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有観客試合に行ってきました!

ちょっと日にちが空いてしまいましたが「有観客試合」に行ってきました。新型コロナウイルス感染拡大によってなかなかイベントがやりづらくなっているなか、元気に行って楽しみ、何事もなく戻ってくるという姿を示していくのは都民のつとめだろうと思います。日本で一番「蔓延」しているという街で人間はどのように生きているのか、そのあたりを継続して示していくべく高邁なる精神と万全の対策のもと可能なかぎり遊び歩きたいと思っております。

それでも「有観客試合」に参加するのは2月にスポーツクライミングを見て以来ですので約5か月ぶりのこと。あまりに期間が空いてしまったのでちょっと特別な節目みたいな雰囲気も出てしまい、「別にどれからでもいいけど競艇かな?」とかいう開催してりゃ何でもイイ的な選び方は自制をしてしまいました。そのうち物見遊山で行くとは思いますが、まず最初のほうは「だって僕はコレにどうしても行きたかったんです」と主張できるものからにしようと思いまして、初回は「西武」ということにいたしました。うむ、これならばある程度主張は通りやすいでしょう。

↓しかし、初っ端から土砂降りで足元が悪い…!
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西武ドームに行って雨で困るということは基本的にありません。球場は傘つきですし、何と言っても最寄駅から徒歩1分の駅近球場です。しかし、今回はコロナ禍での有観客試合。何かにつけてソーシャルディスタンスと検温・消毒が待っています。常に心穏やかにゆったりと並んで待つ姿勢というのが重要です。

そうなってみると西武ドームは大変お足元が悪い。昭和の頃に何も考えずに作ったアスファルトや緑の謎床は、大地を割って生きようとするペンペン草などを絶対に許さないマンとしての性能だけを意識されており、雨を適度に通して土に吸わせるという発想がありません。そこらじゅうが水たまりとなり、川のように雨が流れています。徒歩1分の球場内に入場するまでに靴を全部ビジャビジャにされるとは思いもしませんでした。おのれコロナと西武め、絶対に許さぬ!

足元ビジャビジャではありますが、今回は新たに改修されたゾーンもあるということで、そちらも見回ります。3塁側球場外にできたデッキスペースは、ボロ負けの試合にダレたときに子どもたちを遊ばせるのに最適という触れ込み。オシャレ感だけで設計されたやたらと高さのある段差には「DAZN」とスポンサー様のロゴも貼り付けられています。「ははぁ、やがてはこんにゃくパークしかお金を出してくれなくなり、こんにゃくデッキと呼ばれる場所になるんだな…」などと思いながらの散策。

このスペースに建つ新しいビルには部分的にオシャレな座席もあるデリ&カフェスペースや、ライオンズ関連の景品だけを取れるゲームセンター、子どもたちを遊ばせるための遊具スペースなどがあります。中華料理・獅子に代わる新たな名所としてファンを楽しませてくれることでしょう。近隣にはたぶんデリとかゲームセンターとかないと思うので(※廃墟っぽい遊園地があるが)、試合のない日もお店を開けてもよさそう。ご近所のみなさんも「イオン」みたいなものができたと喜んでくれるのではないでしょうか。イオンってよりは西武・そごうに近いですけど。

↓どうせなら球場からビルに行く通り道くらい屋根つけときゃいいのに!
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↓何となく、スーパーで買ったものをイートインできるスペースみたいな雰囲気で素敵!
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アレコレ散策をしましたあとは球場内へ。この日はソーシャルディスタンス観戦ということで、僕は左右に1席ずつ、前後に1列ずつ空いた状態で座りました。正直に言って、非常に快適でした。スタジアムのあのギチギチな感じとか、トイレに立つのもストレスな面倒臭さみたいなものがまったくありません。今年はイスを改修したということで、そもそもの座り心地もアップしていますが、とにかく前後左右に他人がいないことの無限の幸福感たるや。

「普段から9席買えばできますよ?」という話ではあるのですが、無駄に座席を買うのもそれで誰かが入れないのもイヤなので通常はやらないことです(※一部オリックスファンはやるかもしれないが)。けれど最初から「9席単位でしか売りません」ならばこれはこれでアリだなと思います。値段は単純に9倍だとまぁまぁ高いですが、隣や前後と重なる部分を考えればひとりあたりの占有分は5席くらいですので、1万円ちょっとでおさまるでしょうか。うむ、全然アリ。一日のお出掛けで快適な座席空間を1万円で得られるならアリ。ゆったりとしたカフェタイムをドトールで過ごすか、ベローチェで過ごすかくらいの「違い」がありますよね。(※自分で言っててもドトールとベローチェならどっちもどっちかもしれないが…)

↓間引いていてもそれなりに埋まって見えるし、にぎやかさもある!
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マイナー競技だと「観衆3人」とか「全員家族」とかもありますからね!

5000人もいれば十分お祭りです!


↓散策の模様は動画でまとめてありますのでコチラをご覧ください!


新しい施設も増えてて、部分的に楽しかったです!

これで球場改修もほぼ完成です!

ゲーセンもあるなんて最高ですね!



肝心の試合のほうですが、途中までは先発が互いに好投する投手戦という感じでしたが、終盤にかけては一方的にやられるボロ負けの展開に。対戦相手のロッテでは阪神を追われてきた鳥谷敬さんが殊勲の三塁打を放つなど大活躍。「移籍後初打点」とやらを見守ることになってしまい、ある意味でメモリアルな観戦となりました。

それにしても、毎年のことではありますが、今年も逆神っぷりは健在なようで「観戦のために張りきって出掛けた日」に限って「今シーズンワーストでは?」という試合を引くようです。先日わざわざプリンスホテルで見た試合も10点差つけられる大敗でしたが、この日もほぼノーチャンスの完封負け。ホームランを打ったら球場のLED電燈がパチスロみたいにビカビカ光って地元民歓喜と聞き及んでいたのですが、ホームランどころか点すら入りません。

野球の神様も「お前は勝っても負けても楽しめるタイプだろ」と僕を見込んでくれているのかもしれませんが、勝ち試合のほうが好きに決まってるでしょ!「面白い負け試合」も好きですけど、ただただまったく何の見せ場もなく負けるのを見てムラムラ興奮するはずがないという話です。15連敗目くらいからはどんな負け試合でも脳汁出るくらい興奮するとは思いますがね!そこまで行ったら「負けろー負けろー」って思ってるかもしれないですし!

↓隙のない走塁でいつの間にか三塁にいた鳥谷さん!
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どこだよ、この選手出した球団は…!

鳥谷出した球団と鈴木大地出した球団はほんと反省して欲しい…!

「出て行く」と言っても金の詰まったケースを足に鎖で結び付けて身動きを封じるとかしてください!


しかし、我が埼玉西武ライオンズにだって見せ場はあります。有観客試合という稀有なる環境が生んだ、季節性インフルエンザみたいな一瞬の輝きが。この日、西武のサードスタメンをつとめた山田遥楓さん。常に大きな声で飛沫をグラウンドに届ける埼玉西武ライオンズの元気印(※無症状の意)です。「平尾の再来」「平尾よりヒドイ」「平尾と熊代を足して油で揚げた感じ」など、無観客〜有観客試合のなかで常に話題となっている山田さん(※「この声誰?」「客なら出禁のヤツ」「マスクしてください」等)は、まさに西武側の貴重な見せ場でした。

この日は基本的に西武側の観客が多く、ロッテ側には応援団の姿もなさそうです。ロッテ攻撃時も手拍子やらをするではなくファンも含めてジッと見守っています。するとその静寂を破るように響き渡る「オ゛ォーーーイ!!」の声。1球投げるごとにサードからピッチャーを大きな声で鼓舞する山田さんの「声」は球場全体にあたたかい空気を広げていました(※熱を帯びた飛沫がエアロゾルっているの意)。

いい投球には大きな声をあげ、そうでもない投球にはむしろ一層大きな声をあげ、間が空けばピッチャーへの激励を怠らない山田さん。ショートにキャプテン源田がいることを考えると「それは源田の仕事では」という気もしないではありませんが、声掛けは誰がしたっていいものです。その元気は球場の上段まで届くほどで、周囲のお客もいつの間にか試合よりも山田コメントを待っている始末。何て言ってるのかは正直よくわかりませんでしたが、まさに有観客ならではの輝きでした。あと2万人いたら声が吸われてしまいますし、無観客だと僕がリアルな音を場内で体感できない。まさに今、有観客試合の期間だけの特別な体験となりました。

何でも山田さんは生まれつき右耳が難聴だそうで、野球のプレーにおいても守備連携などで苦労をしてきたと言います。そのあたりを補うべく周囲の声に意識を配り、自分からも大きな声を出してコミュニケーションを図っていくスタイルなのでしょう。聞きとりづらいぶん、しっかり伝えることの大切さを知る選手、ある意味でチームに「絆」を生み出してくれる選手です。ほとんど山田さんだけを見ていた有観客試合、山田デーとして僕の記憶にも長く刻まれるでしょう。機会がありましたら、みなさんも球場でその元気(※無症状)を体験してみてもいいかもしれません。みんなが静かなうちがオススメです!

↓結構離れたところで見ているのに、山田さんの声だけビンビン届く貴重な経験!

ライオンズファンがお通夜の展開というのもおあつらえ向きでした!

次はバットとかの元気で盛り上げてくださいね!

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中日戦では与田監督に怒られそうですが、今年は交流戦がないのでひと安心!