2016年05月23日

さざなみ

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“伴侶と死別した男んとこには、絶対、嫁ぐもんではない。”
観終わった後、この至言を思い出したりしました。
原題もいいけど、今回は邦題もいいね。
ほんとに、“さざなみ” だもん。^^

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結婚45年目の妻がですよ、
夫と関わる前の、つまり夫の滅法若かりし日の恋人に
今さら、嫉妬してどうなるのよ〜〜!

すでに亡きその若かりし日の恋人を、今はもう80爺さんにも
なってまったオットットが後生大事にしまってあった思い出グラフィーを
夜な夜な天井裏で観ようがどうしようが、・・・ほっとけば〜〜!

こういう感想なども力込めて叫びたい超ドライな私めなんぞには、
脱力っぽい違和感ずーっと引きずりながら鑑賞しておりましたけどね。^^;

でも、これは

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70歳のシャーロット・ランプリングを観続けるための映画ですね。
映し手も、完全に彼女の表情の変化を重要視して追いかけていますし。
妖艶な美しさあふれていた彼女の若い頃の画像も一枚載せさせてね。↙︎

Charlotte Rampling, Paris, 1985 c Bettina Rheims-thumb

しっかし、
久しぶりに圧巻のあのラスト!
いいですね〜あの一瞬!
ああいう小気味いい終わり方に会えたので座布団10枚!
ほんと、一瞬だからね、ボサラ〜〜っと観てたら、観逃しちゃうからね
ちゃんと、目ん玉ひんむいて、観てね。(^^)

♫ この曲を始め、音楽の使い方もよかった。




vivajiji at 17:13|PermalinkComments(2)TrackBack(0)clip!さ行 

2016年05月18日

ヘイル、シーザー!

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コーエン兄弟の「毒」に、身もココロも“まぶしていただきたい!”と
彼らの作風にホレ込んでいる私などは終始ニタニタものでございまして
たいへん楽しませていただきました!

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ずっとシーザーのコスチュームのままで
アホヅラ晒しまくっておりました、おそらく余裕のクルーニー氏、

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モサラ〜っとした印象のお顔立ちながら、
必殺の歌えて踊れるという芸を今回も用いていただいたところの
チャニング・テイタム君、いかんせんカラダがガチ過ぎのところも
見受けられましたがそれでも飛んだり跳ねたり美味しいとこ見せており
水着の女王の清純さに、それこそ水を差すような不始末とか、
全くふさわしくない俳優を無理くり押し付けられた監督の苦悩などなど
ハリウッド黄金期、ある映画会社のJ・ブローリン扮する何でも屋さんの
目を通した映画製作界の内幕ものでございますね。
映画関連内幕もの本、大好きで読んで来ておりますもので、
コーエン兄弟の毒のまぶし方にウハウハしながら観入りました。

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豪華俳優たちを適材適所に配して、相変わらず豪勢な使いっぷり!
あ、言っておきますが、惹句にだまされてはいけませんよ。
アホヅラ・シーザー役者誘拐事件はメインじゃないですからね。
コーエン節の小ネタのひとつですからね。
あとですね、
皮肉とか、洒落とか、要するに諧謔的ユーモアを
正真正銘、ふくよかにご理解なされる方々向きのコメディですのでね、
シーザー出るから歴史もの、誘拐だからサスペンス・・・
そんな杓子定規であられる生真面目鑑賞者には
当方、謹んで、オススメ、申し上げません。(^^);

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↗︎ ジョナ・ヒル。
  彼、また、ふくれたね。(笑)
  ちょいしか出番なかったけど、彼はあれでいい。

前からですけれど、本編の見せ場出し過ぎ予告編多過ぎね!
でも、可笑しいから載せちゃう。(^^)↙︎





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2016年05月14日

ヴォーカル交代ですと。

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最近の彼らはどうしているんだろうか
元気でツアーやってるんだろうか
大好きな「AC/DC」。
先日、情報検索していたら

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左っ側、ヴォーカルのブライアン・ジョンソン氏
聴力障害で、引退ではないけれど、これからのライヴへの参加は
無理とのことで急遽交代してガンズ・アンド・ローゼズの
アクセル・ローズ氏にお代わりになったというではないの。
80年代から、AC/DCのヴォーカル、ブライアンももう70近いし
あの大音量の中でずっと歌い続けてハードな世界ツアーだしね〜
どっかに支障来てもおかしくないのは当たり前ですけど
彼の独特シャウト・ヴォーカルのファンとしては、ちと、さびしい。

で、交代要員のアクセル・ローズですがね
この方、でしたよね ↙︎

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しばらく見ないうちに
こげな感じに、劣化、“ふくれ上がり”ましたね。↙︎

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5月からポルトガルはじまりでツアー中ですと。
迅速且つ親切丁寧な方が、このような動画UPされてました。
声質は似ているように聞こえますが、ブライアンの巧みなブルースの
ノリと重さが、アクセル・ローズには全く足りないのであります。
(初期のボン・スコットの表現力も捨てがたい味がありますなぁ。)
ケガなされたのか、あるいはファット過ぎて立ち続けられないのか、
新しい交代要員さんは座ってお歌いですわ。♫





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2016年05月09日

あまくない砂糖の話

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食いもんのことと健康関連には人間さま、即反応芳しいし
この邦題の付け方が珍しく素直にいいのか
平日の午前中のスガイにしてはけっこう並んでましてね、
DVDになってからでもよかったんですけど
風もあまりなく青空に白い雲ぽっかりだったので
オーストラリア発ドキュメンタリー作品、観てまいりました。

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オーストラリア発だからでしょうか、
いきなりこの男優さんが出てこられたのはちょいとビックリ。^^

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少し前は、風船のようなボディをなさっていた79年の「オスカー・
ワイルド」が懐かしいスティーヴン・フライ氏もお出になってらしてね、
風船ボディもこの度はかなり緩和なされたようにお見受けしましたが。

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映画自体は、いつぞやのジャンクフード食べまくったらこうなりましたのと
同じ系統で、ターゲットが砂糖に変わっただけですね。
あちらさんのは極端、つまり人体実験を面白おかしく
見せてくれるんですけれど、日を追うごとに主人公の表情に
覇気がなくなってお顔の輪郭がボヤケてきて見るからにお太りになって・・・
1日スプーン40杯もの砂糖摂取生活を2ヶ月続けるなんて、
考えただけでも、気持ちわるくなって口の中がベタベタしちゃいます。
結局、食品販売の大手企業の策略に乗せられて多かれ少なかれ
アメリカやオーストラリアだけに限らず、知らず知らずの内に
砂糖の大量摂取による食生活に慣らされてしまっていますよ。
タバコや麻薬と同じで砂糖も中毒性がありますよ。
とくと目を見開いて、食生活を見直しましょう!という啓発映画ね。
日本でもコンビニの加工食品や清涼飲料を常習的に
飲食している若い方々などに特に観て欲しいと思いました。

砂糖からの呪縛が溶けた勇気ある若者のこんな動画もありましたが。
(この後もずっと続けられるかが、一番の課題、ですけどね)^^;






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2016年05月06日

ズートピア

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“おだってる”騒がしいファミリーも今日ならもういないだろうし
明日からスクリーンちっちゃくなるってんで
ウサギのおまわりさん大活躍のアニメ作品、観てまいりました。
いやはや、楽しかった!
隣り近所だ〜れもいないスッキリさわやか座席でふんぞり返って、
おばさん1人、盛んに腹かかえて笑ってまいりました。
(“おだって奇声上げてる”ガキ、じゃなくお子さまはおらず
 観客は私の後方、30人ばかり居たようですが、何せ、朝一ですから)^^;

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昔から教訓垂れ垂れの伝統は相変わらずのディズニーアニメでありますが、
何せかにせ、ちっこいウサギのジュディが
可愛いの、何のって!!

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顔の7割り方、目、ですわ。
目は口ほどに、なんてもんでなく
でっかくて綺麗なパープル色で
ほんと吸い込まれそう!
で、もって
ちっこい、お口が!
ピンクのあのお鼻が!!
お耳の垂れてるのがまんず可愛いんだわ!

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こういうアニメの造型の進化はすごいし
あちらはこういうキャラクター作るの、ほんと、お上手。
お話もトントンとわかりやすくテンポも軽く
でも言ってることは、教訓垂れ垂れ・・・で。(^^)

しかし、本作貢献の、最大のヒット・キャラは

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この方、です。                         ↗︎↗︎↗︎↗︎↗︎
この方が登場しますと、その辺の空気感が、一変しますから。(笑)
(Youtubeで関連動画見れますがあのまったりテンポ味わうには絶対!吹替版!!)




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2016年04月30日

レヴェナント 蘇えりし者

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アレハンドロ・ゴンザレス・稲荷寿司ふたつ監督の話題作
連休喧噪期前に観て参りました。
3DではないI-MAXスクリーンで。
(3Dもいいけど、ありゃ暗いね)

ところどころ、T・マリックっぽい映像もあったりして
撮影は、とてもすばらしかった。
過酷な運命に晒される主人公と同じく
観る我々も原始の中に投げ出され翻弄され、
腹立つくらい冷酷かつ美しい自然に見下ろされ凝視されちゃいます。

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話は単純で、無惨に息子を殺され自分も亡き者にされそうになり
完全復讐鬼となったディカプリオ氏がありえないくらいの根性と体力で
シッカとサバイバル術駆使して意地汚い宿敵を追いつめるわけですな。
ふつう、死んでますな、あの状況では。
ま、ディカプリオ氏の大自然版ダイ・ハードでしょうか。

売れてるトム・ハーディ氏。
本作では、いっつもガム噛んでるみたいなしゃべり口調が特徴的でしたが
ハラワタ煮えくり返るほどの悪人には見えなかったのは
やはりあのつぶらな瞳にジャマされているのかしらん。^^;
先日観た走る車の中だけの一人芝居映画はよかったですね。

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エンディング、
満身創痍のディカプリオ氏、こっちをゆっくり観るんですわ。
あれって、あの視線の意味ってなんでしょうかね。
・・おいら、こんなにカラダ張って演じたんだぞ〜〜・・・
そんな風に感じたのは、私だけ、ではないと思いますが。(^^);




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2016年04月26日

アイヒマン・ショー 歴史を映した男たち

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観客を呼び込まなければなんないの!
特に、中高年層を!
そんな声が聞こえてきそうな副題がご丁寧についた本作。
ナチス・ドイツものは、柳の下にドジョウが何百匹?・・・
残酷な戦争の実体をこれほどまでに描かれまくってきた題材は
映画が発明されて以来このかた見当たらず、このたびもその
ドジョウの1匹にはちがいないのですけれど
これはちょいと視線を変えたものとして
私、興味喚起されましたので、観て参りました。

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↗︎この画像、私たちは、幾度もなんらかの形で観ておりますね。
最近では話題作「ハンナ・アーレント」でした。
(生き残ったユダヤ人男性の証人陳述の最中、興奮のあまり、彼が失神し
床に昏倒する直前の重要な数秒を撮り損なったエピソードも疑問が氷解しました)
この映像、つまりアイヒマン裁判をTV放映化するために奔走したその当時の
撮影をはじめ企画製作監督側に焦点を当てたのが本作なのね。
あの一筋縄ではいかない面倒臭いイスラエル人を相手に、ぜひ、世紀の裁判を
世界中に発信したいという裏方さんたちの孤軍奮闘ぶりを、私たち映画ファンは
観られるというわけ。

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かつての「銀河ヒッチハイクガイド」、あのモッサリとした箸にも棒にも
乗ってもすぐ滑り落ちそうだったマーティ・フリーマン、彼も
ずいぶんと出世なさいました。感謝すべきはあの現代的シャーロックもの。
なんですか、今じゃ、カンバーバッチよりも彼のほうが手堅く細かく
お稼ぎになっているように見えますね。

光が輝くためには、闇があったればこそ、とは自明の理では
ございますけれど、ナチス・ドイツとかつては肩を並べていた我が国ざんす。
「あのな、この日本だって陰で何こそやっていたもんだか・・・」
毎夜、晩酌時、戦争話を(青い小学生だった)私に語り続けた亡父の
語り口がしみじみ思い出された映画でした。

♫ 監督が宿泊していたイスラエルのホテルの女主人(腕に数字の
  彫り物が入っていたからきっと収容所の生き残りね)が放映完了後、
  「because of you!」(あなたが作ってくれたおかげなのよ!)
  って3回も力強く言うシーンがあるの。いい場面でした。
  で、
  「because」!
   あれだ!と↙︎この曲、すぐ思い出したわけ。^^



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2016年04月20日

スポットライト 世紀のスクープ

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今年のアカデミー作品賞と脚本賞とった映画ですね。
この手の話が好きな方でしたらすぐあの名作を思い浮かべるでしょう。
そう、「大統領の陰謀」。
ほんのちょっとのヒントに食らいついた新聞記者さんが
時の経過と共にどんどん事の真相に迫って行き、まさに寝食忘れ東奔西走、
記者としての使命を全うすべく、大々的に公に発表するまでにこぎつける。
トム・マッカーシー監督の本作も、地道な新聞記者さんたちの
活躍を淡々と描きながらも力強い作品になっておりました。

あっちは、時の大統領がターゲットでした。
秘密工作暴いちゃって失脚まで持っていけた。

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今度のターゲットは、「教会」。
単に「教会」といっても、これは、カトリック教会ですね。
八百万の神しか知らない、というか、そもそも知ろうともしない多くの
日本人には、対岸の火事ぐらいにしか感じられない事件の映画化かも
しれませんが、観ておくべき映画であり、痛くない腹を探られるかのような
嫌悪感だってきっとあったに違いない大国のこれは恥部を堂々と世間に晒した
勇気ある度量を見せてくれた力作とも思います。
大バカ映画も作って持って来るけれど、こういう地に足付けたちゃんと
した映画もあちらさんは製作し続けて下さることが映画ファンとして嬉しい。

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記者チームが一丸となって着実にターゲットを追いつめて行く過程だけを
丹念に描くだけでなく、「バードマン」以来、いま再注目のキートンを
はじめとして他の俳優たちの真摯な演技は観ていて安心この上ない。
半世紀前、私が映画を観始めた頃を思い出して
もともとアメリカさんって、こういう題材をうまく切り取った映画を
沢山作れていたんだよなぁ〜 そんなこともふと思い返された秀作です。

♫ 題名から即浮かんだ曲。
  ジャズではありません。
  私の音楽ルーツは、そもそもロック。
  80年代は、まさに力任せのわが人生と並走するかのように
  彼らに代表されるヘヴィな重低音ロックを日々聴きまくっておりました。
  勝手に意訳して“部分照明の餓鬼”(意味不明)とか言って喜んでおり。(笑)




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2016年04月10日

ルーム

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映画館鑑賞、いつもは避けている週末に出陣。
30年来のスガイ劇場鑑賞歴お初の座席指定をば被りました。(笑)
かなり話題の映画らしく、そこそこ混んでおりました。
観始めて中頃から
・・・読んだなぁ〜この話・・・
5才の男の子の台詞の言い回しから、
原作本、どこかで読んだ記憶がよみがえりました。

まず1番の注目点は
流れの中頃までの監禁状態の閉塞感を経て
母親の機転から突然いっきに外界に躍り出た主人公の開放感を
彼の視点を通して観る私たちにも存分に味合わせてくれるあの
カメラワークが素晴しい!!

2番目は、外界に出てから、また、別の形での苦悩が
主人公に降り掛かってきたことの描写の重ね方がよく考えられていること。
あの酷い状態からよく脱出できたわねぇ〜だけじゃ単なる脱出劇止まり。
この手の話に多いB級臭さから頭ひとつ抜け出した要因は、“その後”の彼ら、
特に男の子の、ほんとうの成長物語に帰結させて行くところ。

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無事に我が家に帰って来てくれたはいいが
いきなりの子持ちになった娘とその子を直視できず
煩悶する父親(ウィリアム・H・メイシー)のやりきれない
悲しみの表情も胸に迫ります。
認め、包み、許し、受け入れることの何と難しいことか。
悪に巻き込まれ翻弄された日々を何で回復できるかとすれば、
やっぱり、時、しかないか・・・
前を見て、歩き続けるしかないか・・・
そんなこと思いながら、映画館を後にしました。

♫ ルームつながりだけですが即この懐かしい曲が浮かんできました。


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2016年03月23日

君が生きた証

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実力ある俳優が自らメガホンを撮った作品で
明朗闊達いわゆる明るめのものを観た記憶があまりない。
要するに、暗い。
暗いのがいいとかそうでないとかの論点ではなく
演技者って、「鬱」的傾向があるんじゃないかっていつも思う。
だから今回も覚悟して観た。
これが、予想外に、よい出来の映画で嬉しくなった。

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↗︎の画像の説明文に、私の言いたいことみんな書いてあります。楽チン。(笑)
個性的男優ウィリアム・H・メイシーの初監督作「君が生きた証」。
邦題の付け方のセンスが相変わらず気に食わないけれど。
原題はバンド名らしい。
最初に書いたように、たしかに題材は、のっこり暗く重い。
最愛の息子が突発的に死んじゃうんですもの。
この息子さん、ほんとちょっとしか出てこない。↙︎

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ちょっとしか出てないけれど
彼の死の様相が尋常でない。
これが明らかにされるのは、映画の後半あたり。
彼の死の真相が露わにされるまで、観客、私も含めて
ごくごく一般ピーポーはおそらくミスリードされたまんま
悲しみを抱えた心持ちで観続けるはず。この脚本、巧み。
ことの発端となった息子を少なめに描いたのは、
ヘタな感情移入を避けるためにもよかったと観終わって思いました。
だって、これは、どんなに想像力を働かせても理解の及ばない最期だったけれど
自分の分身でさえあるひとり息子を忽然と失くした父親の話だから。

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心を打つ美しい音楽は、ほんとうに、力があると常々思います。
この映画の別の主役は「歌」。
普段からマイクにはお世話になっておりますが
ラスト、
涙腺決壊間違いない故息子の作った歌を父親が歌い終わった後
静かに映され続けられたあのマイクのなんと愛おしかったことか。


ひと休みして 星を数えてごらん

君がいなくても 世界は回ってゆく

もし どこかで 僕の歌が聞こえたら 一緒に歌おう

目を閉じて 10まで数えてごらん

愛だけが答えかもしれない

僕は何とかして君の歌を届けるから 一緒に歌おう

失われたものは取り替えがきかないけれど

なくしたものが わすれられることはない

君と一緒に歌えたらいいのにな

息子よ

僕の息子よ。







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