2007年07月24日

櫻の園

   私の子供時代は、暗かった・・・

   中学時代は、もっと、暗かった・・・

   高校の3年間なんて、半端じゃなく、もっともっと、暗かった。

   なぜに、そんなに暗かったかいな?

   ・・・っと、お優しいお方たちは、聞く。

   あの学校生活という形態が苦手・・・・いや、それにも増して

   私以外のクラスメートがすべからく、つまらなく・・見えた・・から。






















    「櫻の園」 (1990) 監督:中原俊

正直、こういう映画があったことさえ知りませんでした。

あらためて私が言うまでもなくブログのお仲間さんたちとの情報交換は
ほんとうに知らなかった作品に目を開かせていただきます。

   ・・・・〜の映画はよかったですよね。

   ・・・・〜という映画もおすすめですよ、ぜひ。

実に映画好きにとっては嬉しいお言葉。

本作も「歩く映画辞典」「映画の生き字引」こと“山奥の双葉先生”
プロフェッサー・オカピー氏の

  ・・・「櫻の園」はご覧になりましたか?

 このさりげなげな(^^)“ご覧になりましたか?”・・・・が

映画キチガイおばさんにはズシリと胸に響きわたるのですな。

      むむっ  観て・・・・・・ないっ  。

これはもしや映画好きとして75歩あたり^^遅れをとっているに相違ない!

っと、大げさな思考を嬉々として嗜好するB型は、いたすわけです。^^

ま、

プロフェッサーのこのひとことが無ければまず観ていない作品でしょう。
いかに監督が「12人の優しい日本人」の中原俊であっても・・・。

   なぜじゃ。

   当方、「学園もの」が滅法、苦手・・・なのです。






















これは、実にいいシャシン(映画)ですよ〜〜〜。

私、2回続けて観ちゃいましたもの!(^^)
観るたびに新しい驚きと発見があります。

吉田秋生のマンガが原作と聞きました。

“原作と異なり映画化された作品は男性の視点重視の別ものだ”との
ご意見もちらほら見受けられましたが、それほど「動く原作」を観たい
のならわざわざ人間を使う必要はないわけでCGアニメーションにでも
すればご満足なのかしらん。



















構図といい、人物の配置といい、その動かし方といい、もちろん、学校行事
チェーホフの「櫻の園」上演前のあわただしい時間をうまく切り取って見せた
脚本のまとめかたも巧みであれよあれよという間にお話につかまれてしまう。


















「聖子の太股 女湯小町」
「密猟妻 奥のうずき」
「おんなの細道 濡れた海峡」
「イヴちゃんの花びら」

・・・・なんという淫隠滅滅“豪華淫乱”題名群よ!(確信“誤字”犯^^)

を経て、初メガホン'82年の「犯され志願」の監督が8年後に
こんな清々しい映画を撮るなどと、どこのどなたが想像たまいしや!(笑)

まず感心したのは女生徒たちの美しさと粒ぞろいの瑞々しさ!
おまけに名門の名にふさわしい気品と賢さを感じる立ち振る舞い。
それも、決して鼻につくようなチープな居丈高さはこれっぽっちも無い。

   これは、いったい、どういうことじゃ!

   こういう女子高なら、私も入りたい!!^^

特にこの方は良かったね。















つみき みほ。

熱いように見えて、どこか冷めてて、この若さで人間関係の距離感を
キチッと見極めている・・・そんな役柄をピシッと演じた。

老練の教師役で懐かしい南原宏治のお顔も。
若い頃の彼はあまり好きな容貌ではなかったのですが
年輪を重ねてとても柔和ないい表情でお芝居をなされていました。
もう彼も故人なのですね。合掌。
















そして、一番気に入ったのは昨今の青春ものに見られるような
チャラチャラした言葉使いが一切無いこと。設定が名門女子高という点も
理由にはなるでしょうが、これは観ていて実に爽やかこの上ない。

目上にはキチンと敬う言葉を、同級生同士でもケジメのある話し言葉。
おまけにしっかりとこちらまで届く声の高さとメリハリ、発音と滑舌の良さ。

無駄のない台詞、美しい動き、確かな発声、豊かな表情・・・

暖かな木漏れ日が差し込むかのような、この2人のエピソードには
思わず、私の頬も緩む・・・



























・・・・もっと、寄りましょ・・・








































   


















劇中、流れていたのは、あれは・・・ショパンでしょうか?

どこかで聞いたことがあるわ〜と思いましたら、あれは胃腸薬のTVCM・・

・・・・・いい〜〜〜〜 くすりです・・・・♪ ・・・ですよね?^^


はいっ、あの優しいメロディを思い出しながら私も言いましょう


   ♪・・・・・・いい〜〜〜〜映画・・・・ですぅ・・・・・♪ (笑)




vivajiji at 05:34│Comments(19)TrackBack(2)clip!さ行 

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1. 映画評「櫻の園」(1990年)  [ プロフェッサー・オカピーの部屋[別館] ]   2016年04月12日 22:46
☆☆☆☆☆(10点/10点満点中) 1990年日本映画 監督・中原俊 ネタバレあり
2. 櫻の園 (1990年版)  [ テアトル十瑠 ]   2017年06月25日 00:00
(1990/中原俊 監督/中島ひろ子、つみきみほ、白島靖代、宮澤美保、梶原阿貴、岡本舞、三上祐一、上田耕一、南原宏治/96分)  「海街diary」の原作者吉田秋生(よしだ あきみ)女史のオムニバス漫画「櫻の園」を映画化した作品。  「海街diary」の記事にTBさ...

この記事へのコメント

1. Posted by シュエット   2007年07月24日 11:20
早起きなんですね。朝の5時。私はまだ寝ている時。邦画が続いてますね。Jiji姉様のところには毎日お伺いすることに決めておりますとっても律儀で真面目なシュエットです(笑)。でも邦画は全くもってピンこなくって、どうしてだろうね。遊びに来てもコメントできないのが淋しいわ!(ぐしっ)。見て帰ります。
2. Posted by 優一郎   2007年07月24日 18:01
こんばんは^^

あ、ありゃ・・・この名作にコメント寂しいですね^^;
やっぱり邦画は人気薄なのかな〜 ん・・・軽いショック^^;

viva jiji様の「夢は夜開く」みたいな?青春時代とは、おそらく対極にあるような群像劇ですから
「こんな女学生はおらんわ!」とか「男の都合良く描きおって!」
など、辛口でぶった斬るのを期待しちゃったわけですが(笑)

オーディションで桜の蕾のような女優たちをこれだけ集め、
桜が満開の季節に、よくもこれほどの作品が完成したものだと、
本作を観るたびに驚かされるわけですよ。
3. Posted by 優一郎   2007年07月24日 18:02
それじゃなくても、現在は企画の段階で、既にして間違ってるような作品がほとんど(笑)
脚本で残り半数の内、半分がダメになり、キャスティングでさらに半分が脱落し、演出でさらに半分が駄作に落ち、編集の段階になると、ほとんど名作とは程遠いもになるわけですよね(笑)

何もかもが好転して、何もかもが高いレベルで写真に定着する。
これって桜が一斉に咲き誇るように、ある季節のある瞬間にだけ起こる奇跡のようなものだったのでしょうて。
中原がそれほどの神通力を持っているわけもなく・・・(笑)
また、素人に毛が生えたくらいの女優たちのおかげでもなく、やっぱり映画の神が宿ったのでしょうかね〜。

女子高演劇部の華やかさなど露知らず、私は野球部の先輩から可愛がられておりましたよ〜^^;
4. Posted by viva jiji   2007年07月24日 18:09
シュエットさん。

いつもコメントありがとうございます。

>早起き・・・

珍しく2・3日前にすんご〜〜〜〜くイヤ〜〜ことがあってこの頃
寝られないんだわさ〜。バッカみたいなことなんだけれど相手が
話してもわからないし考え方も何もかも違う人間にブチ当たって
しまってね。娘に「ママ、暗いよ」って言われるし、明るいB型も
なぜだかヘコんでんのね〜。

でも、きょうはいいこともあった。
聞いてくれる?
つづくよ。(笑)
5. Posted by viva jiji   2007年07月24日 18:18
シュエットさん。

きょうはジャズ・ヴォーカルのグループ・レッスン回目。
帰りに先生に呼ばれて「あなたはもっと高レベルの個人レッスンを
受けたほうがいい。その気があるなら来週までに適した先生を紹介
したい」ってさ、言われたんさ〜。これってビュー!(笑)でしょ?

シュエットさん、私しゃ、やるよ〜〜!
夢はジャズ・ヴォーカルのCD出すことと&リサイタルだね!
あ、少し元気出てきたか、もしかしてぇ〜!(^^)
大阪のクソ暑い空から「がんばっ!」って言ってけろ!!(願!)
6. Posted by viva jiji   2007年07月24日 19:37
優一郎さん。

>やっぱり邦画は人気薄なのかな〜

私、ショックでもなんでもな〜〜いけんど〜(笑)
まんず本作を観てる方が少ないんだと思うし〜^^
中原監督「12人の優しい〜」と本作のデキが素晴らしいと
思います。両方とも編集が故冨田功さんね。彼はいいお仕事
たくさん残しましたね。ほら優さんのお好きな「台風クラブ」も
彼じゃなかった?

>辛口でぶった斬るのを・・・

ブッた斬ろうと虎視眈々虎の目作戦になって観たですよ〜。^^
・・・・
即、ゴロニャ〜〜ン♪ってなっちゃったですよ〜〜。(^^)
7. Posted by viva jiji   2007年07月24日 19:56
優一郎さん。

ところでこの次の記事ね、今まで私がなんとか逃れよう逃れようと
意図して避けてきた映画をね、観ちゃったからね^^、ほんの
ちょぴっとだけれど書いたのね。
洋画でないの、邦画。
それがね、優さんの大好きな映画らしいんだわにぃ〜これが〜(笑)

ま、

鼻ちょうちんで遊べるくらいおひまな時にでも(笑)、
ちょいとのぞいて見てくらりょ。
8. Posted by オカピー(プロフェッサー)   2007年07月24日 20:34
自分の推薦した映画が気に入って戴けるのは非常に嬉しいです。
いや、その人の心の滋養になったかと思うと。^^

素晴らしかったでしょう? この素晴らしさは実際の映像を観ないと味わえないですね。ストーリーではなく、空気とか呼吸とか、そうした世界ですから。言葉ではなかなか難しい。

最近では「春夏秋冬そして春」のキム・ギドクにも驚いたけど、90年代初頭のこの「櫻の園」にも似たような感動を得ました。私の感覚では10年に一本の逸品です。

因みに「女湯小町 聖子の太股」も見ました。^^;

因みにこのコメントは古いパソコンから。
9. Posted by シュエット   2007年07月25日 00:36
この辺がB型のいいところ。嬉しいことがあると180度回転。
なんか、でも凄いじゃん。リズの夢は今から、またまた大輪の花で咲き誇る!(狂い咲きではありませんことよ、コホン)
お腹から発声するって美容にもとってもいいんだって。声楽家ってみんな顔の艶いい人多いもの。第一姿勢が良い。リサイタルってことになったら、北海道まではいけないけど、花束なんぞ贈るわよ。(そこまで話が飛んでしまう。この辺がBとABがくっついたら恐いところ)CD出たら第1号で買うわよ!今からツバつけとこ!ベチョン。で「櫻の園」ね、北海道御三家(だったよね?)のご推奨作品。観ます。Jiji姉げんきだったら私も元気になるわ。明日も来るね!
10. Posted by しゅぺる&こぼる   2007年07月25日 07:28
櫻の園見ましたよ〜。
正直どんな感じだったかすっかり忘れていますが、舞台のそででそっと寄り添う乙女達って感じでしたか?
写真を見ててなんとなく思い出してきました。そうそう、変なパーマかけちゃうんですよね。(笑)
中島ひろ子さんってビーバーみたいな歯が印象的。日本アカデミー賞新人賞獲りましたよね。
静かにかかるあの音楽、ショパンの主題による変奏曲だっけ?○○胃酸ですね。(笑)
この曲って拍子を変えると「ラジオ体操第一」に聞こえてきませんか?

あ、わたしもvivajijiボーカルのCD今から予約しときます!!(^^)
11. Posted by viva jiji   2007年07月25日 14:54
プロフェッサーさま。

コメントありがとうございます。

ボリュームを上げなくてもちゃんとひとりひとりの台詞が耳に入って
きたこと・・・それもこういう群像劇で。
これって昨今の邦画では稀有なことですわ。

<映画の好み>

何でもご覧になれる度量をお持ちのプロフェッサーには死ぬまで
なれない私ですが自分には無い観点で作品を観れる方の感想を
読むのはとても勉強になりますし刺激にもなりますわね。
ただプロフェッサーも以前言及していらっしゃいましたが内容重視
ばかりの観方をしてるとある意味、映画鑑賞の醍醐味から外れて
いく懸念があるというお考えは私も同意いたします。

極論かも知れませんが、映画鑑賞も、対“人生への構え方”に
通じるところもあるのかも。(^^)
12. Posted by viva jiji   2007年07月25日 15:11
シュエットさん。

いまいちピンと来ない邦画、観るのぉ?
いいんだよ〜無理しないで〜。・・・(笑)

ひとりとしておんなじ人間がいないように好みなんて皆異なって
あったりまえ!年をとることってそれを毎日知らされて生きていく
ようなもんだわぁ〜。(^^)
ただこういう映画とか嗜好もんっていうのはある時ふと知らされる“意外性”がショックでもあり楽しさでも
あるのよ。

さっそくのCDご予約、ありがとうございます!アッハッハ(笑)
声帯はあんまり年に関係ないということなのでいつまでも楽しめるん
じゃないかな。
人前で歌うという緊張感の心地よさをjiji姉さんは、もう、知っ
ちゃったから・・・止まらんもん。(笑)
13. Posted by viva jiji   2007年07月25日 15:21
しゅべる&こぼるさん。

>櫻の園見ましたよ〜。

レパートリー広いなぁ、しゅべる&こぼるさんは〜(尊敬!)

>「ラジオ体操第一」に・・・

今月のコメント内、ヒット単語皀錙繊繊船鵝にご推奨
申し上げたい!!^^
聞こえます、聞こえます!!とっても聞こえま〜〜す!!(笑)

>CD今から予約しときます!!(^^)

アハハハ、ありがとうございま〜す!♪
でも、CDってお金さえ払えばどなたでも作れるんですよ〜。
(^^;)

14. Posted by 真紅   2007年07月25日 19:43
viva jijiさま、こんにちは。
この映画、ものすご〜く昔に観ましたが、ものすご〜く印象に残っています。
↑三枚目の満開の桜の下、先生二人が歩いている場面とか、少女二人のクローズ・アップとか。
中島さんは脇役、端役でまだお見かけしますが、つみきみほさんはとんとお目にかかりませんね?
引退されたのかな・・。美しい仔猫のような女の子だと思っていました。
ジャズヴォーカルですか〜、カッコイイ〜〜♪
お嬢さんに負けず、姐さんも張り切って下さいませ!
ではでは、また来ます。
15. Posted by viva jiji   2007年07月26日 09:25
真紅さん。

いつもコメントありがとうございます。

つみきみほ。
>美しい仔猫のような女の子だと

まさしく!まさしく!^^

不思議なんですよね、この映画。
素人っぽい演技だなぁ〜っと感じながら観入るうちに、それが
心地よく思えてくる・・・

それに邦画独特のジメジメさと説教・教訓垂れも・・・ない。
1回目は「なんだろう?なんなんだろう?」って観て、続けて
2回目・・・いんや〜いい映画ですわねぇ〜って、ねっ!(笑)

>ヴォーカル。
はいっ、楽しみがまたひとつ増えました。^^
16. Posted by やすお   2008年01月20日 12:29
櫻の園リメイク反対です。やるならタイトル変えて欲しいです
17. Posted by viva jiji   2008年01月21日 15:52
やすおさん。

>やるならタイトル変えて欲しいです

ファンの正直なお気持ちですわよね〜。

コメント、ありがとうございました。
18. Posted by サイコドクターS   2008年10月19日 03:27
リメイクの女の子たちの顔に違和感 を感じます。日本人の顔が変わってきたのかなあ?
19. Posted by vivajiji   2008年10月19日 07:34

サイコドクターSさん。

はじめまして。
こんにちは。

>日本人の顔が変わってきたのかなあ?

本作が1990年ですよね〜・・・
時代と環境がその人の顔となりを
作りますからね〜(--)^^

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