スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

大相撲

大相撲五月場所での場当たり的トランプ大統領お出迎えの反省を踏まえ、両国国技館建て替え計画を本格始動したい件。

12:00
アメリカ大統領閣下、ようこそ大相撲へ!

たまに閣下と名乗る人物がやってくる両国国技館。悪魔の閣下は「適当にその辺に座らせておけ」という雑な扱いでもOKだったのに、アメリカはそうはいきませんでした。米国トランプ大統領閣下を迎えた国技館はかつてない厳戒態勢。天皇陛下が来ているときよりもハッキリいって厳しい。逆に言えば、陛下のときに「その気になれば空き缶とかを陛下の席に投げ込める」ようなゆるーい態勢でやっていることが本当にOKなのか不安になるほどです。

トランプ大統領のために正面のマス1000席分をおさえたなんてニュースも出たほどの大量のSPたちの姿。缶や瓶の持ち込みは禁止され、場内の自販機は稼働を止められ、割った器が凶器になるからとお茶屋のお茶配布も止められました。「確かにあの茶碗を割ってるヤツいるわ…」「お茶屋自身がよく落として割ってる」「凶器になるとは思わんが…」と、ちょっと引きつつも、大統領がそうしたいというのならば仕方ありません。アメリカ大統領というのは、そういうものなのでしょう。極端な話、四六時中命を狙われている、恨まれる覚えの多い仕事なのですから。

↓自販機には「休場」のお知らせ!

「これ外人に伝わりますかね」
「栃ノ心Tシャツは理解できるんだから」
「休場だってわかるだろ」
「休場って書いてあったら」
「ソイツがいないんだから」
「自販機も休みなんだってわかるはず」
「それに、動いてなかったら」
「動いてないんだから」
「お休みなんだよ」



トランプ大統領が姿を見せたのは朝乃山と御嶽海の取組の直前。もともと3番くらいという話でしたが、優勝力士は見ておこうという関心をもってもらえたでしょうか。場内や通路にはSPたちが居並び、厳しい目を光らせるなか、八角理事長の先導によってトランプ大統領は入場してきます。「もし撃つなら先に八角を…」という理事長の自覚。肉の盾となって大統領閣下を守るのは、まさに侍として殿様に仕えてきた力士の矜持です。「どうせなら鏡山も立たせておけ」「阿武松も」「尾車も」と、好角家からも大統領閣下をお守りする気持ちが自然にわきあがってきます。

ファンたちがスマホを掲げてトランプ大統領を撮影するなか、トランプ大統領は手を振りながらゆったりと席に向かいます。観衆との距離は近く、すぐ目の前でスマホを構える人も。「1000席の話は何だったんだ…」と思うような身近さです。あまりにスマホ構えがつづくので、場内アナウンスで「いい加減座れ」のお知らせが出る場面も。土俵上に朝乃山と御嶽海があがってからもお客の視線は土俵ではなくトランプ大統領のほうへ向かっています。この日一番の人気力士登場といった雰囲気。トランプ大統領は取組5番、「これより三役」などを見守り、大いに大相撲を楽しまれます。

↓真剣に相撲を見守るトランプ大統領閣下!

うん、楽しそうだな!

楽しくないわけないからな!

半裸のちょんまげがぶつかってゴロゴロするんだから楽しくないわけない!




そして結びの一番。横綱と大関による結びをトランプ大統領閣下にお見せすることができて、角界としても安堵していることでしょう。この日までに優勝が決まっていなければ鶴竜と朝乃山という顔合わせになったかもしれないのですから。「やっぱり14日目に決めておいてよかったな」「鶴竜もその辺わかってますよね」「ちょっと突っかけてみたりするあたりも含めて、盛り上げ上手!」と、改めて鶴竜の「話がわかる」部分への再評価も起こりそう。白鵬と鶴竜のダンスのほうが大統領受けする相撲になったかもしれませんが、それはさすがにないものねだりですよね!

一旦退場されてから、再び表彰式に合わせて入場してきたトランプ大統領。いよいよ大本番であるアメリカ合衆国大統領杯の授与を迎えます。通路に立って君が代を聴く閣下。演奏する航空自衛隊の楽団も、「もし何かあったら、ワシらは参戦すべきなのやろか…?」「安保的には見てるだけってわけにはイカンわなぁ…」「トランペットで暴漢に殴りかかるくらいの姿勢は見せんと…」と緊張の演奏です。

天皇賜杯、優勝旗、内閣総理大臣杯と授与がつづき、アメリカ合衆国大統領杯の授与へ。トランプ大統領がのぼりやすいように、特製の階段も用意されました。初めて姿を現すアメリカ合衆国大統領杯は賜杯によく似た形で、てっぺんに鷲がついています。重さは約50キロ。「日本のヤツよりデカくしといたぞ」というアメリカ側の心がこもった逸品です。

トランプ大統領がわかりやすい英語で読み上げる賞状。「アーサーノヤマヒデキ」「スモーグランドチャンピオン」「レイワワン」など日本のハートをガッチリつかむワードも盛り込まれ、場内も大盛り上がり。トランプ大統領は自ら大統領杯を抱えると、重さを感じさせることなく持ち上げ、朝乃山へ授与。サポートした西岩親方の肩をポンと叩くなど、大変フレンドリーです。トランプ大統領が退場するまでの間、奇声を上げたり、物を投げたりするようなところもなく、日米両国がホッとするご観覧でした。もしかしたら1000席はSP用じゃなく、厳選された賛成派を入場させる用だったのかもしれませんね!最後に握手しに行ってた人みたいな!

↓閣下のためなら階段くらいはご用意させていただきますとも!

「ヒラリー・クリントン候補が当選していたら…?」
「それは…」
「うーん…」
「相撲にご興味はないですよね…?」
「いやー…」
「うーん…」
「その際は橋をかける感じで…」
「土俵の上空に足場を作りまして…」
「空中からお渡しいただく的な…」

階段作戦は今後の発展が見込めるかもしれませんね!

「土俵には乗ってない」と言い張る秘策として!


↓「コレを初めてもらうヤツ」と「コレを初めて渡すヤツ」とのドキドキ表彰式!



お互いに手探りの感じ!

内閣総理大臣杯の授与を見ながら、「こんな感じなんやな」とか思ってたんですかね!

葬式で前の人の動き見てお焼香する感じで!




さて、トランプ大統領をお迎えして思うのは、そろそろ両国国技館について建て替えを検討し始めてもいいなということ。素晴らしい建物ではあるものの、どんどん国際化していく大相撲にあって、昭和の思想で作られた国技館は不満足な点も増えてきています。

そもそもトランプ大統領がきたときにお迎えする席がありませんでした。陛下が座る貴賓席はあるものの、あそこは事実上陛下と皇族専用になっており、それ以外には中継用のブースがあるのみ。空き缶を投げ入れられることなく観覧できるVIP用の席や貴賓マスがないのは、運営としても不便です。VIPがくるたびに毎度正面のマスを空けるのも大変ですし。

そしてマスという伝統文化は尊重しつつも、あそこに座って観戦するときの居心地の悪さ。トランプ大統領は「うん無理」「イスください」で大胆解決を図りましたが、僕らだってマスで見るのはラクではありません。座布団にあぐらは大丈夫ですが、とにかく狭く、身動きが取れないので、何度も立ち上がって足腰をほぐしたり、ストレッチをして過ごしています。間違って「デカい紙袋のお土産」を買ってしまったときは、お土産の隙間に人間が鎮座しているような状態でした。一日観戦すれば足腰はバキバキです。

多目的トイレ、エレベーターといった基本的な設備の不足。根本的な座席数の不足。絶対に人間のサイズを間違えてるとしか思えないマスのサイズ。投げられるようになっているよく飛ぶ座布団。使う・使わないはともかく、場内モニターなどがないのもイベント会場としては物足りない部分です。1984年の完成から35年。今すぐにということではないにせよ、「そろそろ考えないといかんなぁ」という意識をもっていきたいもの。アメリカ大統領が来るとかローマ法王が来るとかいうときに、スーッとお迎えできる令和の国技館の整備計画を。

トランプ大統領に教えてもらった「ここが足りない」を、今後に活かしていきましょう!

↓アメリカ合衆国大統領杯は来年以降も五月場所の優勝力士に渡されるそうです!

よーし、次に備えてもっといいお迎えの準備をするぞ!

歴代の大統領が任期中に一回ずつくらい来るようになるかもしれないですからね!


とりあえず、マスを座布団じゃなくて座椅子にしてください!

阿武松審判部長のトンチンカン協議結果説明は「朝乃山と佐田の海を取り違えていたことに直前で気づいた」で説明がつく件。

08:00
朝乃山が佐田の海で佐田の海が朝乃山で!

大相撲五月場所11日目、優勝に絡む大事な一番で大混乱が起きました。1敗で優勝争いの先頭に立つ平幕・朝乃山と佐田の海との取組でのこと。相撲内容としては朝乃山が圧倒し、電光石火の攻めで佐田の海を寄り切ったわけですが、これに阿武松審判長から物言いがつきます。

テレビでリプレーを振り返るNHKの中継では、もしかしたら朝乃山の踏み込んだ左足が、佐田の海を寄り切るより先に勇み足のような形で出ているのではないかという見立てを示します。なるほど、もしかしたらそのような可能性もあったかもしれません。俵の上に乗った朝乃山の左足親指が、土俵の外の砂をかすめるかかすめないかギリギリのところまで確かに落ちています。

ただ、スローを見る限りでは、朝乃山の親指は出ていないように見え、仮にそのタイミングで出ていたとしても佐田の海の左足かかとのほうが先に出ているようにも見え、おそらく軍配通り朝乃山の勝ちとなるのではないかという場面でした。

しかし、ここでまさかの大混乱が。協議内容を説明する阿武松審判部長(※審判部で一番エライ人の意)の言葉はまったく要領を得ず、何を言っているのかわからないうえに矛盾だらけだったのです。ポカーンとする両力士と行司、「お前は何を言っているのだ?」とざわつく場内。もしもこれをやったのが貴乃花であれば、即刻降格させられるクラスのトンチンカンぶりでした。

↓まずは一回見ますか!そのトンチンカンぶりを!


何を言っているんだ?????

最初から最後までよくわからないぞ?????


↓一言一句書き起こしつつ、疑問点を添えておきますね!
阿武松:「ただいまの協議について説明いたします」
(※特に疑問点ナシ)

阿武松:「行司軍配は…朝乃山に上がりましたが…」

(※おっ、ということは佐田の海の勝ちの目があるということか?)

阿武松:「佐田の海の…かかとが先に出ているんではないかと物言いがつき」

(※ん?佐田の海のかかとが先に出たという行司軍配どおりの内容で行司軍配に物言いをつけたの?)

阿武松:「協議した結果」
(※協議というかずっとイヤホンでビデオ室とやり取りしていただけだが…)

阿武松:「佐田の…朝乃山のかかとが先に出ており」

(※どっちのかかと?)

阿武松:「朝乃…朝乃山の勝ちと決定いたしました」
(※朝乃山のかかとが先に出ていたのに朝乃山の勝ちなの?)

阿武松:「(※聞き取り不能の叫び)」
(※何かイヤホンで言われたな?)

阿武松:「佐田の海のかかとが先に出ており、朝乃山の勝ちと決定いたしました!」

(※これはわかる)

朝乃山が勝ちということ以外、何もわからんなwww

両力士もどっちが勝ったのかわからず、土俵下で待機のままwww



僕はこの説明の際に、ひとつの動きに注目しました。阿武松審判長が説明を始める際、行司軍配は…と言い始めてからチラッと手元の紙を見たのです。おそらくこれは本日の取組をまとめた自分用マッチデープログラムのようなものでしょう。これで自分が裁く取組を確認し、勝敗をメモしたりしているのです。

↓ずっと手に持っているコレです!

P5226181

すべてが頭に入っていれば見る必要のないものですが、説明の前にアレを見た。それはつまり、四股名の確認です。「誰が誰だか」を確認するためにアレを見たのです。もし阿武松審判長が「コイツとコイツ、誰だっけ…?」という状態であったならば。通常ならあり得ないとは思いますが、もしも「デブとデブで区別がつかない」「ヘンな名前勝手に名乗りやがって」「腹に名前書いとけよ」という状態であったならば。パンフレット見ながらでないと誰が誰だかわからない状態であったならば、このトンチンカンにも説明がつきます。

まず、大前提として阿武松審判長は「どっちがどっちなのか、誰が誰なのか、顔と名前が一致していなかった」のです。まわしの色で「紫と緑」。立っている場所で「左か右か(※東か西か)」としか区別がついていなかったのです。そして、不幸にも場内アナウンス等で連呼されていた「朝乃山」と「佐田の海」を完全に取り違えた状態で話を追いかけていたのです。

阿武松審判長の見た世界はこうです。

まず紫が緑を寄り切ったように見えた場面で、阿武松審判長は「紫の左足が先に出ている」という認識をします。「紫の勇み足で緑が勝ったな」と思ったのです。しかし、行司軍配は紫のほうに上がりましたので、「オイオイ、それは違うよ」と物言いをつけたのです。ただし、朝乃山と佐田の海は取り違えたままで。

そして、「佐田の海(紫)の足が先に出てたよな?」と周囲とビデオ室に問い掛けたのです。周囲は「何でこの人は物言いつけたんだろう?」という疑問を持ちつつも「そうっすね」と応じたでしょう。ビデオ室も「佐田の海(緑)のかかとが先に出ています」と回答したことでしょう。しかしそこで阿武松親方は「佐田の海(紫)のかかと?」とビックリしたのです。「佐田の海(紫)のかかとが先なの?」「佐田の海(緑)のかかとが先ですね」「かかとなの?」「かかとです」という押し問答がしばしつづき、協議は長引きます。そして最終的にまとまった結論は「佐田の海のかかとが先に出ており、朝乃山の勝ち」なのですが、阿武松審判長は「佐田の海(紫)のかかと?が先に出ており、朝乃山(緑)の勝ち」と認識したのです。

ところが、いざ説明の段になって「行司軍配が上がったほうの力士の名前を確認してから」と慎重になってしまった。そこで手元のシートを見ますと右側(西側)の力士は「朝乃山」という名前だったのです。阿武松審判長は混乱しつつも、シートの通りに右側(西側)の「紫の力士」を朝乃山と呼びます。と同時に、阿武松審判長は「ん?右側の紫が朝乃山なのか?」と混乱し始めます。

そして混乱したまま、自分が物言いをつけた理由「佐田の海(紫)の足が先に出ていたのではないか?」を説明します。そのとき「自分はつま先の話のつもりだったんだけど、みんながかかとだって言うからかかとなんだろうなぁ…」という消極的納得に基づき「かかと」と説明されます。ただし、これは先ほどの「ん?右側の紫が朝乃山なのか?佐田の海(紫)だと思ってたが…」という最新情報によって、阿武松審判長の脳内を大混乱させるのです。

そして、「佐田の海のかかとが先に出ており」という、ビデオ室とすり合わせた協議結果をそのまま言い始めるのですが、「待て待て、コッチの紫は朝乃山という名前なんだ」と手元のシートで確認した最新情報に基づいて「佐田の…じゃなくて朝乃山(紫)のかかとが先に出ており」と名前の取り違いを脳内アドリブで修正したのです。

最後の結論は先ほど協議で出ている「朝乃山の勝ち」なのですが、これはひとつ手前の自分の説明と矛盾します。阿武松審判長も矛盾に気づいて「朝乃…」で一回言葉に詰まります。しかし、「紫は朝乃山」は先ほどシートで確認しましたが、「緑は誰なのか?」は必要がなかったので確認しておらず、最新情報で上書きされていなかったのです。そのため、より強い刷り込みである「朝乃山の勝ち」という言葉が脳内アドリブでの修正に勝ってクチから出た。もはや朝乃山は右なのか左なのか緑なのか紫なのかチンプンカンプンですが、ビデオ室から刷り込まれたとおりに「朝乃山の勝ち」とは言った。「緑は一体誰なんだ…?」と思いながら。

その後、場内大混乱のなかでイヤホンから「佐田の海のかかとが先に出ており朝乃山の勝ち、と言え!」という指令が飛んできたのでしょう。そして、そのまんま言うことで何とか混乱はおさまった…という流れであると僕は推察するのです。

↓「佐田の海の…かかとが先に出ているんではないかと物言いがつき」を聞く佐田の海!

「物言いというか、そうなんだろ?」
「かかとが先なんだろ?」
「だから行司が相手の勝ちって言ったんだろ?」
「何で待たされているのかわからない…」

これが貴乃花審判長だったら「電波ビリビリ」とか言われるところ!

すぐさま執行部からの小言が飛んできて謝罪行脚コースだわ!

貴乃花は謝罪行脚には行かないけど!




「まさか力士の名前もわからんヤツが審判やらんやろ…」とお思いかもしれませんが、他人の名前と顔を覚えるのは才能であり、誰しもができることではありません。実際にほかの審判も「コイツ誰だっけ?」をやらかしており、たとえば元水戸泉の錦戸親方も正代と豊山を取り違えて、「目の前にいる正代の勝ちを説明する場面で豊山と連呼」をやらかしています。本人曰く「同じ部屋の力士なのでいつも間違える」のだとか。嵐で言えば大野クンと相葉クンを間違えるようなものでしょうか。そういうことはあるのです!

↓錦戸親方も「行司軍配は豊山に上がり…」と正代と豊山を取り違え!


同じ部屋だってことはわかるのに名前は出てこない!

野球外人とかでもありますよね!

巨人の外人だってのはわかるけど、名前は出てこないパターン!


↓ていうか、「名前がわからないから方向だけ言おう」としても東も西もわからなくなるのが相撲取り基準!


シドロモドロで何も言えなくなる高見盛よりはマシですがね!

やっぱり全員、腹に名前書かせよう!




こうした問題を防ぐには、腹に名前…だとアレなのでまわしに名前を書くほかないでしょう。もちろんその際はひらがなです。漢字だと今度は「読めない」というパターンがありますからね。十両あたりでも「翔猿(とびざる)」とか「若隆景(わかたかかげ)」とか「美ノ海(ちゅらうみ)」とか初見では読み間違えそうな四股名、まぁまぁあります。「覚えてない」もだいぶアレですが、「書いてるけど読めない」はさらにアレでしょう。最近は外国出身の親方も多いわけですから、ひらがなとローマ字併記でもいいかもしれません。お客さんもわかりやすくなっていいことづくめです!どうせメモを見るんですから、まわしに書いてあったほうがスマートですよね!


最悪の場合は、背番号みたいに数字をつけて「5番の勝ち」とかにしましょう!

新大関・貴景勝がなるべく出勤しようと休場⇒再出場⇒再休場したら怒られたので、もはや「再出場一切禁止」しかないと思った件。

12:00
ならば再出場は全員禁止だ!

「さすが江戸時代の連中…」と僕は慄きました。大相撲五月場所、大関・貴景勝(貴乃花/景子/勝氏)の二度目の休場にあたり、角界から飛び出す苦言の数々は、まさに前時代的なもの。「シフトの組み直しが面倒」理論で休みを制限される、繁忙期の理不尽バイトのようでした。

四日目の御嶽海との取組で右ひざを痛めた貴景勝は、右膝関節内側側副靱帯損傷で約3週間の加療を要すると診断を受け、翌五日目から休場となります。しかし、酸素カプセルなどで治療を行ない、本人としてはやれるのではないかという手応えもあって八日目から再出場を決めました。

ところが、痛めたひざの影響や4年ぶりに巻くというテーピングの違和感、怪我を考慮して稽古不十分という状況から出足は悪く、碧山の変化についていけずにバッタリと落ちてしまいます。師匠の説得もあって本人も「アカンな」と観念し、さらに右膝骨挫傷という新たな診断結果も加わったことで、無念の再休場となったのです。

↓碧山は「ドンと当たるのは気が引けるが、負けてやるわけにもいかない」という優しさの変化!


「な?」
「無理やろ?」
「これは休んだほうがええて」
「無理せんとき」
「たとえ来場所全休でも」
「その次に10勝したら大関復帰」
「それぐらいの気持ちでいかんと」
「怪我は一生や」

碧山はナイスガイやのぉ!

勝負への誠実さと相手へのいたわりを両立させてみせた!



再休場ということで九日目に組まれていた貴景勝と栃ノ心の取組は流れ、栃ノ心は不戦勝となります。するとここに文句が飛んできました。再出場に「賛成でも反対でもない」というフワーッとした立場から「できれば客寄せパンダが最後まで頑張ってくれねぇかな」的な気配を漂わせていた尾車親方は「若気の至りでは片づけられない!」とやおらご立腹モードへと手の平返し。御嶽海は「大関とは…」と大関論を交えながらありがたいお言葉を送ってくれたのです。

↓絶対反対でもなかったのに、出てダメだった途端に猛説教を始めるやり口!

「吉と出るか凶と出るかばくちだな」と語っていた人が、「凶だな」となった途端に説教開始!

「凶だな」を待って説教すれば「無敵の絶対負けないマン」だ!


↓自身も再出場で勝ち越した経験のある御嶽海は「大関なんだから」と苦言!

「出るなら出る」
「出ないなら出ない」
「決めつけないと」
「出てみようかな、やれるかな」
「ってのは大関なので」

ひえええええ、ありがたいお言葉!

早く大関になって場所の責任を背負ってくれ!

「観客全部が俺を待っている、逆に言えば俺さえいればみんな満足」という立場になって、ほかの力士を休ませてあげてください!


↓八角理事長からは「観客は不戦勝を見にきているわけではない」と、ごもっともなお言葉もいただきました!

ちなみに、阿武松審判部長は「休むと思っていなかったので携帯を見ていなかった」と、師匠の千賀ノ浦親方からの連絡をスルー!

だから「連絡はファックスで」と言っておろうが!

ファックスなら勝手に紙がブイーンとあふれて目立つのに!




個人的には僕も再出場しないほうがよかったと思います。負け越しても1場所では地位が下がらず、仮に陥落しても復帰のチャンスがある大関という地位は、怪我をしたときに無理せず治療することが可能な立場。ひざという力士の生命線を痛めたわけですから、無理をするべきではなく、「無理ではない範囲」であっても万全の状態への回復を優先してよかった。これが優勝争いやら人生の正念場というならまだしも、取り立てて特別なタイミングでもなかったわけですから。

ただ、出られそうと思って再度出ること自体には何の非もありません。そして、そこで再度怪我をしたり、怪我が悪化したりすれば再休場するのは仕方ないことでしょう。ということは、「再休場」という事態を防ぐには「再出場」そのものを禁じるしかないのです。「インフルエンザで休場」⇒「回復して万全に」⇒「怪我で再休場」というパターンはあり得るわけでしょう。万全だからといって、再休場が絶対にナイなんてことは誰にも言えないのです。

そもそも、今回の苦言勢のみなさんがおっしゃるのは「ふたつも不戦勝を出しやがってコノヤロー」という興行としての理由なわけじゃないですか。もちろん不戦勝はよろしくありません。優勝争いの最中にそれに絡む力士が休場して不戦勝が生まれたときなどは、僕もひどくガッカリしますし憤ります。不戦勝はできれば見たくない。

ただ、不戦勝・不戦敗が生まれるのは「当日柔軟に取組を調整できない」相撲協会側の問題でしょう。本日の取組シートを印刷し直すのが間に合わないとか、考え直すのが面倒臭いとか、懸賞の扱いはどうなるんだとか、「前日の午前11時までに休場届を出してもらわないと対応が効かないんだよ(※最悪午後2時くらいまでは頑張るが)」というシステム側の問題によるもの。

これを「前日中に言えば対応可能」という形に仕組みをアップデートすれば、場所中の突然の怪我による不戦勝・不戦敗という問題は避けられるのです。「いやいや、そんなん面倒やん」「徹夜で働けとでも?」「AIとかITとかはワシらはわからんぞ」などと変化を拒み、紙とペンでやっているから間に合わないのでしょう。そうした前時代的なやり方自体を責めてくれるな、ということであるならば「再休場」についても「そういうこともあるよな」とニッコリ受け止めるべきでしょう。思うようにいかないことがあるのは、お互い様なのですから。

どうしても「再休場」やら「不戦勝・不戦敗」を避けたいというならば、「再出場」そのものを禁ずるほかありません。多くの競技で、棄権した選手はその大会から除かれるのは当たり前のことです。一回でも休場したら再出場はさせないことにすれば、お互いに面倒は減りますし、怪我を悪化させるリスクも減らせます。相撲協会なんてのは自分たちだけで自分たちのルールを決められるのですから、決めようと思えば今すぐにだって決められるはず。「再出場一切禁止」を即決して、力士を守り、不戦勝・不戦敗の続出を防ぐ仕組みを早急に導入してもらいたいものですね!

↓毎場所何かしら謝罪している感じの千賀ノ浦親方、謝罪が板についてきました!

不戦敗を2個出したら謝罪なら、全休したら猛謝罪のはずなのに、それはナイという業界の不思議!

働かせたいんだか、休ませたいんだか!




「出られると思って出て、ダメだった」を責め出したら、誰も出られない!

貴景勝に密着した『情熱大陸』が、大関獲りについて「もう一場所見ましょう」となったのに「もう帰ります」と密着を打ち切った件。

12:30
もはや片手間大陸ではないのかと小一時間!

まーた、このパターンか。僕は真夜中のテレビに向かって豆を投げつけました。3日にTBSで放送された『情熱大陸』、僕は最初っから不安を抱いて見守っていました。それは確信と言ってもいい。だって、採り上げるテーマが貴景勝ですよ(※「貴」乃花、「景」子、「勝」氏からくる四股名)。

「絶対、今ちゃうやんけ!」

ご存じのように大相撲初場所で貴景勝は11勝4敗という成績で場所を終え、昨年九月場所では出し渋られた三賞を獲得しました(※九月場所も出してもいいかなーくらいの成績だったけど、貴乃花のとこの力士だから止めた)。特に技能賞をいただけたのは、大いなる期待の表れです。はたき込みや引き落としではなく、突いて押して勝つという前への相撲が、「貴乃花もいなくなったし…」と評価につながりました。

ただ、千秋楽の相撲は確かにいただけませんでした。優勝の可能性がなくなったうえでの一番とは言え、大関・豪栄道になすすべなく吹っ飛ばされたのは、「これで大関にして大丈夫かな?」という印象を与えたことは否めません。三場所合計33勝はクリアしましたので、ひとつの目安として大関に昇進させてもいいところですが、起点が9勝ということもあり「もう一場所」となったのは仕方のないことでしょう。そこまで見てこそ、真に大関たるチカラがあるか見極められる。

な!の!に!

見ないんかーーーーーーーーーーーーい!!

大関になるかどうか一場所保留で持ち越しになったのに、そこは情熱大陸では見ていかないんかーーーーーーーーい!!

「貴景勝の戦いはまだまだつづくぞ!千賀ノ浦先生の次回作に期待してくれよな!!」ってジャンプの打ち切り漫画みたいな切り方をすなーーーーー!!優勝した九州場所にはこれっぽっちも密着しておらんくせに、イイところだけしゃしゃり出て自宅とか入り込んで、大関獲りが一回保留になったら密着打ち切るって、フジの『ザ・ノンフィクション』だったらあり得へん展開やぞ!中孝介バージョンのサンサーラ聞きながら粘ろ!?ゲイバーの姐さんが「アタシ人生に絶望したから滝行する!」って言い出しても面倒臭がらずに滝までついて行くのが密着ドキュメンタリーなんちゃうん!?むしろ、番組側から滝を提案するくらいの意欲がないとダメなんちゃうん!?

熱烈なおっかけともなれば、北のイオンから南のイオンまでアイドルを追っかけてイオン全国制覇する時代にあって、大関獲る?獲らない?問題の決着を見届けないまま番組放送しちゃうって、マスキングテープ程度の密着力!!もっと接近しましょ!?そこは密着しましょ!?「出産ビデオ撮るよ!」って言ってた旦那が、一回目の陣痛で出せなくって仕切り直しになったときに「何かもういいや」「長い」「あとは自撮りで」ってカメラ置いて帰ったら即離婚でしょ!?最初から来ないならまだしも「そこで帰るか」って怒りはイナメナイ〜(※山崎まさよしさんの声で)

そんなんだから「平熱大陸」って言われるんちゃうんか!!何だその「大関獲りできなかったねー」「でも放送日は決めちゃったし」「今ある素材だけでいきましょ」みたいな落ち着き払った素材処理班はーーー!!会社でもよく言うことだけど、「出来上がってから発売日は決めよう」ってホントそれ!まだできあがってないよ、その密着ドキュメンタリー!ラピュタなら「金貨握りしめてパズーがトボトボ歩いてるとこ」で唐突に地球がまわり出してるから!!君を乗せた船は今まさにラピュタに向かって飛び立ったところかもしれないけれど、パズーのカバンに入ってるの金貨だから!ナイフ・ランプじゃなくて娘を売った金貨だから!!あの地平線で輝くのは金貨だから!!パズー少年は政府の人に娘を送り届けて金貨をもらいました、めでたしめでたし!!

とにかく勝っても負けても区切りがついてから放送しようや!!

「負けたら放送できない」くらいの及び腰な気持ちなら白鵬でも密着しとけ!!

白鵬ならそのうち勝つだろ!!

ていうか、来場所こそカメラまわして貴景勝と玉鷲見たらいいんじゃないの?ダブル大関あり得るよ?大阪場所だし、MBS的にはむしろ制作しやすいんじゃないんですか!?そんなに11月11日放送の西村拳さん(空手家)の回が痛恨でしたか!?密着したのにクッソ成績出なくて、「完全にマーク対象間違えました押忍!」みたいな展開が社内で問題になったんですか!?アレはホント見てて悲惨でしたもんね!!クッソ成績出なくて!!本人すぐ負けるし!!憧れ&目標の人もすぐ負けるし!!アレは確かにマーク対象大間違えだったと思いますけどね、押忍!!

「中の人が変わったんですか?」
「昔はキレがあったのに今はつまらない」
「完全にビジネスでやってるでしょ?」

この3つの言葉を番組制作スタッフに送りたい!!ちなみに、この3つの言葉は「このブログのコメント欄に定期的に書き込まれる、記事が期待ハズレだったときの読者様の文句」ですよ!!フモフモは「はぁ、そうですか」としか思わないけれど、MBSの制作スタッフはそうじゃないと信じてる!!だって『情熱大陸』だもん!!フモフモのように一年中「働きたくない」って言ってるクズとは絶対的に違うはず!!態度を改めていく姿勢があるはず!!僕は情熱を信じてる!!

ハァ…ハァ…。情熱があふれ過ぎてしまいました…。

とにかく、こういった姿勢については悔い改めていただきたく、「昔の情熱よ甦れ!」という願いを込めつつ、3日放送の『情熱大陸』から関脇・貴景勝の回をチェックしていきましょう。


◆文句だけで疲れ切ってしまったので内容は駆け足でいきます!

番組は1月28日、初場所千秋楽の翌日から始まります。もしも優勝でもすれば、翌朝7時からは記者たちの取材があるタイミングですので、あらかじめここまではVTRに入れる想定でいたのでしょう。結果がどうなろうが2月4日に放送するんだ、そういうつもりで。

「汚いよ、家」と言いながら招き入れられた貴景勝の自宅。なんかちっちゃい紙屑が廊下に落ちていたり、床の上に紙袋とかモノが散乱していたり、確かに汚い。まぁ、一人暮らしなんてそんなものかもしれませんが。そして、話し始めれば「悔しかったです」から始まる当然の繰り言で、当然の仏頂面です。当たり前です。大関を逃した次の日の朝なんですから。

番組ではそこに表彰式やファンサービスでの仏頂面を被せていきます。貴景勝曰く「笑わないよ。笑う必要ないもん」「相撲がスポーツと思われるのがイヤ、神事だし国技」「感情を出さないのが粋」という哲学であるとのこと。なるほど、この仏頂面の奥にあるチャーミングな部分を紹介したら、情熱っぽいだろうという寸法のようです。なので「大関最有力の22歳は笑わない?」ってサブタイルをつけてみたんですね!

↓って、ファンサ普通にワロテルやん…!哲学でムスッとするなんてことなく、どこにでもあるファンサやん…!








「生まれつき不満顔」ってだけなのでは!?

「普通」の表情が不機嫌に見えるだけでは!?

もしも有名人相手のときとかだけニッコリしてるって話なら、粋どころか感じ悪いでしょ!



まずは電動自転車で部屋に出勤する貴景勝を追う番組。朝稽古を見学して、突き押し一本に懸ける哲学を教えてもらいます。つい最近師匠になった千賀ノ浦親方から人物評を聞き出そうとする無茶を試みつつ、サインと手形を押すところを撮影しました。取り立てて変哲もない場面ばかりですが、最後に窪田等さんの声で「いつも自然体だ」と言い切れば立派に見えます。チャリ漕いで稽古してサインしただけですが、すごく立派な暮らしに見えます。このナレーションこそが情熱だなぁ、と改めて思います。

そして、番組はお楽しみのお食事タイムへ。完全に「プロ野球選手と結婚した女子アナの回」でやるヤツですが、スーパーでの買い物から自炊の流れを見せてもらうことにしました。向かったのはご近所のスーパーやおうめ。貴景勝はブロッコリーを手に取ったり、脂が少ない半額の牛肉を物色したりします。アイスやお菓子はガマンです。デブがアイスケースを見つめてこらえる様は、かなり情熱的でした!デブがアイスケースの前でガマンする姿に情熱を感じました!

↓そして貴景勝は自炊トークに花を咲かせる!
貴景勝:「彼女ぐらいいるやろ!?(と言われる)」

貴景勝:「おらんけど、ほんまに」

貴景勝:「彼女いないですハァハァ」(←常に呼吸が荒い)

貴景勝:「ハァハァ…集中したいなと思って、相撲に」

<彼女はいないけどペアのワイングラス>


貴景勝:「卵、毎日、6〜7ぐらい(食べる)」

貴景勝:「卵はアミノスコア100なんで」
(※アミノ酸スコアとはタンパク質を構成する窒素1グラムあたりに占める必須アミノ酸のミリグラム数を基準に、その食品がどれだけの必須アミノ酸を含むかを示す指標だそうです/すべての必須アミノ酸が基準値以上なら100となるそうです/卵、大豆、牛乳などが100だそうです)

貴景勝:「タンパク質の質がものすごくいいんですよゼェー」

貴景勝:「だからハァハァ、絶対に食べたほうがいいと自分は思ってますけどゼェゼェ」

貴景勝:「ゆで卵失敗したくないんでググりますゼェゼェ」

貴景勝:「時間…ハァハァ…9分…10分でいいな」

貴景勝:「(ブロッコリーを見つめながら)このヘタ無駄じゃないかな」

貴景勝:「これ食べれんのかなハァハァ」

貴景勝:「ココ(茎)も栄養なのかな」

貴景勝:「ブロッコリーってココ(花蕾)だけのイメージじゃないですか」

貴景勝:「コレ(茎)食べられるのかな」

貴景勝:「美味しく食べようと思ってないんで」

(ブロッコリーを茹でる)

貴景勝:「食事も自分で管理できるようになってハァハァ」

貴景勝:「自分ですべてのことができるようになって」

貴景勝:「また一段階上がれると思います」

貴景勝:「付け人のありがたさとかわかりましたからね」

貴景勝:「ゆで卵むくのもこんな面倒臭いんですからハァハァ」

貴景勝:「ゆで卵パッと作って持ってきてなんてこないだまで言ってましたけど」

貴景勝:「ゆで卵ひとつ作るのも難しい」

貴景勝:「何でこんな剥けへんねんコレ!」



先にヒビとか入れてから茹でると剥きやすいんですって!

じゃなきゃ、まっぷたつにナタとかで切り落として、スプーンですくって食べてはどうでしょう!


↓そして貴景勝の手作りディナーが完成しました!
<今夜のメニュー>
・玄米を茹でたもの 1杯
・卵を茹でたもの 5個
・牛肉を焼いたもの 3枚
・鶏肉を茹でたもの 3枚
・トマトを切断したもの 2個
・アボカドを剥いたもの 1個
・ブロッコリーを茹でたもの 1株
・納豆 1パック
・ビンづめのなめ茸
・謎の物体 1個

<窪田等:「シンプルイズベスト、余計な味付けはいらないらしい」>


「栄養」担当のオカズだけだとご飯が流し込めない疑惑wwww

「納豆」と「なめ茸」が最終的に全部カバーしてないかなコレwww




食事のあとは自分磨きの時間…とばかりに番組では貴景勝の寝室もチェック。大きなベッドと間接照明、そしてアロマ。なんだかそこは頑張るOLの部屋みたいな雰囲気です。そう言えば、リビングのテーブルにもリードディフューザー(アロマオイルに棒を差して臭いを出すヤツ)が置いてありましたし、なかなかOLっぽい暮らしですね!

↓頑張るOLが明日のためにおやすみなさーい!

女子会のホテルみたいで素敵!

「ご飯を作りにいってあげたい!」という付け人が多数名乗りをあげそう!


場面変わって別の日、貴景勝は母校・埼玉栄高校に向かいます。同級生やら学校やらが用意した大量の色紙にサインをし、恩師の手作り弁当をいただく楽しい時間。オニギリと焼きそば、キンピラ・ピーマン・卵焼きというお弁当は正直「いいっす、あとでもっと美味しいもの食べるからいいっす」という感じの内容でしたが、貴景勝は「うまいっす!」と笑顔です。本当に美味しそうです。手作りのご飯がアレだと、マジ美味だったかもしれません!やっぱり同じ栄養を摂るなら美味しいほうがいいですからね!

↓ちなみに、母校を訪問したのは優勝祝賀パレードのためでした!


相撲協会が「付け人に暴力をふるわない講習」をするからって日程をズラさせられたパレードの日です!

情熱も取材日がズラさせられてイラッとしたかもしれませんね!


↓母校では厳しい指導を受け「一寸先は闇」と教わったそうです!

一寸先は闇というか、部屋全体が闇というか、元師匠の心の闇というかwww

とにかく貴景勝に慢心はないようです!




「ほぼほぼOLの暮らしぶり紹介やな…」「食事シーンが2回、里帰りが1回」「自宅でのマッサージも始まったぞ」というプライベート寄りの番組は、残り5分ほどで駆け足で初場所の模様を紹介していきます。勝ち越しを決めた一番の紹介、そして横綱・白鵬を破った一番の紹介。番組的にはココにエトピリカを重ねて「新大関、これからが楽しみだ」とかで締めたかったのでしょうが、千秋楽で負けたことで昇進は見送りに。

あるいは昇進が見送りになったから「OLの暮らし」部分を拡大したのである…そんな制作意図もあったでしょうか。うむ、そういう理解にしましょう。「もう一場所見ようや」という根っこの憤りは変わりませんが、「もう一場所見るのは無理なんで、その代わり暮らしぶりだけを紹介する感じにします」という対応策を出してきたのであれば、それはプロの編集屋の仕事と言えるかもしれない。

そして最後は、冒頭の1月28日の映像に戻り、紙屑が散乱する部屋のなかで、「(大関獲りは)延長戦に入ったと思って(頑張る)」「大関になりたい」という貴景勝の言葉を紹介してシメとなりました。今日で取材が終わるということで寂しがりながら貴景勝が見せた笑顔、それは冒頭の仏頂面から一変して「人間的魅力に密着しましたよー」という雰囲気を漂わせるものでした。まぁ、最初の映像と同じ日に「玄関開けたときは仏頂面」で「リビングで話してるときは笑顔」だったってだけの話なんですけど…!

↓やっぱ基本の顔が仏頂面なだけで、普通の兄ちゃんじゃん!

「今日で取材が終わり」ってところで仏頂面になってもいいんやで!

「え、今日で終わりなの!?嘘でしょ!?」って!

「大関獲りを見届けないの!?何しにきたの!?」って!


直後じゃなくていいから、何かが起きてから放送しましょう!

小横綱・稀勢の里引退!一応の満足と抱えきれない「説明」を抱いて、これからの稀勢の里を一層応援していきますの巻。

12:00
さようなら小横綱・稀勢の里!こんにちは未来の理事長!

小横綱・稀勢の里が引退を決断しました。まだ本人の言葉を耳にできてはいないのですが、田子ノ浦親方がその意向を明かしたといいますから間違いないのでしょう。長年に渡り、勝ち負けに一喜一憂してきた力士が土俵を去ることは寂しくもあり、しかし、安堵するような気持ちもあります。少なくとも勝ち負けに関して、心ない声に胸を痛めることはもうなくなるのだと。胸を痛めてきたみんなで互いに労いたい。お疲れ様でした、と。

心は決して悲しみに満ちているわけではありません。

一度も優勝できないかもしれないと怖かった。横綱には届かないかもしれないとうなだれた。大横綱の素質を持ちながら、心が伴わなかった稀勢の里を見守る時間は、落胆つづきでした。繰り返される「あと少し」の戦いは、何度も心を折ろうとしてきました。どうしても最後まで積み上がらない石の塔を、積んでは崩れ、崩れてはまた積むことの繰り返し。修行のようでした。

しかし、僕は見たのです。稀勢の里が優勝する姿を。弟弟子と笑顔で並んだパレードを。横綱になった姿を。土俵入りを。逆境のなかでつかんだ奇跡の勝利を。世間が稀勢の里を讃え、稀勢の里に日本がわく様を。もしかしたら一度も見られないかもしれないと思ったものを見たのです。終わり方が少々無様であっても、稀勢の里の物語は決して悲劇ではありません。何も得られずに終わったわけではないのですから。量が少ないだけで、すべてを得てから幕を下ろすのですから。石の塔は最後まで積み上がってから、もう一度崩れただけなのです。





稀勢の里を見守ってきた時間、大変でもあり楽しい日々でした。これほど「説明」を要する力士は二度と出てこないだろうと思います。優勝30回、60連勝といった数字があれば何の苦労もありませんが、稀勢の里は全部合わせて優勝2回の小横綱。世間的には「横綱になってからが本番」という認識でしょうから、印象としては「史上最弱の横綱」であるかのように受け止められているでしょう。

「いーや、そんなことはないんです」と説明せずにはいられないことが山のようにある。大関時代の勝ち負けは横綱に匹敵するものであったこと(文字通り横綱級)、横綱昇進の基準に関する世間の誤解を解くこと(二場所連続優勝は必須ではない)、決して基準を捻じ曲げたわけでも下駄を履かせたわけでもないこと(過去に同様事例多数。鶴竜含む)、横綱としての勝ち負けに大怪我が影響していること(昇進場所で大怪我)、横綱が全員優勝しているわけでもなければ横綱としての優勝がない横綱だっていること(優勝1回の横綱も多数)など、いちいち説明せねばなりません。

そもそもが平成二十四年五月場所、残り4日で星2つリードしたあの場所でスンナリ優勝していれば何もかもが変わっていただろうと思うと、繰り言ははるか時を超える大河のようにつづきます。そこで負けちゃうような天運・宿命・心の持ち主なんですよ、というところを伝えずにはおれない説明事項だらけの力士です。

そうしたおなじみの説明事項に、晩年は「怪我の対応を誤って短命に終わったバカ、ではない」ということも加わりました。今場所、先場所の稀勢の里の体たらくは、長期休場の要因となった上半身の故障によるものではなく、下半身にこそ問題があります。悪癖である腰高が一層目立ち、前に出ても組み止められてしまう足腰のチカラのなさが、無様な転がり方を生んでいるだけ。

その意味ではまだまだできると思いますし、もう一度身体を鍛え上げて、真の進退場所に臨んでほしかったという気持ちは残ります。三場所全休で臨んだ昨年九月場所では二桁勝った力士です。先場所初日に負った足の故障のほうがむしろ影響しているはず。今の悪い流れを一度切り、心身整えて最後の場所にもう一度臨んでほしかった。「後先考えずに負傷を押して頑張ったバカ」という非難を晴らしてから身を引いてほしかった。「いーや、ちがうんですよ」と。

こうした「説明」はこれまでも、そしてこれからも徒労に終わるのです。

どれほど言葉を尽くしても、最後は無様に転がった幕引きがそれを上書きしていく。わかりやすい数字を持たないことで、「でも弱いでしょ?」という心ない決めつけに跳ね返される。時間が経てば経つほどに、そうした決めつけが固定され、一瞬見えた稀勢の里の完成形は存在ごと忘れられていくのです。それに抗って僕はまた「説明」をつづける…そういう日々がつづくのです。果てしない徒労が。

それを「喜び」とせよ、ということです。語り尽くせぬほど言い添えなければないことがある力士を愛で、これからもその説明をしつづけることを「喜び」とせよ、と。そういう楽しみを与えられたのだ、と。鼻を高くすることはできない代わりに、この時代に目撃したものでないと持ちえない感覚と語らずにはいられない説明の数々を、稀勢の里は残してくれたのです。説明不要の大横綱も素晴らしいけれど、説明満載の小横綱も悪くない。これからもつづく、長い説明の日々と、果てしなき徒労を、僕は楽しみとしていきたいと思います。この「説明」と、そうせずにはおれない「熱意」は、今この時代のものだけが持ちうる特権なのですから。

今日、この引退は別れではなく始まりです。

大相撲の世界は土俵を去って終わるものではありません。これからは親方としての日々が待っています。そして、やがては理事長となる未来が。若い力士を育て、稀勢の里が成し得なかった未来を託す。協会を運営し、未来の大相撲を作る。新しい土俵での挑戦が始まります。

この点において稀勢の里の戦いは険しいものとなるでしょう。今までのように、内にこもって自分のことだけやっていればいいというわけにはいきません。人と会い、頭を下げ、言葉を尽くし、世間にまみれて戦わなければならないのです。ものすごく心配です。すごくダメそうです。引退の間際すら自分の言葉を残さず、いつも風呂場で「アーーーー」と叫んでいた小者につとまるものかと、心の底から心配です。

しかし、それが横綱のつとめ。

「相撲で強かった」というだけの理由でトップに立たねばならない歪な組織に身を置く以上、それが定めと思って、その地位に合わせて成長していかなければなりません。足りないものがたくさんあります。だからこそ、応援のし甲斐もありますし、見守らずにはおれない心情も生まれます。立派な親方、立派な理事長となって、大相撲を引っ張っていってください。大相撲の歴史をつなぐのは稀勢の里しかいないのです。それが横綱なのですから。これからも稀勢の里の戦いにヤキモキし、ともに歩んでいこうと思います。

お疲れ様でした、ありがとう!

そして、これからも頑張れ!超頑張れ!今まで以上に!




最後の一番の相手が栃煌山という、何とも締まりのない終わり方!


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