こんにちは、たろうです




もう八月ですね
夏真っ盛り




そういえばお客さんから可愛いブタの蚊取り線香を頂きました

立ち席で毎日毎日けなげに働いてくれています




これで風鈴でもあれば完全に、日本の夏といったところでしょうか



りぃん、りいん、と






ゆっくりと鳴るそれはまるで、いつ出てもいい、出ることを急かさない、電話のようです








りぃん      りぃん      りぃん



「はい、もしもし」

『お、やっと出たね。そっちの夏はどう?』

「あぁ、忙しくて鳴っているのに気がつかなかったんだ。まぁ、ぼちぼちだよ」

『忙しい?うらやましい限りだね。こっちは暇で暇で。夏なんか早く終わって欲しいよ』

「おれは君がうらやましいよ。たくさん時間があって、元気は有り余ってて、何でも出来るじゃないか」

『それは君も同じだろう?』

「……そんなことないさ。仕事やお金や人間関係、将来のことを考えると不自由なことばかりだ」

『それを君が僕に言うなよ笑』

「……済まない」

『でもきっとそんなことないぜ?君は君が思うよりもずっとずっと自由なはずだ。
やろうと思えば何だって出来て、何処にだって行ける。それを応援してくれる人、手伝ってくれる人だって必ずいる。
それが僕が今憧れている、大人、だろう?』

「……ずるいなぁ。そんなことを君に言われたら、大人を楽しまずにいられないじゃないか」

『良かった。やっぱり未来は明るいまんまだ』

「ちなみに、君はなんで早く夏が終わって欲しいんだい?」

『学校が始まらないと、好きなあの子に会えないからに決まってるじゃないか』

「そっか、確かにそうだった笑」

『じゃあ、またいつか』

「あぁ、またどこかで」





りぃん     りぃん     りぃん

優しい電話が、鳴る

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