スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

卓球

「愛が幸せになるための選択」ならば基本的に賛成する兄の立場として、「精神的に不安定な愛を支える兄はいらんかね?」のご提案。

08:00
愛、ここ(お兄ちゃんのひざ)に座りなさい!

ウチの愛の周辺が騒がしくなっています。にわかにふってわいた週刊誌の報道によれば、愛が日本で男性と親しく横浜散歩を楽しんでいたといいます。顔までクッキリとわかるように撮影した写真があるので横浜散歩にお出掛けはしたのでしょう。それを即座に「不倫」と考えるものではありませんが、誤解も含めてそういう風に思われやすい行動ではあると思います。

その点については酸いも甘いもメディアの振る舞いも世間の波風も承知している32歳の成人として、もう少し慎重であってもよかったとは思います。記事中にあった「ホテルには宿泊したが部屋は別です」という説明はビジネスパートナー同士での出張や、アスリートの遠征などでは一般的な出来事ですので何の問題があろうかとは思いますが、世間は必ずしも善人だけの世界ではありません。

出張に同行した女性社員とワンチャン狙っているクズが、クズの思考のままSNSであれこれ論評するのが現代社会です。肌が見える格好をしている女性がいたら誘惑されていると勝手に思い込むクズでもいっちょ前に発言できるのがツイッターとヤフコメです。最大限いい感じに描いても島耕作にしかならないような色ボケが好んで読むのが週刊誌です。クズの思考に想いを巡らせれば、もっと違う選択肢もあったはず。人生の反省のひとつとして糧にして欲しいものです。

↓どこで何をしていようが、つきまとっていいわけではないので、取材は株式会社omusubiまでご申請のうえでお願いします!

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まず大前提として僕は愛のことを腹違い・種違いの妹だと認識しています。肉親視点ですから正しいとか間違いとかは関係ありません。世界がどうひっくり返ろうが愛の幸せにつながる側に立って、一緒に歩み、打たれるつもりです。世の中にはいろいろな噂話があふれていますし、どのどれかが真実なのかもしれませんが、愛には自分の幸せのために一番いい選択をしてほしいと思います。世間や他人のことを考える必要はありません。最大限に間口を広げてその選択を応援します。

そして、近しい人にはそういう気持ちで一緒に寄り添ってあげてほしいと思います。特に江クンにはそう思います。よしんば憤りを感じているとしても、愛した相手に対してそのままそれをぶつけるような振る舞いは控えてもらいたい。まず信じること。他人の言葉ではなく互いの言葉に耳を傾けること。傷つけあわないこと。愛した相手ならば、すれ違いがあったとしても大切にすることができるはずです。大切にするという気持ちを言葉と行動で示せるはずです。今、この瞬間も。

愛にも、もっと僕を頼って欲しかった。週刊誌には「精神的に不安定な私を支えてくれる友人のひとり」であるという言葉が載っていましたが、それならば僕にもできることがあったのではないかと思ってしまいます。横浜中華街、お粥を食べてから小龍包食べ歩き、横浜公園を軽く流してハマスタへ。デーゲームの終わり、夕闇のなか少し足をのばして馬車道へ。赤レンガの建物で固いプリンでも食べようじゃないですか。「うんうん」「それは相手が悪い」「うんうん」「大変だったね」みたいな会話にもいくらでも付き合います。

そして何より、週刊誌につきまとわれても「お兄ちゃんです」と言ってもらえば話は早かった。これは決してやべーヤツのやべー妄想ではなく、僕はもうずっとずっと前から「妹」だと思って愛を見ているし、その認識に嘘はないのです。血がつながっていない相手を「家族」と思う瞬間があるように、腹違い・種違いの相手を「妹」と感じる気持ちもあるのです。それが真実の気持ちであるなら、戸籍や血縁は無視して心の真実を言えばよい。令和の時代は、それぞれの心の真実を最大限尊重する社会であるべきです。

「福原さんとはどういうご関係ですか?」
「兄です」

を、僕は心の真実として言い切れる。自信がある。昔のアイドルは親しい異性を全部「お兄ちゃんみたいな人です」と言って余計な詮索を封じていたように、肉親の気持ちで接する相手ならば、小龍包を食べようが何しようが、どうこう言われる筋合いはありません。一緒にプリンを食べるのがイヤなら、「兄も一緒です。今は別行動ですがこのあと合流します」と言ってもらって構いません。1時間で行きます。そして心の真実として言ってやります。「どういうご関係ですか?」「兄です」を。あとは僕のほうでお話して、週刊誌には丁重にお引き取り願います。

そこまで気がまわらなかった、あるいは遠慮されてしまったというのは、少し寂しい気持ちもありますが、まぁ兄を頼るというのは気恥ずかしいところもあるでしょう。僕も実際問題として妹の会社の採用に応募するのは少し気恥ずかしかったりしますので、それは痛み分けというところ。ひとつずつ反省して、ひとつずつ改善していけばいいのです。

↓横で立ってる相手全員に対して「交際があるのでは?」と思う心根のほうが歪んでいる可能性は、全員が認識すべきです!

愛が友人だって言うんならそうなんでしょう!

交際しているとしても、言わなくてもいいし、言いたければ言えばいいし、どっちでもいいです!

そして江クンとの話はふたりですればいい!

ここからは一般論としての「不倫騒動」と言ったものについて話しますが、恋や愛というものは誰かが縛りつけられるものではありません。縛りつけるルールに正当性もありません。日本においては浮気や不倫はよろしくないとされていますが、世界にはそうではない考え方を持っている地域もあります。すべては当事者同士の問題であり、他人にどうこう言われようが無視しておればいいと思います。

大切なのは「信用」です。社会において仕事をするためにも「信用」というのは欠かせません。信用というのは「真実」からのみ生まれます。嘘をつく人を信じることはできないでしょう。嘘は信用を損ねる最たるものです。浮気や不倫というのも、大切な人を裏切り騙したという状況が「信用」を損ね、それを隠すために取り繕う嘘が「信用」を損ね、結果として社会において厳しい向かい風を受けることになるのです。

昨今の事例で言えば、ベッキーさんや渡部建さんがあれほど苛烈なバッシングを浴びたのは、浮気・不倫という行為が彼らの「信用」を壊滅的に損ねたからです。朗らかで、良い人で、潔癖で、常に正しいことをしているかのような演出によって積み上げてきた過去すべてが、ひとつの浮気・不倫によってまるで虚像であったことが露見したのです。そして、虚像が露見してもなお、まだ自分の手練手管で虚像を取り繕えるのではないかと考え、そういう振る舞いを見せたことがさらに「信用」を損ねたのです。

逆に言えば「信用」を損なうことがなければ、恋や愛や欲や浮気や不倫というものはさしたる影響は及ぼしません。「すでに愛がなかった」のであれば、浮気や不倫とも呼べないでしょう。あるいは「寂しさに負けました」と身もフタもない説明をされたら、「そうですか」と応じるしかないでしょう。「信用」を失えば仕事や社会活動は立ちゆきませんが、恋や愛や欲や浮気や不倫そのものについては世間としては眉をひそめるだけの話です。

唯一ダメなのは「嘘」なのです。

ウチの愛の話に戻るなら、家庭や仕事、何があったとしても愛が誠実であれば何の問題もありません。愛が誠実に向き合うべきは「卓球」です。僕らはみんな、卓球が大好きで、卓球を頑張っている少女に心惹かれ、卓球から広がった人生を見守って令和までやってきたのです。対世間という意味においては、誰と付き合うとかどんな母親であるとかは、すべて後付け。「卓球」が揺らがなければ大丈夫です。

株式会社omusubiがどんな活動をするのかはわかりませんが、卓球を通じて、世界を楽しくしてくれる活動であればいいなと思います。その姿がある限り、多少の何かがあったとしても愛への「信用」は揺らぐものではありません。愛が築いてきた「信用」は25年間の卓球人生によるものです。一朝一夕のものではありません。それに、そもそも「私は恋愛はしません」なんて言い張ってきたタイプでもありませんしね。

行きたい映画、行きたいカフェ、行きたい場所、泊まってみたいホテル、誰かに言いたい愚痴・文句・不満があるなら、この「兄」を便利にお使いなさい。

小言はそれだけです!

↓「これからもずっとスポーツを通じて誰かのチカラになる」ような人生を歩んでください!


この間の「徹子の部屋」での「このご縁にまた出会えるなら、生まれ変わっても愛ちゃんになりたい」という言葉、嬉しかったです!


「幸せにおなり」と笑顔で見送ることに比べれば、何の辛さもありませんね!

株式会社omusubiの福原愛CEOが誕生したと聞き、愛に永久就職はできなくても愛の会社に就職はできるなとピーンときた件。

08:00
就職という手があったか!!

嬉しい報せが飛び込んできました。僕の腹違い・種違いの妹として、遠くから幸せな家庭を築くことを祈っているウチの愛こと、福原愛さんが会社を設立したというのです。ワーー!!パチパチパチ!!新会社設立おめでとうございます!!株売って!!株欲しい!!株ください!!

ここ数年は卓球とは少し離れた場所にある幸せを育み、出産・育児といった人生の大仕事も経験してきた愛社長。それでも時の経つのは早いもので、上のお子さんは今年でもう4歳になるというところ。まだ下のお子さんは手のかかる年ですが、それでもひとり目とふたり目では迎える側の余裕も違います。仕事や自分自身の活動に傾ける時間も生まれてきたということなのでしょう。新たなキャリアに期待するばかりです。

↓会社名は「株式会社omusubi」だそうです!

O・M・S・B!O・M・S・B!

将来的には多角的な経営に乗り出して「OMSB信託銀行」とか「OMSB証券」とかも作りましょうね!

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早速、愛社長から案内された公式サイトを見に行きますと、そこには会社設立にあたってのメッセージがつづられていました。僕も「米の産地はやはり宮城限定かな?」「ノリはパリパリ派?しなしな派?それともゴマをふるタイプ?」「具は金華サバとかもいいかもしれんね」と設立メッセージを読みふけります。

しかし、そこに綴られていたのは「子供たちが夢へと向かう環境づくりのお手伝いやアスリートの後輩たちに未来への道筋を作りたい、世の中の役に立つ活動をしたい」という若者の夢を応援する気持ちや、「ご年配の方々やハンディキャップを抱える方々にも年齢や体の不自由さに関係なく、楽しんでほしい、幸せを感じてほしい」といういたわりの心ばかり。肝心の米・ノリ・具の話はまったくありません。

「もしかして…」
「おむすびの会社ではないのか…?」
「逆にビックリというか…」
「愛のことだから完全にメシの話かと」
「ロンドン五輪のときに」
「チームのみんなで分けようと思って」
「レトルト牛丼などを持ち込んだのに」
「石川佳純さんに1個多く食われてキレた」
「あのときの純粋な気持ちで」
「ごはんに懸ける熱い想いで」
「今度はみんながおなかいっぱいになるよう」
「あったかいおむすびを届ける」
「そんな会社だとばかり思って」
「設立メッセージを読んでいたが」
「おむすびの会社じゃなかった…」
「正直、おむすびが似合い過ぎてて」
「今からでもおむすびもやったほうが」
「いいんじゃないかという気がするし」
「どんなイベントでもお腹は空くから」
「おむすび売るのは理にかなってるから」
「絶対におむすび事業部を作ってほしい…」
「愛が握ったおむすびなら」
「まぁ、手洗ってなくてもいいかな…」
「ちょっと指についたのはパクッと」
「食べちゃった流れで握ってても」
「まぁいいかなというぐらい」
「おむすびの舌になっちゃってるんで」
「愛がたっぷりのおむすびください!」

「おむすびの会社じゃない」という衝撃。社名の由来は書いてあったので、各自で読んでいただくとして、とにかく愛の事業はおむすびでもサンドイッチでもケパブでもないということは確かなようです。女子バレーの木村沙織さんが移動販売のカフェとかやっているもので、愛も当然おむすび屋の話だとばかり思ったのですが、コッチの早とちりだったようです。いやー、正直愛のおむすびならおむすび権兵衛あたりを蹴散らして、「おむすび愛ちゃん(←名前の時点で美味そう)」ブランドで全国展開できると思うのですが、まぁそれは将来の課題としましょう。

事業内容からすると社会貢献活動がメインということになりそうなので、木村沙織さんのやっていることよりは、中田英寿さんとか貴乃花親方のやっていることに近しいものとなるのでしょう。現在は「具体的な活動に移れるように、ご協力いただく方々と準備を整えている段階」ということですし、まずは本格始動を楽しみに待ちたいと思います。台湾でやってるみたいな芸能活動も、この機会に日本でも増やしてくれてもいいですよ!「告知」という体裁で!





さて、これはもしかして僕にとっても人生を見直す機会かもしれません。これまではアスリートとの関係というのは「選手・観客」「有名人・一般人」「兄・妹」「推し・ファン」という間柄に限定されているものとばかり思い込んでいました。現実にはほかにも「指導者・選手」とか「事務所社長・所属タレント」とか「代理人・選手」とか仕事を通じて関わる機会というのも存在するわけですが、それは高度に専門性の高い仕事であり、ちょっとウィキペディア読んだくらいではできそうもないものとして最初から可能性を排除していました。

しかし、そうではない関係もあったのです。

「社長・部下」「社長・秘書」「社長・副社長」という関係が。

この世に新しい会社が生まれ、ここに働き盛りの労働力がいる。ならば両者は出会うべきでは?僕のツイッターなどを掘っていただければわかりますが、僕は現在の労働というものに満足していません。「そもそも働くこと自体がイヤなタイプだろ?」「いつも給料を受け取る作業だけしたいって言ってる」「会社でもこの人に何をさせるか考えるのが難しいって言われてる」などなどのデマ・誹謗中傷もあるかもしれませんが、僕だってやるときはやる男です。今まで一回もそのときがこなかっただけです。

いまや世界はリモートワークを理想とし、働く場所や時間に囚われないものとなりました。OMSBの本社であったり活動拠点が日本に置かれるのか台湾に置かれるのかハッキリとはわかりませんが、どちらであったとしても僕にも何かできることがあるはずです。お茶くみとか、ファックス送信とか、SNSで愛っぽいことをつぶやく担当とか、メールを読んで返信できる内容だけ返信して難しいヤツは誰かにパスするとか、とにかく代理店に丸投げする担当とか、相応に社会経験も積んできたつもりです。猫で換算すれば100匹ぶんくらいの仕事はできる自負があります。(※猫がメール1通返信する間に100通は返せると思う)

「平社員はいらないか?」(※4番バッターはいらないか?の態度で)

いいですか、冷静に考えてみましょう。江くんはこの会社では働かないわけですよね?関わるかもしれないけれど、社員として勤めるわけではないのでしょう?Tリーグも「出てないだけで辞めてない」という話ですし、おむすびに全力でコメットすることはできないはず(コメだけに)。そのときに信頼できる男手があったほうがいいとは思いませんか。あぁ…信頼できる…って言うと逆に条件外れそうなので、「単純に男手があったほうがいい」とは思いませんか。

これは決してジェンダーレスに反する話をしているのではありません。男女の比率はある程度五分五分なほうが組織としても自然でしょうし(女性社長1に対して男子平社員1の構成)、「事務所の男子トイレ、誰も使ってないんだよなぁ」みたいなときに僕がいたら、無駄に思えた設備が絶対に必要なものとして輝き出すのですよ。何だったら、僕が男子トイレの汚しと清掃をひとりで担当する職員ということではどうでしょうか。いっそ自席もトイレで構いません。実際、今の会社でも勤務時間の4分の1くらいはトイレにいますからね。まぁ「男性社員はトイレが長い」とか咎められたら性差別だって徹底的に会社を糾弾するつもりですが!

↓愛社長!とりあえず面接だけでもさせていただけないでしょうか!

「次の方、どうぞ」
「コンコン、失礼してきました!」
「ヘンな挨拶ですね」
「あ、挨拶というかお詫びというか」
「長年の失礼をまずはお詫びして」
「人生をやり直すという心持ちで」
「この面接に臨む所存です!」
「それでは早速ですが」
「当社を志望された理由は何ですか?」
「はい、愛に逢いたかったからです!」
「社会貢献とかそういうのには」
「正直あまり興味も関心もないのですが」
「愛に逢いたくて、逢いたくて」
「面接していただけるのであれば」
「その時間存分にお話ができるぞと」
「そういうことで参りました!」
「ただ、動機は不純だとしても」
「仕事に関する意欲はあります!」
「能力はありませんが意欲はあります!」
「だって、ここで頑張ったら」
「愛が幸せになって、僕はその片腕として」
「欠くことのできないパートナーとして」
「新たな人生を歩めるわけですから」
「かつてないチカラで取り組み」
「奮闘することを誓います!」
「決して業務中に野球のキャンプとか見ず」
「ビデオ会議の画面を消して寝たりせず」
「精一杯おむすびを握りつづけます!」
「ん?おむすびの会社ではない?」
「あぁ…そうなんですか…」
「大丈夫です!別に仕事は何でも!」
「社長室で2時間詰められるとか」
「社長の休日ゴルフに付き合わされるとか」
「モーレツな働き方もできます!」
「むしろそういうのがいいです!」
「LINEとか休日もバンバンください!」
「オノとかナタとかの絵文字も」
「ガンガン使ってください!」
「以上、志望理由であります!」
「では、この会社で実現したいこと」
「あなたの将来のプランを聞かせてください」
「はい!社長といい感じになりたいです!」
「大きな仕事のあとに社長と一緒に」
「ホテルの最上階のレストランで」
「祝杯とかあげたいです!」
「僕がヤング島耕作みたいな感じで」
「社長がそれをニヤニヤと眺めて」
「夜景を見ながら社長の名刺を見て」
「CEOって何の略ですか?って僕が聞いたら」
「ちょっと、エエ、オ・ン・ナ」
「って社長が答えるみたいなヤツ!」
「それをこの会社で実現したいです!」
「以上、キャリアプランです!」
「では、最後に条件面についてですが」
「お給料はいくらぐらいを希望しますか?」
「お、お金をいただけるんですか!?」
「今こうしてお話しているだけでも」
「30分5000円は確実に必要だなと」
「お支払いするつもりでいるのですが」
「逆にお金をいただけるんですか!?」
「あー、あれですか?」
「お金をもらってこそプロの仕事、的な」
「ハイハイハイ…なるほどです」
「確かに一般論で言えば」
「お金をもらってこそ責任が生まれ」
「お金を払ってこそ真剣味が生まれ」
「互いにいい仕事ができるのでしょう」
「ただ、私はお金では動かないタイプです」
「ワイロにも滅法強いですが」
「給料を払っても働くわけではない」
「逆に払わなくても変化はない」
「もらってももらわなくてもやらないから」
「そういう意味では、ゼロならゼロで」
「こちらとしては構わないのですが」
「四季報とかに載るデータが」
「バランス崩れて困るとかの事情があれば」
「社長が32歳ということなので」
「32万円くらいいただければと」
「そして社長が誕生日を迎えるたびに」
「僕からは社員を代表しまして」
「手作りのケーキを贈り」
「社長は毎年1万円の昇給を決めてくれる」
「という感じでいかがでしょうか」
「50年後には結構な額になりますが」
「永久に会社にいるわけではないので」
「永久就職するわけではないので!」
「条件はあんまり細かくなくて大丈夫です!」

永久就職はできなくても、就職ならできる…!

CEO(ちょっと・エエ・オンナ)とCOO(ちょっと・お荷物な・オトコ)で仲良くやっていきましょう!



すぐにこの転職は叶わないかもしれません。「働きアリは常に2割がサボっている」といいますが、2割がサボるためには最低でも5人は社員がいないとキッチリ割り切れません。現状のおむすびは小学校時代の級友と始めたというスタートアップの段階ですから5人もいないかもしれませんし、仮に5人いたとしても、5人中1人、10人中2人の割合で僕が混ざっていたら、きっとヤベーことになるでしょう。

ただ、事業が軌道に乗りまして社員が100人1000人と増えていったら、どうぞ僕も採用してやってください。そのとき僕はCEOに仕えるナイトとなって、愛のために働くのです。社会人チームとかでも「社員から五輪代表が出ると私たちまで誉れ高い」みたいな高揚感があるように、愛の会社に勤務できたらその時点で毎日が誉れ高く思えてきます。愛のメール送信、愛のファックス用紙交換、愛のドリップコーヒー入れ、愛のシュレッダー…頑張ろうという気持ちがわいてきます。

それはきっと頑張ることに喜びがある、素晴らしい日々となるでしょう。

本当のファミリーにはなれないぶんまで、OMSBファミリーの一員として、頑張ります!


なお、ライスボールは「onigiri」と呼びたい派なので社名変更を提案します!

無観客のなかで見せた1万人分の喜び!全日本卓球選手権女子シングルは、前よりも強くなった石川佳純さんが涙の王座奪還の巻。

08:00
変わりつづけた者が勝つ世界!

手に汗握り、最後に涙が落ちる…そんな熱い戦いとなった卓球全日本選手権、女子シングル決勝。日本一を懸けて戦うのはともに東京五輪代表に決まっている伊藤美誠さんと石川佳純さん。伊藤さんは2年ぶり、石川さんは5年ぶりの王座奪還を目指す試合。フルセットまでもつれた激闘は、勝ったほうも負けたほうも涙があふれ出す、五輪さながら…五輪すら上回るような一戦でした。



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迎えた決勝。下馬評は伊藤さんだったでしょう。近年の実績、ランキング、中国選手との戦いぶり、そうしたものがジンワリと伊藤さんが日本で一番強いのだろう、という認識を広げていました。対する石川さんは5年ぶりの王座を狙う立場…それはつまり4大会連続で負けているという意味でもあります。その前の3連覇含む4度の優勝があるぶん「限界説」という声も生むのだろうと思います。

試合もまさにそうした展開でした。第1ゲーム、伊藤さんの圧は強かった。サーブからの3球目攻撃で最初のポイントを取った伊藤さんは、バックハンドで左右に強打を散らし、「押し切る」という点の取り方。スピード、パワーでは明らかに伊藤さんが上回っています。さまざまな角度から、表裏で違うラバーを使い分けて打ってくる多彩な強打は、これでもかこれでもかと叩きつけてくるラッシュのよう。第1ゲームを11-4で伊藤さんが奪ったとき、今日はこのままかなという考えもチラリとよぎります。

ただ、卓球というのは「ずっと同じ」ではないのが面白いところ。人間が反応しきれないボールやチカラで返せないボールが来るわけではないので、ずっと同じことをやっていればいつかは対応されるのが卓球というスポーツです。野球でも同じような局面がありますが「何球も同じボールが来れば打てる」のです。さっきまでの圧倒的なボールが次のラリーでは狙われ、逆に仕留められることもある。だから回転をかける量や向きを変えたり、緩急・長短の変化をつけたりして相手の狙いをかわしていく。勝つためには常に「変化」が必要なスポーツです。

第2ゲーム、石川さんは受けにまわります。第1ゲームは「攻められて受けていた」という状況でしたが、第2ゲームは「受けにまわって受ける」という姿勢で伊藤さんが強打を出しづらい展開を作っていきます。短いボールははっきり短く、長いボールはフォワで打つかバックで打つかの判断が難しいあたりへ送り、ラリーの間に活路を見い出す構え。伊藤さんは準決勝での早田ひなさんとのパワフルな激闘からの流れもあってか、やや「打ちたい」というところも見られます。強打を狙ってはネットにかかるという展開でポイントを失い、このゲームは7-11で石川さんが取り返しました。

石川さんの戦いはまるでカットマンの試合運びです。ふたりのラケットを見ていると、伊藤さんは基本的にラケットを高く掲げ「いつでも打つぞ美誠パンチ」という格好ですが、石川さんはラリーの合間にはラケットを台下に隠してそこから持ち上げるようなループドライブなども混ぜてきます。終始押されているように見える戦いのなかで、粘りと駆け引きで勝機を見い出していくさまは、コントロールと緩急とフォームの組み合わせで打たせて取る軟投派エースのよう。耐えて、押し返します。

ただ、それでも伊藤さんは強い。第3ゲームは序盤こそリードを許すものの、中盤以降は打ち気を抑制したプレーで連続ポイントを奪い、逆転で取ります。つづく第4ゲームは、やや石川さんが攻勢に出て変化をつけてくるなかで、打ち合いを受けて立った伊藤さんがチカラで返り討ちにしました。第4ゲーム終盤、伊藤さんが一気呵成の連続ポイントで押しまくるさまは、中国選手でも見ているような気持ちになります。うーん、強い。



伊藤さんが王手をかけた第5ゲーム。序盤は伊藤さんのバックの強打が次々に決まります。そんななか石川さんは1試合に1回のタイムアウトを取ってコーチのもとへ。コーチの身振り手振りはほとんど同じバックミドルの動きを繰り返しています。強打をさせない、打ちづらいところへ送る、我慢の戦いを互いに「確認」して再び台へと向かう石川さん。石川さんが確認通りにバックミドルを突いてポイントを連取すれば、伊藤さんは「その狙いはわかった」とばかりにフォアで回り込んで強打を返す。同じ試合のなかでもめまぐるしい変化と攻防があります。

駆け引きの応酬となった勝負はジュースまでもつれますが、最後は石川さんの粘り勝ち。伊藤さんにはボールがネットをかすめたり、短いボールの際にラケットが台を叩いてしまう惜しい場面もありました。このあたり解説の福原愛さんが試合中に語った「攻めたら3点、守り抜いたら1点、というわけではない」という言葉が甦ります。どんな形でも1点は1点。「このラリーは完敗」という内容の1点も、「互いにチャンスはあった」という内容の1点も、取れば同じ1点。ただ、その「気分の悪さ」や「押されている感」とどこまで我慢して向き合えるのか。石川さんの「我慢」が問われる展開です。

第6ゲーム、伊藤さんにミスがつづきます。解説の福原愛さんはコレを「美味しそうな食べ物が出てきたが、手を洗わずに食べたらお腹を下してしまった」と何でも食べ物でたとえるスタイルの解説で説明します。実況のアナは「もう少し技術的な話で言ってほしいですね…」というような雰囲気を漂わせますが、視聴者的にはよくわかります。もっと厳しいところに来ればしっかり対応するのに、ふいにチャンスボールみたいに見えるボールが来たものでうかつに強打したら、思ったよりも回転量があったりしてミスになったと。石川さんはそうした罠を張って、相手の打ち気とミスを誘っているのであると。

それを示すように、伊藤さんはこのゲーム、強打がミスになったあと少し苛立ったような表情を見せます。気持ちよく打って決めたいのに、そうできないことの積み重ねがボディブローのように効いてきたでしょうか。伊藤さんも自分でそれを察知したか、タイムアウトを取って苛立ちをなだめにかかりますが、一度イラッときたものはなかなかおさまるものではありません。その後は「決めに行く」というプレーが目立ち、それがミスとなって点差が広がっていきます。第6ゲームは5-11で石川さんが取り、逆王手。なかなかどちらにも勝負が傾かない、揺れ動きもつれる戦いとなりました。


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そして運命の第7ゲーム。石川さんは序盤から苦しんできた伊藤さんのバックでの強打にも、しっかりと対応して跳ね返します。第1ゲームでは手が出なかったボールが見えています。これもまた卓球らしさだなと思います。「慣れれば打てる」ボールに、粘っているうちに慣れてきました。粘り甲斐があるスポーツです。

序盤で1-5となり、石川さんが4ポイントリード。さすがに「これはいよいよ石川さんの試合か」と僕などは決め打ちにかかってしまいます。もう流れはさすがに決まったろうと。あとはこのままだろうと。苛立たせて、追いついて、逆転したのだから、もうこれは決まりだと。ゲーム終盤、5-8とするポイントを取った石川さんは小さくガッツポーズも見せました。長いラリーを制して「獲った」という気持ちも生まれたでしょうか。

しかし、これでもまだ流れは決まらない。明らかに苛立ち、無理やりな笑顔でそれを噛み殺している伊藤さんが、まだ粘る。5-8でガッツポーズを見せられ、素晴らしい石川さんのリターンで5-9とされたというのに、まだ粘る。今度は逆に石川さんの「早く次の1点が欲しい」と勝ち急ぐ気持ちを逆に突いて、強打の打ち合いから連続ポイントで追い上げます。6-9、7-9、8-9、そして9-9。まだ勝負は決まらない。

不敵な笑顔を見せる伊藤さん。

改めて表情を「無」に戻す石川さん。

これを無観客のなかで行なうのが本当にもったいないと思うような素晴らしい戦いは、最終盤・石川さんのサーブ2本によって決着を迎えます。1本目、石川さんの選択はこの試合中も要所でポイントを奪ってきた伊藤さんのバックミドルに送るサーブ。伊藤さんはこれを読んで、フォアで叩き返しますが、石川さんは返されるところまでを読んで、ダウンザラインとでも言いたくなるようなストレートへの返球で打ち抜きます。2本目、チャンピオンシップポイントとなるサーブは再び同じところへ。伊藤さんの苦しい返球を、最後は強打で叩きつけ、石川さんが勝利!歓声はひとつも上がりませんが、石川さん本人が1万人ぶんもの喜びを見せる、華々しい決着となりました。

↓笑顔と涙と笑顔と涙とがラリーのように行きかう表情が、すべてを物語る!

それまでの「無」から「涙」になり、そして「歓喜」になる!

長い時間がこの一瞬に凝縮されて押し寄せていたのでしょう!


↓「この優勝をどう感じるか」と問われた石川さんは、15秒言葉に詰まったあと「嬉しいです」と絞り出した!


その長い時間を表現する言葉はすぐには出てこない!

まとめるなら「うれしい」「ありがとう」のふたつになっちゃいますよね!



勝った石川さんが自ら振り返った「限界説」。「もう若い選手には勝てないんじゃないか」「自分の卓球は古いんじゃないか」とも感じていたと言います。27歳でそれを言うのは早すぎますが、そう言いたくなるぐらい若手は台頭してきています。直近の4大会は平野美宇さん、伊藤美誠さん、早田ひなさんというまさに新世代の象徴のような3人が王者となってきました。石川さん27歳、対する若手はまだ20歳。もはや「追われる立場」ですらなく「抜き去られた」と思う瞬間さえあったかもしれません。

しかし、そうした「限界説」を経たからこそ、石川さんはさらに強くなったのだろうと僕などは思います。この試合中も変化を重ねて駆け引きを繰り返したように、卓球はずっと同じでは勝ちつづけられないスポーツ。強い選手は常に自分を変化させながら、相手を上回りつづけてそこにいます。限界だと言われるときは、むしろ大きな変化に挑めるチャンスでもあります。福原愛さんが全日本を制したのは石川佳純さんに負けたあとでしたし、平野美宇さんが全日本を制したのはリオ五輪でサポートにまわったあとのことでした。それはきっと偶然ではなく、そういうものなのです。

強い選手が出てきて、負けて、悔しくて、勝つための変化を重ねる。

そうやって出来上がった先のほうが、そうなる前よりもきっと強い。

だから、この戦いを経て、伊藤さんやほかの選手もまた新たな「変化」を重ねて前進していくのでしょう。伊藤さんはやはり「自分が上」という気持ちがどこかにあったのかなと見受けます。第1ゲームの5ポイント目、「決まった」と思って足を止めたら石川さんに返されて、ラケットすら出せずに失点という場面がありました。あれが巡り巡って試合終盤の苛立ちにもつながっているのだろうと思います。「決まった」と思ってしまうほどの自負があり、だからこそ返されたときに苛立ちや戸惑いが生まれてしまう隙がある。幸いにも東京五輪は少し先のこと。熱い全日本での経験を活かす舞台はまだ未来にあります。もっと強くなれる余地があって、活かす舞台があるのは幸せなことです。

限界があったら変化すればいい。

変わりながら強くなっていけばいい。

そうした生き様は、卓球だけでなくすべての人に通じるものでもあります。

苦しい時間がつづく全世界ですが、変異するのはウイルスの専売特許ではありません。人間もまた、変化しながら強くなっていく生き物です。人間は遺伝情報だけでなく、文化風習、用具、ルールなどなど、ウイルスよりもたくさんのことを変化させるチカラがあります。変化して、強くなって、明るい2021年を過ごせるよう頑張りたいものだなと思う、そんな試合を見ました!


愛の「何でも食べ物で例える」解説は、そのままでいいと思いました!

「0.1秒先の未来」を読み合う高速卓球が展開された全日本卓球選手権は、パリへとつづく文字通りの「未来が見える」戦いだった件。

08:00
東京五輪そしてパリ五輪へつながる大きな全日本!

いやーーー、すごい戦いでした。全日本卓球選手権、男女シングルスの決勝はまさに「未来」につながる、「未来」が見える戦い。東京五輪、そしてパリ五輪へとつづいていく戦いでした。日本の卓球は世界でも屈指の強さを誇るわけですが、頂点の高さだけでなく分厚い層・将来性をも感じさせるような。

女子の決勝は、準決勝で伊藤美誠さんの3年連続3冠を阻んだ早田ひなさんが、石川佳純さんを倒して初優勝。東京五輪選考レースでもダブルス巧者としての代表入りがある「かも」という位置にいた早田さんが、この全日本を制したこと。1年ずれていれば東京の選考にも「かも」があったかもなと思えてくる勝利でしたし、その「かも」が成らなかったからこその優勝だったのかなと思いました。東京を追いかけたからこその飛躍。長身、身体能力、左利き。スケールの大きな新女王の誕生でした。

↓優勝後はダブルピース連発で若さを遺憾なく発揮!

Tリーグ初代MVP、そして全日本女王!

ダブルスはもちろん、シングルスでも頂点を獲る!



先に女子の決勝を終えた時点で、「未来につながる全日本だったのー」と感慨にふけった僕をさらに驚かせたのが男子シングルスの決勝。今回は、長年日本男子を牽引してきた水谷隼さんが勇退ということで、変化の節目ではあった大会。とは言え、大方の予想としては「張本優勝」一択でした。実際、張本選手は決勝までしっかりと勝ち上がってきました。準々決勝までは1ゲームも落とさないような強さと、準決勝を大逆転で競り勝つようなしぶとさで。これはもう決勝も勝つだろうと。

しかし、そこに立ちはだかった選手がいた。まだ高校生の宇田幸矢くん。「いや、張本くんも高校生だし」「ていうか、張本くんのほうが学年下だし」「インターハイ決勝かな?」という若者同士の決勝戦。卓球に年齢はさして関係がないとは言え、並み居る強豪を打ち倒してこの対戦が実現するというのは未来感が高いというもの。

↓世界ジュニアではミックスダブルスで金を獲得した期待の精鋭!


探り合いから始まった決勝戦。ストップレシーブで「見」の姿勢を見せる宇田くんと、立ち上がりから攻めにかかる張本くん。しかし、宇田くんのギアもすぐさま上がっていきます。前陣速攻、台に張り付くようにしてボールの上がり際を叩くことをスタイルとしつつ、ときに台の下から打ち上げるようにして前後・緩急・回転のゆさぶりも加えていきます。

ダブルスも組む関係だけに、互いに手の内は知り尽くした両者。サーブからの展開はお互いに読み切っており、「そうきたらこう」「そうくると思ってたからこう」「それも知ってたからこう」「そこまで全部最初からわかってました!こう!」という高速での応酬がつづきます。3球目、4球目まで読み合った上での戦いは、見ている者の岡目八目すら置き去りにしていくスピード感です。

さらにそのなかで繰り広げられる駆け引きの妙。サーブを伸ばしていくのか、短くいくのか、ストレートなのかクロスなのか。相手のサーブに対してストップするのか、ツッツキで短く返していくのか、チキータで伸ばして攻めにいくのか。選択肢がいくつかあるなかで、どれを選び、どれを意識させるのか。手の内を知り尽くしている間柄だけに一層駆け引きも折り重なっていきます。

それはさながら野球の名投手・強打者の対決のよう。速い真っ直ぐは当然あるが、真っ直ぐだけでは痛打を浴びる。切れる変化球は当然あるが、球種を読まれれば痛打される。チカラと技術だけでは押し切れない部分を、「内を意識させて外へ」「忘れた頃にスローカーブ」「ここでズバッとインハイへ」といった駆け引きで取り合っていく煮詰まった戦い。考えて、相手にも考えさせながら、高速でチカラと技術を発揮していく濃厚な決勝戦です!

↓相手が打つ前に考えて動き、相手の考えを読んで逆に打つ戦い!


「0.1秒先の未来が見える」能力者同士の決戦みたいになってきた!

サーブのコースを読む、相手の返しを読む、「フォア側からストレートに返してこない」というこの日の張本くんの傾向を読む…が全部積み重なったうえでの「フォア側で待ち構えての決めの一打」!


↓何でもないミスっぽく見えるところも、積み重なった駆け引きの末のもの!

張本くんのサーブがストレートにこないという傾向を読む

待ち構えて深く長く返す

仮に張本くんがもう1球返してきてもクロスだろうと読んで強打の態勢で待つ宇田くん

案の定クロスにキター!

ただ、その前でネットに掛かってしまった

「仮に返ってきていても」という攻防でした!

1・2・4ゲームを取って、宇田くんが優勝へ王手!

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そして勝負の第5ゲーム。ゲーム序盤は勝利を意識したか小さなミスが出て、さらに小さな不運もあって出遅れた宇田くん。それでもゲーム中盤以降は、まるで相手の返す場所を最初から知っているかのような回り込みでポイントを重ねていきます。10-8でのダブルチャンピオンシップポイント。しかも自分のサービス2本という大チャンス。

1本目、宇田くんは準決勝でもここぞの場面で見せていたバック側へのストレートの長いサーブ。裏をかく1球。しかし、ここは張本くんがラリーで粘ったうえで、「自分、どうせ最後はクロスで待ってるんだろ!」と逆をつくストレートへの返球で10-9。さらに張本くんはもう一本相手のサービスを返してチャンピオンシップポイントを消すと、最後は競り勝っての逆転ゲーム奪取。読んで、読まれて、読み返して、さらにそれを読む。この試合のなかで両者のギアが4段階くらい上がっているかのような攻防でした。

↓逆をついてもチカラと技術でそれを凌ぎ、さらに逆をついていく両者!


「これは宇田くんショックだろう」と思いました。チャンピオンシップポイントから逆転されれば、誰だって多少はへこみます。そこを見逃さずに第6ゲームの序盤は張本くんがさらなる攻めでペースをつかみます。あっという間に1-7と大量リード。この第6ゲームを取るのは確定的で、そうなればゲームカウント3-1から3-3にされるわけですから、当然宇田くんはド凹みの展開であり、張本くん逆転優勝への道が見える展開のはずでした。

ただ、ここが真に宇田くんの強いゲームでした。1-7からでも気持ちを切らさず、ゲームを捨てるわけでもなく、少し詰めて6-11でこのゲームを終えたのです。途中、コーチとタイムアウトを取る手もあったはずですが、それはせず、自力で流れを止めて押し返した。これだけの攻防、駆け引きの末ならばようやく許されるであろう「最後は気持ち」の局面がこのゲームにありました。チカラ・技術、尽くせる部分を尽くしたうえで、気持ちでしかこらえられない場面をこらえてみせた。

そして迎えた最終第7ゲーム。互いに点数を重ね、揉み合いながら迎えたゲーム終盤。「ストレートを意識させてのクロス」「クロスを意識させてのストレート」「両方を意識させての両方」…試合のなかで積み重なった伏線をここぞと使い、両者が最後の1点を目指します。読まれていることがわかり抜いているからこそ、「あえて難しいこと」に挑まざるを得ず、なおかつそれを決めていくようなハイレベルな戦い。ポイント9-9のゲーム終盤、最後は、自分のサービスから2本連続で決めきって宇田くんが勝利。試合のなかで何度も声をあげてしまう、稀に見る大熱戦でした!

↓何か、最後の1点だけ見ると「ふーん」みたいな決着ですが、互いに手を尽くした末の「ふーん」です!

最初から最後まで気持ちが切れなかった!

切れそうになる展開もありながら、それを「タイムアウトを取る」とか「コーチの言葉」とかではなく、独力でつなぎとめた!

強い新チャンピオンでした!


夜のNHK「サンデースポーツ」。優勝者が登場するということで、世間もNHKも「女子は伊藤で男子は張本やな」と読んだなかでの新チャンピオン・宇田くんの登場。しかし、この「読めない展開」は必ずや未来への伏線となるものです。全日本選手権はチカラと技術があって、なおかつ「魔物」を打ち破った真の強者でなければ勝てない舞台。過去の優勝者を振り返っても、フロックはありません。

東京五輪については代表メンバーはすでに決定していますが、リザーブか何かの形で新チャンピオンも大会には関わっていくでしょう。いや、関わらせないとダメでしょう。五輪という特別な舞台、その空気を吸い、その重さを感じるだけでも意味がありますし、それは間違いなくパリ五輪につながっていくもの。リオの悔しさがあって平野美宇さんが東京では代表入りを果たしたように、「そこに置いておく」ことに意味があります。

一緒にいれば球拾いとかさせられるかもしれませんし、他人のメダル獲得を見せられてイラッとくる瞬間もあると思いますが、頑張って球拾いと応援をしてください!

↓全員団結で東京、そしてパリでの金を目指そう!




男子の活況、水谷隼さんも行きつけのカフェで目を細めているでしょう!

平野美宇さんが東京五輪女子卓球シングルス0回戦で敗退するも、まだ団体戦が残っているので涙を拭いて切り替えて欲しい件。

08:00
シングルス0回戦で敗退!団体戦に懸けよう!

1年間に及ぶ熾烈な代表争いに決着がつきました。女子卓球シングルスの東京五輪代表はいち早く選考レースから抜け出した伊藤美誠さん、そして年内最終戦で代表入りを決めた石川佳純さんの2名です。選考レースを長くリードしてきた平野美宇さんは、ラスト2戦で石川さんにまくられ世界ランク上位2名に与えられるシングルスの切符を失いました。



先週末のITTFチャレンジプラス・ノースアメリカンOPは、2枚目の切符を争う平野・石川両名が決勝戦で直接対決するという壮絶なシチュエーションでした。両者の獲得ポイントはハイレベルなため、この大会では優勝ポイント以外はランキングに影響を与えないという状況でした。「優勝しか意味がない」状況で優勝した石川さん、すさまじい勝負強さでの逆転劇でした。

しかし、それから1週間と空けずに行なわれたワールドツアー・グランドファイナルで「石川さんより上の成績」を残せば平野さんは再逆転が可能でした。組み合わせ抽選の結果、石川さんはランキングこそ世界3位ながら現世界女王である劉詩雯との対戦。平野さんは世界18位・王芸迪との対戦。中国選手にとって世界ランクなど名ばかりのものですが、「石川さんはほぼ確実に負け(だって一度も勝ったことないし)」と見通せる組み合わせ。平野さんにとって1週間で二度目となる「勝てば五輪」というビッグマッチでした。人生を懸けた大勝負でした。

先に試合を行なった石川さんは予想通り敗れ、ポイントで引き離すことはできず。あとはひとつ、平野さんの試合だけ。勝てば自力でシングルスの代表になれる。文句なしでなれる。紙も金色に染め、強気の高速ラリーで押し切る……ことができれば、東京五輪のシングルスに出られる試合でした。

しかし、平野さんは負けました。率直に言って弱かった。落ち着きのない表情、苛立ち、上手くいっていないことを感じながらのプレーでした。何本か素晴らしいプレーはあるものの、それが長くはつづかず、そして勝負の大勢が決したあとには少し崩れてしまう脆さ。それは強気で隠してきた弱気が、この正念場で顔を出したような姿でした。

あっという間に持っていかれた第1ゲーム、幸運も含めて大きくリードして始まりながら引っくり返された第2ゲーム、そしてあとがないゲームカウント1-3から終盤の連続失点で五輪代表ごと失った第5ゲーム。相手も強かったですが、それ以上に弱い日だったなと思わざるを得ない、平野さんらしい試合でした。五輪というものを、リオ五輪の出場を逃したぶん肥大した想像力で、重く考えすぎていたのかなと今さらながらに思います。重い、重いよ、空気が!

↓厳しい試合だった、でも負けたものはしょうがない!


その金髪、僕は似合ってると思いますよ!

選考レース、お疲れ様でした!




試合後のインタビューは「酷」の一言でした。ただ、それが「酷」に見えるのが平野さんの弱さだなとも思います。こういう争いであることはずっと前からわかっていたし、1年を費やした競り合いの結果なのですから、これはもう受け入れざるを得ないものです。泣くのはここではなく、もっとほかのどこか…あとひとつどこかで勝っていればという選考レースのなかにあったはず。

あえて言えば、2018年の世界卓球が勝負のアヤだったなとは思います。1勝を挙げるごとにランキングポイント250を積み上げられる団体戦で、石川さんは全試合に出場し7勝(1750ポイント)を取ったのに対して、平野さんはエジプト戦で起用されず6勝(1500ポイント)に留まりました。出ればほぼ間違いなく勝っていた試合に出られず、起用数の差で250ポイント差をつけられた。これが大きかったかもしれません。かもしれませんが、それでも1年もあったのですから誤差の範囲でしょう。すべて1年間の結果です。

1年やって負けた、それはもう仕方ない。

ただ、勝負はここからです。

卓球には団体戦があります。

石川さんはシングルス代表争いでは敗れた因縁の相手ですが、団体戦の代表入りという点では平野さんの後押しになる選手です。何せ石川さんは「左利き」です。団体戦のメンバーは「ダブルス重視で選ぶ」ことがあらかじめ決められており、一部ファンからはダブルスで無類の強さを見せる早田ひなさんを推す声もありましたが、石川さんも早田さんも同じ左利き。「左」を2枚入れるチーム編成はまずナイでしょう。であれば、順当に、素直に、ランキング通りに平野さんが団体戦メンバーとして五輪代表となるはず。それ以外の決断があったとしたら、ハッキリ言ってナンセンスだと僕は思います。

結局、ダブルス重視と言ってもダブルスで選ばれた選手も団体戦ではシングルスを戦うのですから、シングルスのランキングで決めるのが本筋なのです。そして、シングルスのランキングを上げることで団体戦は優位になるのです。団体戦のシードを決めるランキングは「シングルス上位3人のランキング」で決まります。現時点での日本女子は中国に次ぐ世界2位ですが、それはシングルス上位選手の奮闘…すなわち平野さんが頑張ったことも含めての位置です。この世界2位の座こそが、決勝まで中国と当たらない順番をつかむ方法、銀メダルへの最短切符です。

今の平野さんは「東京五輪シングルス0回戦」で負けたのと同じ状況です。

シングルスではいち早く負けましたが、まだ団体戦が残っています。それは自分のチカラでつかむ代表の座であり、自分の頑張りによって銀メダルに近づいたチャンスです。歴代の日本代表がそうであったように、シングルスで負けても団体戦のメダルを獲れば笑顔で帰れるのです。みんな褒めてくれるし、みんな喜んでくれるし、手元にはメダルという一生の土産が残る。

大本番では「シングルスに負けた」からと言って泣いているヒマなどなく真の勝負所がすぐさまくるように、平野さんには団体戦という真の勝負所が少し先に待っています。今度こそ五輪に出て、今度こそメダルを自分のものにする。そして、2024年を目指す。2024年でもまだ24歳、時間は十分にあります。東京でメダルを獲れば、肥大した五輪への想像力も鎮まるでしょう。まずは出る、そして団体戦でメダル。東京はそこに集中しましょう。そして、リオでのぼれなかった階段を、東京でのぼってください!

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「笑顔でハピネスに」頑張りましょう!

メダルがあれば次の4年はまた違うものになる!




リオで球拾いさせられた悔しさ、東京では誰かに球拾いさせて晴らす(悪)!

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