2025年01月26日

マイ ベストアルバム 2024

1月も末だというのに何を言ってる
のだという話ですが。

例年は大晦日に書くんですが、年末の
仕事納め直前にインフルエンザに。

正月休みをすべて寝込んで過ごす
という贅沢すぎる使い方をせざるを
得なかったです。

そんなこんなでようやく書ける休み
があったので。忘備録的に今年も。



【1】Spectral Voice – Sparagmos

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音の悪さに頼らず、
メロディックに寄りかからず、
アンダーグラウンドの矜持を失う
事無く時代の覇者に登り詰めた1枚。

ホンっっっトに何度聴いても深淵から
覗き返されるような、溜息と旋律が
入り混じった感動がこみ上げる。

おっかないデスメタルとしての
ドゥームデスの究極形かなと思う。

デスメタル!!!



【2】 The Cure – Songs Of A Lost World

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色々な音楽聴いても、結局戻って来て
しまう場所、THE CURE。

前作あたりまではリリース間隔が健全す
すぎたてちょっと麻痺してたし、
キーボードレスのライブ観せられて脳が
「ありがたい」と「これじゃない」の間
でバグったりしてた(その後ばっちりリベンジ)
ので、後光の照度が数ルクス落ちてた。

そして、ロバスミの70での引退という
明確な死刑宣告を受け取った上での今作。

生と死が濃密というかもうゲル状通り越して
固形になっていて、さらにそれを優しく
包み込むように圧縮した彼岸の景色が
鉱石化したサウンドスケープが眼前に
お届けされる。

マイ・フェイバリットな「Bloodflowers」
時のポール・コーケットを共同プロデューサー
に迎えた上で、音楽性的にはあそこまで脅迫
観念に駆られたダークサイドには落ちずに
「Disintegration」に寄った楽曲の粒立ちと
トータルバランスに長けたアトモスフェリック
なトラック群。

そして憑き物が落ちたようなロバート・スミス
のメロディーが冴える。もちろん嫌いな
アルバムなんてないバンドだけど、それでも
今作のメロディーの研磨っぷりは凄まじい。

ロックバンドとしての高みをこのキャリア
でさらに更新する、円熟の極みのような
アルバム。

キュアーのいない世界なんて、、、って
思ってたけど、ホワイトストライプスの時
もそんな事言ってて大丈夫だったから
きっと大丈夫でしょう。

あとは来日!単独!!スマッシュお願い!!!



【3】 Blood Incantation – Absolute Elsewhere


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いきなりダブに移行して三匹が斬る!な
メロディーを奏でてみたり、思いっきり
ピンクフロイドだったり。
存分にフュージョンでアンビエント
してたり。
何度聴いても発見があるし、楽しい。
悲壮感の欠片もないのは、ここが
デスメタルというか音楽の最前線
だという認識が、アーティストにも
聴き手もにも共有されてるから。

自分は各トラックを連続で2回ずつ
聴いていくことで、効き目を倍か
それ以上にするというドーピング的
聴き方で満喫してる。

クラウトロック的な聴き方ももちろん
なんだろうけど、学生の頃にマーズ・ボルタ
の訳の解らなさに喰らいついて聴いて
た頃を思い出したりして、こみ上げる
瞬間が何度もあった。

そして根っこはピュアにも程があるデスメタル。

たまんねー。



【4】 The Last Dinner Party – Prelude To Ecstasy


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リリースされてからちょっとどうかと思う
くらい繰り返し聴いた。

アートとバンドの志の高さはきっちり同居
できんだって見せつけられてる。
アーケード・ファイア以降のチェンバーポップ
なのはもちろんだけど、死ぬほど好きな
Warpaint のギターバンド然とした圧みたいな
オーラを感じることもあれば、フランツ・
フェルディナンドっぽいテンポチェンジで
悶絶させられたり。

音楽性はさておいて、バングルスの2nd~3rd
くらいの気合と楽しさとポップネスが
炸裂しっぱなし。

かっけぇわあああ。


【5】 One Step Closer – All You Embrace


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1stで強かった激情ハードコア味は前EPから
薄れて、よりメロディックにエモに寄った内容。

スクリーモと言ってもいいような。
SAOSINとかUSEDとかまんまだなぁと
思う瞬間がある。

俺ら世代はデンマークのMewというバンドを
思い出す透明感もあったりするような。

at the drivein とか。jimmy eat world とか。
言っててむず痒くなるような00年代の
ノスタルジーが押し寄せる。

おっさんが勝手に感じてるだけで、
ゴリゴリに現役トップランナーハードコア
なので、戯言だなぁぐらいに聞き流して
下さい。

ほんとよく聴きました。


【6】 Neon Nightmare – Faded Dream


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みんな大好き(だよね?)Type O Negativeが
ピーター・スティールの不在により航行不能
となって15年。傑作しかないディスコグラフィー
を経典のように聴き込む人々に届けられた
一筋の蜘蛛の糸がこのNeon Nightmare 。

〜っぽいとか、インスパイアされてとかいう
レベルではない。
これはもうイタコとしか言いようがない。
ぶっちゃけ未発表音源って言われても
信じるレベル。

初期のパンキッシュさこそないけれども。
Bloody Kissesのグランジ世代を打ち抜いた
ポップネス。
October Rust の果てしないメランコリア&
アトモスフィア。
World Coming Down のブルータリティ。
Lif is Killing Me のサイケデリア。
Dead Again のデカダンス&ビザール。
すべてを抱きしめたTON愛が終始展開される。

どのアルバムっぽいという事がないなーって
思っていたら、diSSUE ZINE のインタビュー
(うれしいいいい)で「Dead Againの続き」
っていう言葉があってとにかく頷いた。

ブルーで統一したデザインも惚れ惚れする
仕上がりだし、CHORUSがっつりなギター
ワークも悶絶だし、Bensonhoist Lesbian Choir
が参加してるとかもう信じられないよ。

あの弩級のリズムチェンジと嘲笑と陶酔を画に
描いたようなイタズラっぽいシンセフレーズ
があればもう完璧、超愛してる、だったなぁ。。
なんて無粋な事を思いつつ次作&来日を待ち
ながら聴き続けます。


【7】 Dipygus – Dipygus


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ちょっと異物感がズル剥け過ぎというか。
OSDM界隈でも新日本プロレス暗黒時代
の中西学のような、極北の立ち位置。

アートワークとか世界観はINPETIGO
なんだろうけど、そこまでグラインディング
な感じはなくて、どっちかというとSadistic
Intent 寄りとうか。ドタドタとグルーミー&
湿度200%に突き進む食人デスメタルで、
USアンダーグラウンドの美味しさがみっしり
なカリフォルニアの狂気。

チープなシンセとかSEのセンスもレトロホラー
そのもので、モンドでサヴェイジーでビザール
なパッケージに仕上がってます。

Liveもヤバそうで。動画で観る限りではナスティー
なんだけれども洗練されてて、女性Voの佇まいも
突き抜けてます。

ASAKUSA DEATHFEST、呼ばないかなぁ。。




【8】 Speed – Only One Mode


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筋肉と瞬発力が爆発してる。

前作までのビートダウンギャング然
とした曲作りに加え、アジアン〜オセアニアン
としてのトライバル感と’00sグルーヴというか
野生動物的なオルタナフレーズが盛り盛りに
組み込まれててアゲまくる。
運動神経とナードさが同居した無敵の佇まいです。

Regulate の近作に感じた肉体的なグルーヴが正に
近い感じで、そりゃ世界規模でのし上がって行く
わなー、という内容。

BLOODAXEでのパフォーマンスもエッグかったな。




【9】 Civerous – Maze Envy


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オカルト不協和音→激情HC→ポストロック
→エモ、とオルタナ地獄巡り。
Portal とGodspeed You Black Emperor を
足してHis Hero is Gone で割った感じ・・・
って意味解んないけど、最終的な印象は
ちゃんとドゥームデスっていう。。

言葉の意味は良く解らんが、とにかく
すごい自信だ!っていうのが伝わって
いただければ。

とんでもない傑作。


【10】 Slimelord – Chytridiomycosis Relinquished


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すんげぇ。EPの比じゃねー。

CRYPTIC SHIFT メンバーがいるから
言わずもがなドロドロコズミックでは
あるんだけど、Coalesce、KEELHAUL
聴いてる?っていう瞬間もある不協和音
ハードコアの酩酊感からの、最後もう
CAVE IN なスペイシーっぷり。

もちろんプリミティヴなデスメタルパート
ではSWALLOWEDっぽいSickに振り切った
ドゥーム&カオティックデスで、粗野で
ヴァイオレンスな空気がギッシギシ。

すげぇ、しか出ねぇ。。

20BUCK SPIN は今年もヤバすぎっすね。



【11】 Coffins – Sinister Oath


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近作ではDビート〜ステンチクラストに寄った
スピードを感じさせる曲もあったりしたけど、
今作ではもろストーナーが曲であったりで
飽きない。

テンポチェンジの妙であったり、圧倒的な
サウンドプロダクションであったり、メンバー
個々の個性と凶暴性であったり。

バンドの魅力としての根本が強すぎる。

やっぱ1,2,3、どーーんっていう音
がカッコよかったら、もう勝ち。



【12】 Mephitic Grave – Dreadful Seizures


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前作は数年前にベストにも選んだハンガリー
デスメタルの2nd。

1stも素晴らしかったけど、今作もやっべぇっす。
よりゴーリーに、よりオカルティックに、
よりステンチィに。

ドラムが抜けちゃったみたいだけど、まったく
失速する素振りもなくOSDM最前線を
ビチャビチャと爆走する頼もしさしかない1枚。



【13】 Witch Vomit – Funeral Sanctum



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前作までのTORTURE RACK から
魁!男塾 感を抜いてINCANTATIONを
ぶち込んだ作風に、さらにメロデス
成分を魔改造。

マジでINTESTINE BAALISMな瞬間も
あって沸点爆上がり。

強面で繊細、剛腕で器用っていう
全方向トータルデスメタルになっております。

強ぇぇぇ。



【14】 Skelethal – Within Corrosive Continuums



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フランスデスメタル。

1st、2ndでのスウェディッシュデスメタル
の権化っぷりをあっさりと覆し、USアンダーグラウンド
に潜りだした3rd。

前作くらいから加入のドラマーの影響
なのか、ブラストパートもやばくて
マジでTERRORIZER。

一昨年観たLURKING TERROR 、というか
SADISTIC INTENTまで感じる邪悪
デスメタルで最強最高です。

裏ジャケのアー写がかけぇぇ。



【15】 Undeath – More Insane


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NYデスメタル、3rd。

前作までのモコモコドロドロした腐臭
アンダーグラウンド感が後退し、ボコッと
墓地から顔を出したようなフルスイング
を見せる頼もしさ。

メロくならない絶妙なラインのリフを
絡め、相変わらずのカニコーフォロワー
っぷりも健在でトータルに強すぎ。



【16】 Black Curse – Burning In Celestial Poison



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全編、真っ黒・どす黒なフルバーストっぷり
なんだけど、的確なリズムチェンジでDビート
が顔を出したりとまったく聴き飽きない。

クラストとブラックメタルの間くらいの塩梅で
ひたすらに魔界の扉を叩き続ける。

びっくりするぐらい各トラックが長いのに
胸焼けせずに繰り返し聴ける。
のに、効き目がすんごい。
ガっと聴いてガっと上がるという
意味では、ピュア・ゴアグラインドに近い
のかもしれない。

突破力に特化した名盤。



【17】 Final Exit – Born In Hell


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アホアホな惡魔の高笑いから
純Heavy metalに突撃して何事かと
思いきや、しっかりズッコケる。

意外としっかりブラストしてたり、
グルーヴィーゴアしてたりと意外な
一面にときめく。

轟音&アルペジオで締めた後。また
閣下ばりの高笑いにリピート。

今までの若大将感はもちろん、ジャパメタ、
ポストパンク、へヴィーロック、ビートダウン、
スラッジ、クラスト、オルタナからモータウン
までとニヤニヤが止まらない。

勝手に感じるだけでも、さっと
Type O Negative
pixies
Ozzy
Kiss
Boowy
Melvins
Jackson5
Slayer
と節操なく重箱の隅をくすぐり
まくり。

今まではひたすら崩壊を美学として
ズッコケ続けていたバンドだと感じて
いたけど、破壊→再構築のフェーズに
入ったようでドキドキする。

カラフルな意思を積み上げては盛大
に崩す賽の河原。

そのカラフルな
石畳の上でのサークルピットが見える。

ドロドロに溶けた巨神兵がそのまま
盆踊りしてるというか。

”それでも世界で最も邪悪な一族の
末裔か!!”と尻に火を付けられる
快感に溢れた1枚。



【18】 Mvltifission – Reborn Souls from Transcendent Agony



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中華デス、2nd。

1stでDEMILICHのカバーしてたので
フィンデス影響下にあるのは間違いない
とは思うんだけど、それほど奇奇怪怪な
リフで展開するわけではなく、ドゥーミー
かつ大ぶりな沈み込みそうでギリギリ
バウンドするトラック。それでも病的な
瘴気はしっかり感じられるまさにOSDMな内容。

ASAKUSA DEATHFESTでの
パフォーマンスが素晴らしかったし、
めちゃ若手でリリースもコンスタント
で未来しかない。

すぐにでもでっかいフェスに駆け上がって
いっちゃいそうなので、今聴くべき
バンドだと思います。



【19】 Coffin Curse – The Continuous Nothing



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チリ産南米デスメタル。

突撃邪悪型のスラッシュ経由で、
モビエンっぽい華のある展開をしたと
思ったら地獄感あるズルズルっぷりを
出したりと、オールドスクールを
思う存分堪能できます。

高低2種類のグロウルのバランスが
絶妙で、リフがいちいちビタビタと
ハマっていく研磨度の高さが凄まじく、
2ピースでこれはマジでやべーっす。



【20】 Intolerance – Waking Nightmares Of An Endless Void



R-31446950-1723296168-4298











スペイン・デスメタル。

1st でのBolt Thrower フリークっぷりを
あっさりと捨て去り、純メタル要素を
バチクソ盛り込んだ2nd。

ジャケのコズミック~クトゥルフ感は
イントロと1曲目のほんのりシンセに
留まり、あとはひたすら剛腕リフ&ソロ
で押して行く。

ASPHYXっぽい大振りなどんより感に加えて
フィンデス寄りの鬱鬱とした感じもあって、
聴きやすいグロウルがめちゃくちゃ映える。



【21】 Vanhelgd – Atropos Doctrina


R-31204192-1720810830-3912











スウェディッシュデスメタルのイメージ
だったんだけど、なんか一気にアトモスフェリック
ブラックみたいな感じになった。

トレモロ、アルペジオで押して行くスタイル
に北欧っぽいどんより美しいメロディーが乗る
様はTRIBULATIONがデスメタルから脱却する
瞬間のようで、あの空気が恋しい人には
うってつけの1枚になってます。

純メタル要素もゴリゴリでめちゃくちゃ
頭振れる1枚でもあります。



【22】 Funeral Leech – The Illusion Of Time


R-30319784-1712412001-8847











長めのトラックでフューネラルに
突っ込みそうになるけども、モウンフルな
感じはほぼ無く、むしろエピカルに
リフを重ねていく。

ディープなグロウルでボアードな展開。
でも無限に体を揺らす肉体性も確かにあって、
リピートしてしまう。

今年を代表するドゥーム・デスの名盤かと。



【23】 Loupx garoux - 暗野


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SAKANAとか二階堂和美とかすきなので
このトーンには参った。

グリッチノイズとインディーR&Bが同期
したようなライブも素晴らしく、ヒリつき
すぎて低温火傷しそう。

よく聴きました。


【24】 Meat Spreader – Mental Disease Transmitted By Radioactive Fear


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曲はもうNAPALM DEATH の2nd なんだけど、
Voが紛れもなきゴアグラインドで。
滾るグラインドの切れ味から舌の根っこの
とこにドロっとしたゴア味が残る。
”ゴアパンク”とは正にという感じ。

かっこいいしか出ない。



【25】 Noroth – Sacrificial Solace



R-32424003-1732906902-3337











ASAKUSA DEATHFEST で3回も
観れたCYSTICに並ぶカッコよさだった
シアトルデスメタルの3rd。

こちらは1回しか観れなかったけど、
強烈に破壊的なOSDMでマーチとこれの
フィジカルを即ゲット。

Ba/Voの色気MAXの佇まいと、ギターヒーロー
全開のGのコントラストが未だに目に
焼き付いています。

もっさりしてた1stの魅力も捨てがたい
ですが、格段にやりたいことやれてる感
が強く、マジで鬼リピートです。

音がすんげぇの。



以上です。

次点


Viscera Infest / Teratoma
200stab wounds / manual ~
Void Witch / Horripilating ~
Crypt Sermon / The Styglan ~
Eternal / Cryptic Lust
Fulci / Duck face ~
Uttertomb / nebulas ~
3776 / The Birth and ~
Castle Rat / Into ~
Demon Bitch / Master of ~
Sancturium / melted ~




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2024年01月01日

マイ ベスト漫画 2023

2023年の個人的なオススメ漫画です。

梶本レイカの「悪魔を憐れむ歌」の
自費出版が出ていればそれが1位だったと。。

まぁ、番号振ってますがこれも順不同で
全部優勝です。

それでは。


【1】

福島鉄平 / 放課後ひみつクラブ 3

51IZyJRnVcL._SY445_SX342_














超絶名作「ボクらは魔法少年」の終幕の後に
描く舞台は学園ポンコツミステリー。

うっすらとした陰謀。うっすらとした悪意。
そして、それを全部台無しにする悶絶のかわいさ。
主人公二人の掛け合いが永遠に見てられる級の
微笑ましさを超越した神々しさです。

テンポ、画角、セリフ、そのすべてが途方もない
センスと計算の上で針の穴を通すようなポンコツ感
とキュートさを両立させている。

信じられないくらい難しい事だよ。
ポンコツに終始しなさそうな不穏さもキッチリ
醸してて、ぬかりなしの名作決定。

もっともっともっと読まれて欲しい。
売れてほしい。

集英社の宝だよ。


【2】

ともつか 治臣 / 令和のダラさん 3

51Ld0erauhL._SY445_SX342_














3巻でもまったく勢いが落ちませんね。
情報量と怨嗟の量に対するフェチ要素の
バランスが正解すぎてまったくストレス
がない。

アクリルスタンドまで買ってしまいました。

好きすぎてお返しが課金しか思いつかない。




【3】

岩浪れんじ / コーポ・ア・コーポ 6 (終)

51mDMnMD+IL._SY445_SX342_















普通に読み終わって、後書きで完結を知って
めっちゃあたふたした。

ずっと最高だったけど、この巻はもうどこまで
面白いんだっていうね。

ゲラゲラ笑えるけど、心のずっと奥の方では
ずっとしんみりしてるっていうか。

あのカビ臭い臭いが解りすぎるっていうか。
もうこの面々に会えないと思うとさみしさ
しかない。

CHU♡蓮宝燈のグッズとか作ってくれー。



新連載の「セーフセックス」も完全に最高です。




【4】

とよ田みのる / これ描いて死ね(4)

51qtHfA+wIL._SY445_SX342_














昨年書いた事に付け足すことはあまりないです。

でも、まんが道の昔から連綿と続いてきた修羅の
道としての漫画を「どっちでもいいです」の
一言で救う巻末のコマはひたすら神々しい。

色々、乗り越えたって、乗り越えなくたって、
”好き”は救われて欲しいっていう作者の願い
そのもののように受け取った。

修羅の道を行く漫画はもちろん美しいし、
素晴らしいけどね。



【5】

道満晴明 / ビバリウムで朝食を 2

514TNOcU5XL._SY445_SX342_














少し不思議な未来ものパロディーから一転、
箱庭構造が発覚してからのシリアスさがヤバい。

ヤバいといってもずっとワチャワチャしてるから
そのままダラダラ読めちゃうんだけど、
そのヌケ感の妙がさすがとしか言いようがない。


史上最高の夏休みの最後に泣く準備万端です。




【6】

堀北 カモメ / ゲモノが通す 3

51MfjdDHXzL._SY445_SX342_














プリティーシャイン aka パー子の覚醒と
その覚悟に泣かないヤツは何色の血が
流れてんだって話ですよ。

3巻になっても基本的な構造の謎は
明かされていないし、ここからどこに
連れていこうとしてるのかさっぱり。
だけど、そんなのまったく関係なく
面白いもんは面白いっていう電車道です。

あぁ、パー子。パー子。

夢に出てくるレベルでかっけぇわ。



【7】

田島列島 / みちかとまり(1)

51bzp+l9dyL._SY445_SX342_














過去作が軒並み年間マイベストで映画化も
されまくってるという状況での新作は、
期待と不安を灰塵に帰す傑作(もう決定っしょ!)
大名作です。

蟲師とジェイムス・ワンの映画を揉み込んで急に
窓の外に投げ捨てるキャシー塚本感を喰らいつつ
もう涙腺に突き刺さりつつあるジュブナイル。

ファニーでファジーでホラー。最高だ。




【8】

まどめクレテック / 生活保護特区を出よ。 (3)

51Evoqc5cjL._SY445_SX342_














何を食ったらこんなに不穏な線が描ける
んだろうね。。

優しさとか、後悔とか、縁とか。
そういうのを一旦置いておくパワーを
持った”祭り”という特殊空間を描いた
今巻はちょっと特異な立ち位置だった
んだろうけど、美しかった。

そしてここから転がり出すであろう
物語の辛さ(たぶん)にも思いが及ぶ。

ここで終わらないから人生なんだなーって
思わされる1冊。




【9】

灰田 高鴻 / 夢てふものは頼みそめてき
Daydream Believers(4)

710MNyAj5BL._SY425_














ファムファタルが2人存在する物語を
ここまで美しく収束させるとは。。

4冊を使ってひたすら儚さを描いてきた
ラストが、永遠を感じさせるものだった
のが泣けて泣けてしょうがなかった。

紙の質感とか、パッケージも含めて
フィジカルで持ってることの幸せを
感じる作品でした。



【10】

地球のお魚ぽんちゃん / 霧尾ファンクラブ(3)

51Uc9yZV5-L._SY445_SX342_













二巻までの痛々しい一方通行の愛の
コミカルさを踏まえた上での、
霧尾君への救済の物語の一面が炙り出て
きた3巻はひたすらに尊とい。

田代さん最高よね。
行動力!!



【11】

まの瀬 / この復讐にギャルはいらない 2

51d6WItmJEL._SY445_SX342_














tugeneko的なオフビート&エロ路線な
ギャグを継承しつつも、絶妙なノワール
でハードボイルドな設定をキープしてる。

ないとは思うけど、悲しい結末勘弁してくれ。。

難しい事考えずに、ジャルジャルのコント
見る感じで楽しめばいいようにも思う。




【12】

ヨシアキ / 雷雷雷(1)

51jnz0scpUL._SY445_SX342_













緊張と弛緩のバランスがすべてにおいて
素晴らしく、作画のレベルも凄まじい。

ライトなドロヘドロという感じも
ありつつ、「ルリドラゴン」不在の
椅子に上手く座ったなぁという感じもある。


殺伐とした設定でひたすらに絵がかわいい
のはやっぱりずるいと思う。

買うけど。



【13】

大石 まさる / うみそらかぜに花 4 (終)

81OesmrFQTL._SY425_














ボーイ・ミーツ・ガール、ジュブナイル、
3バカ。終盤の駆け抜ける展開も不思議と
エモくならずにきちんと噛み締めれる。
ストーリー的に要素がほぼないはずなのに
画面から溢れかえるファンタジー味はさすが
の一言。
絶えず木漏れ日がさしているようでした。

またまた最新作が最高傑作を更新です。




【14】

森つぶみ / 転がる姉弟(5)

81BNYo4U+uL._SY425_














身の回りをミクロに、マクロに観察し
続ける事によるグルーヴ。

眩しくも、波打ち際に足を入れた時のような
抜けだせない中毒性。

この巻では、光志郎はもちろん、みなとが
母親を思う回もあって、それがまた瓶の蓋
が開かなくてバタバタみたいな回で、
くだらないけど涙腺どうにかなりそうだった。




【15】

ともひ / ゆうやけトリップ 2

51tpj1JRdPL._SY445_SX342_














映像研〜フォロワーかなーと思ってた
けど、とっくに超えてきてた。
ノスタルジーとうっすらとしたホラーの
相性が抜群で、この絵柄とも激マッチ。

細部に魂宿りまくりだし、二人の距離感
も素敵極まりないし、ここでしか
接種できない成分が多すぎて鬼リピートっす。

それにしてもどうやって描いてんだろね、これ。



【16】

ネブクロ / 訳アリ心霊マンション 2

51P+CDeFe3L._SY445_SX342_














ツヅミちゃんの成長も微笑ましいなか、
また癖が盛り盛りなキャラが爆誕で
今後も楽しみしかない。

どこまでもふざけてるのに、どこまでも優しい。




【17】

十五夜 / お役に立つので血をください 2

51kD0E4FuXL._SY445_SX342_















1巻ではよくある偏愛モノの範疇だったけど、
この巻で化けた感。

ラズベリー&ローストのコンビがテーマを
激掘りしてくる。

人類との接点を崩壊の始まりとするかの
ギリギリを描くヒリヒリ感がすげぇ。

名作かも。



【18】

amase / 蛍火艶夜 上

51sem3mDmjL._SY445_SX342_














バンチでこの内容はすげぇ。

もちろん読む人選ぶのはわかってるけど、
BLに終始しない気概がゴリゴリに伝わってくる。

今年のゴジラ観て面白かった人とかにも
意外とオススメかもです。




【19】

躯咲マドロミ / カラフルグレー(2)

51SZGqJr38L._SY445_SX342_
















不条理ともまた違う、シチュエーション
コメディというか、異形バトルモノというか。

出てくるキャラが全部最高で、それだけで500点。

万人ウケはしないだろうけど、クッソ上手い。
このバランスの絵に弱いんだよなぁ。

ワンピースがメジャー過ぎて読めないっていう
人にジャストだと思います。

ジャストではないか笑




【20】

都伊 カオル (原), 富田 童子 (画) /
戸村助教授のアソビ (2)

51W1X0k75fL._SY445_SX342_















はい、みんな大好き諸星大二郎枠です。

もうそれ以上でもそれ以下でもない感じ
なんだろうけど、現行最高峰なのは間違いない。

でも、つのだじろう、楳図かずおとかとも
ハイブリッドな感じもあるし、底が見えない。



【21】

幾花 にいろ / あんじゅう 2

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基本同じ顔しか描けない感じだけど、
その一本槍が剛槍で国宝級っていうね。

絵柄だけで言ったら日本で一番好きです。

同じ楽園での連載のイマジナリーと共に
定期的に摂取しないと死ぬ病です。

成人方面もなにとぞ。。




【22】

小野寺 こころ / スクールバック (2)

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学校に一人でもいてくれるといいけど、
いるわけないからこの漫画が必要なんだろうな。

絵的に動きを出さず、モノローグも最小限で
ここまで話を転がすのはすげぇなーと。

キャラ勝ちで終わらない芯のある漫画だと思う。




【23】

高津 マコト / アラバスターの季節 2

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この作家さんの漫画は全部好き。

初期は高橋留美子っぽいコロコロした
絵柄だったけど、だんだんに確立してきた感。

イノセントな感情だけではいられなくなりそうな
展開で、それもまた楽しみです。

最後まで描き切って欲しい!

牧ちゃんも救われてほしいし、奥田は地獄に
落ちてほしい。




【24】

くさかべ ゆうへい / 白山と三田さん (8)

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各方面から絶賛されてますね。
間違いないです。

5巻のラジオの件でピークを迎えてから、
そのピークが落ちることなく続いている感じ。

三田さんの受験がさらなる爆発になってる
のは確実で、この巻で初めて見せた三田さん
の弱さにはグッときすぎて涙をこらえるのに
アゴが白山になりました。

一緒に上京する姿を見届けたい。




【25】

箕田 海道 (画), 南木 義隆 (原), shirone (デザイン) /
蝶と帝国 1

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変獄のシュヴェスタの序盤を思わせる
不穏さと、眩しいばかりの百合成分が
期待を煽りまくります。

原作を読もうかクソ迷ってるところです。




【26】

速水 螺旋人 / スターリングラードの凶賊 1

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変革時のロシアはホント面白いよなぁ。
ご時世的に世界の敵なわけだけど、歴史
を学ぶ分についてはこれ以上ない題材です。

蝶と帝国とのリンクも面白いし、一緒に
追いかけたいと思います。




【27】

楊基政 / 僕の声を聞いてほしい!! (2)

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最初ものすごく読みずらいんだけど、
慣れるとその熱量とキャラクターのパワー
に引っ張られてのめり込ませられる。

中国語(?不勉強でごめんなさい)の擬音も
新鮮で、アメコミ読んでるみたいで楽しい。

なんだかんだ恵まれた環境だが、それでも
読ませる人間関係の妙。

上手い。




【28】

魚豊 / ようこそ!FACT(東京S区第二支部)へ (1)

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小学館のドル箱と化した魚登の新作は、恋と陰謀。

つーか、普通にホラーだべ、これ笑

痛さを感じる作風なのは今まで通りだけど、
今のところ”熱”が感じられないのが不穏すぎ。





【29】

齋藤 勁吾 / 異世界サムライ 2

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異世界モノは体に合わなかったんだけど、
これは別格だった。

突っ込みどころをキャラの魅力でねじ伏せる。
ねじ伏せられる快感というか。

読ませる。




【30】

高松 美咲 / スキップとローファー(9)

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アニメ化もされてるし、自分が推さなくても
。。。って思ったけど、やっぱ無理!

名作すぎるよ!!

ハチクロとか君に届けとかを経た最新型
の群像劇として完璧すぎる。

自分たちが学生のころには思いもしなかった
他人への配慮に苦心する様。
自分の殻に閉じこもってりゃ済む話だった
20年前とは訳が違うんだなぁとしみじみ。

心が洗われるってこういう事を言うんであろう。






次点

へじていと/ 全部ぶっ壊す6
窓口基 / 東京入星管理局4
ハミタ/ 目つき悪い子かわいい子3
山嵜大輝/ カオスゲーム3
ユウキレイ / 銀河配送スターライトプレス
ほそやゆき / 夏・ユートピア
エルド𠮷水 / 龍子

あと、
ネルノダイスキの「ひょんなこと」

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っていう漫画が信じられないくらい素晴らしいです。

分厚くて、ちょっと高額ですがぜひ読んで
みてもらいたいなーと。

自分は東京に遊びに行った時にビビビで買って
クソ重い思いして帰ったんですが、今調べたら
もう普通に買えるんすね。。

ランキング入れれば良かった!
もうめんどくさいから無理!



以上です。

















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2023年12月31日

マイ ベストアルバム 2023 

今年の前半はLOSTAGEが盛岡来る事決まって
からはLOSTAGEばっかり聴いて。

それからBLOODAXEまではPAIN OF TRUTH。

んで後半はほぼPUNGENT STENCHしか聴いた
記憶がないです。



まぁ、ほんとそれだけってわけはない(こんな
CDばっか買ってて聴いてないとかまじで
嫁に殺されるわ。。)のでフィジカルで
買ったものでよく聴いたのを並べてみます。


例年同様、番号は振ってますが順不同で全部優勝です。




【1】

TOMB MOLD / "THE ENDURING SPIRIT"

R-28270597-1694791367-9577










カナダのデスメタル4th。
今年1枚って言われたらこれ。
プログ〜コズミック路線の正解中の正解というか。

クリーントーンな展開で興奮の頂点を迎えたと
思えば、きっちりとデスメタル的なモッシュ
パートもあるし、長尺の曲も説得力を持って
聴かせ切る構成力がすんごい。

3曲目のWill of Whispersはライブで聴いたら
イントロで色んな体液流れ出る自信があるので、
なにとぞADFでの来日を。なにとぞ。。

あとこれすんごい手に入りにくいの何なの。
あるけど、高い!





【2】

Ascended Dead – Evenfall Of The Apocalypse

R-27047574-1693765516-3450










USデスメタルの2ND。
混沌に混沌を極める暗黒デスメタルながら、
ビートのクセというか、展開というかに妙な
親しみを感じさせる不思議なパワーがあり、
特にギターソロ周辺でそれが顕著になる。

見た目と音の極悪さと、純HEAVY METAL的
快楽を併せ持ったヘンテコな魅力は
カリフォルニアという狂気の町ならでは
なのかもね。

9曲目にネタなのかマリアッチ風なギターと
マッシブなインプロが重なる曲があって、
その直後にアルバムで一番かっけぇ曲で締める
のもやべぇっす。




【3】

Reverence To Paroxysm – Lux Morte

R-28143094-1693593784-3132










メキシコ、ドゥームデスの1st。

今年聴いた中で一番音が汚らしかった。
汚らしいのに浮遊感がある。
浮いてるゲロ。
崇高なゲロ。

ズッブズブなはずなんだけど、意外と
聴きとれるリフの切れ味と、
元DISGORGE(MEX)のアンキモのVOMIT
が絡まりあって邪悪なのに爽快感という
よくわかんないテイストの会いに行ける
地獄。




【4】

Zulu – A New Tomorrow

R-26397521-1678642884-7158











LAハードコアの1st。

EP2枚も素晴らしかったZulu。

ソウル・レゲエとパワーヴァイオレンスを
スムースに並列させるとんでもない
洗練っぷり。

BadBrains 直系と言っても過言ではないと思う。
そのままリビングでかけてても、BGMとして
成り立ってしまうという点でも柔軟性というか
ジャンルの咀嚼力が尋常じゃない。

音だけで自分たちの現状を伝えきるパワーに溢れた傑作。



【5】

Sanguisugabogg – Homicidal Ecstasy

R-25957654-1675441639-3602











オハイオ・スラムデスの2nd。

スラムだけど、OSDMのノリでもバリバリです。
キャラ先行に思われがちだけど、確かな技術と
バランス感覚でデスメタルというかラウド系の
最前線にいるように思う。

浮遊感出しつつスラムさせる曲もあるし、
もちろん直球のブラスト前回な曲も素晴らしい。

所謂スラム系のブルデスにあまり手が
出なくなってる人にこそ聴いて欲しい
キャッチーでドゥーミーなケミカル・デスメタル。

それにしてもドラムすげぇ。


【6】

Moreru – 呪​詛​告​白​初​恋​そ​し​て​世​界

R-29068693-1701356086-8156










もういい年だけど、やっぱりこういうの
をめいっぱい楽しめる感性ではいたいと思ってる。
老害のボーダーはまたぎたくないわー。

飲み込めるだけ飲み込んで、イビツに変形した
末にブラックメタルみたいになるとか天才なのか。。

ノイズはノイズなんだろうけど、これに10代で
ハマらなかったら嘘だろーって思う。

3曲目”IAMFINALSATANIST”のモッシュパート燃える。



【7】

FesterDecay – Reality Rotten To The Core

R-26207072-1677226646-6349











福岡ゴアグラインドの1st。

ASAKUSA DEATH FESTでようやく、ようやく
観れたライブはちょっとPUNGENT STENCHも
忘れそうになるほどすんごかった。

ハードコアなリズム感と血肉となってるカーカス
のグルーミーさが発火するようなノリを産んでる。

終始ボワボワと煽るベースの音作りもヤバい。

1st demo聴いてから6年?7年?

待ってた甲斐がある大傑作。



【8】

Cobra Spell – 666

R-28945258-1700252117-4493









国内盤ですってよ!!

EP2枚で焦らしに焦らした末に届けられた
1stアルバム!

Burning Starr〜Hitten のAlex Panzaら男性メンバー
をザックリ切り捨てて、ALL FEMALE バンドと変身
した結果、もともとあった良い意味でのイナタさを
音速で置き去りグリッターに振り切った形に。

これが良いんすわぁ!!

SAXソロまである洗練っぷりで、バリエーション
も曲順構成もかなりの完成度。

これぶちあがるやつっしょーー。


”666”で”S.E.X”って脳みそパッカーンっすわ。



【9】

Sunami – Sunami

R-27420243-1687105944-6091










サンホセ・デスメタリックハードコアの1st。

デスメタル、というかほぼスラムなリフでとにかく
ビートダウンしまくるリフ・マシーン。

BLOODAXEで観た時、ギター1本でこのグルーヴ
を作り出すリフ・マスターっぷりに唖然としたし、
それが作り出すピットのデカさもヤバかった。

とにかくリフで勝負するシンプルなスタイルに
ヌケのあるヴォーカルがちょっと愛らしいのも魅力。




【10】

LOSTAGE – Pilgrim

R-27774495-1690354641-8652










今年一番待ち望んで買ったアルバム。

奈良のメンバー運営のお店とライブ会場
でしか売らないという形態だしサブスクもない
ので、まだツアーが続いている現在も入手がムズい。

最初のEP〜2ndくらいまではドハマりしていて、
「もうこのバンドだけでいい」と思ってたくらい。

それ以降は地味に聴き続けていたが、けっこうフラット。


2017年の”in DREAMS”があまりにも名作で、
また熱が再燃したけど、そのままコロナ化入りで
ライブも観れず、2020年のアコースティック
アルバムも良いには良かったが、乗り切れず。

そんな中での全都道府県ツアーの発表だった。

それからは聴いたなーー。
ランニング中とかはほぼLOSTAGEだった。

どんなアルバムになるんだろうって、こんな
ドキドキすんのなんて学生のころ以来だった。

いやーーー、名盤っすよ!

間違いないやつでクソリピートしてます。

また盛岡で会える日を楽しみにしつつ、
遠征とかも視野にいれたいバンドだし、
一緒に年を取っていきたい。

アンコールの”窓”はマジで一生モノの瞬間だったなぁ。




【11】

Shadows – Out For Blood

R-27387591-1686809619-8979










チリのワンマンへヴィーメタルの1st。

ApostasyのCris Profanerが変名でやってるのかな?

南米らしいApostasyの崩壊系スラッシュの面影は
まったくなく、ゴシックの香りをまとった本格的な
HEAVY METAL。

MEERCYFUL FATE〜PORTRAITのラインに乗る
耽美な1枚。

なんでCDRなんだよ。。



【12】

Vomi Noir – L'Innommable Remugle &
La Melopee Cavernuleuse Des Rales Agoniques

R-26746616-1681390918-3373










フレンチ・ゴアグラインドの2nd。

ガテラル、ピッグスクイールを駆使して徹頭徹尾
グラインドに駆け抜けるフランスの至宝。

ジャケも完璧で、どんだけセンスあんだよって
感じです。

ほぼ同じメンツのBlue Holocaust が Morgue Breath
と出したsplitも最高の出来でした。

何回聴いても完璧だわ。


【13】

Liturgy – 93696

R-26540399-1679910435-7538










ずっとレッドゾーン振り切れっぱなし。
ずーっとかっこいい。
マジで半端ないんだけど、長い。



【14】

Pain Of Truth – Not Through Blood

R-27447186-1694104723-9279










NY ロングアイランド産ハードコアの1st。

旬も旬なバンドの来日前のベストタイミングリリース。

まさにNYハードコアを体現するようなタフでメタリック
でグルーヴィな1枚。

佇まいから何から全部ヤバかった。





【15】

Cryptworm – Oozing Radioactive Vomition

R-29217910-1702734235-5549










UKデスメタルの2nd。

グルーミーでグライディングというと
Galvanizerとか思い出すけど、もうちょい
腐ってる。

フィニッシュ・デスの怪奇さを失わずに
バウンシに展開するリズム隊のパリピ感覚は
非常にライブ栄えすんだろうな。

んでとにかくこのVoね。感情を捨てて腐食
に振り切ってる様に好感しかないよ。



【16】

Dripping Decay – Festering Grotesqueries

R-28077892-1693069267-6847








オレゴン産グラインド〜デスメタルの1st。

いい塩梅のブラストにVOMITなヴォーカル。
オールドスクールを煮詰めて煮詰めて、
テリッテリに仕上げた逸品。

ジャケから感じる腐れ感はそれほどなく、
何も考えずに頭振れる極上デス・グラインド。



【17】

Nithing – Agonal Hymns

R-27427506-1687209103-6434









カリフォルニアのブルデス。

ダブというか、音の足し引きで不思議な
ブルデスを奏でるボッチバンド。

サイケデリックなスラムという感じで
聴いててなんか疲れない。

対極的な感じでTRICHOMONIASISの新譜
とセットで聴いたりしている。

New Standard Erite はやっぱり面白いなぁ。




【18】

Castleumbra – Nammu Tammtu

R-27485280-1687656806-1531












メキシコ・デスメタルの1st。

Reverence To Paroxysmに続き、アンキモ在籍の
こちらはクトゥルフ啓蒙デスメタルらしい。

抒情的な部分ももちろんあるけど、っやっぱり
多彩なリフとゴリゴリのドラムに乗る非人間的な
ヴォーカルが滋味深い。



【19】

Lunar Chamber – Shambhallic Vibrations

R-26972984-1683210091-9934










EPだけど、これすんごかったんで。
5曲で30分くらいあるし。

TOMB MOLDもかくやなテクニカルで
エモーショナルダダ漏れのコズミック
デスメタル。

これでトリオって何。

これデビュー音源ってどうなのマジで。

最後の曲とか組曲形式で12分越え。
普通にパーフェクトサークルみたいな事
やってて、これで燃え尽きないか逆に心配。



【20】

COVEN JAPAN / "EARTHLINGS"

1008759431










メイデン大好き!

メイデンよりメイデン!





次点

TORTURE RACK
KRUELTY
ANTHROPOPHAGOUS
JESUS PIECE
GROTESQUERIES
ASTRIFEROUS
HARMS WAY


以上です。







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