2017年01月16日

マーティン・スコセッシ私見

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きのうは日曜日。
わたくし、一応、末席のそのまた末席のクリスチャンでありますので
その系の集まりに参ります。
一般に言われている教会ではありません。
あのような組織はもうこりごりしましたので
今は、聖書の学びを軸においたスモールグループに身を置いている次第。

メッセージが終り参加者とのちょっとした交流会の中で
スコセッシ監督の新作「沈黙 -サイレンス- 」の話題になりました。
まったく映画館など無縁の方々も多いので、ちらと製作裏話など先日観た
監督インタビュー番組の受け売りで私が話し始めましたら

「私、この監督、苦手。」
眉間にシワ寄せての大いなるブーイングの始まり始まり。

「あらら、どうして?」
別に私はスコセッシのファンではありませんが、聞いてみたいじゃないですか。

「私、“最後の誘惑”というの観たのよ。ひどかった。きらい、あれ。」
クリスチャンは一応イエス関連映画は観るんですな。
それもよりによって公開当時、盛んに反対運動まで起こった彼の作品群の中でも
賛否真っ二つに分かれるあのカルト的キリスト映画をこのご婦人がご覧になったとは!
何とあのウィレム・デフォーがイエスで
イスカリオテのユダがハーヴェイ・カイテルですよ。
やけにナマメカしいイエス・キリスト像でもって
ユダなんてまるで、やくざ、チンピラ。

「遠藤周作ってクリスチャンなのにイエスの復活、信じてないんだね。」
さっきメッセージしたこの会の代表者までがこのようにおっしゃった・・・

さてさて、
“歩く瞬間湯沸かし器”映画おばさん、
「怒るのに遅く・・」と言われたイエスさまの御言葉なんて宇宙の彼方へすっ飛ぶほど
心の内では点火オーライ、瞬時にして燃焼モード全開!

しかし、待てよ。(ここは年の功)

映画は監督のもの。

監督は自分の観たいもの撮りたいものを撮る。

100人に聞きましたじゃないけれど100人いたら100人の見方解釈がある。

・・・そんなこと、この人たちに言ってもわかってもらえない・・だろうなぁ

・・・消極的な思いもふと夜霧の第二国道(古い!)になりましたが・・・

「はっきり言って私の中でのスコセッシ監督は、いつまでも映画好きの少年。
その作風は、オトコ達には受けるだろうけれど、何せかにせ、ヤンチャくさい。
しかし、彼は勉強しているし、自身が牧師を目指していたということもあり
この面に関しては並々ならぬ思い入れがあったんだろうと思われます。
みなさん、いろいろな見方があると思いますが、まずもって映画は観てみないと。」

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私の好きなスコセッシ作品。
「アフター・アワーズ」
「ラスト・ワルツ」
「レイジング・ブル」
「シャッター・アイランド」
あと、彼が製作総指揮に携わった音楽関連映画すべて。
(ひねくれてますから、あの作品、超有名作、入っていません)(^^);

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21日から全国公開ですね。
音楽担当の方は未知ですが
素晴しいお仕事を続けていらっしゃる撮影監督
ロドリゴ・プリエトのシャシンが楽しみ。
しかし、
何で、日本人の宗教観をこれだけ前面に出し鋭く疑問を
投げかけている題材なのに、この国の監督が撮らないのかしら・・って思うけれど
日本人が撮ったらきっと面白くないわね。
教育ドキュメンタリー映画か、「宗教の時間」になってしまう。
やっぱり、スコセッシでいい。スコセッシで、観たい。










vivajiji at 09:18│Comments(4)TrackBack(0)clip!ま行 

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この記事へのコメント

1. Posted by 十瑠   2017年01月17日 23:14
なにを今更「沈黙」かと、TVCMを見て思いましたが、スコセッシが牧師を目指していたなんて知りませんでした。
スコセッシの作風は嫌いなので、殆ど観てないですが、コレはちょっと観たいかも。

>この国の監督が撮らないのかしら・・って思うけれど

クリスチャンではない私ですが、1966年に篠田正浩が作ったのは存じておりましたよ。但し、これも未見なので中身の紹介は出来ないけれど、高評価だったのは覚えています。
スコセッシ版をご覧になるのなら、こちらもどですか?
2. Posted by vivajiji   2017年01月18日 04:10

十瑠さん。

>なにを今更「沈黙」かと

実は、私も当初、そのクチ。(^^);
おまけに、スコセッシの業績は認めるけれど
あまりお好みの監督ではないのです。
言及した“最後の誘惑”も何じゃこれと当時
思いました。 ただ、同じものでも、光の
当て方によって違った面が見えてくるでしょ?
聖書研究もその一環で、今年はあの偏屈ニーチェの
“神は死んだ”論からキリスト教を眺めてみようかなとも。
ま、80近くになるスコセッシ氏が
あんなに言うんだし・・・そんな感じで観るつもり。

それこそ、篠田氏の作品、私はどうも・・・(^^);
そうそう、彼の「沈黙」ありましたね。
観たかも。え〜と、忘れました。(ぺこり)
3. Posted by 十瑠   2017年01月19日 00:10
最近は、筆不精プラス勘違いが多くなって・・・とほほ。

篠田監督の作品が1966年と書きましたが、これは原作発表の年で、映画は1971年でした。
データを見るとカメラが宮川一夫でした。
贅沢ですね。
4. Posted by vivajiji   2017年01月19日 07:35

十瑠さん。

追記情報感謝です。
観てますわ、これ。
宮川さんもすごいし
「砲艦サンパブロ」で印象に残った
あのマコ・岩松がキチジロウ役、
当時は役者が粒ぞろいでした。
今は全編YouTubeで観れますね。まっこと、ありがたや。(^^)
https://www.youtube.com/watch?v=jCLzLqNkS_c

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