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テレ理事会テレ伝達テレ口上ではダメでしたかね!

25日、五輪というタガが外れた東京都の小池都知事は、耐えきれなくなったように「安心」へと舵を切りました。豊洲市場でひと騒ぎした「アテクシ、科学とかではなく感情の問題として、怖いです!」の感覚で、東京都に「NO!3密」を宣言したのです。「週末の不要不急の外出を控えろ」「K-1には自粛していただきます」「仕事は自宅で」という自粛要請。いっそ政令か何かで「2週間ずっと都民の日」とかにして休みにしてくれたら勝手に家にいる時間が増えるのに、週末だけ自粛要請されたことで、我々が選択した行動は「食料品の買い占め」でした。スーパーが3密でいっぱいです!

↓この先生を呼んだの誰だ!この「危機感」はパニックを生むぞ!


↓1ヶ月前のお話と比べると先生内での危機感が急増している印象です!

これは朝起きてニュース見た高齢者が買い占めに走るわ!


そんななか同日唯一のほっこりニュース案件だったのが大相撲・朝乃山の大関昇進。「愛と正義」という出身校の校歌の一節を盛り込んだことで、新しいプリキュアのオープニングテーマみたいになった口上は、明るい未来を予感させるものでした。いまだコロ感染ゼロという聖域・富山県も郷土力士のほっこりニュースに「気持ちが明るくなりました」と微妙なウエメセでこの話題を受け止めていました。配布された号外に人が群がっていました。あぁやっぱり大相撲はいいなぁと僕もうなずくばかりです。

↓おめでとう朝乃山!文句無しの大関だ!


いやー、よかったよかった!

サンキュー大相撲!


しかし、僕はふと思います。「本当にコレ必要だったのか?」と。大関昇進については千秋楽時点で臨時理事会の招集が決定しており、事実上決定していました。大関昇進について決める臨時理事会の招集。これまでに「理事会が招集されて大関にならなかった」というパターンはありません。完全に根回しが済んだ書類にハンコが押されるのを待っている、その程度の話です。

そして、推挙が満場一致でシャンシャン決まりましたあと、朝っぱらから汗かきのデブが部屋にやってくるという次なる段取り。かつて貴乃花元親方はいちいち手紙を手で持ってくる親方衆に呆れ顔で「次回からはファックスでお願いします」と言い放ち、それがまた失礼だと非難を集めたものですが、今こそファックスでよくないですかね…?

そもそも、「行きますよ」ってお知らせはしてるわけじゃないですか。あの使者の伝達のときに親戚縁者一同が集まって、紋付き袴で待っているわけですから。一発連絡は入れてるわけでしょう。「行きますよ」と。そのときに一緒に「推挙します」と言えば(ていうか言ってるのだが)、「謹んでお受けします」とお答えして話は終わりじゃないですか。給料とか待遇とか改めて詰めるわけでもないですし。

まずファックスでお伝えしまして、これで「いや、あっしにはまだ早いですわ」とお断りの連絡がきたら、初めてそこで使者が会いに行けばいいじゃないですか。「え?何で?」と。説得に。何なんですか、あの使者。サプライズ狙いですか?みんな紋付き袴で待っててサプライズ大失敗ですけど!

ていうか、千秋楽の時点で理事会を電話会議で招集しまして、帰る前に「推挙します」「謹んでお受けします」をやって記者に写真撮らせたら、やること大体終わりじゃないですか。終わらせようと思えば絶対その日に終わる仕事を「臨時理事会」「伝達」で2回も3密しているわけですよね。いい加減、ファックス買ってください!そして、何年か前に親方と力士に配ったiPad、どこにやったか探してください!アレでテレ理事会とテレ伝達とテレ口上、絶対にできますよ!

↓完全に3密っております!

換気の悪い密閉された室内!

人と人とが会話をともなって密接する環境!

フラッシュがめっちゃたかれる多くの報道陣の密集!


しかも、このあともまったく大相撲は反省するようすがありません。3密どころか次々に禁忌のコロナリスクを犯しまくりながら「大関だー!」「おめでとー!」の宴を開催していきます。これは小池都知事にも出向いてもらって「不要不急の伝達自粛」を要請してもらうしかありません。これで大相撲そして全国にコロナが広まったらどうするつもりですか!

↓本人は拳にするなど若干の気遣いも見られるが、親方は素手でベッタリと汚染された地面に手をつくコロナリスク!


↓布をまいているとは言え、食料品を汚染された手で触るコロナリスク!このあと汚染環境に置いてあった飲料を飲むコロナリスクも犯します!


↓遠方からの移動をともなう高齢者(というほどでもないが)との密接対面というコロナリスク!


↓密着はもちろんウイルスで汚染された足の裏を素手で触るというコロナリスク!

これは呆れてものも言えませんなぁ!

で、夜は宴会するわけでしょ!

コロリスしかない一日じゃないですか!



「こういうとこやぞ大相撲」と呆れつつも、同時にこれぞ大相撲という心強さもわいてきます。四股を踏めば大丈夫、力士はたぶん大丈夫、そんな強い信念。その信念がなければ何の行動もできなかったでしょう。サッカーや野球は何度も開幕の時期をズラしてはズルズルと後退しています。東京五輪が延期となったことで、もはや後ろのストッパーはなくなりました。東京都の危機感高騰を考えると、ゴールデンウィークの連休明けまでは「自然にそういう雰囲気になる」のは考えにくいように思います。むしろ、その連休こそ「動くな」と刺しに行くべきタイミングでしょうから。

結果的に、日本スポーツ界がお客さまとともに「よし、やるぞ」と踏ん切りをつけられるのは、5月10日に初日を迎える大相撲五月場所になるのかもしれません。少なくとも大相撲は場所を開催するでしょう。今回もできたのですから。一旦日程を曲げてしまえば、終息の見込みもないなかで「再開します」を言うのは難しくなる一方です。その点、「ずっとやってます」なら「再開」自体の是非を問われることはありません。

無観客でもやる。少しだけお客様を入れてやる。対策を追加しながらやる。じょじょにそれを増やしていく。入場料は減ったとしても、総量として日本に与える元気は増えるのではないか。「お客さまとともに」の段階はよしんば見えなかったとしても、「ご自宅でのお楽しみ」を提供することで外出自粛要請に協力するという考え方もあるでしょう。

「俺たちは土俵から出たら終わりなんだよ」
「引いたら負け」
「前に前に出つづける」

この大相撲の強さ。テレ伝達とテレ口上でいいのでは…などという野暮なツッコミを跳ね返す雰囲気。スポーツとエンターテインメントの第一の責務であるところの「楽しさ」を大相撲は懸命に守ってくれています。自粛疲れが生む反動や、魔女狩りのような人と人との非難合戦。そういったものを消してくれる消毒液が社会には必要なのです。大相撲を見習って、野球とサッカーにも頑張ってもらいたいものですね!



ただ、テレ理事会とテレ伝達とテレ口上は絶対にできたと思います!