その先に、
必ずしもデビューがあるとは限らない。



あ、デビューっつうのは、
自分のシナリオが映像化されること。
最近は「漫画化」されることも含まれます。


私がこのブログで以前、


「3年以内で10本の新作を書いて一度も何の受賞もできなかったら、才能が全く無いか、勉強を全くしないで東大受験を繰り返してるだけ」だと思います。


あと、「一次・二次通過」が5本以内で実現できない人も同じだと思う。



って、描いたんだけど、
これは
「コンクールを受賞してプロのシナリオ作家を目指している」
と、思っている人に対して、そう思う、と、いう意見です。

私の考える「プロのシナリオ作家」っていうのは、

シナリオ描いてギャラをもらって、
そのシナリオが映像化(漫画化)されていて、
そのシナリオのギャラだけで年収が200万位は、あって、
その状態が数年続いていて、
その状態がさらに今後も続きそうだな、という
見通しがある。

そういう人のことです。
あくまでビビ持論ですが。


で、
「3年以内で10本の新作を書いて一度も何の受賞もできなかったら、才能が全く無いか、勉強を全くしないで東大受験を繰り返してるだけ」
というビビ持論を一つづつ丁寧に解説すると、


まず、
「3年以内で10本の新作を書いて」。

これは当然、プロを目指すんだったら、量産態勢が
必要なわけです。
新しいアイデアをポンポン出すことが出来ないのに、
ビビ持論の「プロ」になんて、
なれるわけがないと、思うんです。
プロデューサーに「このシーン書き直して」って言われて、
その場で書き直すことだってあるわけでしょ。
作家によっては、撮影に遊びに行ったのに、
その日の撮影シーンの書き直しをその場でさせられて、
なんてのがいるんです。
(こんなの楽しそうと私なんて憧れちゃうけどね)

次。
「3年以内で10本の新作を書いて一度も何の受賞もできなかったら、才能が全く無い」

ですが、

ここで言う「才能」とは、
「シナリオ作家として食っていくという才能」のことです。
シナリオを描く才能とは別です。
素人なのにすっごいアイデアを持っている作家はいるし、
私よりずっと年季の入ったコンクーラーもいらっしゃることも事実。
だからシナリオを描く才能と、
シナリオ作家として食っていく才能は、
別物です。


はい、次。
「勉強を全くしないで東大受験を繰り返してるだけ」。

シナリオ作家になるっていうのは、
本当に狭き門です。
だって連ドラだったら、
1年で何十本しかない枠を、
何百人のライターが取り合っているわけで。
映画もしかり。
で、売れっ子ライターは年に2本も連ドラ書いてしまい、
あげくにそういう人は(大資本のロードショー系の)映画だって描いてる。
例・岡田けいわ
そうなると「大御所」と呼ばれる作家先生だって、
賞金の大きいコンクールに出したくなるわけですよ。
そういう意味でコンクールに出す作家先生だけじゃないと、
もちろん思うけどね。

つまり、プロとして食っていく作家になるってのは、
本当に難しいわけです。
東大の入試にパスするくらい、難しいと思う。
東大入るのに勉強しないで受験する人がいないように、
シナリオ作家だって勉強せずになれるわけがない、
と、思う。
何本か出して、それでも通らないってことは、
やっぱり勉強不足なんだろうと思います。

ちなみに私が初受賞したのは、
初投稿から10年です。
ただ、その間、ずっと出していたかというと、
そうではなくて、
大学生の時にシナリオの学校みたいのに行って、
そのとき描いた作品を1度出して、当然玉砕し、
その後何も描かずに何年か経って、
数本でフジのヤンシナの一次だか二次だか通って、
それからシナリオセンターで勉強して、
更に何本か応募して玉砕して、
そこで考え方を改めて、
テレビドラマから映画シナリオに切り替えて、
そしたら2本目で受賞した、
そういう流れでした。

私は3度、勉強した、と、思っています。
一度目は大学4年の夏になんとなく行った
シナリオ学校。
(当時はバブルだったので就職活動は殆どせずにいました)
二度目はフジが結局通らずに、「どうしてか」と、いう
理由を知りたいと思って、通い出したシナリオセンター。
3度目は、何本応募しても一次どまりで、
色々考えてテレビの60分から映画の120分に切り替えて、
描き始めたとき。

つまり、「なんでダメなんだろう」って思って、
それに対して何らかの解決策を講じようとすることが、
一つの勉強だと、私は思います。

ああ、あと、もう一回。
舞台を始めたときかな。

今、私は、
ビビ持論の「プロのシナリオ作家」を、
コンクールからは目指してはいないので、
マイペースで楽しんでライターズハイを目標に
コンクーラーしてるけど、
コンクール受賞からプロ作家を目指してるんだったら、
「3年以内で10本の新作を書いて一度も何の受賞もできなかったら」
当然勉強しないとなれないと思います。

数本で受賞しちゃう。
もしくは「初めて描いた作品で受賞ですう〜」っていうのは、
これでデビューへの切符を手にしたか、
そういうところに近いことを、
確かに意味する。


では、受賞しちゃえば、
デビューへの切符を手にしたことになるか。

これは、「受賞した賞の特性」によって、
デビューへの切符が含まれているかどうか、
が、大きく分かれると思います。

フジテレビ、テレビ朝日、NHKは、
局のプロデューサーが
「作家育成」をうたっているので、
大賞じゃなくても、
作家としてデビューできるかもしれない。
特にヤンシナ(フジテレビ)は、
大賞じゃない人でも活躍してる作家がいます。

でも、城戸賞とか、新人シナリオコンクールだと、
別に作家を育てるとかそういうんじゃないから、
デビューできるのかどうかはわからない。
あ、城戸賞は、実際の映画制作会社のプロデューサーが
審査するので、城戸賞には新人シナリオコンクールよりも
チャンスがあるのかな。


そしてそして、大きな問題。
受賞者全員がプロとして食っていける世界ではない。

毎年受賞する新人作家が100人とかいてさ、
その中でどんだけ抜きん出ていかれるのかといったら、

2年に1人だよ。
200人に1人だよ。
これはビビ計算ね。

受賞者の殆どの人がシナリオ作家には、なれません。

それが現実です。

だから、
「コンクール受賞してプロになる」と、
思ってる人は、
「3年以内で10本の新作を書いて一度も何の受賞もできなかったら、才能が全く無いか、勉強を全くしないで東大受験を繰り返してるだけ」
だと、私は思うんです。




あと、「一次・二次通過」が5本以内で実現できない人も同じだと思う。


上記は、センスと描き方の問題かな。
センスがなければ光らないし、
シナリオの描き方が間違っていたら、
相手に伝わらない。
そういうかんじ。

ただ、一次・二次通過って、
民放テレビ局だけに絞っていたら、
相当きつい数字だと思います。
「とにかく出してみる」戦法でやってみて、
それでもダメなら、勉強不足だと思います。

私は、
センスとか才能というのは、一握りで、
あとはどんだけ勉強してるんだよ?って
話だと思っています。
これらはもちろん全て
「シナリオ作家として食っていく」と
仮定した場合の話です。

私みたいに「まずはライターズハイが欲しいの〜」って
なっちゃってる人種は、また別だろうな。
(半分本当)
勉強は楽しいよ。