。大本命・中指を超える先端はあるのか。ピーンコとくるその答え、そういうことやと僕は睨んどりますよ!

これは考え過ぎだとお思いかもしれませんが、そう思われる方はどうぞアンアンウェブの公式ツイッターと、そこからリンクされる「秘密のanan」なるウェブサイトをご覧ください(※『an・an』⇒アンアンウェブ⇒秘密のananと階層を深くしていろいろと隠す方式)。一番深い層で展開される記事の数々は、「どれだけ考えても考え過ぎということはない」「想像以上に考え過ぎだろこの媒体」「オシャレだけどドギツイエロ本」という矜持を高らかに示しています。清々しいほどに考え過ぎています。

そうして見ると、この32ページ特集もギリギリまで考えられている気がしてきます。基本は今季の大会を振り返る特集であり、別段新情報というわけではありませんが、何を考えながらそれを書いたかによって見え方はまるで違ってきます。あえて大文字で切り出された羽生氏の言葉たち。そこには「匂わせ」が満載ではありませんか。

「自分がやりたいところまでチャレンジしていいんだ」

生で皆さんの力を感じることができて、すごく嬉しさを感じた」

「これまでのバラード第1番のなか一番良かった

「集中できた状態で入ればまた違ったと思います」

「フリーは点数を出し切れていないが、方向性は間違っていない

確かに、この道は遠く険しいものです。

実現性で言えば4回転アクセルのほうが高いでしょう。

「性」で言えば。

しかし、日本には「ひと肌脱ぐ」という言葉もあります。実績と信頼を積み重ねていった果てに、真の友と認められたならば、友の窮地に「ひと肌脱ぐ」のが日本のスタイル。そして、夢を見ることは生きる活力を生み出すもの。片思いのときに一番強いパワーが出るように、人は夢を見ることで未来へ向かって勇敢な一歩を踏み出せるのです。不安の多い昨今ではありますが、いつかあるかもしれない「フルスロットルのTES」「限界の5歩先のTES」「自分でいられるTES」などの特集を見るまで、生きるのを諦めるわけにはいきません。

ナイとは思うが、絶対ナイとは誰にも言えない。

それは生きている限り変わらない希望なのです!

僕と『an・an』はこれからも夢に向かって先走りつづけます!

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

anan (アンアン) 2020年 3/18号 [雑誌]
価格:650円(税込、送料無料) (2020/3/11時点)



じっと表紙を見ていたら「生で結ばれる」というフレーズが思いつきました!