2012年09月

2012年09月01日

セカイのヤマシタ

ヤマシタトモコの新刊2冊
「ひばりの朝」



「裸で外には出られない」



とてつもないレベルに達してきている。
何が凄いかって、この二作を並行して描いている事だ。

「ひばりの朝」は元町 夏央が「蜜ノ味」で描こうとして描き切れなかった
事をサラッとクリアしてみせる怪作であり、傑作だ。
そのなかの一遍に「蜜の味」っていうフレーズを差しこんでくるあたりには
悪意というか、狂気すら感じる。

「HER」はショートだからこそ、というかショートにしかない読後感を
狙って作られたものだと思う。
それに対する、UFCのタイトルマッチのような永遠とも思える無呼吸運動
の末に感じられる太い蔦がからまったような疲労(快感)を狙ったのが今作。

このへんは好みとしか言いようがないけど、自分は商業性と戦いながら
という点の爆砕点穴で「ひばりの朝」だな。



ここまでならいつもどおりのヤマシタトモコ賛辞で終わるとこだけどさ。

ついに私生活の切り売りを始めたんですよ。「裸で〜」で。


「BUTTER」という青春巨編とも並行して描かれるこの恥部ともいうべき漫画。


この連載濃度でさらに血肉を売り始めたのだ。
しかもめっちゃ美味しい血肉を。


このレベルってもう東村アキコくらいしか思い浮かばん。



しかもそのエッセイ的漫画のオマケ的に最後につっこまれている
ショート3作が悶絶の傑作・・・。



なんなんだ。

世間の評価が低すぎるだろ。

誰か直木賞持ってきてーー。


NERI


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vmjstyle at 22:44|PermalinkComments(0)TrackBack(0)mixiチェック 漫画 | NERI
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