2011年09月03日
ハンナ
朝５時。
窓辺でコーヒーしている時間・・・ではないはずなのです。
いつもはリュック背負って散歩に出発するはずなのです。
しかし今朝、コーヒーの向こうはかなりの雨風であります。
上陸地域からすれば微少でしょうが、でも、ここも台風です。
かなり昔からの読者さまでしたら覚えていらっしゃるでしょうか、
偏屈嗜好興味しんしんの私、いつぞやの頃、台風の強風とは
どんなもんぞや、とばかりにわざわざ吹きすさぶ風の中に
身を置いてみたアホタンキョでございます。情け容赦なく
砂混じりの強風がアタクシの顔面をザリザリと舐めていきました。
自転車置場のトタン屋根が足元にドベンと落ちてきました。
アホでしたが学習しましたから、きょうは散歩中止。
アタマッコにモノ落ち突き刺さって散歩中の老女昏倒すっ！
なんてニュースになりたくないですものね。
ちなみに６０過ぎると老女ですからね、この国は。＾＾
ですから今朝は窓辺でコーヒー飲みながらお外ながめてます。
さて、きのうの札幌。
早朝散歩が終わって小一時間たったらざんざん降りの雨。
"この雨なら映画館空いてるじゃろ〜" 傘さしていざ出発。
ほんとに空いてました。＾＾
「つぐない」ジョー・ライト監督の神通力も台風の前では・・・
シアーシャ・ローナン、１７才ということですが
かなりの大人顔になってきた感強しですね〜
どちらかというと前作P・ジャクソン作品でのほうが
彼女の売りといわれる透明感があったような。
「つぐない」やオースティンもののイメージが強い
ジョー・ライトがなぜこのような体育系寄り作品を
撮ったのか、やはりローナンとの縁の深さからでしょうかね。
「つぐない」でローナンにドッカンと来た流れでご覧になった方々の
感想などいかがなものか〜（別に聞きたくもないですが）（- -）
いわゆる「決め台詞」で〆たかに観えるエンディング迎えた途端、
「なぁ〜〜に、これってコメディなのぉぉ〜〜！」
背後でざわめいたご発言は決して私の空耳ではありませんことよ。
やっぱり"持っていかれたでしょ"と言われるに違いなかった
ケイト・ブランシェット怪演技は既視感強い東欧の強面女スパイ。
ブランシェット、最近こんな怪女の役ばかりよく引き受けるなぁ。
もっとデカイ役や反対にごく普通人の役などで
光るひとなんだけどなぁ〜。実にもったいない。
あっちでこっちで話題になってる歯磨きシーン、
トラウマになるとかのご発言も・・・
なんと大げさなこと〜！
拳にぎりしめて待ち構えてました私、
な〜〜〜んのことはなくて思いっきり脱力。
歯医者さんなんか毎分毎秒、あの場面の連続でしょが。
あんなのがトラウマになるんなら
「マラソンマン」の"あのシーン"などご覧になりましたアカツキにゃ
全身けいれんの上、顔面青すだれ、でございましょうや。
ま、細かい話は置きましてですね
二流のホンでございますね、これは。
説明過多も暑苦しいですが、説明怠慢もペケ。
稚拙なホンから何とかかんとかラストまでこぎつけた監督の
努力は認めたいところですがライト監督の持ち分野ではないですね。
もしかすると"文芸体育系路線少女戦士もの"を画策していたと
すればいかにも中途半端な失敗作。特にラストの"決め台詞"は
完全に逆効果と私は思いました。
あの台詞で、本編のテイストが一挙にゲーム化しちゃった。
ジョー・ライト監督は「つぐない」のような
「あれホレひれハレなにしてかにしてだからどしたのさ切ない系
文芸もの」路線であと数作がんばれるんじゃないかしら〜〜
映画界、柳の下にドジョウわんさか！とはこれ定説ですから。（^ ^）
昔「ジョニーとハリケーンズ」というバンドがありましたとさ。
「赤い谷ロック」♪です。
※ それにしても歩みのノロい台風ですこと〜
運動会なら完全にビリですわね、これは。
さんざん爪痕残してそして北海道過ぎたあたりで何事も
なかったような顔して温帯低気圧なんかになるんでしょ！
このケツの重い台風の被害に遭われた地域の方々
心からお見舞い申し上げます。
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この記事へのコメント
1. Posted by 十瑠 2011年09月04日 12:13
先日、シネマッシモさんでも紹介されてましたね。
ハンナの写真のいでたちといい、ターゲットがクール・ビューティーみたいなところといい、未見の映キチは「もののけ姫」を連想しました。
あと、「ニキータ」とか。
監督がジョー・ライトというのは意外ですが、色々試したいという作家の気持ちはよっく分かります。
ハンナの写真のいでたちといい、ターゲットがクール・ビューティーみたいなところといい、未見の映キチは「もののけ姫」を連想しました。
あと、「ニキータ」とか。
監督がジョー・ライトというのは意外ですが、色々試したいという作家の気持ちはよっく分かります。
2. Posted by vivajiji 2011年09月04日 14:32
十瑠さん。
コメントありがとうございます。
ご想像通り、もののけもニキータの要素も
入っておりますが、もののけのキリリと
した力強い立ち位置もニキータの切なさにも
届いておりませんのでして。
話全く変わりましてね
苦手意識返上せんがため
アタクシこの秋、村上春樹一色。＾＾
先月末「ノルウェー」完読。
あれはかなりスケベェ〜な小説ではござらぬか。＾＾
今朝「海辺のカフカ（上）」読了。（これはBookoff購入）
図書館にあった（下）借りたわいいが粗雑な扱い甚だしく
一冊まるごと蛇腹のように波打ちページちりめん状態。
もんのすごく立腹落胆。汚い書物は許せない！！（怒）
じゃによって、つい数分前、amazonに注文致しました由。
なめらかに水の如く読者をストーリーに
“連れ込む”手腕は大したものだと。
今のところの途中経過報告でございます。（^ ^）
3. Posted by 十瑠 2011年09月04日 22:48
＞あれはかなりスケベェ〜な小説ではござらぬか。＾＾
でしたかねぇ。
「カフカ」の下巻も結構下ネタが出てきて、１５歳の少年にしては結構あからさまな表現もみられます。な事言いながら、こちらも未読了なのですがね。
＞この秋、村上春樹一色。＾＾
そげですか。
「風の歌を聴け」、「羊をめぐる冒険」、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」、この３つを読んだことが、僕を村上ワールドに引きとどめておりやす。
「カフカ」の下巻はストーリーが適当になっていってる感じがしてきて、期待に膨らんだ胸が少しずつしぼんでる途中です。＾＾
でしたかねぇ。
「カフカ」の下巻も結構下ネタが出てきて、１５歳の少年にしては結構あからさまな表現もみられます。な事言いながら、こちらも未読了なのですがね。
＞この秋、村上春樹一色。＾＾
そげですか。
「風の歌を聴け」、「羊をめぐる冒険」、「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」、この３つを読んだことが、僕を村上ワールドに引きとどめておりやす。
「カフカ」の下巻はストーリーが適当になっていってる感じがしてきて、期待に膨らんだ胸が少しずつしぼんでる途中です。＾＾
4. Posted by vivajiji 2011年09月05日 06:44
十瑠さん。
おはようございます。
おケツ重１２号はお近くにいるみたいでして
こちらはたいへん風が強うございます。
TSUTAYAで８８円だった「風歌聴け」は
あと数頁で読了。
春樹氏読んでみよう月間のきっかけは
かなり昔に読んだ「アンダーグラウンド」の
続編「約束された場所で」を夏前に手にしてから。
春樹氏のこういうアタック姿勢の取り組み本は
かなり好みですね〜
Book-offとTSUTAYAとamazonで１０冊ほど
集めました。一旦関心持つと網羅バカに。（笑）
「羊冒険」「世界の終りと〜」もその内に。
春樹氏の本は人気高いのでなかなか
105円棚では巡り会えないのね〜
「ノルウェー」は余ってるみたい。ちなみに
もう一人の村上氏はごちゃまんとありますが。
（^ ^）
