スポーツ見るもの語る者〜フモフモコラム

ウィンタースポーツ

羽生結弦氏東京ドーム公演「GIFT」のディズニープラスでのライブ中継が決定し、斜め上に跳ぶ名プロデューサーの手腕に感服の巻。

08:00
プーさんのハニューハント登場待ったなし!

3日、僕が納豆を食べながら「ハイ豆まき終わり…」などとつぶやいていた午後、衝撃的な報せが届きました。羽生結弦氏の東京ドーム公演「GIFT」を、ネット動画配信では世界最大手(※2億会員超)とも言われるディズニープラスが、国内独占ライブ配信をすることに決定したというのです。

もちろん何らかのライブ中継があるものとは思っていました。ライブ・ビューイングのチケットがある程度行き渡ってから「安心してください、お家でもGIFTは受け取れますよ」と発表するのだろうと思っていました。その意味では大筋で想定通りの発表ではあるのですが、その媒体がディズニープラスであるというのはナノほども想像していませんでした。まさかの発表でした。

↓ディズニープラスかー!なるほどー!

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この展開はクイズだったとしても当てられなかっただろうと思います。「GIFT」のチケット最速先行販売はテレ朝チケットで行なわれていたわけで、「プロローグ」での関係から言っても「テレ朝が映像制作をして、CSテレ朝で中継する」が既定路線だろうと思っていました。クイズで出題されたらまずそこを念頭に、少しひねって「ABEMAか?」、より大きな展開として「テレ朝地上波で生中継!」と答えていく感じだったでしょう。それがまさかのディズニープラスですよ。

ただ、大いに驚きつつも、「それじゃない」みたいな違和感はありません。ディズニープラスは世界最大手のエンタメ配信メディアであり、日本と世界でのさらなる普及のために「羽生結弦」というコンテンツをキャッチアップするのは戦略として納得感があります。地上波中継のようにCMでコンテンツが寸断されたり、無関係な告知が混ざってくることもないでしょうし、むしろ視聴環境としては良好とも言えます。ネット回線による数秒の時間差が気になる類のコンテンツでもありませんので、それならば自宅の地域・環境によらず視聴できるネット配信のほうが「見たいのに見られない」という状況を生まなくてハッピーです。地上波中継で「これがプロだ」というのを世間に見せつけたいような気持ちもちょっとありますが、まぁそれはまた別の機会でもいいわけですし。

むしろ、違和感どころか、「やっと出会えた」みたいな納得感さえあります。羽生氏と言えば少年の頃からくまのプーさんのティッシュカバーを使いつづけ、プーさんがシャワーのように降り注ぐという唯一無二の光景を生み出した人です。ディズニー側も「果物のゆずを抱えたプーさんのティッシュカバー」を商品化し、チラチラチラッとチラ見をしてきました。ついには「ゆずプーをゆづが使う」というコラボレーションさえも。24時間テレビでのディズニーキャラクターとの共演など、まったくつながりがなかったわけではない間柄です。

ただ、これまではスポーツとエンターテインメントという、同じ大陸にある別々の都に住んでいたことで、互いに線引きがあったのだろうと思います。その線引きを保ったままでいられるのが「品」なのだと思いますが、品のある関係を保ってきた両者が、羽生氏が競技スケートを卒業したことによって、いよいよ結びついた。言われてみれば「その展開はありますね」とは気づくけれど、言われるまでは想像すらしなかった。そんな出会いがここにあった。どちらからのアプローチなのかはわかりませんが、よくぞこの形にたどり着いたものだと思います。僕のなかで羽生氏とディズニープリンセスは同じ場所にいる人だなと、ストンと腹落ちしましたしね!

↓概要欄には「このGIFTという物語が、どの場所にいても届くことを願っています。」のコメントが!


スマホさえあればどの場所にいても届く!

「うちの地域ではテレ朝が映りません」とか「アパートのオーナーがアンテナを拒否るんです」とかもない!

意志さえあればどこでも誰でも、と思うならネット配信なのか!



コンテンツというのは人々の期待を超えていく必要があります。「期待通り」は十分に合格点ではありますが、夢は膨らみません。「正統進化」は満点ではあるけれど、予想の範囲内ということでもあります。すごいことはすごいが、驚きはない。かと言って、驚きだけを求めて未来を先取りし過ぎれば今度は見る側がついていけません。早過ぎた天才となります。

大事なのは人々の期待を少しだけ超えていくこと。そして、超えるときに斜めに超えること。真っ直ぐ超えるのではなく「え?そっちなの?」と少しだけ斜めに跳ぶのが肝要です。そうすることで「期待通り」であることと「予想外」であることを同時に達成できます。まったく素っ頓狂な「そういうことじゃない」という裏切りは、予想外ではあっても歓迎されるものではありません。斜め上に向かって、まさにフィギュアスケートのジャンプのように跳ぶのがよい。

羽生氏は演者として極めて素晴らしいのは言うまでもないところですが、プロデューサーとしてもド級の存在なんだなとしみじみ思います。最終的に決定して出てくるものが、どれもこれも期待を上回るものでありつつ、同時に驚きもあるでしょう。常に斜め上の段に跳び上がっていく名プロデューサーです。滑るのが上手いだけの人じゃない。その認識がもっと広がってほしい。

比喩ではなくフィギュアスケートという枠組みはもう完全に超えてしまっているのだと思います。演ずる人数も、選ぶ場所も、手を組む相手も「エンターテインメントとしては納得だが、フィギュアスケートの範囲では予想がつかない」ものばかり。こうなると、何が出てくるか先入観を持ってはいけないなと思います。「GIFT」の会場で羽生氏がプリンセスばりにミュージカルで思いを歌い始めたりしても「そ、そうきたか」と思うくらいでないといけないだろうなと。結果という「未知」に緊張した競技会から、内容という「未知」に震えて臨むプロの舞台へ。一夜限りのGIFT、ますます楽しみです!

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僕もこの機会にディズニープラスに入りまして、映画を見返すことにしました!

ランドとシーに行くのがまた楽しみになってお得!



プロ化から半年でこの感じであれば、この先もさらにさらに驚きは待っているのだろうと思います。今回の予告映像をディズニープラスのアカウントで見ると「完全に映画の予告編」という感じですが、半分冗談で言ってきた「羽生氏の映画化」という夢も視界に入ってきたなと思います。あの半生を3DCGで描き、困難のなかから立ち上がって未来へ進む物語としたら、まさにディズニー映画のようでしょう。意外な展開ではあるが、あっても全然不思議はないと思います。スターの映画化は普通にある話なのですから。

そしてテーマパーク。羽生氏は多くのエンタメを展開してきましたが、テーマパークはまだ手掛けていません。まぁ「パーク」でなくてもいいのですが、人々がいつでも気軽に集まれる場所がないなと思います。現状は各地のゆかりの神社とかにバラバラに訪れていますが、ひとつ「本拠地」というのがあってもいいのではないかと思います。ほかの人に気兼ねせず、その目的のためだけに集まれる場所…オフィシャルカフェであるとか、オフィシャルショップであるとか、ミュージアムであるとか、テーマパークであるとか。

もしもテーマパークができたなら夢のようではないですか。プーさん型のコースターに乗って羽生氏の半生を巡り、最後に羽生氏の香りの空気がプシュっと噴霧される「プーさんのハニューハント」(※ほぼプーさん要素がない)。羽生氏の視界に没入しながら座席がグルングルン4回転半したりしてスケートの動きを体感できるアトラクション「ユヅルン」(※酔いそう)。いつも動画を撮影している白い壁の部屋を完全に再現し、「マジで何もねぇんだなこの部屋…」と慄く「羽生氏の動画撮影ホール」(※記念撮影ができるぞ)。クアッドアクセル・マウンテンとか。カナダの海賊とか。イッツ・ア・ユヅール・ワールドとか。アイディアは無限に出てきそう。1時間で100案出せる自信があります。

とにかく今、この視界には夢しかない。

何でもできそうな気がするし、何でも起こりそうな気がします。

温泉に浸かりながらアイスショーが見られるホテル一体型のリンクだって。羽生氏が原作をつとめるスケート能力バトル漫画だって。羽生氏の演じたプログラムを擬人化した美青年キャラクターを集めるゲームだって。どれだけ夢を膨らませても叶えてくれそうな名プロデューサがついている、そんな強気な気持ちを胸に、この道を支えていきたいもの。しっかりと足場を固めてこそ、跳ぶ距離も伸びるというものでしょうから。近い将来、再び「世界」に向かって跳ぶことにもなるでしょうしね!

↓日本からアジアへ、アジアから世界へ!

羽生氏が今後もらう賞予想として「ノーベル平和賞」を掲げてきましたが、

アカデミー賞とグラミー賞も候補に入れることにします!


どうやれば獲れるのかはわからないが、あながちナイとも言えない気がする!

羽生結弦氏「notte stellata」最速先行抽選で落選となるも、途切れることのない希望と楽しみを前に心は熱く燃え上がった件。

08:00
諦めずに挑戦することを楽しむイベント期間!

僕の豪運もこれまでか。2日、僕に望まざる報せが届きました。3月11日という意味ある日に地元宮城で行なう羽生結弦氏のアイスショー「notte stellata」の落選メールが届いたのです。まだ日テレゼロチケでの最速先行抽選が終わったばかりの段階ではありますが、早くも終末感が漂ってきています。「これは当たらんのではないか…?」「当たる気配がまったくしない」「貝を撒いてない浜で潮干狩りしているときの感覚」と。

前日の夜、僕はLINEとにらめっこしながらクレジットカードの決済通知を待っていました。「プロローグ」「GIFT」いずれも最速先行抽選の発表当日未明にはこの通知によって自分の当選を確信しており、実際の当落通知メールを待つ段階では不安も緊張もなく、結果を見て小さくうなずくばかりでした。ところが今回はLINEがウンともスンとも言いません。そして案の定届いた落選メール。テレ朝チケットと違って件名が「落選のお知らせ」ではなかったので、億が一の希望を持ってメールを開きましたがキッチリ落選しておりました。ありがとうございました!

しかし、プロ化以降初の落選という事態に直面して思ったのは「この苦境から何度も立ち上がってこそ」の集いであるし、この展開はこの展開でナシではないなという前向きな気持ちでした。まぁ「お前は2公演当ててるから余裕があるんじゃポケ」という話はあるかもしれませんが、正直な感想としてすごく落胆するということではなく、むしろやってやるぞと燃える気持ちを感じました。

心はすぐさま次へと向かい、今度こそ絶対に当てるという強い意志のもと、「柄でもないが善行でも積むか」と運の神様のご機嫌取りを決意したほど。今なら傷ついた小鳥を助けるくらいのことはやりそうな気がします。柄にもなく。やがて、この気持ちは知っているぞと僕は思いました。そして思い出しました。これは早朝のポプラで先に来たお客にクリアファイルを狩られていたときの気持ちだ、と。

自分は手に入れられなくて残念ではあるけれど、これ以上の熱量を持つ人々がたくさんいて、その誰かが今喜びのガッツポをしているという喜び(+うらやましさ)。そして、これですべてが終わったわけではないのだという闘志。状況は苦しくなりつつあるのかもしれないけれど、残されたチャンスをつかむために一層の奔走が始まるのだと、逆に気力が満ちてくるかのよう。あの熱く激しいクエストが今、形を変えて帰ってきたのだ…そう感じたのです。

↓もう申し込みは済んでいるが、次はローチケ先行に懸ける!


↓落選したことで強くなる思いもあるよね!


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羽生氏がプロ化したことで、あの熱く激しいクエストは少し遠い場所にいってしまったのかなと思っていました。五輪2連覇の実績はもちろん変わるものではありませんが、プロの表現者としては改めてのスタートを切ったばかりの存在です。その価値を知る人は少なくないとは言え、全国のコンビニエンスストアにドーンと展開していくにあたってはいろいろな人の意見が絡み合うものでしょう。「引退したんだよね?」という誤った認識で検討の俎上に上がらないパターンもあるのかなと思います。

そのあたりの誤解については、まずは東京ドーム「GIFT」での大観衆大熱狂と、「notte stellata」での大興奮大感動によって、意欲・技術・熱量すべての面でこのコンテンツはさらなる成長曲線を描いているということを「ひとめでわかる絵面」で示してやろうじゃないかと、会場を満たす星屑のひとつとして燃えているところではありますが、まぁ、一歩ずつのステップアップではあろうと思います。アイドルで言うところの「ミカン箱から紅白へ」の途上のどこかであろうと。

そんななか、もしかして今のチケット大落選祭りは、あの熱く激しいクエストの代わりに、僕らは楽しませるための一種のイベントなのかなと思ったりするのです。企業さん主導ではなく自前で仕掛けるお楽しみ抽選会のようなものだったりするのかなと。「落ちた!」「当たった!」「また落ちた!」「今度は当たった!」「雪肌精で当たりました!」「毎日応募して毎日落ちてる!」「何に応募してるんだかわかんなくなってきた!」と、当落発表のたびに起こるSNSの盛り上がりは、ある種の祭りじゃないですか。落ちた人も含めてワチャワチャする感じで、えらく盛り上がるじゃないですか。

「GIFT」クエストなんて一体どれだけ僕らを楽しませるのかという話です。ちょうど今日が「GIFT」のローチケ第3次抽選の発表日なわけですが、僕のような浅はかな運営だと「1回目の抽選で全席決めちゃおう」みたいなことをしてしまいがちですが、こうやって少しずつ複数回に渡ってチケットが販売されたり、プレゼントキャンペーンなどが展開されたりしながら進んでいくのは、本番への期待感も高まっていきますし、これはこれで楽しい。同じ人数が当たるにしても数度の落選を経て歓喜の当選が生まれたりすれば喜びの総量として増えるでしょうし、同じ人数が落選するにしても3度・4度とチャンスがあった末であれば「今回は運がなかった」と納得感も生まれるでしょう。

↓「GIFT」のキービジュアルが、「チケットください!」のイメージ図に見えてきました!

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そんな日々が日程的にも希望的にも「途切れる」ことがないように、いろいろな出来事が配置されているような気もするのです。僕がまさに「notte stellata」日テレゼロチケ最速先行で落選した日、すぐさま「次はローチケだ!」と立ち上がることができたこともそうですし、家のポストに「蒼い炎III」が届いていたこともそうです。悲しみが訪れそうな日には、何か別のものが置いてある。まるで途切れることなくイベントがつづくスマホゲームの運営のように、途切れることのない希望と楽しみが置いてある、そう感じるのです。

「この日は動画を置いておくからね」「この日は本が届くからね」「この日はライビュを発表するからね」「この日は地上波中継を発表しちゃうよ」「何と、リセールもあります!」「だからまた元気出して頑張ろう!」みたいな感じで、アガる出来事をあらかじめ手配してくれている、そんな気がするのです。落胆があるだろう日にはそれなりのケアを用意して、希望を持って頑張れる道のりを整えてくれているのかなと。

もしかしたら、どうやっても物理的に希望者全員が来場できるはずもないリアルイベントというものを、悲喜こもごも別れるだけのものにするのではなく、「全員でチャレンジを楽しむイベント」として再定義しようとしているのかもしれない…そんなことも考えるのです。「当たった、落ちた」ではなく「私は挑みつづけた」というイベントにするかのように。会場に行くことだけがすべてではなく、そこを目指すことも含めて「みんなが挑戦を楽しんだ」というイベントにするかのように。

五輪は参加することに意義がある、と言います。

僕はこの言葉を、勝つことがすべてでもなければ、出場できるかどうかがすべてでもなく、どんな形でも、そこに向かっていく日々がすべてオリンピックなのであるという風に理解しています。予選で敗れることも、応援することも、見て楽しむことも、憧れることも含めて「オリンピック」なのであると。それと同じように、最終的に落選することになったとしても、「GIFT」や「notte stellata」を目指した日々はすべて自分だけの「GIFT」や「notte stellata」なのであると思いますし、その日々を何度もチャレンジして何度も落胆して何度も立ち上がって過ごせるのは楽しいなと思うのです。

いつかこのイベントを振り返るとき「行ったわー!」という思い出ではなくとも、「6回落ちたわー!」「最後は映画館行った」「アレはマジで当たらん」と振り返れたら、それはそれでアリだなと。そういう意味では「notte stellata」でJTBさんが用意してくれている「JTBパッケージツアーチケットなしプラン」は話のタネとしては最高に魅力的だなと改めて真剣に検討をしているところです。チケットないけどツアーに参加して、会場へのシャトルバスに乗って、「チケットないンだわ」と地面にクッションを置いて呆ける…どこにもない思い出が生まれそうな気がしますよね。

↓これ買っちゃったなら、行っちゃってもよくない…?

「先着販売」だし絶対にチケットを当てるという気持ちなら先に買うしかなくない…?

買っちゃったら、よしんばチケットは当たらなくても行くしかなくない…?



とにもかくにも、僕の「notte stellata」はまだ始まったばかり。「これは当たらんのではないか…?」という終末感は覚えつつも、最後までジタバタして、自分だけの思い出を作っていきたいなと思います。まぁ、チケットは当たらなかったとしても、それなりに思い出を作る選択肢はご用意されるでしょう。そのあたりは運営さんを全面的に信頼して進んでいこうかなと。とりあえずは次の抽選結果を見てから、「チケット入手が先か、旅行計画が先か」問題は検討しようと思います!


ようやく「大落選祭り」のほうに参加できて、ちょっと嬉しい気持ちもあります!

羽生結弦official_staff 公式アカウントで開催された「羽生氏お詫びLIVE」で、推しを励ます貴重な体験ができて感動😭の巻。

08:00
「基本的にはスタッフさんによる運営」とかいう休眠設定!

僕が人間関係において一番の価値を置くものは「信頼」です。見た目とか能力とか性格とかも気にはなりますが、何と言っても信頼、これに尽きます。信頼は安らぎです。誰かのことを疑い、常に警戒しながら生きるのは疲れます。「あの人がそう言うんならきっとそうなんだろう」と思って生きられないなら人間など不完全です。群れないと生きられないのに、そこに常に疑いを持つなんてことが持続するわけがありません。

しかし、昨今は世のなかが「嘘だらけ」です。隙あらば自分をよく見せようと写真を加工し、動画を加工し、歌声を加工し、経歴を詐称し、実績を粉飾し、嘘でキレイに着飾った者だけが成功をおさめています。そして、いつしかその嘘を嘘であると指摘することは「誹謗中傷」という扱いにズラされてきています。辻褄が合わない程度の「証拠のない段階」での指摘は、誹謗中傷だヘイトスピーチだと逆罵倒されます。探偵ドラマで言えば、証拠の指摘に失敗した時点で孤立した洋館から探偵が追い出される感じの社会です。「くそ…まだ足りない何かがあるはずだ…」という真実追及の姿勢には大変な労苦が伴います。

たまたま失着によって嘘がハッキリと暴かれれば、社会からの退場を迫られる場合もありますが、それはほとんど自滅と言ってもいいレアケースくらいのもの。「嘘だけど犯罪ではない」みたいなラインであれば、バレても何もないし、だんだん世のなかもそれを気にもしなくなっている傾向を感じるし、まぁとにかく嘘を駆使するほうが百得あって一害ナシというのが現代社会だろうと思います。どうせ死ねば許されるんだから生きてる間に嘘をつかないと損、くらいの感覚なのかなと。

↓事実上の社会インフラが月額8ドルで嘘を強化する仕組みを導入したりとかもしてくるし!

こんなんなりすまし放題になるだけですね!

Googleマップが自分たちで写真撮ってるみたいに、Twitterも自分たちでアカウント確認しなさいよ!

何でもAIで生成できる時代だからこそ手作業に価値がある!

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そんななか、多忙を極め、特にいい報せもなく、何とか上手に嘘をついて一山当てられないものかと「太陽光発電でも始めようかな」とか思っていた土曜日。その鬱屈とした気分を振り払い、雲間から日の光が差し込むような報せがふたつ届きました。ひとつは午後8時頃に羽生結弦official_staff 公式アカウント(本物)から届いた「翌29日20時に新しい動画を公開する」との報せ。公開時刻のキッチリ24時間前に公式ツイッター(本物)で告知を行ない、20時を示す絵文字をキッチリと使用した、満を持して送り出したであろう報せでした。

コミュニティ向けではなく全体向けの動画ということは新プログラムの演技披露だったりするのだろうか。12台のGoProを駆使した映像を自らによる編集作業で仕上げてくれたのだろうか。ショーの準備で忙しいだろうに、SNSを通じてファンとつながってくれているその心意気にありがたみを噛み締めました。心のなかでは「今夜8時になれば 動画が家にやってくる」という歌も流れ始めました。よーし、明日はそれを見ることを楽しみに多忙を乗り切ろう、そう思いました。

↓YouTubeから通知があるからアップすればわかるだろ…ではなく、予告アリという優しさに感謝!

20時までに絶対に予定を済ませるという意欲!

話題に出遅れずに済むという安心感!

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まぁ、これはどの界隈にもある嬉しいお報せという話なのですが、感動したのはその後に飛んできた第二のお報せでした。第一のお報せから2時間49分後、投稿時刻にめちゃめちゃこだわりがあるタイプのアカウントとしては異例の「22時49分」という「書き終えてすぐ」みたいな時刻のツイートには、先ほどのお報せにあった動画の公開ができなくなったというお詫びが記されていたのです。

「お、おぅ…」「まぁ投稿するもしないも主次第だし…」「ナイならナイでそんなもんかと思うだけだが…」と思わぬお詫びに驚きつつ、そのお詫びの丁寧さと真摯さに僕はちょっと感動を覚えました。投稿できない、できなくなった、それを伝えるだけでも十分に丁寧であるのに、投稿できない理由が「音楽の許諾申請ができてると思っていたら、うまくいっておらず」であることをつまびらかにするというこの真摯さたるや。

「諸事情により」でいいんです。それで十分なのです。投稿するもしないも主次第なのですから、コチラとしては「投稿するんだなー」「やっぱり投稿しないんだなー」と思うだけです。ただ、考えたのでしょうね。楽しみにしてくれている人への影響であったり(※20時前帰宅で予定を調整したとか)、つまびらかにしないことで生まれる心配や不安であったり(※Premiereクラッシュしましたか?とか)を。

それでも予定を変更せざるを得ない理由があって、それをつまびらかにすることがお詫びの気持ちの根幹であるという誠実な姿勢こそが、諸事情とボカすのではなく「音楽の許諾申請ができてると思っていたら、うまくいっておらず」と自分たち側の手違いを表明した所以なわけです。「音楽を大切にする」という羽生氏の心持ちを知る人たちにとっては、なるほどそれは致し方ないとスッキリするお報せでしたし、ちょっと嬉しくなる気持ちさえありました。

YouTube側での告知と合わせると、誰かスタッフさんに許諾申請を手配してもらっていたけれど、連絡ミスなのか、そもそもの手配ミスなのか、申請時の書類作成ミスなのか、申請しただけで許諾はまだ出ていなかった系のミスなのかが起きたのでしょう。本人にとっても寝耳に水な状況だったのかなと思いますが、ミスの所在をあまりハッキリさせることはなく、プロジェクト全体を統括する者として「すべては自分の責任」と背負っていく潔さは、「きっとこうだろう」「こうあってほしい」と思う人物像そのままでした。

そもそもお詫びをするなら、すでに休眠設定である「基本的にはスタッフさんによる運営となります」を活用するほうが言いやすかっただろうと思います。「スタッフよりお報せ」から始まってビジネスライクにお詫び告知を入れるほうがちょっと気楽じゃないですか。一歩引いた感じで。その設定、今使わずにいつ使うのだとさえ思います。しかし、「できてると思っていたら」などの柔らかい言葉遣いや、泣き顔の絵文字など本人がダダ漏れてくるこのお詫びはどうでしょう。その誠実さ、慌てふためきぶり、コチラとしては「逆にラッキー」と言いたいくらい。

その投稿がタイムラインにライブタイムで流れてきたときには、「これがSNSなンだわ!」と熱くなりました。今、まさに、推しが悶えながらお詫びをしている場面に出くわしたぞと。ライブタイムお詫びだぞと。この満天の星空の下のどこかで、推しが枕に顔をうずめながら床をのたうちまわって「やってもーたー!」と転がっていると思ったら、記念に一言いわずにはおれんですよね。基本的にはあんまりリプつけたり引用したりしないようにしているのですが(※通知飛ぶとウザイかも的な不安)、ハイタッチみたいな気持ちで引用ツイートもしてしまいました。「お詫び受け取ったよ!」という気持ちを込めて。

↓数千件もの引用ツイートがついて、ちょっとした祭りのようです!

「こんなに丁寧なお詫び初めて見た!」
「何て真摯な制作姿勢!」
「感動した!好きです!」
「今こそ羽生氏を励まさなくては!」
「推しが床でのたうつのを止めるのだ!」
「私が一番上手に推しを励ませる!」
「いーや、私だ!」
「いーや、僕だ!」
「私もやる!」
「私もやる!」
「私もやる!」
「何か推しを励ますの楽しい!」
「熱い激励の祭りで楽しい!」
「演技のことはアレコレ言えないが!」
「この手のやらかしは我々の領分!」
「我らのほうが100万回やってる!」
「我らはその程度のことで傷つかないし」
「のたうたない自信がある」
「むしろ我々としてはこれはセーフ扱い」
「公開しちゃってから発覚するのはミスだが」
「公開前に止めた場合はセーフ」
「あっぶねー、はセーフ扱い」
「ヒヤリハット、はセーフ扱い」
「むしろ救世主気分になる感じのヤツ」
「私が気づいて止めました、と胸張るヤツ」
「何の問題もないし怒られる筋合いもない」
「むしろ褒められたいくらいの気持ちで」
「粛々と予定を変更して」
「平然としておればよい状況」
「スケート風に言えば、こらえた」
「一瞬ヤバッと思ったけど、こらえた」
「こらえたは出来栄えでの微調整であり」
「トータルで加点が取れる案件」
「ナイスこらえと言っていい」
「あー、この祭り楽しいわ」
「動画がさらに楽しみになった」
「公開を一層楽しみにしています!」
「お詫びLIVEありがとうございました!」

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これが「信頼できる」ということなんだろうと思います。この誠実さの上にすべてがあるからこそ、すべてが清々しいのだろうと思います。とても心地よく、元気が出る体験でした。いいお詫びLIVEでした。日曜日の予定は少し空きましたが、デートの待ち合わせに遅刻してしまった彼氏が泣き顔のお詫びLINEを送信しながら全力で走ってくる姿を想像して、動画の到着を待とうと思います。ただ待つだけでなくコチラも両手を広げて抱きしめる気持ちになれて、いい告知だったなと思います。ちなみに僕は、先に待ち合わせ場所に待機されているよりも、少し遅れてくるくらいの相手のほうが好きなので安心してくださいね!(※自分が遅れがちなので)

↓コチラのチケットについても吉報をお待ちしています!


「会場の利用申請を3日間じゃなくて30日間しちゃってて…」みたいなミスはないですかね!

30日間あれば行ける気がするんですがね!


「推しのミスはコチラの母性の見せ所」なので、むしろありがとうございます!

『内村航平さん×羽生結弦氏 SP対談完全版』を見て、長年の謎だった「ゾーン」という不思議現象の正体を言語化できた気がする件。

08:00
「ゾーン」の言語化ができた気がします!

プロ化によってさらなる高みへと登りつづける羽生結弦氏。東京ドームという未曽有の大会場でのソロ公演に挑む2月26日の「GIFT」、そして3月11日という大切な日に地元・宮城で開催する「notte stellata」。退くどころか休むどころか進化と前進しかないという激動の歩みに、見ているだけなのについていくのがやっとです。毎日のように届けられる新情報と、その新情報のなかに仕込まれる次なる新情報へのヒント。追いかけて、考えて、また追いかけることの繰り返しは謎解きの旅でもしているかのようです。忙しさと楽しさ、すなわち「充実」を感じます。

その「notte stellata」に関して追加で発表された超大物の招聘。発表前日には「notte stellataあるある言いたい〜早く言いたい〜」風味の笑顔で羽生氏自らが匂わせヒントを出してくるというハイテンションぶりでした。言いたくてたまらない、言えばきっとみんなが喜んでくれるという確信の大型コラボ。答えがわかっても一瞬「マジで?」と思う発表に、「WBC見てる場合じゃねぇ!(※見るけど)」と宮城・仙台入りへの決意は断固たるものとなりました。当たる自信はある、あるが、超大型コラボ案件の発表により、少し不安になってまいりました!

↓ヒント出すの下手マンによる超大型コラボのヒントです!


↓ヒントの時点で明らかでしたが、正解は内村航平さんとのコラボでした!

「おおおお!」
「内村さん!」
「これはすごい!」
「…あれ?」
「すごいんだけど」
「何をするんだろう?」
「トーク?」
「トークだけで終わる?」
「そんなわけなくない?」
「でも何をするのか謎!」
「大いなる謎!」
「まったく未知数!」
「皆目見当つかない!」
「出演者が発表されても」
「イメージがわかない!」
「ワクワクがさらに膨らむ!」
「何て未知数のコラボなんだ!」

答えが出たことでますます深まる謎!

なるほど、自信満々での発表となるわけですね!



あまりに言いたいがためにヒントというか答えみたいになってしまっていたのはご愛敬として、「誰が出るかわかったところで、何をするかわからないでしょ?」という自信はあったに違いありません。内村さんと羽生氏で何をするのか、出演がわかったところでネタバレになるような要素はゼロです。この出し方で「スペシャルトークだけ」なんてことはないでしょうから、何らかの形で体操とフィギュアスケートのコラボレーションが行なわれるのでしょうが…にしても謎めいています。

公表済みの会場図では全体の3分の1ほどがカットされており、巨大なステージでも組みそうな席割となっていました。その部分について「別売りの地元優先席では?」「フルオーケストラが構えるのでは?」「巨大な星空を投影するスクリーンでは?」などいろいろな想像を巡らせてきましたが、ここにもうひとつ「体操含めて陸上パフォーマンスを行なうステージでは?」という説が加わりました。

たとえば二人がコラボレーション演技を披露するとして、内村さんが跳馬でシューフェルトを披露し、羽生氏がそれに合わせてトリプルアクセルを跳び、それぞれの助走が並走しながら「前向き着地の内村さんと後ろ向き着地の羽生氏が視線を絡めながら同時に着地」みたいな場面があったら、宙を舞う美しいふたつの肉体の連動は間違いなく「史上初の美」と言えるものになるでしょう。「離れ技の瞬間に鉄棒の下をイナバウアーで通過(※見つめ合う)」とか「羽生氏のシットスピンと内村さんのフェドルチェンコ(ゆか)がシンクロ(※見つめ合う)」とか「倒立する内村さんの周囲をハイドロで旋回(※見つめ合う)」とか、思いつくすべてに未知のワクワク感があります。

新しい食材を手に入れたときの料理人はきっとこんな気持ちなのでしょう。「どの料理に入れても新しい発見がある」と無限に世界が広がるような感じで、体操とフィギュアスケートの新しい世界が予感されてきます。まさかの逆パターンで内村さんがスケートに挑戦する傍らで羽生氏が自慢のロンダートを披露する…みたいな展開もあるかもしれませんが、とにかくこれは「この目で見なくては」という気持ちにさせられます。何が起こるのか、この緊張とワクワクはまるで競技会のよう。素晴らしい「共技会」に期待です!

↓出てくるもの出てくるものが全部想像の枠外を行く神運営!


「えええ!?ソロなの!?」
「ええええ!?東京ドームなの!?」
「えええええ!?内村さんと共演!?」

「前と同じ感じですね」がひとつもない!

どれだけのアイディアを温めているのやら…!

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そんなふたりが「早く言いたい」の気持ちを秘めながら臨んだ対談。すでに部分的には放送されているものですが、改めて完全版として再編集した内容が14日のBSフジテレビにて放送されました。完全版とは言いつつも収録した全部を垂れ流すわけではないので、「着席の場面でちょっと待つ羽生氏」みたいな小ネタはカットされていたのが若干もったいなく思いましたが、改めて全体の流れを整理して見守れたことで理解が深まった部分もありました。

特に印象的だったのは、ふたりが同じ世界を見ているという「共感」でした。もともとそういう関係性であることはわかっていたわけですが、改めてその共感はとても得難いもので、だからこそこんなに嬉しそうにしているのだと実感できました。どの話も奥深くて謎めいていて、一般からの想像が及ぶものではないのですが、だからこそ互いに「あ、あなたはわかってる人ですね」という喜びがあるのでしょう。

内村さんの演技に対してファンモードで熱っぽく語る羽生氏は「無駄に身体で煽ることなく(回転が)ビタッとはまるのが好き」「あまりに細過ぎても美しくない」「伸身の新月面してるときの(中略)伸身の真っ直ぐの具合がちゃんと真っ直ぐ」と讃えが止まりません。勢いあまって「たまにケツ出てる人がいらっしゃる」と丁寧にケツを指摘してみたりする一幕も。その想いは少しのうらやましさを伴うように「正確さと、綺麗さと、ちゃんと評価される(こと)と」「僕らとしては嬉しい、やってる意味がある」「自分らのプライドの塊がそこに存在しているから、それがちゃんと評価されてるのと評価されないのは違う」という言葉につながります。

自分が上手くなっていくのに、評価が追いついてこなくなる、それは人間の高みに迫る者に共通するジレンマでしょう。何せその高みにいるのは自分だけなのです。自分より上手い人がおらず、自分と同じ意識で高みを目指している人もいないのであれば、極めたことが審判に伝わるはずがありません。そして、そのジレンマを語れる相手もいないわけです。そんな経験をできるほどの高みには人影も見当たらないわけですから。しかし、同じ山ではないけれど、近くの山に同じように高みを目指す冒険者の姿が見えた、というのが内村さんと羽生氏の「共感」ではないかなと思います。

そして、内村さんはその「共感」のなかでも少し先を歩いており、羽生氏は若さのぶんだけ少し多くの元気を残している。だから内村さんは羽生氏の意外な繊細さに少し驚きつつも「(評価が伴ってこないときは)シンプルに気にしない。点数を気にしない。自分が自分であるという演技さえできれば点数は何点でもいい」という達観で応じますし、羽生氏は内村さんでも苦悩するということに安堵を覚えつつ「6種目を男子バージョンと女子バージョンでやる(※プレッシャー掛けながら)」「(年齢による衰えは)それも固定概念」とさらなる高みへ進む姿を期待するのでしょう。この山には人影はなくても、隣の山には頑張っている誰かがいるじゃないかという嬉しさで互いを高め合うようにして。

そんな高みを目指すふたりならではの共通の話題が「ゾーン」でした。

僕の個人的な見立てでは内村さんと羽生氏は決して本番に強いタイプではありません。もちろん五輪を含めて勝ってきているのですから弱いわけでもありませんが、本番だけ急にチカラが激増するような特殊型ではなく、積み上げたものの100%に近いところをどうやって出すかに苦心し、100%に近いところを出せるだけの途方もない準備をするタイプの選手です。ひとたび不運や不調に見舞われるとそのぶんがしっかり跳ね返ってきますし、大本番で必ずしも最高の演技を出せてきたわけでもありません。

だからこそふたりはどうすれば自分の最高を狙って発揮できるのかと考え、自然と「ゾーン」と呼ばれる最高の状態を追い求める経験を重ねてきたのでしょう。理屈なくポンとそこに至れるゾーン突入の天才ではなかったからこそ、どうやれば人為的に、再現性を伴ってゾーンに入れるのかを自然に探究してきたのではないかと思うのです。「たまたま100が出た人」ではなく「98と99を連打しながら100を追う人」だからこそゾーンというものの実態に迫れる、といった感じで。

まずその共通項として「考えない」という点が挙がります。一般に「無心」と呼ばれるのと同様に、考えているときはダメであるとふたりはクチを揃えます。「痛いとか関係なく集中できていないといい演技できない」「痛てぇって思ってるってことは集中してない」「肉体が精神を凌駕するみたいな」「肉体が勝手に動いてくれる」「考えなくてもできる領域までいかなくちゃいけない」といかに考えずに演技をするかということを考えている様子が浮かびます。

もちろん身体が自動的に動くわけではないですが、限りなく意識を小さくしている様子を内村さんは「操縦室みたいなところにちっちゃい自分がいて、やってるんだけど感覚は自分ではない」「ここにいるちっこいのが操っているみたいな感覚」(※ロボット司令塔系)と表現し、羽生氏は「上からちゃんと全部リアルで見えていて」「跳んだ瞬間に時間止めて」「軸ぶれてるから直そうと思って上からつまむような感じ」(※操り人形系)と表現します。

ただ、それはまだゾーンの手前側であるのだともクチを揃えます。内村さんが「ゾーンの向こう側」と表現したリオ五輪個人総合の鉄棒の演技では「はじめて練習のようにできた」「無だった」と語り、羽生氏が語るゾーンの奥の方は「何にも考えていない」「呼吸すら危うい感じ」「あくびしか出ない」と語ります。そしてたまたまふたりがゾーン周辺の出来事として語ったのが「朝起きたときそろそろ目覚ましが鳴るなぁと思いながら起きた」というのと「6分間練習から本番まで10分くらい寝た」「10分ぴったりで起きた」という夢うつつの話だったとき、いろいろなものがつながってピンときました。

ゾーン=脳活動の停止=寝ている、なのだと。

そして、何故ゾーンに入ると素晴らしい演技ができるかについても合点がいきました。羽生氏が難しいジャンプをするときにいろいろと計算してしまうことの難点を語りながら「思考を使いすぎると酸素を奪われる」と説明したときに、カギは酸素と血流とエネルギーだったのだと思い至ったのです。肉体にある限られたエネルギーをどこでどう燃やすか。その最大効率を達成するためにカットできる場所がまだあって、それは「脳」だったのです。読書や勉強で疲れたりお腹が空くのは脳がそれだけ活発にネルギーを使っていることの現れですが、肉体にすべてのエネルギーをまわしたい局面において脳の活動というのは阻害要因だったのです。

脳が考えることに使うエネルギーをも肉体のほうにまわせたら、それだけいいパフォーマンスが出るのは必定です。余計なことを考えて指示が混線したり、いらぬ思考でエネルギーを食うことがなくなるわけですから。ただ、大舞台の緊張感や試合に臨むときの闘争心は脳を目覚めさせることはあっても休ませることはありません。脳が超覚醒しそうなシチュエーションで、あえて脳を半覚醒(ゾーン)から入眠(ゾーンの向こう側)に至らせることがエネルギー活用の最大効率を追求する術であり、「寝ながら全力で動く」という背反する状態こそがゾーンに入ることの難しさなのでしょう。

ゾーンを語る人の体験が一様にボンヤリとしたものであるのは「脳が寝ていたから」だと思えば納得です。操り人形系もロボット司令塔系も、いかにも夢のなかでありそうなことでしょう。幽体離脱も寝ぼけたときに起きることですし。もし、その状態で肉体に完璧な指示を出すことができたなら、持てるチカラの100%が発揮されるのではないでしょうか。「脳」という阻害要因にまわすぶんのエネルギーまでも肉体に注ぎ込んだ結果として。

そのように言語化してみると、「ハイ」と「ゾーン」が異なる経路で同じような結果に至るということもイメージできてきます。脳内麻薬を分泌して、痛みや疲れを感じる脳の活動を落ち着かせることで、肉体にエネルギーをまわす「ハイ」。入眠に近い半覚醒状態を作り出すことで肉体にエネルギーをまわす「ゾーン」。両方とも脳の活動をどうやって止めるかがカギだったのだと。

試合前に音楽を聴くといいというのも、「寝るときに音楽を聴いてリラックスする」のと同じような効果があって、ゾーンに近い状態を生み出しているのではないでしょうか。そういう意味では自分が何をするとすぐ眠れるか、その方法を転用すれば疑似的にゾーンに迫れるのではないか、という発想も出てきます。何なら、ちょっと寝てから寝ぼけまなこで試合に向かうとかでも。

長年、神々しか到達しえないと思ってきた「ゾーン」という境地。貴重なふたりの証言によって、自分のなかでの理解がようやくできたような気がします。そして、狙って入れるものではないし、眠ろうとすればするほど目が冴えるのと同じように、ゾーンに入ろうとすればするほど入れないだろうということも理解できました。究極の練習によって最小限の脳活動で肉体に指示を出せるようになった人が、究極の集中のなかで不要な脳活動をシャットダウンした夢うつつの世界、そこが「ゾーン」である。ようやく、すべてがつながった思いです!

↓すべてのアスリートが見たほうがいい「高み」への道が見える対談でした!


このような素晴らしい対談を経て、さらに刺激を与え合ったふたりが「notte stellata」で何を見せてくれるのか。「GIFT」とはまた別の意味で見逃せない瞬間を目指して、健康とお金と時間の管理をしっかりとしていきたいなと思いました。そのためのカギはまず「よく寝ること」です。そうです、一般の我々にもゾーンは大切だったのです。グッスリ眠って、毎日ゾーンに入っていきましょう!



会社の業務も「ゾーン」に入ったままできるようになりたいなと思いました!

3月11日に開催されることが決定した羽生結弦氏座長公演「notte stellata」を好機ととらえ、満を持して仙台出没を決意した件。

08:00
ついに、仙台に、呼ばれた気がする…!

「プロは働き者」「プロはよく働く」「プロは年中無休」と本人もファンも休む暇ナシの年末年始を過ごした羽生結弦氏。僕も「労働者」という広い意味で同じフィールドに立ったことで改めて羽生氏の偉大さを感じ、同時に打ちのめされているところです。

僕は1月9日までを独自に正月と認定し、そこまでは形式上の仕事始め以外には一切何も行なわないことを強く心に決めていました。やったことと言えば12月の経費の精算くらい(※実話/自分がもらうほうだけ/支払いの処理はまだしていない)。「1月4日から案件を発生させるのはevil」という信念を胸に、怒りのタイムカードを切っていたほどです。

しかるに羽生氏はどうでしょう。半ばファンモードであったとは言え、年末大晦日の紅白歌合戦までしっかりと仕事をつとめたのち、元日には謎のティザー告知などを始めたかと思いきや、僕にまだ正月気分が残る1月9日には新たなアイスショー「notte stellata」の開催を発表したではありませんか。

2月に東京ドーム公演「GIFT」を控えている今、何もなくてもその準備で大わらわであるはず。僕のなかの労働者が「2月に大規模プロジェクトが終わった場合、3月の年度末までは休み」「そこから何やっても大きく業績は変わらんし」「3月にできそうなことでも4月以降にやるべき」などと戯言を述べる上空で、3月11日という大切な日に地元宮城でのアイスショーを開催するというその動きたるや。僕のなかの労働者は「3月にそんな大事な公演があるのならGIFTは5月のゴールデンウィークもしくは7月の夏休み期間やで…ぐふっ…」と断末魔をあげて消滅しました。ファンとしての尊敬と、労働者としての自己否定とで、布団にひっくり返らざるを得ませんでした!嬉しいけど、自分が情けなくて辛い!

↓1月1日から水面下で行なわれていたティザーカウントダウン!


↓???であった1月9日に「notte stellata」の開催を発表!

次の13日に発表されるものはグッズ情報なのか、出演者情報なのか…!

僕には、この正月期間の業務用ツイートのタイミングチェックやら投稿確認やら反響チェックやらをするだけでも厳しい気がするのに…!

プロに立ち止まっている時間はない!

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3月11日の前後に渡る3日間、宮城県はセキスイハイムスーパーアリーナでの公演という設定。この日に何かがあるだろうことは想定の範囲内ではありましたが、それがアイスショーだというのは、考え得る範囲ではありつつもやはり驚きでした。なにせその2週間前には東京ドームでの「GIFT」というフィギュアスケート史上でも最大級の公演があるのです。しかし、いざこの日程での公演が現実のものとなってくると、逆算の逆算の逆算が効いているのかという感じがしてきて、その情熱と意欲に改めて恐れ入る想いです。

僕が労働者としては毎年テキトーにウソを並べて提出している年間予定表が、この日程の背後にはきっとある。プロ化を決意し、アイスショーという活動を主軸に置いたとき、まず最初に考えたのがこの「notte stellata」なのかもしれないなと思うのです。いや、それ以前から、いつかこの時期に競技に専念する必要のない時間が生まれたら必ず…と思っていた先約済の日だったかもしれないと。「プロになる」「何をする」「まず3月11日は…」という思考は、羽生氏としてはむしろ自然です。

ただ、コレをプロとしての最初の動きとすべきかという点では検討の余地があっただろうなと思います。曖昧な状態ではなく、プロ活動のスタートはしっかり切ったうえで、プロとしてこのショーを届けるようなステップを踏みたいであろうと。3月11日にこのショーをやる以前にプロとしてしっかりと存在を示すことを考え、しかもそのためには「プロローグ」「GIFT」のホップ・ステップが必要なのだとしたとき、プロ化決断から3月11日までの残り時間はすでに&早くもギリギリギリギリギリです。本人ができると言うのでこういう表現をしているだけで、労働者としての僕の感覚では「その詰め込みは無茶では」というのが本音。そもそも8ヶ月とかで何ができるったら「人集め…?」くらいの感覚ですし。

これまでの競技生活で培った人脈と信頼があるとは言っても、「ショーをやります」「スポンサーについていただけますか」の話をするのにだって、どんなに心通じ合った相手でも企画書くらいは必要でしょう。企画書を書くのだって練り始めたらすぐに1週間くらい経つでしょう。相手方が書くパターンにしたって手直しを始めたら時間はどんどん消費されていきます。舞い込む仕事だってゼロじゃないなかで8ヶ月でショー3本は、どちらかと言えば「全部自分でやりたい」系の担当者がこなせる量ではないと呆けます。呆けるしかない。10年に1枚くらいしかニューアルバム出さない世界中のアーティストに伝えたいくらいです。日本には働き者がいるぞ、と。見て、恐れ入って、打ちのめされてほしいくらい。

↓「プロになったからこそ大切な日に演技できる」というようやくの思い!


五輪も世界選手権もないプロ…!

だからこそ大切な日に最高の滑りを発揮できる…!



さて、このショーが勇気や元気や希望を届ける素晴らしいものになることを祈りつつ、僕にはひとつの悩ましさがありました。いつどのような建付けで仙台および宮城に出没するかというかねてよりの懸案についてです。仙台に出没すれば当然のごとく「羽生氏、来たよー!」「ホテルは●●です!」「夜の予定はありません!」から始まってずんだ餅を食べたり油揚げを食べたり各種のパワースポット(※モニュメント等)を巡ったりすることは必定です。自宅に行かない(※知らないし)ことを除けば、ほぼストーカーと同じ行動パターンになるでしょう(※ストーカーではない)。

これはかの有名な博多華丸氏の言葉ですが「どこでもドアがあっても私はそれでハワイに行こうとは思わない。行ったとして、どうやって来たのだと問われても困るだろう。私は正規の方法でハワイに行きたいのである」という気持ち、わかるような気がするのです。行きたい場所だからこそ、正規の手法と正規の理由で行きたい。できれば呼ばれたい。同じ行動をするにしても「えへへ…急に来ちゃった」ではなく「【予告】私はこのために行きます」と言える形がよい、そんな理由を求めたい、そう思ってきました。

はたしてこの「notte stellata」は正規の理由なのか。コンセプトだけを聞くと、ちょっと迷うところがありました。現地の方、このショーによって勇気や元気や希望を必要とする方に向けたものであるなら、限られたチケットを豪運でいただいてしまってよいものか、そこに一抹のためらいを覚えたわけです(※当たる前提)。つまり「僕向けのヤツってことでよかったですかね?」と。最悪の場合、急遽実家に連絡して「今すぐ宮城のどこかに引っ越せ!」と帰省を合わせ技にすることを念頭に置きつつ、僕は公式サイト等をチェックしていきました。どんなメッセージを誰に発信しているのか。誰に向けているのかと。

そして確認しました。まだオープン前ではあるものの、サイトメニューにある「発見!宮城」の記載と協賛社としてのJTBの記載、そしてJTBチケットでのnotte stellataオフィシャルツアーデスク設置の記載を。うむ、これであれば地元以外からの参加も問題ないというか、むしろ積極的に歓迎という建付けでしょう。地元優先枠はどこかにあるかもしれませんが、地元ではない人もしっかり「発見」して、地域を活性化していってね、というメッセージと受け取りました。3月は全国旅行支援の実施期間中でもありますし、満を持してのタイミングが来たなと思います。久々の仙台への出没、今度こそあの油揚げを食べる(※目標がそこかみたいな話はあるが)。いざ仙台です!

↓発信された希望が広がっていく先は、きっと世界のすべてです!

東京へ希望を持ち帰るのは僕に任せろ!(※当てる前提)

あとは各地からの参加者に託します!



きっと会場には巨大なスクリーンあるいは壁面があり、最新技術によって正確に再現されたあの日の星空が映し出されるのでしょう。その星空のもとでもう一度胸に灯した希望を、それを目にした人々と共演した世界のスケーターたちとで、それぞれの場所に持ち帰って広げてほしい…参加者にはそんなことも託されているのかなと思います。羽生氏自身が伝えるチカラがある媒体だからこそ、星空のように世界中にに広がることを願っているのかなと、何となく思います。機会を得た人もまた、それを伝える流れ星のひとつとなるのであると。

僕に機会があるのかはまだ未確定ですが、しっかり備えていきたいなと思います。すでにチケット最速先行抽選が行われる日テレゼロチケットへの登録は完了しました。公式ツアープランを睨みつつではありますが、全国旅行支援を活用しての現地のお得な宿も一応抑えました。青森に行く機会が得られなかったぶんの勢いもありますので、個人的にも久々の東北の風をしっかり感じてきたいなと思います。

これをお年玉と思って2023年の励みとします!


やっぱり東京全体だと広いので、吉祥寺は僕に任せろ!(※当てる前提)

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婦人公論 2017年 12/27、1/6 合併特大号

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