2006年09月06日

ハード・キャンディ

2fda47bf.jpg〜狼なんか、こわくない〜
こわくないったら、こわくない〜♪

さあさあ、赤ずきんちゃん主催、
狼の「タマ取りゲーム」映画の
はじまり、はじまり〜〜〜〜!

ヒャ〜〜〜、まったくもって
どっと疲れました〜〜〜!


103分、ほとんどの画面が
「寄り絵」=クローズアップ!
こっちから観にいかなくても
ガァーーーーンって向こうからドアップの連続・・・・・
ズゥーーーーーーッツ・・・・・・・・っと、なの。

おまけに登場人物2人だけみたいなもんだから
かわりばんこに至近距離いっぱいに顔のアップを
延々観せられましてね、
ついでに室内劇みたいなもんだから、なんというか
この閉塞感というか、かなり緊迫、緊張しっぱなしなのです。

観終わった後は目・肩・腰、ガッチ、ガッチ状態。
カラダじゅう、バリバリ言わせながら劇場を出ました・・・は
大げさとしても本作について巷に流布している“男性の股間関係”に
絡んでおのずからすすんであらぬ妄想や淫靡な描写および煽情的
欲望を満足させてもらえると意気込んで来られた方々には誠に
もって関係者に成り代わりましてこの私が「そのようなウヒヒ描写」は
一切ございませんでしたことをここにお知らせ(バラすとも言う)致します。

いかんせんその系統を強く望んでいた方々の「失意」また「落胆」に
つきましては当方の関知するところではございませんのでこちらも
ご承知おき下さいますよう、よろしくお願い申し上げます。(笑)

では、あるのですが、目一杯「力作」と申せましょう!

「R15」指定となっている真意は直接的表現の有無ではなく
本作においてはまさに“間接的なそれら”の怖さ、痛さ、生理的嫌悪感に
対するものでしょう。

作り手側の狙いはまさに・・・観せていないよ・・・観せていないけれど、
でも、わかるよね・・・・この感覚・・・・(男性ならいたたまれないでしょう)

この辺のさじ加減が実に巧み。練られた脚本ですね〜。
限られた空間、少ない人物、クローズアップの多用、台詞と演出に
かなり長けていなければ少なからず観客の目は飽きます。

飽きません。まったく、飽きません。

18日間で撮り上げたというデヴィッド・スレイド監督(デビュー作)の
確かな手腕は大したものです。

そして、2人の演技者。
優雅な独身フォトグラファー、ジェフに扮したパトリック・ウィルソン。
「オペラ座の怪人」のラウル役でしたね。
この方、とても良かったですよ。
知的な印象の2枚目なのでこれから用いられるでしょう。

14歳の“優等生”の女の子ヘイリー役にはエレン・ペイジ。
初めて観る女優さんですが童女のような面立ちの反面、
底知れない怖さを秘めた芝居が強烈な印象を残しました。
ブレッド・ラトナーの「X−MEN The last Stand」にも出ている
将来有望なカナダ出身の19歳。

観る者の想像の余地を見越して作られたような削ぎ取られた
舞台設定、事前情報は極力廃したシンプルなストーリー。

これはそこで行われていることの是非を問う作品ではありません。

内臓にギリギリと容赦なく切り込んでくるようなカメラの前で
演じる阿修羅のような少女の執念と、彼女に取り憑かれてしまった
普通の男の“きりもみ状態”を堪能するゾッとする映画である。




vivajiji at 07:15│Comments(14)TrackBack(5)clip!は行 

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2. 猟奇的な少女〜『ハードキャンディ』  [ 真紅のthinkingdays ]   2007年07月12日 12:46
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3. 映画評「ハード キャンディ」  [ プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] ]   2007年08月11日 22:07
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5. 『ハードキャンディ』   [ シネマ蟻地獄 ]   2007年09月22日 08:31
3 世の中には・・・ 「女性に股間を踏まれながら、汚い言葉で罵られるのが好き」 なんて御仁がいたりするわけです。 中にはもっとハードなマゾヒストもいて、 「尿○に針を刺したり、タ○袋を切って欲しいなり〜!」 ってな、文章にモザイクを掛けたいようなツワモノまで....

この記事へのコメント

1. Posted by リカ   2006年09月08日 00:10
狼と赤ずきんの白熱の演技合戦、甲乙つけがたいですね。「オペラ座の怪人」はファントムのマスクに目を奪われるあまり、ラウルという名前すら覚えていなかったのですけども(笑)
それにしても画面近いですよね〜。ハラハラしっぱなしでした、ほんとに。
私はどうしても背景が気になってしまうのですが、それはそれとして、シンプルな心理劇がこれほど面白いとは!
2. Posted by viva jiji   2006年09月08日 07:38

リカさん。

これは低予算であれだけのシチュエーションで充分、観客を煙に巻く要素満載の傑作と思いましたよ。

いかんせん、好き嫌いは否めませんが。
特に男性は全員「おイヤ」でしょう。(笑)
TB、ありがとうございました。
3. Posted by chocolate   2006年09月08日 21:57
こんにちわっ、お久しぶりです。

ヒヤヒヤしながら見ました。(笑)
低予算ながらもよく出来てましたよねー。
ヘイリー役の女優さんももかわいくないけど個性があって
これからが楽しみですね。
4. Posted by viva jiji   2006年09月09日 05:48

chocolateさん。
いらっしゃいませ。

ご覧になりましたのね。
なかなかの力作でしたでしょ。
見知った俳優はしいて言えば最悪のタイミングで訪ねてきた隣人のトクダさんことサンドラ・オーしか出ていないのに、この作品、ラストまで観客を引っ張りましたよね。
5. Posted by ジョー   2006年09月09日 18:24
はじめまして。
もっと逆転、逆転、また逆転を予想していたので、ちょっとのりきれませんでしたが、キリモミ状態はすごかったですね。
6. Posted by viva jiji   2006年09月09日 18:49

はじめまして。
ジョーさん。
コメントありがとうございます。

最近の映画は逆転、逆転また逆転が普通ですものね。
お若い方には物足りなかったかもしれません。
でもストレートにたたみかけてラストはブラックに。
少女の乾いた表情だけが残る・・・。
7. Posted by 真紅   2007年07月12日 12:53
viva jijiさま、こんにちは。コメントありがとうございました!
TB、こちらからは反映されました〜バンザイ〜。。
さて。劇場でご覧になったのですね。緊迫感が凄かったので、DVDで観ていても疲れました。
クローズアップの連続・・。サンドラ・オーまでアップでしたし(笑)
この二人の「プレイ」に観たものは付き合わされたのだ、という評を読み、そういう解釈もあるのか・・と思いました。
主演のお二人、今後は要チェックですね!ではでは〜。
8. Posted by viva jiji   2007年07月12日 18:53
真紅さん。

TB&コメントありがとうございます。

>この二人の「プレイ」に観たものは付き合わされたのだ〜評

面白い言い方ですわね。^^
そんなこと言ったらすべての映画鑑賞者は作り手に付き合わされて
お金払って観てることになりまっさー!(笑)

>サンドラ・オーまでアップでしたし(笑)

そう〜〜〜なんです!(爆!)

低予算とアイディア、うまい演出、役者・・・
不思議な透明感もあったりしました・・・(^^;)
9. Posted by シュエット   2007年08月16日 22:22
やっと観ました。本作。暑い夏の日、私はやっぱこんなギリギリした作品が性にあってるわ。
10. Posted by viva jiji   2007年08月16日 23:41
シュエットさん。

TB&コメントありがとう!

面白かったっしょ!^^

小品でしたがこちらにグイグイ切り込んでくるあの演出は
かなり、好きなタイプの作り方。

いま、元同僚7人で飲み会から帰宅したところ。
札幌の夜はきのうとうって変わって涼しい小雨模様。
「東京や大阪、名古屋にこの涼しさ、おすそわけしたいわね!」と
そぞろ歩き。

その内のひとりは来年東京へ転勤。
沖縄出身の彼女は「私、暑いのは平気!」ですって。^^
11. Posted by シュエット   2007年08月17日 00:41
さすが北海道。今日も大阪は暑い。仕事帰ってから娘の小荷物をコンビニまでもっていくだけで汗がびっしり。帰ってすぐに全部脱ぎ捨てて直ぐに洗濯。でもあとのアイロンがまた暑いんだわ。娘は今日から箱根に行っとります。若いのは元気だ。箱根の森美術館にいって、今夜(といってももう昨日)は送り火を見るんだって。
私は家でベルとのんびりテレビ見てます。
12. Posted by viva jiji   2007年08月17日 20:50
シュエットさん。

きょうは札幌、半袖でしたら出てる部分の腕のところ冷たいくらい。

そっちは大変な酷暑が続いてるのね〜。

>直ぐに洗濯。

ほんとほんと洗濯機フル回転!
洗濯機さまさまね!
この間は、さすがに、ジジも一緒にシャワーを浴びてシャンプー。
ベルたん、大きいから、お風呂も大変そう!^^
黒猫ジジはお湯に濡れそぼったら、毛がペッターッとなって

  おまえは、猫か?ナニ系動物?

目ばっか大きい黒い生き物が情けなく、ニャーニャー言って
立っちょります。(笑)
13. Posted by 優一郎   2007年09月22日 09:00
おはようございます^^

ご推奨の本作を観ましたですよ!
viva jiji様の予想通り、妻は喜んでおりました(笑)
で、私はといえば・・・案外、冷静に観ていたのでした。
映画ズレしちゃうって、悲しいことですね^^;

「タマだけじゃなくバットも切っちゃえ!」
なんて言いながらヘラヘラ観ていたら、妻に白い目で視られましたとも。いつもの我が家の平和な光景です(笑)

ネットでの出逢いといえば、「(ハル)」 や 「ユー・ガット・メール」。最近では 「理想の恋人.com」 とか、「君とボクの虹色の世界」 などがありますね。どれも爽やかな作品なのに、本作だけは異色作。楽しく拝見しましたよ。

拙宅ではしばらく更新を休みますが、こちらには通わせていただきますので、煙たがらずにヨロシク〜です^^
14. Posted by viva jiji   2007年09月22日 12:57
優一郎さん。

TB&コメントありがとうございます♪

>妻は喜んでおりました(笑)

神代の昔っから(笑)映画はたいてい殿方がウヒャウヒャしてご覧に
あそばしていらしたんですもの〜タマ(タマ・笑)にはこのように
オナゴがウヒャウヒャするものがあってもいいかと。^^

>こちらには通わせていただきますので

こんな高ビッシャー(^^;)なワタイんチでよければ、

  どんぞ!いつでも!どこでも!どんぞ〜〜〜!!大歓迎!

>煙たがらずにヨロシク〜です^^

優さんの吐き出す“副流煙”でもなんでも鼻から口から吸い
込んでも肺がんになってもいといませんです!はい!^^

どんぞ、プロフェッサーのところへもね♪
(プロフェッサー、きっと寂しがってるし〜〜〜)






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