スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

野球

本拠地周辺にドラッグストアではなくライオンズ整形外科クリニックを開業させる「怪我し放題球団」埼玉西武ライオンズの勝算の巻。

08:00
埼玉西武ライオンズは怪我し放題球団です!

「球場周辺にはラブホテルと墓場しかない」と評される、ゆりかごから墓場までの中間がすべて過疎の球団・埼玉西武ライオンズ。たった1軒のファミリーマートに3万人の餓鬼が来襲するなど「カイジ」の地下売店みたいな状況を生み出している我らが本拠地に、意外な、しかし合理的な新店舗が誕生することになりました。

2024年春に開業するという新店舗の名は「ライオンズ整形外科クリニック」。まさかの病院だと言うではありませんか。周辺環境をよく知る者としては「それより先にドラッグストアをですね…」と一言いいたくなってしまいますが、その背景を探るとこれは非常に合理的かつ戦略的な出店であることが見えてまいりました。「ははーん、言いくるめられたな」と思わずヒザを打ち、このプランを提案してきた相手方に「やりますなぁ」と唸りました。断言します、このクリニックは成功すると!

↓みんなにメリットがあるウィンウィンウィンウィンな出店です!

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まず野球民として西武のことを考えていきますと、球場そばに整形外科があることはとてもありがたいことです。最近はいなくなったとも聞きますが、野球選手は勝負師だけあって頭に血がのぼりやすく、試合中にムカムカするとロッカールームでキャッチャーマスクを投げつけたり、その勢いで骨折したりすることもあると言います。これを「バカだなぁ」とか「若手が委縮しそう」とか「金返せ」と揶揄するのは簡単ですが、大事な大事な選手の身体ですから、しっかり治してあげたいのは人情です。

そのとき球場から徒歩1分のところに整形外科があったら、すぐさま診断を受けて「折れてますなぁ」「ハイ、わかってます」と診断してもらうことができますよね。即時診断即時治療は早期回復のカギ。他球団なら病院へ移動中のタクシー車内でムカついてもう一発運転席を殴って骨にトドメを刺してしまいかねませんが、我が方はすぐさま折れていることがわかるのです。これは球団全体のコンディションづくりにとって非常に有益です。

実際に治療を始める段階では「職場の近くのクリニック」と「自宅の近くのクリニック」のどちらがいいかは悩みどころですが、まぁ寮生活の若手なども多数いますし、職場に近いと面倒ということもないでしょうから、選手たちにとっても利用しやすい施設でしょう。このクリニックの設立が軸となり、そこに勤務するお医者さんたちが西武のコンディション作りにも関わってくれるそうで、その結果として球団で丸抱えするよりも多くのスタッフを得ることもできました。まさに我々は「怪我し放題球団」と名乗るにふさわしい環境を手にしたのです。これまでも「カレー食べ放題球団」「ゴルフやり放題球団」「移籍し放題球団」などと数々のホーダイ群を誇ってきましたが、そこに新たな勲章を書き加えたわけです。

↓怪我したらココに放り込み、直ったら寮に放り込む一気通貫の体制!


このクリニックの開業は地域住民にとってもありがたいことでしょう。「ナイよりはマシ」というだけの話ではなく、整形外科クリニックは地域を支える重要なインフラです。一般的には交通事故でグルグル巻きの人が通う場所というイメージがあるかもしれませんが、整形外科が担う治療はとても幅広く、特に今回のクリニックのようにリハビリテーション施設と理学療法士を多数抱えるクリニックでは、地域住民の暮らしを支えるサービスを提供しているのです。

いわゆる捻挫・骨折の治療・リハビリテーションであるとか、関節痛やリウマチの検査・治療であるとか、骨粗しょう症の診断や予防・体質改善のアドバイスなど、年を重ねれば誰もがお世話になるであろう内容を全般的に対応してくれるのが整形外科。特に運動器リハビリテーションと呼ばれる、足をやっちゃった選手がドキュメンタリー番組でやっているアレは治療の期間も長く、通いやすいクリニックであることが重要です。ガンの治療なら名医を頼って九州でも北海道でも行きますが、整形外科と整骨院は近くにあってナンボなのです。

スポーツ選手の治療を通じて得た高度な知見と経験が地域住民のみなさまに還元されるというのは、球団と地域との共存共栄という意味でも素晴らしいことです。そういうインフラも含めて地域に運んできてくれるのであれば、平日夜と休日終日に渡って大音量で松崎しげるさんと広瀬香美さんを流しまくる騒音問題に関しても目をつぶろうかなという気にもなっていただけることでしょう(※なお実際には目をつぶるのではなく耳を塞ぐのかもしれないが)。

↓地域の皆様に最先端の医療をお届けします!




そしてもうひとつ、整形外科というのは「儲かる」らしいのです。「開業医、一番儲かる」というキーワードでグールグル検索をしてみてください。出てくるのは整形外科ですよね。提示された資料によればその年収は3400万円ともされています。何故そうなるかと言うと、その診療体系にカギがあるのだそうです。整形外科においては医師の指示のもと理学療法士さんにより行なわれる治療も診療報酬の対象となり、端的に言えばマッサージ的なものも含めて診療報酬が入ってくるのです。さらに介護保険法における医療系サービスの事業者として、多人数に対してのリハビリーテションを提供することも可能であるとも。

整形外科での治療は長期に渡り(※くっつけば終わりではないので)、かつ治療そのものには大きな費用はかかりません。理学療法士さんへの人件費と治療を行なうための広い物件の賃料を賄えば治療は成立しますし、むしろそういう人の手によるクリニックのほうが喜ばれます。「薬飲んで自力で治せ」より「一緒にリハビリ頑張りましょう!」のほうが断然直りそうですからね。問題は高額な薬を使ったり難しい検査を何度もするわけではないことでの単価の低さですが、それは広い治療スペースで多くの患者さんを回すことができれば解決できます。つまり「薄利多売」ができる環境が整えば、整形外科ビジネスは成功するのです。

その薄利多売に必要なものをプロスポーツチームは最初から持っているわけです。

日本中に知られるブランド力。有名な選手が患者となって広告塔的な働きをする告知力。野球やサッカーができるくらいの広大な敷地と、そこにやってくるお客をさばけるだけの交通機関と駐車場(※怪我した人はクルマで来るので多少僻地でも問題ない)。チーム側にとってもメリットがあることで、物件や土地の賃料については「ご相談」ができて有利でしょうし、選手が実際に怪我をして治ってくるのを見たら受診時の不安も生まれません。「選ばれるクリニック」になるのは請け合いです。

この構造は、西武側が思いついたものではないだろうと思います。「プロ野球では初」と限定的な強調を繰り返しているように、今回パートナーとしてクリニック運営を手掛けるアスリートメッド株式会社さんは、すでに他競技において同様の先行事例を手掛けています。Jリーグ鹿島アントラーズと手掛けたアントラーズスポーツクリニック。リーグワンの埼玉パナソニックワイルドナイツと手掛けたワイルドナイツクリニック。そして社会人ラグビーの横河武蔵野アトラスターズと手掛けた武蔵野アトラスターズ整形外科スポーツクリニック。今回はさらなる拡大の一手として、いよいよプロ野球との協業に乗り出した、ということなのでしょう。

ちなみに、この武蔵野アトラスターズ整形外科スポーツクリニックはウチの近所のクリニックなので、個人的にも近くを通ることがあります(※診療は受けていないが)。横河電機の保険組合の診療センターの一角に居を構えており、資本関係から見ても「ご相談」が効いていそうな物件だなぁとは思っていましたが、何でこんなところにと思ったものです。しかし、改めてビジネスという観点から見ると非常に先見性があり、伸びそうなジャンルだなということを感じました。あれは新ビジネスの実験店舗だったのだなぁと感心しました。

超高齢化社会を迎え、日本人の半分以上がヒジ・ヒザ・腰が痛むようになったら、カフェ通いを止めて、整形外科で通所リハビリテーションを受けるようになるでしょう。そのときプロスポーツという金看板を掲げていれば、地域の整骨院や鍼灸マッサージ店との競争にも容易に勝ち抜いていけるはず。知らない整骨院よりはライオンズクリニックに行きますからね。怪我した選手もいそうだし。いやー、何ならちょっと株を売っていただきたいくらいに魅力的な事業です。

↓トップ選手を診ている先生が自分のリハビリを助けてくれるという圧倒的な魅力!

痛いところなくても行ってみたくなりますね!

ちなみにアントラーズスポーツクリニックは大盛況だそうです!



どうでしょうこのチームよし、地域よし、ビジネスよし、ファンよしのウィンウィンウィンウィンな仕組みは。この取り組みが成功するように、埼玉西武ライオンズはしっかりと怪我人を送り込んでいかなくてはならないと、改めて奮い立ちますよね。もちろん望んで怪我をするわけではないので確約は難しいですが、怪我をすることも辞さないくらいの熱量でプレーしてくれれば、ある程度は自然に出てしまうでしょう。まずは熱いプレーに期待していきたいものです。

ドキュメンタリー的な絵面としては手の治療より足の治療がいいなと思いますので、走って、走って、走り抜いていくのがよいのではないでしょうか。野球界では初となる「怪我し放題球団」として、どこよりも熱いプレーと、どこよりも早い回復で他球団を圧倒していきましょう。2024年の開業を待ち切れずに、2023年に怪我しちゃわないよう、そこだけは気をつけてくださいね!

↓ということで、我らが埼玉西武ライオンズの2023年スローガンは「走魂」です!

走る⇒怪我する⇒治るのサイクルを高速でぶん回せ!

我らにはライオンズ整形外科クリニックがついている!


「怪我人はクルマで来るから立地より駐車場が大事」は目から鱗でした!

読売巨人軍が「野球場+水族館」という一体型球場を作ると聞き、我が西武ドームも水要素を一体化して反撃の水鉄砲を放ての巻。

08:00
温泉?水族館?よーしわかった、プールだ!

スポーツツーリズムなどと称して「スポーツ+観光」がメシの種になると言われて早幾年。ついに僕は我が埼玉西武ライオンズ反撃の糸口を見つけました(※糸サイズだということは最初に強調しておく)。ヒントをくれたのは球界の準盟主・読売巨人軍が掲げた新ファーム球場の構想です。

25日に読売新聞・読売巨人軍・よみうりランドの3社が発表したところによると、東京稲城市のよみうりランド遊園地そばに建設する新ファーム球場の構想が固まったとのこと。その構想の最大の目玉となるのがレフトスタンド後方に構える本格的な水族館であるというのです。この水族館には芝生席が広がる外野席からコンコースを通って向かうことができるのだとか。まさに野球+水族館の一気通貫です。

水族館自体も本格的なもので、大自然の海中環境を人工海水で再現しており、大型水槽のなかを歩くことができる水中回廊やアシカなどの生態を間近で観察できるゾーンもあるとのこと。これであればお父さんは野球、お母さんとおじいちゃんとおばあちゃんと子どもたちは水族館と、ひとつのお出掛けで家族それぞれでの楽しみ方を見つけることもできるでしょう(※お父さんは家族の邪魔者ではない/ひとりで野球行けとか言ってはいけない)。ボールパークを超えたボールアクアリウム構想に、僕のなかのイルカも「またひとつ生命を弄ぶ人間の罪が生まれた」と感慨深げです。

↓これが東京ジャイアンツタウンか…!

なるほど、東京ドーム「シティ」は都心で、東京ジャイアンツ「タウン」は郊外なんだな!

そのうち千葉あたりに東京ジャイアンツ村(※田舎扱い)もできそう!



この大胆不敵な構想には埼玉西武ライオンズの一員である僕も「やられたー」と唸りました。我が方も球場周辺にばら園だの狭山スキー場だのゴルフ場だのテニスコートだの西武ゆうえんちだのを構えて大規模な廃村みたいなものを構築してはいますが、タウンやシティを作るという発想には欠けており、ただただ近所にバラついた施設群が密集しているだけでした。

一旦球場に入ってしまえば「負けてるしゴルフでも行くかぁ」とか「勝ってるけど見るほどの選手もいないし遊園地でも行くかぁ」という方針転換は一切できず、野球は野球、遊園地は遊園地という遊び方にならざるを得ませんでした。ディズニーランドだって数十ものアトラクションがひとつになっているから魅力的だと言うのに、我々ごときが施設のバラ売りをしてしるようでは「ディズニーor西武」の二択で選ばれるはずもありません。

ただでさえじゃらんのレビューでは西武ゆうえんちに対して「これはひどい」「ゴジラとプール以外行く価値なし」「すべてが面倒」「二度と行きません」「想像以上に残念」「時間とお金の無駄」などの酷評が雨あられだと言うのに。収容所みたいなやばいホテルでさえも、相応の需要(※安ければ何でもいい人とか)によって★3つくらいの評価で勘弁してくれるじゃらんであんなに★1つが連続でつくスポット、僕はほかに見たことがありません。もはや「野球のチケットを持っている人はタダ(※もしくはその逆でも)」くらいしてもいいんじゃないかというレベルです。野球との相乗効果どころか潰し合いみたいになっています(※参照:じゃらん西武ゆうえんちのクチコミ/マジの酷評)。

唯一の自慢であったカラスとかカブトムシとかスズメバチとか豊かな自然の生き物たちを球場にいながらにして観察できるという強みも、ライバルがアシカやペンギンを出してきたのでは話になりません。いっそ秩父山中からクマでも出てきてくれれば、人気になるかどうかはともかく話題性では五分に持ち込めるかもしれませんが…。とにかく我が方も何か手を打たねばビリ貧です。

↓「見つけたら叩き潰すアトラクション」なのかもしれないが…!

うちも「いろんな巣」一体型球場ではあるのだが…!


しかし、向こうがそうくるならコッチにも考えがあります。お金はないけれどアイディアは無尽蔵です。そもそも何故これほど我々がショックを受けているかというと、水族館一体型球場という魅力あふれる夢に打ちのめされているからです。たとえば「サッカー場一体型球場」とかであればこんなにもショックは受けなかったでしょう。どうせ両方いっぺんに見られるわけでもありませんし、基本的に同じようなものですから両方を行き来したとしても「味変」が起こりません。いくら中華バカでも「チャーハン+カニチャーハンセット」は頼まないでしょう。それはもはや薄いカニチャーハンであり、カニチャーハンの大盛りを頼むべきなのです。我々も何かもっと違うアクティビティをセットにしなければ、向こうの2軍にすら太刀打ちできないでしょう。

しかも、そのセットにするものはちょっとやそっとのものではいけません。中華バカも納得のエースとエースがセットになって、初めて新たな魅力は生まれます。たとえるならばそう、チャーハンという定番オブ定番と、カニ玉という王道オブ王道とが合体することで「カニ玉チャーハン」という人気オブ人気が誕生するような話。その点で野球+水族館というのは非常に見事な組み合わせです。僕の持論にも「観光は結局水」というものがあります。温泉、ビーチ、BBQ、湖畔に釣りに屋形船、人間はいつもと違う水に浸かりたくて旅をするのです。これは太古の昔、魚だった頃の回遊の記憶が甦るからだと僕は睨んでいます。

ジャイアンツタウン「野球+水族館」はもとより、東京ドームシティやエスコンフィールド北海道に見られる「野球+温泉&サウナ」も野球と水との組み合わせです。我らが西武ドームも「野球+水」の組み合わせで新機軸を打ち出していくことが勝利への道筋でしょう。すでに我々は「球場内雨システム」や「球場全体蒸し風呂システム」によって「野球+水」を簡易的に導入はしていますが、それも天候次第という運任せであったことは否めません。もっと確実に、そして人気がある水を導入せねば。

そこで僕には腹案があります。トラストミー。我々には伝統があるじゃないですか。西武ゆうえんちで実践してきた「プール」という伝統が。じゃらんのクチコミでも「ゴジラとプール以外行く価値なし」と書いてありましたが、裏を返せば「プールには価値がある」という意味です。★1つをつけるくらいの不満のなかでもプールに対しては若干甘くなる、それが人間なのです。海ほどに癒される効果はないかもしれませんが、「もしかしてここは母なる海では?」と一瞬カンチガイさせる程度には魔法がある。それがプール。

水着でプールにつかりながら野球を見ることができたら「これはオッサンからの承認バズが取り放題」とナイトプールではバズ負けするくらいのTikTokerがワラワラ集まってくるでしょう。そして昭和レトロブームの波に乗って「うわー、レトロ!」「昭和って感じ!」「この階段歪んでてかわいいー(※古いガラスとか見る目で)」などのポジティブな評判(※絶対ポジティブに語ると最初から決めている)がSNSにあふれるのです。野球場として考えれば弱点にもなりえた屋根の隙間や何もない周辺地域も「プールから観戦できる視野を確保」「ゆったりプールに入れる落ち着いた環境」と考えれば逆にメリットとなります。東京サマーランドのほうが西武ドームより絶対東京から遠いのにオシャレに見えるのはプールがあるからとしか思えない!

天然のサウナとも称される西武ドームに必要なのはプール(※水風呂)だった。プールに入ることが前提であれば、球場内が蒸すことはむしろ願ったり叶ったりですし(※採暖室)、空調がないことにも納得感が生まれるでしょう。サウナエリアでは野球を見ながら食事を楽しみ、イニング間には追加の水を焼石に注いでロウリューダンスなども楽しみましょう。3万人のファンが選手の名前入りバスタオルを振り回し、熱気を浴びせ合うのです。熱パならぬ熱波。紅白歌合戦にも呼ばれるかもしれませんよね。獅子熱波隊がけん玉を応援する的な建付けで。

そしてプールエリアでは火照った身体を水で冷やしながら映えを楽しむのです。隙間からうっすらと覗くスコアボードで野球の展開を確認し、いい感じに盛り上がった頃にまたサウナエリアに戻る、その繰り返し。もともと自分たちの攻撃が終わったら席を立つ野球ファンの生態ともマッチするに違いありません。プールに飛び込むボールをバット型バナナボートでキャッキャキャッキャと追いかけたりしたら最高に「青春」感のある思い出になること間違いなし。もはやアシカだのペンギンだの見ている場合ではないですよね。TikTokerを見るのに忙しくて!

↓これが野球と直結していたら、さすがの僕も前向きに行きたくなります!


プールサイドで見れば、どんな試合だって楽しいはず!

プールサイドで演奏しているバンドとか、どんなのでもエモいですからね!



テニスコートぶっ潰してプールにしよう!コンサートとかでも重宝されそう!

一部で物議を醸した千賀滉大さんのメジャー移籍への思いを聞き、選手が出ていく理由は「世界が違うから」だと完全に理解した件。

08:00
やっと、理由が、わかりました!

年末年始のプロ野球界に、瞬間的な嵐が訪れていました。MLBのニューヨーク・メッツに移籍した元ソフトバンクの千賀滉大さんに密着したドキュメンタリー番組「Ambition 千賀滉大 最後の下克上」での千賀さんの発言が一部で物議を醸し、千賀さん本人がツイッターで長文のお気持ちを表明したことで物議が本格化しかけていたのです。

↓本人的にはオススメ番組のようだったが…。


↓のちに長文のお気持ちを表明する展開となり、むしろその影響で物議化したような…?


その後、千賀さんは長文のお気持ちを削除し、文章ではなく対話形式のほうが伝わりやすいだろうということでインスタライブを実施。球団側のメディア担当の方と、女房役の甲斐拓也さんを交えて思いの丈を語りました。主旨としては、番組では千賀さんが無気力に見えかねないような発言も記録されていたが、試合に対して手を抜くようなことはまったくなかったし、球団ともこじれているわけではないし、造反とか険悪とかそういうことではないですよというご案内だった模様。「千賀の乱」ではありませんでした。

インスタライブのなかで球団メディア担当の方と千賀さん本人が何度も繰り返したのは「日本語は難しい」という話。率直に言うと番組・ツイッター・インスタライブの3点セット含めて、僕にはちょっと「千賀さんが何を言っているのかわかりません」でした。これは理解したうえで嫌味で言っているのではなく、千賀さんの言葉も文章もしどろもどろというか片言な感じで、まったく意味が取れなかったのです。千賀さんは球団とホークスの将来について何時間も話していると語っていましたが、この感じから想像すると互いの思いが通じ合うまで数百時間はかかりそうな印象でした。なるほど周囲の人がこぞって「(余計な発信は)やめとけ」というのも納得です。僕も理解力には自信あるタイプですが、本当に、何を言いたいのか、全然わからなかった…!

ただ、ライブ形式となったことで、千賀さんのことをよく理解している周囲の人の言葉や笑顔、本人の人柄などと合算して考えると、物議化したような不穏な背景はなく、本当に「日本語は難しい」というか「千賀さんの日本語がアヤしい」というだけの出来事だったと理解してよさそうでした。甲斐さんが贈った「わかってくれる人はわかってくれている」「(野球的な意味で)帰ってくるなよ!」「頑張って」というメッセージが間接的に千賀さんとホークスの関係性を伝えてくれるものだろうと思います。この感じだと、よしんば日本に帰ってくることがあっても「普通にホークス」だろうなと思いました(残当)。

↓日本語通訳がつくのも納得です!


↓夢見た世界で頑張ってきてください!


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さて、今日の話はここからです。僕は千賀さんの一件を他人事として眺めながら、選手の移籍というものについて考えていました。基本的に移籍話は恋愛や結婚と同じくケースバイケースであり、正解も標準も基本もありません。ソフトバンクのようにFA権取得までは移籍を認めないという球団もあれば、日本ハムのように機が熟したら即座に出すという球団もあります。判断やタイミングの差異はまさしく千差万別で、どちらにすべきという話ではありません。

ソフトバンクに思いを馳せれば、彼らがポスティングを認めないのは当然だろうと思います。国内最高クラスの惜しみない報酬と、球界の盟主たる素晴らしい環境と、日本一は当然としていずれは世界一を目指そうという野心・向上心とを持ち合わせた球団です。大事な選手をポスティングなんていう小銭稼ぎで出すはずがありません。選手が自ら出て行く日まで手放すことはありませんし、その権利を持った選手に対しても残留を強く要請するのが当たり前。千賀さんのポスティング要請はとても飲めるものではなかったことでしょう。

もしソフトバンクがポスティングを認めるケースがあるとしたら、「ここに縛りつけるのは選手がカワイソウだ」と思うことくらいしか想像できませんでした。この素晴らしい選手の時間を一日でも奪ってはいけない、つまり、選手の大きさに対して自分たちの大きさが釣り合っていないと思ったときくらいではないかと思うのです。ハイスペ男子から身を引く少女漫画の主人公の定番のセリフ「あなたと私とでは住む世界が違うの…」のパターン、これだけだろうと。

ただ、ソフバンにそう感じさせるのは相当難しいでしょう。一昨年オフに結んだ千賀さんとソフバンとの契約は年俸6億×5年(オプトアウト付き)だったと聞きます。「君の未来に30億円出す」は胸を張って提示できる金額ですし、金額がそうであればほかのあらゆる面でも威風堂々の条件・環境を提示していることでしょう。メジャーリーグのほうが金額が高いというのは実態としその通りですが、30億円は決して卑下するような金額ではありませんし、生涯安泰を約束するのに十分な額です。ケチと非難されたり、しょぼくれていると笑われる筋合いはない。単に「アメリカのほうが国がデカイ」というだけの話です。

そして何より、金額では及ばないとしても「一緒に日本一、いや世界一の球団を目指そう」という夢は負けていません。その夢が口先だけではないことを示すように、今季も4軍制を導入するなど成長への意欲がますます盛んです。世界一を目指す球団が世界一と信じる投手を手放さないのは、筋立てとしてとても合っていると思います。千賀滉大を簡単に手放すような球団であれば「世界一を目指す」などとは恥ずかしくてとても言えないというもの。そういう球団だから千賀さんもここまで成長できたとも言えるわけで、ケースバイケースだなと思うしかないでしょう。

↓「MLBに勝てる世界一の球団」という夢を叶えるのに千賀滉大が必要だ、それはその通り!

一緒にその夢を見る、という考え方もなくはない!

一緒にその夢を見ても、生涯安泰なお金はちゃんと出すから!



「世界」「ステージ」「役」…そんな言葉が思い浮かびます。「君にはこの世界は狭すぎる」「君の立つステージはここじゃない」「今の君にとっては役不足だ」という気持ちになったら期限より早めのお別れもあるのだろうと想像するなかで、僕は逆の現象の存在に気づきました。「ここは俺の住む世界ではなくなった」「僕が立つべきステージはもうここではない」「私がやるべき仕事を求めて羽ばたかなくては」という別れ方は存在するのだと。

その概念を「卒業」と呼びましょう。

路上で歌っていたゆずは路上を「卒業」しました。路上で歌うことがイヤだったわけではないでしょうが、もはや路上は彼らの大きさに見合っておらず、別れるべくして別れました。我が埼玉西武ライオンズも「路上」と同じ位置づけの「卒業すべき球団」なのではないでしょうか。金額とか球場とか環境とか競技力とか道路事情とか沿線事情とか親会社とか、ひとつの問題点が妨げとなっているのではなく、全体として「世界が違う」のではないか、ハタとそう気づいたのです。

そして、球団とファンと僕はずっとそのことに気づいていなかったのではないか、そう思い至ったのです。自分たちがいる世界と一流選手のいる世界は同じプロ野球界だと思っていたけれど、実は違っているということにまったく気づいていない「幸せ者」だったのではないか。だから、毎年のように選手が出ていくことに「おっかしいなー?」と首を傾げていたのではないか。そう思い至ったのです。ゆずが路上ライブを卒業するときに「おっかしいなー?」と首を傾げるのはヘンでしょう?「何で生涯路上じゃないんだろう?」という疑問への答えがスッキリ出ない&解決しないのは当たり前です。「世界が違う」としか言いようがないのですから。

小さな場末のライブハウスを想像してみてください。そこにいる訳知り顔のマスターがゆずのような若者を見たら何と言うか。「あんたらのステージはここじゃないよ」「もっと大きな世界で歌いなさんな」「ここにいていいのは、薄暗いなかでしか見えない程度の光だけさ…」とでも言いながら、旧知の音楽プロデューサーをあたってビッグなステージへと送り出してくれるのではないでしょうか。ライブハウスの常連客たちも「ビッグな世界へ行ってこい!」と送り出すのではないでしょうか。

しかるに我々埼玉西武ライオンズは「おっかしいなー?」と言いながらしがみついて引き留めようとしていたのです。「このライブハウスのメシは美味いぞ」とか「アンプだって本格的さ」とか「まずはこのライブハウスに5万人集めてみせろ」とか「お前が東京ドームのステージに立てるわけないだろ」とか的外れなことを言いながら、ゆずにしがみつくようなことをしていたのです。

直すべきは金額とか球場といった表面の一部ではなく根底だったのです。世界観そのものから見直さない限り、永久に「卒業すべき球団」であることは変わらず、漠然とただし決然と「ここじゃない」という想いを抱かせてしまうのでしょう。FA権獲得までソフバンから出られない千賀さんは別にカワイソウだとは思いませんが、FA権獲得まで西武に縛られる千賀さんを見たら「カワイソウ」「もう出してやりな」「そこは千賀さんのいる場所じゃない」という気持ちはわくだろうな、と僕も率直に思うのです。もっと早く、もっと多くの選手たちに対して、そう思ってあげるべきだった。カワイソウと思うタイミングが遅すぎたコチラが悪かった。

別れてから「おっかしいなー?」と思うのではなく、

別れる前に「お別れの時間がきたね」とコチラから告げるべきだった。

ピアノのコンクールで優勝した主人公がアパートに帰ったら、「優勝おめでとう。今日のショパンの音色は一生忘れません。これからのあなたの人生にとって、私の存在が邪魔になるので、今日で私は消えます。世界に羽ばたくあなたの姿を、遠くからいつまでも見つめています。今まで本当にありがとう。最後に告白します。今日、あなたが優勝しなければ、このまま一緒にいられるのかなと思って、あなたが失敗することを願ってしまいました。ごめんなさい」という置き手紙だけを残して、荷物がすべて消えていた…そういう感じでないといけなかったのだと、ようやく気づきました。いやー、我が身のことは客観的に見られないものですね。

「毎年、選手が出ていく球団」になっているのは、適切なタイミングで「送り出す」ことができず、しがみついていたから。しっかりと卒業のタイミングを見定めて、次のステージに送り出してあげるようにしていれば、毎度毎度ショックを受けずに済んだのです。もしもたまに物好きが成功を捨てて残ってくれたら、「こんな私でいいの…?でも私なんて」から始まる自虐100連発くらいを経て結ばれる、そういう展開であるべきだったのです。なんとなーくそんなことを感じてはいましたが、ようやく完全に理解しました。

金額ではない、

球場ではない、

環境ではない、

理由は「世界」。

すべてを含んでまとめた「世界の違い」。

どんなに居心地がよくて愛着があっても、ゆずはもう路上では歌わないし、歌わせるべきでもないのです。

そう思ったら、なるべく早く送り出してあげないといけないなという気持ちがムクムク沸いてきました。勝ち星は投手のチカラとは関係ないと言いつつも、ちゃんと送り出してあげるためにはそれなりの勝ち星をつけて、箔がつくようにしてあげないといけないな、と。そして、卒業を意識するラインはトリプルスリーとか沢村賞とかではなく、トリプルツー(2割・20本・20盗塁)とか「ローソンチケット スピードアップ賞」くらいなんだろうなと。メジャーに至るまでのイーシャンテン、そんな自覚で頑張っていこうと思います!

↓よし、FA権獲得の前に気持ちよく送り出そう!

「とりあえず日本一のプロ野球選手になりなさい」と言いたい気持ちもあるが、たぶんウチではなれない!

だから、アメリカに行きなさい!


↓新しいマスターは積極的に送り出す姿勢で好印象です!

マスターも昔、違う世界に羽ばたいたクチですしね!

「ここじゃない」を肌で感じているはず!

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プロ野球界は「メジャー>NPB>西武」という3つのステージでできていた!

ZAKZAKにぬか喜びしてZAKIYAMAには怒る滑稽さに苦笑いしつつ、今オフの埼玉西武ライオンズは「4分の2」で補強大成功の巻。

08:00
実生活でZAKZAKの話してたら引きますよね!?

熱戦つづくサッカー・ワールドカップも小休止となった週明け、我らが埼玉西武ライオンズにホットなニュースが飛び込んでまいりました(※ロクでもない予感の書き出し/そして厳密には西武関連ニュースではない)。北海道日本ハムファイターズからFA宣言をしていた近藤健介さんが福岡ソフトバンクホークス入りを決断したことが明らかになったのです。近藤さん、いい決断、おめでとうございます!

↓僕が親なら「日ハムでないならソフトバンクに行きなさい」と言いますからね!納得の選択です!


何故このような「日ハム⇒ソフバン」への移籍話を取り上げているかと言いますと、この近藤さんのFA争奪戦には我が埼玉西武ライオンズもいっちょ前に参加していたからです。「えっ!?獲れると思ってたんですか」「現役ドラフトの会場はアッチだぞ」「FAの仕組みを利用してテスト入団させるとかヘンな使い方は止めろ」「おたくは出す専」「水道の蛇口に水を突っ込んでも入っていかないだろ?そういうことだ」などとからかわれながらの参加でしたが、我が方は本気の本気、大本気でした。

「外野手のまともなのがひとりもいない」というチーム事情面がひとつ、「森友哉さんがいなくなったので当座の予算が浮いた」という親会社事情がひとつ、そして「近藤さんがどうやら西武ファンらしいから獲れるかもしれんぞ」という浮つき事情がひとつ。さまざまな面から勝手に総合的に検討した結果、今オフでの近藤さん獲得は半ば既定路線というか、かなり現実味のある未来として西武界隈では盛り上がっていたのです。

もちろん我々は「可能になったら即座に選手が出て行くことを希望する」ことでおなじみの捨てられ球団です。今季も森友哉さんが「すーん」とした対応のままオリックス・バファローズへと移籍していきました。「とーもや?いる?」「また足のマッサージしてあげよっか?」「足の筋肉と若手は萎縮させちゃダメだぞ(はぁと)」と彼女面した女子が家を訪ねたら、建物ごと消え去っていたような美しい別れ際。立つ鳥跡を濁さずとは言いますが、立つ森もそうであったとは。何年も付き合ってもその対応になるくらいの球団ですから、そうそう簡単に縁談が進むとは思っておりませんでした。

しかし、そんな我々のもとにも吉報が届いていたのです。FA争奪戦の時期によくある、周辺報道から立ち込めてくる「好感触」が、今回は出てきたのです。パチンコで言えば「激アツリーチ演出」みたいなものの登場に西武ファンは色めき立ちました。そして勝手に脳内で「けんすけ確定」と思ってしまった(※元ネタ同様に必ず入れるという強い意志を込めました)。「ハンバーグのクチになってしまった」みたいな感覚で、近藤さんとお付き合いできるかのように思ってしまったのです。で、その吉報の出元というのが…

↓ZAKZAKでした!出元はZAKZAK!解散解散解散!

「西武入りへ」という嘘にはならない程度の匂わせ!

「松井監督の直接出馬が決め手」になったのは「入るほう」か「断るほう」かは書かないテクニック!

裁判の隙間を華麗に駆け抜けていく夕刊紙ならではの速報性でした!

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終わってみれば同じ記事での記載通りに「交渉初日にアタックした」「豊富な資金力を背景にする」「ソフトバンクが」獲得したのですから、何ら不思議なところはありません。僕が両親・配偶者・子どもでも同じ選択を支持します。「お父さん、オリックスならギリ許すけど西武はダメよ」「就活生だってソフトバンクとオリックスと西武の三択で西武を選んだりしないのよ」「どうしても西武に行くのなら私は札幌に残ります」くらい言うだろうと思います。

西武が提示したと言われる条件が6年総額24億円、一方ソフトバンクが提示したとされる条件が6年総額35億円から40億円。表向きの条件の時点で10億円以上の差があっては「選択肢」にすらなっていないだろうと率直に思います。冷静に考えて当たり前の話です。表向きの条件以外のあらゆる部分(※環境、親会社、環境、立地、環境、チーム力、環境、将来の選択肢、環境、華やかさ、環境)で最初から負けているのに、出しさえすれば誰が出しても同じ価値がある「金」ですら負けるのでは普通に考えてナイでしょう。

僕だって就職するならキレイな駅から直結した大きなビルで、エスプレッソマシンとかが置いてあるこじゃれたオフィスで、社員全員がノートPCかタブレットを支給されて、カフェ店員みたいな自由な服装で、男女分け隔てなく、明るく楽しく働いている会社がいい。よっぽど金に差でもない限り、そっちがいい。ロッカールームに泥棒が出たり、同僚がオービスで撮影されたり、頻繁にSNSが乗っ取られたり、同僚の妻が自分の妻を誹謗中傷してくる球団はイヤなのです。なんとなーく治安が悪そうな球団はイヤなのです。

で、今回の浮ついた感じも出元は「ZAKZAK」ですよね。僕、私生活でZAKZAKの話をしたことがないです。「ねぇねぇ昨日のZAKZAK読んだ?」とか誰にも聞いたことないです。実話ナックルズとかと同じく、読んでいることが他人にバレないように気をつける類のメディアでしょう、ZAKZAKは。リモート会議で開いたブラウザで、日本経済新聞のタブがあるのはスルーされても、ZAKZAKのタブがあるのはスルーされないですよね。「え?お前、仕事中にZAKZAK読んでるの?」と。ZAKZAKで盛り上がっている界隈とか、なんとなーく治安悪そうで嫌でしょう。そこまでは半分乗り気であったとしても、「あ、何か、やっぱイヤだな」と思い直すんじゃないかと思うんですよね。ZAKZAKフィーバーを見たら。

そもそも今回勝手に「何だかイケそうな気がする〜」と思った根拠というのも「少年時代からファンだった」という、近藤少年の憧れへの勝手な期待なわけでしょう(※20年以上前くらいの話/堤義明氏逮捕前/実質別の球団なのでは?)。少年時代からファンだからといって職場として選ぶかどうかは別の話ですし、そもそもその「好き」と今検討される「好き」はまったく無関係。逆にファンだからこそ「裏側の現実を見たくない」とか「思い出をキレイなままで取っておきたい」とか逆向きのスタンスもあり得るわけじゃないですか。「子どもの頃から仮面ライダーが好きでした!」は就職とか結婚の対象としての「好き」ではないのです。

「環境、金、人気」の三本柱をしっかり育てずに、相手の好意に期待するというのは「ありのままの僕を愛してほしい」という世迷言と変わりません。結婚相談所でそんなことぬかしているヤツがいたら仲人さんからパーンと引っぱたかれますよね。「ありのままのあなたを愛してくれる人なんていないからこうなってるんですよ!」と。そういう意味では、界隈も含めて浮足立つのが早過ぎましたし、浮足立つべき瞬間などハナから1秒もなかったというのが僕の所感です。むしろ本当に相手のことを思うなら「もっと真剣に考えなさい」「そんなことで人生を決めちゃいかん」「少年時代の思いを果たすだけなら最後の一年でいいのではないかね」くらいのことを言ってこそだろうと思うわけです。ほかの選択肢がないのならともかく、あるんですから。

↓こちらはこちらで「シルエットが出たら大当たり確定」という激アツリーチ演出でした!

ZAKZAKリーチとシルエットリーチなら、シルエットリーチが上!

ひとつ勉強になりました!

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まぁ、このようなぬか喜びを反省しつつ、それでも今オフの望外の補強成功には、西武界隈として十二分に嬉しく思っています。西武でFA権を手にした外崎修汰さんの獲得と、同じく来季中に西武でFA権を手にすると目されていた源田壮亮さんの獲得は、今オフの大型補強として200点をあげたいくらい。森友哉さんのオリックス移籍と、来オフの「ソフトバンクの山川穂高さん」誕生は決定事項としても、「4分の2」で補強に成功したのは出来すぎなくらい。4分のゼロを想定していたのですからガッツポーズのストーブリーグです。

我が埼玉西武ライオンズに必要なのはそうした地道な実績だろうと思います。「何もないところから積極的に選ばれる」なんて段階にいきなりいけるはずもなく、成り行きで付き合った関係がどこまで睦まじくつづいていくのか、そうした実績をしっかりと積み上げていくことが必要だろうと思います。我々は大恋愛で惚れこまれるほどの甲斐性(※そこにいくためのFA)もなければ、マッチングアプリで選ばれるほどの上辺の綺麗さ(※FAしたあとの条件比較)もありません。結婚相談所(※ドラフト)を介して紹介されたお相手を大切にし、一生を添い遂げてもらえるように尽くし、よしんば別れを告げられたとしても「今まで本当にありがとう」と新たな門出を祝って見送る……そういう姿勢を貫いていくことが必要だろうと思います。

そして幸いにも添い遂げてくれたお相手たちによる「住めば都だよ」「住めば都だね」「住めば都で何でも慣れるから」「住めば都だし引っ越しは面倒」「屋根さえあればどこでも住める」というリアルな証言を集めていくことが遠回りなようで真っ当な解決だろうと思います。バツサン・バツヨンのお相手はどんなによく見えても「何らかの問題が絶対にあるはず」と警戒しますし、離職率の高い企業はどんなによく見えても「何らかの問題が絶対にあるはず」と思うのが当たり前。カタログよりもクチコミが真実なのは、どんなものにでも言えること。外から獲るのはそのあと考えることです。

↓即否定しない時点で察する感じではありますが、「即肯定しないことに感謝」と思うべき!

「ホームランって意味ではね」
「ソフトバンクの山川さんも」
「黙ってないですよね!」
(※当人苦笑い)
(※字幕で来季FA権獲得見込みと表示)
「気が早い(笑)気が早い(笑)」
(※引きつづき当人苦笑い)

笑顔で「はい!」と肯定せず、無言の苦笑いで流してくれてありがとう!

来年も一緒に頑張りましょう!



まぁ、これを言うと身も蓋もないですが、プロ野球を含めた「人間による対戦ゲーム」を見ている以上、勝ったり負けたりすることや、選手が出たり入ったりすることは当然のことです。自分の気持ちいい瞬間だけ見られるはずがないですし、自分の気持ちよくない瞬間は相手の気持ちいい瞬間だったりするわけで、互いに1ミリも傷つかないようにやっていくなんてことはできっこないのです。「誰かが出ていったぞ」は「誰かが入ってきたぞ」と同時に起こることであり、「無残に負けたぞ」は「気持ちよく勝ったぞ」と同時に起こることなのです。それを笑顔(※苦笑い含む)で乗り越えられないようではやっていけません。

近藤さんの例にしても我が方がZAKZAKなんぞで盛り上がっているとき、日ハムにはZAKZAKなんていう不確かなソースでも穏やかでいられないほど心乱れていた人たちがいるはずなのです。「ZAKZAKが報じた近藤西武入り」で喜びつつ「テレビでいじられたソフトバンク山川」には怒るというのは筋が通らないのです。どちらも「移籍するかもという未確定の段階で盛り上がっている与太話」という意味で同じことなのですから。目前の話しか、ちょっと気が早いかの違いだけで。それも含めて「人間による対戦ゲーム」の一部なのです。

「4分のゼロ」のはずが「4分の2」になった。

その喜びでパーティーするほうが明るい未来につながる過ごし方だと僕は思う者なのです。

これが「4分の4」になったら「自分もいってみようかな」と思ってもらえるプラスアルファが生まれるかもしれませんからね!

↓まったく予想だにしない「生涯」宣言で驚きました!


「私でいいの…?」
「本当に私でいいの…?」
「駅前に何もないよ…?」
「沿線にも何もないよ…?」
「日本一にもならないし」
「新球場も建たないし」
「お金もそれほどないし」
「将来の潰しも効かないよ?」
「念のため言っておくけど」
「西武百貨店は別会社だよ?」
「まぁ監督とかコーチなら」
「させてあげられるかもだけど」
「それ以外は何もないよ?」
「謎のアンバサダー職とかで」
「のんびりさせてあげられないよ?」
「それでもいいの?」
「ミクシィが買う前提なの?」
「ミクシィは買わないよ?」
「球場ついてきたら逆に不自由だから」
「ミクシィは買わないよ?」
「それでもいいの?」
「それでもいいのね…?」
「一生大事にして!」

センターライン全部抜けると思っていたところが、そうでもなかった!

添い遂げてくれるという申し出、ありがとうございます!


今オフは補強大成功につき来季の目標は「3位でCS進出」に据え置きます!

北海道日本ハムファイターズ新球場の「来季そのまま、その後改修」の結論は、規則を変える前提での面倒臭い許し方だと信じるの巻。

08:00
「1年以内に規則を変える」合意だと信じてる!

北海道日本ハムファイターズが来季からの開業を目指してトントン建築中の新球場・エスコンフィールドDEKKAIDO(以下、ダサいので漢字表記で)のフィールド寸法が公認野球規則を満たしていない問題について、話が進展しました。14日に行なわれた臨時12球団代表者会議において、来季は一旦このまま使用すること、2023年オフと2024年オフに改修を行なって公認野球規則を満たした寸法にすることで話がまとまったのです。

額面通りに受け取ると来年と再来年で日ハムがファウルゾーンを広くする工事を行ない、現行の公認野球規則が求める60フィート(約18.3メートル)にするという話になりますが、僕は心のなかでそうではないと強く信じています。12個も球団が雁首並べておいて、そんなアホな決定をするはずがない、と。仮にも日本に名だたる大企業群と、日本を代表するスポーツエンターテインメントのトップたちが、ルールに自縄自縛されて思考停止しているはずがない、と。

「面子」みたいなものがやたらと重んじられているために、一旦は平身低頭の土下座をさせることで妥結を見たものの、実際には「2023年オフまでに公認野球規則を満たすように」ルールのほうを変える議論をしようじゃないかという意味だと信じています。もしそうでなく「ハイ、広げてくださぁい」みたいな真顔をしているのであれば、僕も水平器を持って神宮球場に駆け付けざるを得なくなります。武士の面倒臭い許し方みたいなヤツなんですよね?ね?ね?

↓本気で改修なんてアホな結論を出すはずがない!



以前の繰り返しになりますが、ルールはそれより上位にある「精神」を守るための道具でしかありません。「好きな場所に住みたい」とか「泥棒は絶対に許せない」とか「戦争はしたくない」とか、こういう世界がいいんだという「精神」があって、それを実現するためにルールで規定をするのです。「泥棒は見つけ次第殺すから絶対しないこと」みたいに(※精神を守り過ぎました)。

僕もルールは尊重します。しかしそれは無闇やたらに文面だけを金科玉条として大事にするのではなく、そのルールが守っている「精神」を尊重するのです。こういう世界をを作りたいという精神があって、だからこういうルールができているんだなと思うからこそ、多少アホなルールだなと思っても表向きは従いもしますし、マヌケなルールがあったとき抜け道を探るようなことも慎むのです。そして、ときにはルールではないけれど自らを律することさえも。

僕がはなはだ疑問に思っているのは、この「本塁からバックストップまでの距離は60フィート」というルールはどんな「精神」を守っているのかということです。有り体に言えば「もう何も守っていない無意味なルールなのでは」と思うわけです。そのルールがあることに何の意味もなく、守ることで得られるものも特になく、ただ何となく書いてあるだけの謎ルールなのではないかと。

野球の本場アメリカでは60フィートは「推奨」でしかなく、多くの球場で守られていないと言います。「ここは日本だ!アメリカではない!」というご意見はごもっともですが、であるならば日本ではこのルールを守るのだという「精神」がむしろ明確にあるはずなのです。アメリカさんの事情は知りまへんがワテらは60フィートでやらしてもらいまっせ、と思う理由が。

でも、それがナイのでしょう?

60フィートを必要とする精神はナイのでしょう?

↓NPB側事務局長も「何で60フィートなの?」の質問には「答えるものを持っていない」とお認め!


こちらの事務局長さんも「ピッチャーとバッターの距離も何故その距離なのかと言われると答えるのが難しい」と「昔からそう決まっていたので…」みたいな遠い目をされていたようですが、そういう言葉が出るのもまた思考停止の発露かなと思います。ピッチャーからバッターまでの距離は「面白くなるようにいい塩梅を探る」べきものです。遠過ぎるとつまらんな、近過ぎると打てないな、ちょうどゲームが盛り上がるくらいの距離にしたろう、という意志を持って常に検討しつづけるべきものです。

ピッチャーの投げるボールがどんどん速くなり、変化球がどんどん鋭くなり、「ちょっと打てないぞ」となってきたら少し距離をのばすことを考えていいのです。今は、まだ打者のほうも頑張っていますし、道具の進化やサポートもあることで、大きな改革を断行するほどつまらなくなったわけではないから「現状でヨシ!」と思っているだけのこと。何も考えていないのと、現状でヨシ!と思っているのとでは天地の差があります。

ファウルゾーンだって同じこと。ファウルゾーンの広さの「いい塩梅」はどこなのか、常に検討しつづけるべきものであり、それを考えていないから咄嗟に答えが出ないのです。そして、考えても60フィートが最適という結論にはならないからアメリカさんではガン無視をしているのです。この不況の時代にエコに反してまで「作ったものを壊して直す」というのであれば、せめてそのルールが守る精神とは何なのかくらい誰かズバーンと言ったらどうなのかと思います。「これこれこういう理由で60フィートが必要なのである」と。それが言えないようでは、理由もわからず謎ルールを守っているアホの子みたいじゃないですか。

そもそも観衆の立場としては極論4メートルくらいを希望したいところなのです。4メートルは本塁周辺にある丸い土部分(ダートサークル)のキワッキワですね。まぁキワッキワだとさすがにバット振るほうもウザイでしょうし、ゲームのルール上も不都合が出てくるのでそれはナシとしても、ネクストバッターズボックスのキワッキワくらいまではいきたいところ。その場合、概算で13メートルくらいです。そこにバット振り回すぶんの多少のバッファをつけた15メートルというのは割と「いい塩梅」でしょう。プレーに必要なエリアがあります、次打者は横に控えていたほうがいいですね、そこは現状を維持してもう少し観衆を意識しましょうや、となったなら「15メートル」が出てくるのは現状においては自然なのです。

とかくルール絶対視の方は「ルール無用だと際限なく前に出てくる論」を振りかざしますが、「精神」を尊重していればそうはならないのです。「キワッキワで見ることと、ホーム周辺でのプレーが十分にできないこと」を二者択一したら、「そこまでキワッキワでなくていい」という塩梅は探れるのです。「キワッキワで見ることと、ネクストバッターズボックスを削ること」を二者択一したら、「そこまでキワッキワでなくていい」という塩梅は探れるのです。

「精神」を持たずにルールの文面だけをありがたがっているから「際限なく前に出てくる」みたいな妄想をするのです。少し考えれば「キワッキワまではいけないぞ」とわかるのに、真顔で「際限なく前に出てくる」とか言ってしまうのです。塩梅を探って「18メートルはいらんな、もうちょっといけるな」と思っているアメリカは、やっぱり柔軟だなと思います。こうして考えるキッカケをもらってもなお、「ルールなんだから18メートルは絶対!」「ルール無用だと際限なく前に出てくる!」などと思っている人よりもずっとずっと。

↓手続き論としては日ハムが悪いので「お詫び」は必要だとは思いますがね!

お詫びシャウエッセン2袋では折り合いがつかなかったか…!

わかった、では4袋だ!あとお詫びチキチキボーンもつけよう!



他球団も腹を割ったらどうかと思います。各球団の球場サイズを見れば、多くの球場が現行ルールのキワッキワである60フィートに揃えていますが、それはつまり「できるだけ前に行きたい」という意味ですよね。ファウルゾーンは広いほうがいいんだと思っているなら、勝手に下がるはずですからね。70フィートでも80フィートでも。でもそうはならないし、たまーにあるファウルゾーンが広い球場(※札幌ドームなど)をずっと使ってきた日ハム自身が「次は50フィートにしよう…」となったのも「前に行きたい」を示唆する現象だろうと思います。

限りある敷地にたくさんの観客席を詰め込み、なるべく臨場感のある観戦体験をと思ったら、ルールのキワッキワまで行きたいというのが多くの球団の気持ちなわけでしょう。「際限なく前に行く論」を振りかざす人も「本当は前に行きたい」という気持ちが心の底で自然に発生するから「際限なく前に行くはずだ」と妄想しているわけですよね。「ルール無用でも他球団は60フィートで止まるはずだ」ではなく「前に行くはずだ」と。批判する人でさえも「できたら前に行きたいよなぁ」を自然に思ってしまっているわけです。

僕が知る限り誰もいませんでしたからね「客が近過ぎてやりづらい欠陥球場建てたバカwww」みたいに「近いこと自体が失敗」という建付けで日本ハムを笑う人は。おしなべて「近くてイイね」か「近くするなんてズルイ」かどちらかでしたから。それってつまり「近いほうが良い」というのは話の前提として共通しているわけじゃないですか。そこまで「精神」が固まっているのに、何故ルールを後生大事にするのか本当に心からわかりません。公認野球規則なんて国際ルールでも何でもなく日本で勝手にアレンジしているハウスルールでしかないのに!自分たちの気持ち次第で変えられるのに!



まぁ、ひとつ信じて見守ろうと思います。多くの球団が前に行きたいと思っていて、ただ手続き論として日ハムの振る舞いにムッとしているだけで、ある程度の詫びを入れさせたら賢明な対応をするだろうということを。「学校の無意味な校則がすごくイヤだったので、後輩にもキッチリ守って平等にイヤな思いをしてもらいたいです」みたいな嫌がらせはせず、これをいい機会ととらえてよりよい状態へとルールを見直していくことができるだろうと。

そのためには北海道のファンのみなさんの声というのも大事になってくると思います。50フィートの体験は素晴らしかった、かつてない臨場感だった、もう戻れない、何で直さないといけないの、何のためなの、ファンを無視しないで、そういう声、すなわち「時代の要請」というものが出てくることが後押しになっていくだろうと思います。その様子を見てもなお、観衆の声よりも理由のわからないルールを重んじるようであれば、もはやそれはエンターテインメントなのかという本質が問われてくるでしょうから。

この先の未来において、より臨場感のある観戦体験ができるスタジアムを作れるかどうかの瀬戸際が今です。ここでやり直し改修などさせれば、また「学校の無意味な校則がすごくイヤだったので、後輩にもキッチリ守って平等にイヤな思いをしてもらいたいです」の時間は引き延ばされます。率直に言って無駄な回り道だと思います。アホが雁首並べてアホな結論を出さないよう、祈ります!

↓ま、バックネット裏最前列で野球見たこと、僕はナイんですけどね!


改修されようがされまいが、どの道その差はわからないという!


富裕層の方!「あんまり変わんないよ」だったら早く教えてくださいね!

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