スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

大相撲

これが僕の生涯で最高の相撲!平成二十九年大相撲三月場所、稀勢の里と歩んだ失意の十年のすべてが報われた日。

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07:00
ひどい相撲、だが今まで見た相撲のなかで一番感動した!

持論は曲げられないので説教からです。手短にやります。大相撲千秋楽、小横綱・稀勢の里の相撲はひどいものでした。優勝を争う照ノ富士を迎えた本割、立ち合いで一度右変化を見せたうえに、やり直しの二度目の立ち合いで今度は左変化を見せたのです。

横綱が相撲の醍醐味であるところのデブとデブがドーンと当たるデブデブドーンから逃げるとは何たることか。「組むための変化」などという言い訳は僕には通じません。ドーンがなければ相撲である意味がない。ドーンをしないならレスリングをやってください。好きなだけ変化し、存分にバックをとればいい。

前日の十四日目、照ノ富士が琴奨菊を変化でくだしたドッチラケの一番をめっためたに斬り捨てなくてよかったなと、僕自身も冷や汗をかくほど、千秋楽の稀勢の里はひどい相撲でした。「変化」をした人間が得をするのは、みんなが真摯に「デブデブドーン」に取り組んでいるからこそ。相撲の魅力を守っている人がいるから、得する余地が残るのです。他人の誠実さのうえに乗っかって利益を得るのはつつしまなくてはいけない。横綱ならばなおのことです。

もちろん、怪我だから仕方なかったという側面はあるでしょう。しかし、そもそも怪我をしたのも相撲が荒いからです。前に出るという相撲の基本を疎かにし、窮余の策であるところの左差しからのすくい投げ・突き落としを多用したもんで怪我をしたのです。千代の富士が若い頃にチカラで相手をブン投げて身体を傷めたときのよう。あのすくい投げ・突き落としは「ここ一番」の技と自戒すべき。まずしっかりと前に出て十五日を寄り切っていくことが肝要です。

千秋楽のような相撲はもう見せないでほしい。あれは横綱の相撲ではありません。横綱はすべてのドーンを受け止めて、なお相手を上回るからこその横綱なのです。品格、力量ともにまだまだ足りないことを、今場所の小横綱は露見させました。来場所以降への反省点として胸に留めておいてほしい。「勝てば何でもいい」などとは僕は思いません。



ただ、この日の相撲は僕の一生の宝です。

こんな素晴らしい日を迎えられるなんて夢のようです。稀勢の里が、この奇跡のような物語の主人公になるなんて。僕はもう心の浅いところでは全部を諦めていたのです。稀勢の里は優勝もしないし、横綱にもならないし、なるべく長く大関でいてくれたらそれでいいと自分を慰めていたのです。

この男こそはと思ってから十年、大関となってから五年、それはそれは長かった。深いところで最後に小さく残った種火を絶やさないようにするだけで精一杯の年月でした。それが初場所で優勝をし、横綱となり、今度は奇跡を起こして連覇してしまうなんて。稀勢の里とともに歩んだ「失意の十年」が今一気に裏返っていくような気持ちです。

千秋楽の本割、正直、勝つとは思っていませんでした。「出場した」こと自体が勝利であり、もうそれで十分だと思っていました。「横綱は場所に穴をあけてはいけない」「みんな横綱を見にくるのだ」「土俵入りだけでも見せるべき」「優勝争いに不戦敗で水を差すなど言語道断」すべての理屈が稀勢の里を讃えるのに、心は嘆くというねじれ現象で、複雑な心境でした。「怪我なくキレイに負けてくれ…」と願うような見守りかたです。

一度目の立ち合い、立ち遅れ気味の稀勢の里は右に変化しました。白鵬なら「これは変化じゃない」と言い張るような、まわりながら右上手を狙う動きですが、稀勢の里の美学にはない動きです。その相撲に憤りつつ、それほど左肩の状態は悪いのかと改めて頭を抱え、その立ち合いが行司によって止められたことで策もバレてしまうという、まさに八方塞がりです。

それが二度目の立ち合いで、今度は左に変化するというまさかの動き。左手をダラリと下げたまま右ではたいた稀勢の里は、踏みとどまった照ノ富士の反撃を右で抱えて何とか凌ぐと、右で巻きこむようにして左から突き落とします。美学も何もない、ただただ勝つためだけの相撲でした。

昨年の大阪でも琴奨菊に変化を見せたことがありますが、あのときは一度頭で当たってからの変化。それが今回は二度変化し、二度目は当たることさえも避けたという形です。これほど勝ちたがる稀勢の里を見たのは初めてです。これが横綱という地位についたことでの違いなのか。心が弱いなどと、もう言うことはできない。凄まじいまでの執念でした。

↓左はきかないけれど、足はよく動く!鋭い回転で勝利をつかんだ!



迎えた優勝決定戦。「今日勝てば優勝」の日にことごとく負けてきた稀勢の里が「勝てば優勝」の一番に臨む。稀勢の里の顔はいたって静か、照ノ富士はいつものように闘志をみなぎらせる対照的な両者。一度目は呼吸合わずやり直しになり、二度目の立ち合い。稀勢の里はもろ手で突いて照ノ富士の動きを押しとどめると、今度は右で抱えての首投げを狙います。ただ、それでは仕留められず、照ノ富士にもろ差しを許してしまう。あぁ、終わった。一発を狙ったが通じなかった。そう思った。

しかし、稀勢の里は使える右手でなおも小手投げを打つ。「もうこれしかできない」という最後の仕掛け。互いに土俵外に飛んでいくさなか、稀勢の里の左足が土俵のへりを走って、一歩跳んでこらえた。この一歩で照ノ富士の体重は稀勢の里を逸れ、体が先に落ちていった。鍛えた身体が助けてくれた。腕が一本使えないぶんを、残りの3本が助けてくれた。山下泰裕や古賀稔彦が見せたような、本物だけが成せる奇跡がそこにありました。

↓何という勝利!土俵の奇跡!こんな稀勢の里が見られるなんて!


この二番は右腕一本の勝利ではない!

鍛え上げた足が支える、右腕+両足=3本での勝利!

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表彰式、こらえる涙をおさえられない稀勢の里。初優勝よりもさらに大きな涙は、横綱として場所を守る苦しさ、怪我の苦しさ、多くのものから解放されていく安堵のようでした。横綱に昇進した場所は、えてして成績が振るわないもの。それは当たり前のことで、お祝いの席が怒涛のように押し寄せ、行事がまたいくつもいくつもある。慣れない土俵入り、プレッシャー、すべてが未体験のものです。

そのなかで昇進即優勝、しかもこのような奇跡を演じられたのは、何よりも稀勢の里の相撲道への真摯な向き合い方を示すものです。腕は怪我をしても足は元気だった。稽古が最後の一歩を支えた。その姿勢、誇っていいと思います。本人が語った「見えないチカラ」があるとすれば、いつ何時も変わらず、どんなに報われない日も腐らず、貫いてきた相撲道こそがそのチカラでしょう。

一番辛い日に頑張れる男だったからこそ、天にものぼろうという日にも「最後の一歩」を支える厳しい稽古に身を置けたのです。先代師匠が教え、自分自身に課した厳しさが奇跡をくれた。自分に甘い男ならすでに休みを決め込んで、挑戦することすらなかっただろうこの奇跡を。



「好き」と「勝つ」は一致しないもので、だからこそのめり込んでしまうのがファン心理。そのなかでも、とりわけ「好き」と「勝つ」が一致しなかったのが、稀勢の里という力士でした。それが今、吸いつくようにひとつになった。一番好きな力士が、奇跡の勝利を見せてくれた。先場所の勝利や横綱昇進もうれしかったけれど、今場所の優勝によってようやく長い失意が報われたような気がします。

「一度でいいから稀勢の里のこんな姿を見たい」

そう思い描いていたものを、僕は見ました。もう稀勢の里も三十代で、今場所は怪我もして、かつて見た夢のすべてが叶わないだろうことは否めません。けれど、本当に大事な夢はちゃんと見せてくれた。何度でも振り返り、永遠に愛することができる相撲を、心から稀勢の里を応援して見守ることができたのです。望外の幸せです。

これからしばらく怪我によって期待を裏切る場所がつづくかもしれませんが、もう心は晴れやかです。どんな成績も、どんな退屈な勝利も、情けない敗北もまったく苦にならない。僕はもうすでに、今までに自分が見たすべての相撲で最高のものを見たのですから。大好きな稀勢の里の勝利で終わる、素晴らしい奇跡を。

↓今日のことをこの先の人生で、きっと何度も振り返ると思う!

満足だ!

この十年に満足だ!

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ありがとう稀勢の里!「好き」と「勝つ」をひとつにしてくれて!

小横綱・稀勢の里が悲願の大相撲トーナメント優勝を成し遂げ、一部の懸念を払拭する二場所連続優勝を達成の巻。

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小横綱・稀勢の里、連続優勝達成!

どうだ見たか、という想い。横綱昇進の折に「二場所連続優勝していない」という杓子定規な原則の押しつけをしてきた相撲など別にどうでもいい連中に小横綱・稀勢の里が見せつけてくれました。何と稀勢の里は、5日に行なわれた第41回日本大相撲トーナメントで見事に優勝をはたし、大相撲初場所につづく二場所連続優勝を達成したのです。

「場所じゃないだろ」「これの優勝を自慢してるヤツ初めて見た」「えっ!コレって大きめの巡業でしょ?」などという外野の声には一切耳を傾けません。そこ、春巡業フジテレビ場所などと呼ぶのはやめろ!この大会は力士たちが一日限りで争う、ある意味でより厳しい戦いの舞台。十五日ダラダラやるよりも一日限りのほうが勝つのが難しい、重要な戦いの舞台なのです!絶対!

↓バカモーン!協会!「<催事情報>」というタグをやめろ!

デパートの食品売り場でやるイベントみたいじゃないか!

違う違う!「公式戦情報」とかそういう扱いだ!


フジテレビが例年以上の気合いをこめ、土俵を360度体験できるVR中継なども敢行した今大会。「すごいボヤッとしてる」「画質…」「いろんな角度からのカメラを自由に選んで見たいっていう欲はあるけれど、同じ位置のカメラがいろんな方向を向けることに何か意味があるのだろうか」などと思いつつも、新しい企画を実現するのは素晴らしいことです。僕も5分ほどタップリVRを楽しみました。大満足です。

そして迎えた待望の地上波中継。画面にはいきなり新横綱・稀勢の里の土俵入りが。太刀持ちの高安と露払いの松鳳山を従えて国技館の土俵に上がる稀勢の里の立派な姿。いかにも相撲取りという北の湖のような体型と、戦う男の気高さをにじませる北の湖のような仏頂面、よく考えてみたら「キタノウミ」と「キセノサト」はだいぶ似ている。シンクロ率40%もある。早くも大横綱の風格(だけ)は十分です。

↓まだぎこちないけど、せりあがりもスムーズになってきた!


振り付けも間違わなかったし、上出来だ!

見た目はすでに紛うことなき大横綱!


この大会は稀勢の里にとっては過去優勝と無縁の大会。まぁ、本場所は先日初めて優勝したばかりですし、それ以前の「優勝」をあたっていくと2004年の幕下優勝までさかのぼるという徹底的に優勝と縁のない土俵人生ですから、当然この大相撲トーナメントにも優勝はありません。横綱となってその壁を打ち破れるのか、どうでもいい試合ですが稀勢の里にとっては重要な試金石なのです。

↓今の稀勢の里ならきっと大丈夫!昨年は全日本力士選手権も制するなど、もはや優勝を取り逃がすような小心者ではないからな!

「全日本力士選手権」
「本場所」
「大相撲トーナメント」

3つ優勝したら三冠とかグランドスラムとか名乗ってもいいですかね!

ダメですかね!やっぱり!


初場所からの流れ…「せっかくみんなイイ気分なんだから水を差すのはやめとくか」という気運は、大相撲トーナメントの土俵にも満ちていました。過去4度の優勝を誇る大横綱・白鵬は初戦となった二回戦で塩を大量にまくパフォーマンス。「あぁ、もう一日分の塩を使ったな」という匂いを存分に漂わせながら、本場所の土俵ではさんざっぱらおちょくりたおしている相手・栃煌山にチカラなく寄り切られるなど「本日早退」を宣言。「あとは日本出身観客のみなさんで勝手に楽しんでください」というサービス精神を遺憾なく発揮してみせます。

↓負ける気マンマンの塩まき!

白鵬:「よし、一日分の塩まくぞ!」
白鵬:「さぁ、俺を倒してくれ!」
白鵬:「って栃煌山弱っ!」
白鵬:「俺はもうチカラ抜いてるから!」
白鵬:「早く仕留めてくれよ!」
白鵬:「栃煌山弱っ!」

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同様に初場所を休場した横綱・鶴竜は「無理をした休日出勤」の体裁でチカラなく寄り切られ早退。琴奨菊は早退なのか本当に具合が悪いのかどっちかわからないものの、やはり初戦で姿を消します。日馬富士・豪栄道はそもそも休んでおり、やる気のある者を探すほうが難しいといった上位陣。

むしろそれなら初場所で好成績を挙げた貴ノ岩のほうがはるかに手強そう。二回戦では立ち合い変化で高安を破るあたりには、「さすが貴乃花の弟子…」「めっちゃやる気あるやん…」「ここで変化するかね…」「今日はみんなテキトーに流す日なんだけどな…」「ある意味で融通がきかない…」と上位進出の予感も高まります。やる気のないデブよりもやる気のあるデブのほうが強いでしょうからね!絶対!

↓ちなみに白鵬は、東京ディズニーリゾートで執り行われたウチの愛(旧姓:福原)の披露宴に出るため急いでいたのです!

白鵬:「わし、パーティー行かなアカンねん」
白鵬:「パーティー行かなアカンねん」
白鵬:「18時まで国技館に居るワケにはいかんねん」
白鵬:「来ただけマシやろ?」
白鵬:「あとは日本出身観客のみなさんで」
白鵬:「存分に相撲をお楽しみください」

ダメだろwwwwwこういうツイートさせたらwwwww

完全にチカラ抜いてる感バリバリですやんwwwww

八百長ダメ!絶対!


一方、小横綱・稀勢の里は初戦で宝富士を力強く寄り切ると、三回戦では得意の相手・勢を万全の体勢で寄り切る横綱相撲。勢も最後は背中を軽く叩いて「もう負けます」と合図を送らずにはいられないほどの強い圧力をかけていきました。「ケガしないようにダラダラ流してやりたい」という大半の力士たちとはまったく異なる、これが稀勢の里なりの横綱のあり方なのです!

↓ちなみに白鵬は結婚披露宴の会場に無事に到着できました!

白鵬:「披露宴やん?」
白鵬:「わしら相撲取りは紋付袴やん?」
白鵬:「風呂入るやん?」
白鵬:「マゲも結うやん」
白鵬:「時間かかんねん」
白鵬:「花嫁と同じくらい時間かかんねん」
白鵬:「18時まで国技館におられんねん」
白鵬:「来ただけマシやろ?」
白鵬:「あとは日本出身観客のみなさんで」
白鵬:「存分に相撲をお楽しみください」

会社を早退して野球観に行ってツイッター更新するみたいなな堂々としたシェアwww

もはや隠す気もない早上がりwwww

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稀勢の里は準々決勝では「199キロと言い張っているけれど実は200キロ超え」の逆サバ読み・臥牙丸を寄り切って完勝。「逆サバってのはな、ほかの格闘技では違法なんだよ!」「失格になる行為なんだぞ!」「階級制じゃないからテキトーにやってるだけで!」という厳しい視線は、新たな土俵の秩序を作ろうとする自覚に満ちているものでした。

準決勝では初場所も好調だった難敵・玉鷲が相手。立ち合いはフワッと立って、まるで待ったか何かのような動きの稀勢の里。しかし、相手の玉鷲も「今日はここで負けたほうがいいですよね?」という空気を読んだフワッとした攻めだったことで難を逃れると、あとは左右からの強烈なおっつけで破壊的な圧力を発揮。見事に決勝進出を決めてみせました。

そして迎えた決勝戦。相手は初場所で稀勢の里の優勝を決める金星をあげた貴ノ岩。融通のきかないガチ勢の登場を前に、稀勢の里にもこの日初めて緊張の波が訪れます。すると、立ち合いでもぐられて右を深く差され、そのまま土俵際へ後退していきます。「危ない!」と思ったか、ここで稀勢の里は強引な首投げでブン回し、最後はバランスを崩した相手を突き落としで土俵に這わせます。

↓やった!小横綱・稀勢の里が悲願の大相撲トーナメント制覇だ!


同僚:「うわぁ…本気で勝とうとしてる…」
同僚:「怪我するわこんなん…」
同僚:「フワッとやって、ソーッと勝てや…」
同僚:「つきあいきれんで!」
同僚:「ワシはもう結婚式に行くから!」


怪我をしないようにとか、面白おかしくとか、結婚式に間に合うようになんて計算は一切ないリアルファイト。大相撲トーナメントでもそれをやってくるあたりは、稀勢の里らしい見事な戦いぶりでした。どっちがイイかはともかくとして、生き様というか主張が感じられる相撲でした。この戦い、横綱としてこれからもつづけていってほしいもの。どんな日もリアルファイト、どんな日も横綱相撲、それを誇りとして立派な横綱になっていってもらいたい。

一部であった「二場所連続優勝ではない」という懸念も、「大相撲初場所」「大相撲トーナメント」でしっかり連続優勝を達成して払拭することができました。10回前後優勝するまでは大横綱と呼ぶのははばかられますが、小横綱としては立派に場所をつとめてくれるはず。最終的に中横綱くらいまでいけるよう、頑張ってほしいものですね。おめでとう、小横綱・稀勢の里!

↓なお、その頃白鵬は愛に「おめでとう」とつぶやいていました!


巡業を欠勤してサッカーをしたら怒るけど、テキトーに流して早退して結婚式に出るのは怒られない!

その絶妙な見切りが史上最強横綱の勝負勘です!

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相手にやる気がないときは小横綱・稀勢の里が最強です!

てへぺろ初土俵入り!新横綱・稀勢の里が文字通り「稀なる勢い」を見せ、優勝からわずか6日で立派な横綱となった件。

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07:00
初優勝から6日しか経ってないのに、もう横綱!

ちょっと戸惑うような気持ちです。この一週間、世間は横綱・稀勢の里の誕生にわきました。今まで別に稀勢の里がどうしようがまったく世の中に反応などなかったものが、誰もかれもが稀勢の里を祝い、稀勢の里の横綱昇進を喜んでいました。こんなにも横綱というのは誉れ高いことだったのか。稀勢の里が特別に愛されている力士であることを踏まえてなお、相撲というものが日本に占める特別大きな意味合いというものに改めて驚かされます。

伝達式での口上。綱打ちのにぎわい。推挙状を受け取っての明治神宮での奉納土俵入り。多少のミスはあるものの、どれもこれもが立派の一言。さすが30歳を迎えるまで悩み、苦しみ、もがいてきた力士です。単にデブのおしくらまんじゅうが強いというだけではない、相撲を背負う者としての意識も感じられる振る舞いは、「あぁ、立派な横綱をお迎えしたな」と誇らしくなりました。

世間にはいろいろと心配の声もあるようですが、土俵の上での横綱・稀勢の里に対して、僕は何の不安もありません。強さは申し分なく横綱級ですし、心の弱さという不安もひとつ殻を破りました。身体は丈夫で、怪我をしにくい前への突き押し相撲というのも長く横綱をつとめる素養です。とかく面倒なジジイどもからの揚げ足取りの定番でもある「ダメ押し」「変化」「休場」といったあたりと一切無縁であるのも素晴らしい。土俵上での「横綱相撲」には何の心配もありません。

そして、土俵外で求められる「横綱」としての振る舞いも、きっと大丈夫。シンプルな言葉ながら、師匠の先代・鳴戸親方の口上の言葉と、師匠の師匠にあたる若乃花(初代/ちゃんこダイニングではない)の口上の言葉を盛り込んだ伝達式の口上などは、まさに相撲の系譜、土俵の血脈を受け継いでいくのだという姿勢が鮮明に表れていました。

奉納土俵入りの三つ揃いの化粧まわしは、土俵の鬼・若乃花(初代/ちゃんこダイニングではない)のものだそうですが、若乃花は栃若時代とうたわれた横綱であり、隆の里らを育てた名伯楽であり、かつ理事長としても相撲を牽引した人物。「大横綱、名伯楽、理事長」の期待を全部しっかりと受け止めて見せようという、無言の意志を感じずにはいられない。

あまりにとんとん拍子でことが運び、そのなかで稀勢の里が威風堂々としているものですから、何だか全部がウソのようです。ついこの間まで、何故何故何故何故と思い通りにいかない運命に文句ばかり言っていたのに、急に横綱の振る舞いを見せられても心がついていかない。まぁとにかく、これまで裏切ってきたぶんまでまとめて取り戻すかのように満点で期待に応える稀勢の里が本当に立派で、ニセモノか替え玉でも見ているような気持ちです。

↓四字熟語を期待するメディアを無視して、より深みのある口上で受けた伝達式!

四字熟語は貴乃花だから「らしい」んだよな!

貴乃花の「何でも小難しく言っちゃう融通利かなそうな人物像」にこそよく似合う!

伝統でも何でもないし、マネする必要もない!

ちょっとかんじゃったけどOKです!


↓鶴竜のときにとっくに四字熟語ブームは途切れたと思っていたら、まだ継続中だったんですって!

「一生懸命」が四字熟語だから、ですって!

わかった、もう「日馬富士」とか「千代翔馬」とかも四字熟語扱いでいい!

今後は漢字四文字の連続を一切禁止だ!


↓一門大集合での綱打ちも見栄えだけでおめでたい感じ!

琴奨菊も参加してくれて、みんなでお祝い!

「大量の麻を半裸の男たちがいろいろいじくっている」「ヘンな歌が聴こえる」「ヒーヒー言ってる」と聞くとすごく危なそうですが、喜びの作業です!

伝統なんで、麻だろうが半裸だろうが、大丈夫です!

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そして迎えた27日の土俵入り。雲龍型に憧れがあったと語る稀勢の里は、一門の先輩横綱・大乃国の芝田山親方から雲龍型の指導を受け、初の土俵入りにのぞみます。明治神宮には1万8000人もの人が集い、入場制限までかかったとのこと。テレビは生中継で神宮の様子を映し、サラリーマンは仕事をさぼってトイレでこの動向を見守る。確かに、真冬に屋外で半裸のデブが珍しいダンスをすれば人目を引くのかもしれませんが、それを割り引いてもすごい盛り上がりです。

↓テレビが生中継する異例の盛り上がりのなか、新横綱・稀勢の里は見事な土俵入りを初披露!


横綱:「間違えないように…」
太刀持ち:「しっかり…」
露払い:「寒い…」
太刀持ち:「俺も寒い…」
露払い:「そっちは片手手袋ありますやん…」
太刀持ち:「全然変わらんって…」
露払い:「ワシも手袋ほしい…」
太刀持ち:「全然変わらんって…」
横綱:「あ、間違えた」
露払い:「もう何でもいいから早く終わって…」
太刀持ち:「意外に重い…」

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口上につづいて、ちょっと間違えたというか、やろうとしていたことと違う場面が実は土俵入りでもありました。立ちあがって四股を踏む際、右手側⇒右手側⇒左手側と3回四股を踏むわけですが、3回目の四股の際は、「立ち上がって左足を右足に引きつけつつ、すぐに右手を上げて構え、流れを止めずに左手側の四股に進む」のがおなじみの雲龍型の所作。

しかし、稀勢の里は一回中央で右手を上げて立ちあがってしまい、そこから足を引きつけたものですから、何が何やらわからなくなってしまい、左手を上げる余計な動きをしてしまいました。本人も一瞬アッとなったのか、動きにも淀みが生まれています。そこは「てへぺろ」の部分だったことは確かです。

ただ、そもそも横綱土俵入りの正しい所作などあってないようなもの。雲龍が本当はどんな動きで土俵入りしていたか、不知火がどんな動きで土俵入りしていたかは、実際問題よくわからないのです。よく「雲龍は攻防兼備で、不知火は攻め一辺倒」みたいな話も聞きますが、それも本当なんだかウソなんだかよくわからないのです。

だから、細かい部分は自由でいいし、これから自分なりの型を見つけていけばいいのです。白鵬は大鵬の独特な四股をまねていたり、日馬富士は離陸する飛行機のような低い姿勢からのせり上がりを見せますが、大枠さえ合っていれば、むしろ個性的な動きがあったほうが面白いというもの。今はまだ手本をなぞるので精一杯という段階でしょうが、「稀勢の里らしさ」というものが表れるような動きを、これから煮詰めていってほしい。

相撲取りがやることには何でも謂れがあるみたいな気がしますが、「懸賞金を受け取るときは右手で手刀」とか「土俵は踏まない」とか、理由なく生まれて理由なく広まっている謎の決まりごとも相撲にはたくさんあります。口上だって、土俵入りだって、何の決まりもないし、当代の横綱がすごくカッコイイことをやれば、それが新たな伝統となっていく、そんなものなのです。

伝統というのは受け継ぐことも大事ですが、次の世代に渡すことも大事。稀勢の里が師匠や若乃花(初代/ちゃんこダイニングではない)の口上を受け継いだように、今度は「72代・稀勢の里」の何かを次なる世代が受け継いでいく。その姿を後年見守ったときに、「稀勢の里っぽいなぁ」と感じられるようなものを、しっかり現代の土俵で表現してくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

その意味では、相撲ではもう横綱としてしっかりとしてしまうぶん、儀式部分には稀勢の里らしい「隙」を残しておくのもいいかもしれません。たとえば、毎回毎回どこかをちょこっとずつ間違える土俵入りとか。あまりに毎日少しずつ間違えるもので、しまいにはどれが本当の所作なんだかわからなくなるとか。間違えて不知火型をやっちゃうとか。やがてのちの時代に「コイツ間違えてばっかりだな」「すぐ緊張してテンパる」「お前は稀勢の里か!」と思い出せるようなものを、期待しています。


とりあえず僕も生で見られるよう、二場所は横綱をつとめてください!

横綱・稀勢の里の帰還!長い長い紆余曲折を経て、本来あるべき立場に至った稀勢の里に未来の大相撲を託すの巻。

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横綱・稀勢の里、大相撲を頼むぞ!

入幕から10年あまり、大関昇進から5年あまり、長い長い雌伏の時間。大相撲を背負って立つ男はほかにいないという大きな期待と、その期待を受け止めるにはもろすぎた心。思いどおりにいかない人生というものを何度も何度も見せつけてきた稀勢の里が、ついに幕内最高優勝をはたしました。

ダメなのかもしれないと何度も諦めてきました。しかし、そのたびに横綱としか表現できない強い相撲で、燻る期待に火をつけてきた。何故この相撲を自分の勝機にできないのか。心が弱いと言えば一言ですみますが、それにしてもままならなすぎる弱さと強さの不可思議な波。稀勢の里を応援して見守る相撲は、氷の上を歩むような緊張感と疲労をともなうものでした。

そうか、そんなに心が弱いなら、期待を見せまい。負ける理由を探し、ダメな未来を予見し、いつしか名前を呼ぶことすら止め、願掛けのように見守ってきた。自分の期待が呪いとなって稀勢の里の肩に載って負けてしまうようなジンクスまで作って見守ってきた。もう、その願を解いていいのかと思うと、自分まで解放されたような気持ちです。

14日目、白鵬が負けて稀勢の里の優勝が決まった日、僕は国技館にいました。夢のようでした。ずっと待ちつづけた瞬間に立ち会えたこと。すぐにも褒め称えたいような気持ちで筆をとりました。しかし、その筆は止まります。これで横綱昇進は確定的であり、その資格は十二分にあることを語る文面は、何かが違っていた。何かが不足していた。

理屈はまったく変わりません。昨年は年間最多勝もとり、直近6場所での勝星74勝は日馬富士が平成二十四年名古屋場所〜平成二十五年夏場所に記録した自己ベスト「6場所74勝」に匹敵するものであり、力量としてはまったく「横綱」に不足するものはありません。何年も前から、いつ横綱にしてもいいだけの力量はあった。

横綱審議委員会の掲げる内規にある「二場所連続優勝」も原則に過ぎず、「品格、力量抜群」こそが真の基準。準優勝⇒優勝という形での昇進にはまったく問題はなく、これまではただただ幕内最高優勝を未経験であるがゆえに大関に留まってきただけのこと。14日目時点で横綱昇進は確信できるものでした。

そのことをとうとうと説きながら、頭に浮かぶ舞の海の形をした有象無象の顔を想ったとき、筆を止めたのです。千秋楽の相撲を見る前に、稀勢の里の強さを説くことは、信じる気持ちを裏切る行為のように思えたのです。もう信じてもいいのだ。本来あるべき運命に稀勢の里は戻ってきたのだ。これまで待った時間の長さを想えば、もう一日待つくらい何でもありません。

「勝て!」「勝つ!」「勝って運命をねじ伏せる!」

千秋楽結びの一番。相手は大横綱・白鵬。何度も何度も稀勢の里の優勝を阻んできた因縁の相手。稀勢の里が白星を重ねた場所に限ってその前に立ちはだかり、「今日勝てば優勝」という日に壁となってきた。白鵬という壁を、14勝以上が未経験という壁を、力強く打ち破って堂々と横綱の名乗りをあげよう。もう、その未来を信じる気持ちに迷いはありませんでした。

↓そして迎えた白鵬との取組は、押し込まれながらも強烈な左のすくい投げで勝利!



凛々しい表情!

迷いのない立ち合い!

ねじ込んだ得意の左差し!

強烈な腕ヂカラ!

これが稀勢の里だ!

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「稀勢の里には何かが足りない」「宿命が足りない」とまで言われた相手を土俵に転がして勝ち取る優勝。いつもなら足早に風呂に逃げ込む男が、悠然と支度部屋に下がり、大銀杏を結い直し、優勝の喜びを語る。もう何の不足もないはずです。これぞ横綱・稀勢の里の姿です。

足りない「何か」を思いながら過ごしてきた5年あまり。一般論で言えば答えは「心」だったのでしょう。確かにそれは足りなかった。立ち合いの前に目をパチパチさせ、くちびるをモーニョモーニョ動かすさまは「心弱っ!」と驚くものでした。ただ、あれほどの期待を背負えば、そうなるのも仕方ないでしょう。五輪で震えるアスリートは少なくないように。自分のため以外に戦う理由となる「家族」や「友」、相手が勝手に負ける「運」があれば、ここまで「心」を問われることもなかった。

ようやくここにきて、足りない何かを少しずつ埋めるような状況が整ってきました。本人の精進は言わずもがななのでスルーしますが、まず同部屋の高安の成長を挙げたい。今場所も白鵬に土をつけるなど援護としての意味合いも大きいですが、何よりも部屋での稽古において強い同部屋力士との番数を積めることが、日々の充実につながってきた。それが昨年の年間最多勝にも好影響を与えていたと思います。

また、とりわけ今場所光ったのが土俵際での逆転。今場所は危ない相撲をことごとく土俵際の粘りでモノにしてきました。松鳳山戦の突き落とし、隠岐の海戦の突き落とし、そして白鵬戦のすくい投げ。逆転の白星が今場所の好成績、優勝につながったことは間違いありません。そこには、そもそも粘って残せる足腰というものがありつつ、伝家の宝刀・突き落としをためらわず抜く取り口の完成があったように思います。

かつてはどうしてもためらいながら二の策としての突き落としというか、まず正面からの押し合いを旨とするような向きがありましたが、最近は押されてアッとなった瞬間に全力で突き落としにいく思い切りのよさが見られます。仕方なく繰り出すのではなく、戦略の一部として積極的に繰り出すことで、逆転が間に合う。

それはまるで闘牛士の動きのようでした。正面で受け止めるばかりではなく、反転して左右に振って相手の勢いを逆に利用するような取り口が、引き技や変化がないことで「思い切ってぶつかっていける」稀勢の里の隙を埋めてくれた。「前への圧力」に加えて、土俵際の「粘り」、持ち前の「柔かさ」、大柄でありながら「身軽」な動き、持てるチカラを総動員するような取り口の完成が、「心」の不足を「技術」で埋めて優勝を手繰り寄せた。そこに稀勢の里の成長というか、到達があるように思います。

↓昔ならこの辺で負けていた中日の相撲も、思い切った突き落としで粘った!


「前への圧力」と「伝家の宝刀・突き落とし」!

どちらも稀勢の里の相撲!

ストレートとフォークで押すピッチャーのように、前後の両極端の動きで相手を制する!


文句なしの形で優勝を決めたあとの表彰式。歓喜の国歌斉唱。ついに抱いた賜杯。受け取った優勝旗。やっとその手に届いたか、稀勢の里に渡したくてたまらなかったという相撲を愛する人の総意が、満たされていました。そして優勝インタビュー。次々にこぼれる涙は、ここまでのぶんを一気に放出するかのようでした。いつも風呂場で流してきた涙を土俵で流す。僕も、あの人も、あの人も、みんながみんなが報われました。

↓今日はしっかりと受け答えをできた涙の優勝インタビュー!


「ありがとうございます!」
「ホントにありがたいですね」
「ずいぶん長くなりましたけど」
「本当にいろんな人の支えがあって」
「ここまでこれたと思っています」
「(最後の一番は)もう最後必死に残して…」
「ハイ…」
「一日一番という気持ちで集中して」
「やってこられたのが…(涙)」
「よかったですね…(涙)」
「(横綱昇進については)そうですね…」
「一生懸命今まで自分の相撲を信じて」
「どんどんまた稽古して」
「また強くなって」
「またみなさんにいい姿見せられるように」
「頑張りたいです!(涙)」
「本当に温かい声援」
「いつもありがとうございます」
「チカラになりました」
「また来場所、期待に応えられるように」
「一生懸命頑張りますので」
「今後ともよろしくお願いします!」


↓そして稀勢の里は優勝パレードへ!


1回だけじゃなく、何回もやろう!

今の稀勢の里なら何回もできるはずだ!


↓夜のサンデースポーツでは「去年の不気味な笑顔なんだったんすか?」というド直球の質問も!

「抜き過ぎじゃないですかね!」
「(この顔は)精神状態じゃないですかね」
「今場所は落ち着いていたというか」
「その日はその日だ、と」
「いいことも悪いこともその日で終わり」
「いいことも引っ張りすぎたこともある」
「一日一日、その場で終わる」

多分ね、去年は悩み過ぎて病んでたよね!

悩みの先の病みを越えて、普通に戻ってきたわ!

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今後は横綱として日本の大相撲を背負って立つことになる稀勢の里。この昇進は、単に土俵の充実という意味以上に大きなものがあります。68代・朝青龍から71代・鶴竜までの4人の横綱は、すでに朝青龍がそうしたように、現役の終わりとともに角界を離れる可能性があります。制度上の障壁もありますが、彼らには彼らの守るべき相撲があるのです。

としたときに、日本の大相撲にはすでに長い「横綱の空白」が生まれています。日本出身力士で言えば若貴以降、日本に残った力士としても武蔵丸以降、14年もの空白が生まれています。モンゴルからきた強い力士は、土俵の上の空白は埋めてくれますが、土俵の外…将来の大相撲運営者としての空白までは埋めるに至っていません。

「横綱とは何か」「相撲とは何か」

答えのない問いを自問自答し、土俵のなかで答えを見つけていくことができるのは、横綱のみ。稀勢の里は、本来そうなるだろうと期待されたとおりに、やっと「横綱」と「相撲」を継承する立場に至りました。北の湖・千代の富士の早逝、若貴のよくも悪くも変わった人柄。誰かが受け継がねば、将来の大相撲に大きな空白を生んでいたであろう時代を、やっと稀勢の里が継承してくれた。

今後はより一層、その立場にある者としての相撲であったり振る舞いであったりが求められます。カメラの前にも積極的に立ち、相撲と関係のない事柄であっても相撲を代表して行動していくような生き様が必要となります。「優勝」「14勝以上」といった不足が埋められていくなかで、最後に求めたい不足、それは「自覚」。自分が大相撲を背負い、次の時代へとつなげていく継承者なのだという自覚を持って、精進していってほしいものです。

稀勢の里ならきっと大丈夫。どんなときも腐らず、土俵に立ちつづけてきた姿勢。「横綱相撲」を貫いてきた相撲道と真っ直ぐに向き合う誠実さ。優勝していないこと以外はすべてが横綱だった。今のまま、精進していってください。もう心配事は何もありません。

おめでとう稀勢の里、ありがとう稀勢の里、頼むぞ稀勢の里!

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大横綱、名伯楽、理事長、全部を期待してももう大丈夫だよな!

見えてきたぞ優勝パレード!アレの優勝の望み自体は絶たれるも、超展開で最高にズコーッとくるオチまで「M2」の巻。

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07:00
アレの優勝の望みは絶たれるも夢は終わらない!

全国のアレファンのみなさま、お疲れ様でした。大相撲初場所はアレが大好きな準優勝を獲得して幕を閉じることが決まりました。「優勝よりもむしろ準優勝が好き」「通算準優勝回数記録を作りたい」「100年遊べる思い出がまたひとつ増えましたね」と喜びを語り合いながら、再会を誓いたいものです。

迎えた十三日目。アレは大関・豪栄道の休場により不戦勝という名の白星を手にしました。一般論で言えばラッキーなのかもしれません。しかし、それは目先しか見えていない誤った認識です。将棋ソフトのように遥か先を見通す目で今後の展望を考えたとき、この不戦勝はアレの優勝がないことをも同時に示すものなのです。

↓幼稚園児の面接の激励みたいな新聞紙面を作っても、できないものはできない!

焦るな!落ち着け!硬くなるな!

ニュースじゃないなコレ!手紙でやれ!


アレが優勝しない理由はいくつもありますが、そのなかでもとりわけ大きなもののひとつに大横綱・白鵬の存在が挙げられます。アレは常に白鵬に屈し、準優勝を負け取ってきました。平成二十五年夏場所では、ともに13連勝で迎えた14日目に白鵬に敗れて優勝逸。平成二十八年春場所には、10連勝で白鵬を星ひとつリードして迎えた11日目、直接対決で敗れ、翌日も連敗して優勝逸。平成二十八年夏場所は、ともに12連勝で迎えた13日目、やはり白鵬に敗れて優勝逸。あの「残り4日で星2つリード」の平成二十四年夏場所も、13日目に白鵬に敗れて旭天鵬らに追いつかれ、そのまま優勝を逸しました。

追いかける立場で白鵬を破り準優勝に追いすがるパターンは稀にあっても、先行・並走して「白鵬」という壁を打ち破ったことはありません。「今日、白鵬に勝てば」という取組で負けてきたからこそのアレ呼ばわりであり、幼稚園児介護新聞作成であり、歴史は繰り返すのです。アレは千秋楽に勝つことはない。それが本割だけなのか、決定戦まであるのかはわかりませんが、とにかく勝つことはないのです。

↓ついには白鵬からクイズ形式で「なんでだろう?」と問い掛けられる始末!


白鵬:「アレには何かが足りないんでしょう」
白鵬:「さて、それは何でしょうか?」
白鵬:「早押しです」
世間:「実力!」 ピンポーン
世間:「努力!」 ピンポーン
世間:「自覚!」 ピンポーン
世間:「才能!」 ピンポーン
世間:「宿命!」 ピンポーン
世間:「援護!」 ブッブー
世間:「自覚!」 ピンポーン
世間:「責任感!」 ピンポーン
世間:「運!」 ブッブー
世間:「落ち着き!」 ピンポーン
世間:「出稽古!」 ピンポーン
世間:「研究!」 ピンポーン
世間:「自覚!」 ピンポーン
世間:「互助会!」 ブッブー
世間:「嫁!」 ピンポーン
世間:「グリーニー!」 ピンポーン
世間:「応援!」 ブッブー
世間:「自覚!」 ピンポーン
世間:「精神力!」 ピンポーン
世間:「技術!」 ピンポーン
世間:「感謝の心!」 ピンポーン
世間:「気迫!」 ピンポーン
世間:「自覚!」 ピンポーン

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そして、もうひとつアレが優勝できないことを示す歴史があります。アレはいままで14勝以上したことが一度もないのです。最高成績は13勝2敗、どこかで必ずコロコロ負けてきた。14勝すれば大体優勝できるのに、14勝がないのです。鶴竜でも3回、日馬富士は6回、白鵬にいたっては32回も14勝以上があるというのにアレは一度もない。豪栄道や琴奨菊も生涯で一度だけ記録した14勝以上の場所に優勝をしています。今場所も白鵬に負けることを計算に入れると、マックスで13勝2敗。14勝以上はすでに絶望的です。

それでも優勝をするとしたら、「相手が勝手にアレよりたくさん負ける」パターンしかないわけです。としたときに、「普通にやっても勝てるかもしれない豪栄道から不戦勝を得た」こと以上に「白鵬に勝てるかもしれない豪栄道が休場した」ことのほうが遥かに重く、痛恨だったのです。これで白鵬は「自力優勝」を残した状態で千秋楽を迎える公算が高まり、アレはいつもどおり「白鵬という壁」に当たって砕けるでしょう。

↓残り3日で「マジック3」などと言い出すようになったら新聞も終わりだ!

初日に「マジック15」って書くのと一緒やんけ!

そもそも白鵬に自力優勝が残ってる時点でマジックちゃうやん!

野球担当記者に正しいマジックを教えてもらうべき!


ただ、すべての希望が失われたワケではありません。優勝はできないけれども、優勝だけがすべてではないのです。これからピタゴラスイッチみたいな超展開で、驚きの結末へとつなげていきましょう。僕にはすでに優勝パレードをするアレがハッキリと見えています。自衛隊の吹くラッパの音を背に受けて、勇ましく国技館を走り去るアレの姿が…!

↓この手があったか!アレのパレード絶対行かなくちゃ!
<ピタゴラ超展開、アレの優勝パレードへの道>

【14日目】
・高安(3敗)が蒼国来(3敗)に勝つ
・アレ(1敗)が逸ノ城(3敗)に負ける
・白鵬(2敗)が貴ノ岩(3敗)にウッカリ負ける

【千秋楽】
・貴ノ岩(3敗)は勝っても負けてもよい
・高安(3敗)が逸ノ城(3敗)か誰かに勝つ
・アレ(2敗)が白鵬(3敗)に負ける

【優勝決定戦】
・白鵬(3敗)、アレ(3敗)、高安(3敗)らが優勝決定戦に進出
・アレとの連戦でさしもの白鵬も疲弊し、高安に本割につづく負けを喫し、なんやかんやで高安が優勝!

【優勝パレード】
・高安の優勝パレード
・本人は手を振るのが忙しいので、優勝旗は同乗者が持つのが通例
・同乗者は同部屋の関取がつとめるのが通例
・高安は田子ノ浦部屋所属
・田子ノ浦部屋の関取は、ほかにもうひとりだけ
・誰かと言えばアレだ!
・おめでとうアレ!憧れの優勝パレード体験!
・優勝旗を持つアレと、感涙の高安
・美しい名場面でアレファンもニッコリ大満足

<琴奨菊の優勝では同部屋の琴勇輝が優勝旗を持つ>


<豪栄道の優勝では同部屋の豊響が優勝旗を持つ>


<照ノ富士の優勝では同部屋の日馬富士が兄弟子ながら優勝旗を持つ>


やったなアレ!他人のチカラでパレードだ!

想像しただけで泣きそう!

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十三日目の土俵、アレが不戦勝の勝ち名乗りを受けるとき、場内はわいていました。その声の高まりがアレに余計なことを考えさせるでしょう。一日身体を動かさなかったことで呼吸が乱れ、かろうじてこらえていたバランスが崩れるでしょう。横審が「横綱かもしれない」と言い出したことで、アレストーリーはますますオチへと向かって加速しだしました。「あぁ、今場所は盛大だな…」と僕も清々しい気持ちです。

僕はこれから国技館へ向かいます。千秋楽のオチを見られないことは残念ですが、精一杯盛り上がりを楽しもうと思います。日本のみなさん、どうぞアレストーリーを存分にお楽しみください。使われることのない横断幕。割らないまま埃をかぶったくす玉。アレの優勝より先に店じまいする、いつもパブリックビューイングをしていたショッピングセンター。すべてを笑いに変えるオチまであと2日。最高の終末の始まりです!

↓地元・牛久市のみなさん!盛大なズコーッの体勢でお待ちください!


今までで一番のヤツをお願いしますよ!

越えろ!平成二十四年夏場所!


↓こんな感じの体勢で後頭部からズコーッといくイメージです!

コレは飲まずにはいられないな!

よーし、今日は昼から酒飲んで、寿司食って、最後は鍋だ!

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ズコーッへのカウントダウン「M2」!もちろん「あと2つ負ける」の意です!
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