2011年05月02日

続・プロレス的価値観

先日ブックオフで「クマと闘ったヒト」が100円だったので購入。



読んだ事ある本だけど、再読しても面白かった。
高橋本以前のほのぼのとした空気と意外とエグい内容
をミスター・ヒトの人柄がうまく中和している名作だ。

自分はプロレス本が大好きだと再確認。
クソみたいな本もいっぱいあるんだけどね。



前回のブログで書いた鈴川vsバンナ、クートゥアvsリョートの
本当の魅力というのを一人でも多くの人に解って欲しい。

でもそれにはやっぱりプロレスを好きになってもらわないと
始まらないんじゃないかとも思う。

だから、高橋本以降(カミングアウトを前提とした本)
に限定してこれさえ読めばという3冊を紹介したいと思う。


まずは、

柳澤 健 / 「1976年のアントニオ猪木」



アントニオ猪木という天才のエゴによって実現した奇跡と悪夢。
モハメド・アリ戦までの燃えるようなカタルシスとその後半のギャップ。
手に汗握ったあとに、それが冷や汗になるような体験ができる。

「プロレスラー」という存在はそのまま「エゴ」に置き換えられる
べきものなんだなと考えさせられます。

難しい事考えなくても、ドラマ性高い読み物として圧倒的に
優れているのでサクサク読めます。




2冊目は

PURE DYNAMITE―ダイナマイト・キッド自伝



プロレスという職業の華々しい魔力、過酷さ、残酷さ。
イギリス、アメリカ、日本の数えきれない名レスラーとの
交錯における火花の美しさ。
ステロイドで作り上げれた彫刻のように美しい筋肉の代償。

初代タイガーマスクの永遠のライバルの魅力的過ぎる半生
は一気読みしてしまう事間違いなし。



タイガーマスク戦は今観ても鳥肌立つ瞬間がある。





3冊目は

『kamipro』編集部 / 「U.W.F.変態新書」



U.W.Fという半ガチ団体に人生を狂わされた変態の、
変態による、変態の為の言葉の異種格闘技戦。

U.W.Fという団体をまったく知らなくても、語る対象である
レスラー達が魅力的すぎるのでまったく問題なし。

そしてその魅力を驚異のアンテナ感度でキャッチしつつ
語り倒す座談会は変態でなくとも爆笑&感動間違いなし。
好きになってしまったモノへの偏愛っぷりの桁が違う。


空気感としては電気グルーヴの「メロン牧場」に似てるかも。





以上3冊です。
この3冊はそれぞれリンクしあっているんです。
海外のプロレスと日本のプロレス。
アントニオ猪木のエゴによって産まれざるを得なかったU.W.F。
U.W.Fから現代MMAに至る歴史。

カチッ、カチッとパーツがはまるような快感もあります。




これらを読んで解る”プロレス的価値観”は

「ガチではないと100%は言い切れない、というグレーな部分に
 いかに感情移入できるか。
 エンターテイメントは騙されてなんぼだ。
 そしてどうせ騙されるなら魅力的な人に騙されたい。」

という事だと思う。



この女子高生の顔はかわいくないかもしれない。
ヘタしたら女子高生ですらないかもしれない。
でも、100%そうではないとも言えない。

それをどこまで面白がれるかっていうのが
”プロレス的価値観”だと思う。


NERI

vmjstyle at 15:59│Comments(0)TrackBack(0)mixiチェック NERI | プロレス

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
記事検索
Recent Comments