と、1次が一回、2次が一回のビビが、「必勝法」って…。
でも、今年のビビは違います。読まないと損するぞ!
審査員の座談会はだいたい、4,5回は読みなおします。
毎年言われることと、今年に限って繰り返し言うことがあります。
まず、最近やたらと言われること。

「うまくシナリオ形式にした作品が多くて、サラっと読めちゃうけど、魂がこもってる作品って、なかなかないんだよね〜」(みんな魂込めてるよ!技術が足りないだけなんだって!)

「傾向と対策を考えて“こういうの受けるだろうなあ”っていうのを書いてる人が多いよね」(そんなの当たり前だろ!それを作ったのは、誰だよ!あんたらだろ!)

「あ〜あ、ヘタでいいからすんごいエロいのとか、残虐なのとか、変なの読みたいな〜」(落とすくせに)

と、要約するとこういうことです。
ぶっちゃけ、ビビはここで何を思うかというと、
「審査員はそろそろ審査にあきている」ということなんです。
フジにかかわらず、日テレ、橋田賞、テレ朝、NHK、テレビのコンクールは、「ある程度みんな書けるようになってしまい、面白みがなくなった」んです。
じゃりの石ころの中から米粒ほどのダイヤを探すようなコンクール時代は終わり、今はガラス玉にだまされながらダイヤを探すような時代になったということなんです。

じゃあここで「どうやったら大賞をとれるのか」ということですが、それは、わかりません。
「なんだよそれ!」と、つっこんだあなた、結論はそれではないのです。
私は、こう思います。

「プロになってデビューしたいなら、とにかく最終に残れ!」です。

大賞なんていらない、いや、欲しいけど、別にどうだっていい、プロとしてシナリオを書くことが出来ればそれでいいんだ、というなら、「最終にさえ残ればこっちのもん」なんです。
「大賞」やら「佳作」やらの賞金は思い出です。
ちょっと飲み食いしてDVDとか買えばあっというまに終わりです。
それより「デビューしたい!」なら、最終に残り、なんとかプロデューサーやディレクターに自分を売り込めばいいんです。
よく聞くのが「最終に残った方には企画書のコンペに参加してもらって…」なんて話。
そう、ここで実力を発揮すればいいんです。
たいていの人がここで落ちます。
「初めて書いた長編シナリオなんです〜」なんて専業主婦が、本気で作家になりたいと思うのか?1年くらいはコンペに参加するかもしれないけど、家事と育児に追われて終わりだ。
「シナリオ書きはじめてまだ2年です〜」なんてサラリーマンが、本気で会社辞めてシナリオ作家になるか?一家の大黒柱の心の迷いは、現実の重さに耐えられないのだ。

ほら、だんだん、近付いてきた。
で、この「最終に残る方法」ですが、これは、「シナリオ作品は良くて当たり前」ですが(それはもちろん大前提)、それ以外の売りを持っている、ということになるのではないでしょうか。

話が戻りますが、「今年に限って審査員が連発した言葉」は

「可能性を買ったわけだね〜」です。
大賞の彼らは、将来性を買われて大賞になったのです。
「アンプラグド」と言う作品を、もし36歳のビビが書いたら、当たり前で、大賞にはならなかったはずです。
でもビビは最終に残りたいために、あたかも「等身大」を演じ、プロフィールにこう書きます。

氏名ビビ。年齢21歳。

さすがにこれはやりすぎだろーと、笑ったあなた。
でもこうすれば最終に残れるのです。
もういっそのこと「高校生」とか書いてしまおうかな。

てなわけで、ビビの対策その1
「年齢をごまかす」。
何か思いついたらまた書きます。