今回ルナティック演劇祭参加作品「その嘘に刺される」は、
実はビビプロ時代作品の再演です。

かれこれ6年くらい前の作品でした。



「今年もルナ出るので脚本お願いします」
と、RASCALの演出家にオファーがあったとき、
同時に

「リボンやりたい」

って言われました。

私たちの間では「リボン」と言えば、
「その嘘にリボンを」という、
ビビプロ最後の作品を指すので、

え?リボンを?

って思った。

ribon










彼の思惑はすぐにわかりました。
ですがそれに関してはネタバレになるので、
今ここではあえて言いませんが、
そういうのをひっくるめて、

2015年のリボンを書かねば。

とすぐに思った。

最初に思ったのは、
当時(wowow受賞直後に書いたので)、
「サスペンス書けるじゃないか」と
自信がついたときだったので、
結構過信してるだろうな、ということ。
この過去の自分の過信を何とかしたいぞ、と。
とにかくそこを中心に直そうと思った。

だけど。

時間が経って読んでみると、
自分で言うのもアレですが、
しかも今は人様の作品についてあれこれ
言ってお金稼いでいますが、
そんな辛口ビビが言うのもアレですが、


平たく言えば面白かったんです。


でも、もちろん、
読んでいて細かな部分は気になったし、
そもそも登場人物を削ることを考えていたので、
はて、これはどうやって削ろうかと、
迷ってしまった。


なぜなら、
6年前の私は、
しっかり人物を描いていたので、
誰かを削ると、
つじつまが合わない部分が出てきてしまうことに気付いたから。


なんだ、アタイやるじゃない。



だから、
「直す」部分というのは、
6年前の原稿に対してではなく、
むしろ登場人物を削ったことによる修正をした、
そういう感じです。

あの時のあの人がああいう意図があってああいうことしていた。


結構細かなディテールが重なって、
一つのエピソードになってる部分もあって、
そういうのはとても大変だった。

でも、なんとか形になったと思う。



先日、
出演者による本読みに立ち会いました。

イメージ通りの人、
全く違う人、
台詞を台本通りに喋る人、
自分の言葉に置き換える人、
こっちから一言言いたくなってしまう人など、
色々いましたが、

この出演者たちがどうやって、
これから「リボン」をかえていくのか。

そして、
そんな出演者の引き出しから、
演出が何を引き出していくのか。


私は一観客としてこれほど楽しみなことはないです。



そんな作品を、
私と一緒に楽しみませんか?
たった2ステージしか見れないなんて、
神様は残酷だわ!!

あ、私はゲネがあるから3ステージ見られるのだ〜♪


その嘘に刺される

RASCAL
ルナティック演劇祭参加作品



記憶をなくした女は、
誰の嘘に刺されたのか。
彼女を執拗に追う男は、
誰のために嘘をつくのか。



【脚本】
ビビ

【演出】
野元準也

【出演】
永井佑昌
金城秀平
(RASCAL)

緑川静香
朝比奈加奈
須山剛
西山美海
三好香奈
阿部達也
榎本桜
阿部岳明
※リンクは全てブログです。

【日程】
予選
5月14日(木) 19:30
5月17日(日) 13:00
※開場は30分前です。

【料金】
前売 2800円
当日 3300円

【場所】
下北沢小劇場 楽園



予約は下記メールアドレスへ
日時・枚数・お客様のお名前をお送りください。

rascal-ticket@yahoo.co.jp

もしくは
fromvivipro@gmail.com


【サイト】
http://3rascal.blog.fc2.com/