ロンドン・ミュージカル・バンザイ

ロンドンはミュージカルの本場です。ここで、週末中心に、過去5年で300回の劇場通いを続けています。ウェスト・エンドの大作だけでなく、オフ・ウェスト・エンドの小品まで含めて、ロンドンの最新のミュージカル情報(足で稼いだ生情報)をお届けします。

一般情報

ロンドンの最新ミュージカル情報(おすすめ)2019年2月現在

3週間で計21のショーを見ることができました。

観劇一覧

私にとっての今回のトップ5は、以下の通りです。

1.Hamilton
2.SIX, the Musical
3.Come from Away

4.The Phantom of the Opera

5.The Book of Mormon

 
ロミュージカルプログラム


1から3は、新しいミュージカルの形を作り上げました。

4は、超ロングランでありながら、高い質を保っていることが驚異的でした。

5は、私の好みのコミカルなミュージカルでした。

ミュージカルは常に発展していることを実感したロンドンでの観劇三昧の3週間でした。

横浜で映画「レ・ミゼラブル」

レミゼ(3)

(写真はロンドンの劇場)

家内と映画館に行くのは久しぶりでしたが、夫婦の片方が50歳以上なら二人で2,000円という割引料金の適用(双方50歳を超えていましたが)もあって、正月のひと時を、大好きなミュージカル映画を見て過ごしてきました。

舞台版のミュージカルを映画化しただけあって、普通の映画とちがって、音楽に合わせた場面転換には無駄が全く無く、次々と畳み掛けるような説得性は、想像を超えるものでした。

また、舞台版ではなかった、「マリウスの祖父の登場」「ジャンバルジャンが囚人時代に力持ちだったということをジャベールが実際に見る場面」「馬車にひかれた老人が、パリの修道院の庭番になっていて、逃走するジャンバルジャンを助けること」「広場に置かれた象のオブジェ」「マリウスをかばって死ぬエポニーヌ」「アンジョルラスの死の場面」などなど、原作に完全とは言いませんが、舞台版以上に原作に忠実に作られていることがよくわかります。

歌の中では、エポニーヌ役のサマンサ・バークスとフォンテーヌ役のアン・ハサウェイがずば抜けていました。

サマンサ・バークスは、ロンドンO2アリーナでのレミゼ25周年でもエポニーヌ役で好評を博していましたが、プロデューサのキャメロン・マッキントッシュの秘蔵っ子なのでしょうね。ロンドンでは、ミュージカル「オリバー」のナンシー役のオーディション番組で3位に入ったこともあり、知名度は抜群ですが、日本では、ポスターにも名前が載らないくらいですから、ちょっと残念でした。

http://blog.livedoor.jp/vivamusical/search?q=%EF%BC%AF%EF%BC%92

アン・ハサウェイは、映画「プリティ・プリンセス」や「プラダを着た悪魔」で馴染みがありましたが、、舞台版では見たことが無いほどの凄味のあるフォンテーヌを演じていました。

いずれにしろ、涙が止まらなくなったほどの質の高い素晴らしい映画でした。

半年ぶりのロンドンでした

今年3月末に帰国して以来初めてロンドンに出張しました。

今回は、残念ながら仕事三昧の滞在でしたのでミュージカルも見る時間がありませんでしたが、会食の途中で立ち寄ったレスタースクエアのリニューアル振りには驚かされました。

レスタースクエア

よく利用していた公衆トイレも、きれいになった反面、有料(50ペンスか1ユーロでおつりなし)に変わっていました。


トイレ(1)

トイレ(2)


トイレ(3)

また、通いなれたTKTSも、その日販売されるチケットを掲示する電光掲示板が撤去され、見にくい表示ポストに変わっていました。

TKTS(1)

TKTS(2)

「マンマ・ミーア」もとうとう、小さな劇場に移ったようです。

Let it be

とにかく、たった半年のブランクで大きく様変わりしているの驚かされたロンドン出張でした。

日本に帰ることになりました

2006年の11月からですから、5年半近くロンドンで過ごしてきましたが、このたび、帰任の命令が出て日本に戻ることになりました。

ロンドンで劇場三昧の週末を過ごし、昨年からはこのブログでもそれをご紹介してきましたが、日本に戻ったらこんな自由はきかなくなるでしょう。

3月22日の出国まで残すところ3週間を切っています。仕事面では「立つ鳥、跡を濁さず」で行きたいですし、週末は週末で、帰国してから思い残すことのないようにしたいと思っています。

引っ越しの準備もしなければいけないし、忙しい毎日になりそうです。


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さて、明日は新配役のGhostあたりを見てこようかな?

プロデューサの養成ということ

日曜日に行ったWhatsonstage.com Awardsの授賞式で、STAGE ONEという団体が紹介されていました。

Awards会場

http://www.stageone.uk.com/


演劇界を活性化させるためには、単に役者さんを養成するだけではだめで、彼らを活かすために、マネージャとしての優れたプロデューサを養成し、新しい良質の作品を上演する機会を作ることが大切だとの理念でできた団体だそうです。

ホームページを見てみると、奨学金や賞金のように渡し切りのお金ではなく、あくまでも投資の対象して資金を供給するという方法をとっています。従って、はじめから劇場事業を成功させるための経験を若手に積ませることを目指すスキームになっているのです。

こんな仕組みがあるからこそ、エジンバラの夏のフリンジやロンドンのオフ・ウェスト・エンドで様々な実験的な舞台が発表され、そこで育った人たちが、さらに経験を積んで、ウェスト・エンドの今の盛況、つまり観光客などが沢山のお金を落としてくれる場を作り上げているのですね。

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