2011年05月17日

ダラダラと。

先日読んだ深町秋生の「果てしなき渇き」がどストライクだったので、
サクサクとその後の作品「ヒステリック・サバイバー」
「東京デッドクルージング」を読んだ。





ものすごく面白い。この人の文体が自分に合うのかな。
ストーリーと言葉のリズムで引き込むのが上手い。

「ヒステリック〜」、「東京〜」の方がポップな開け方をしてると思う。
特に「ヒステリック〜」は不穏な緊張感が続くのと並行して甘酸っぱい
10代の空気も感じられる。
それをセールス的な世間へのギラギラとした牙と捉える事もできる。

それでもやはり、「果てしなき渇き」の剥き出しの粘膜を
ガサついた指で撫でられ続けるような快感は無かったかな。

どちらも好きなんだよ。
意識的にファーストアルバム的なものを作ろうとした1作目。
対世間を視野にしたセカンドアルバム以降の挑戦。 

頭の良い作家だと思われるので、初めからどの作風でも行けたと思う。
椎名林檎が初めから3枚目までの構想を持った上で順番はレーベルに
任せた、という話を思い出したよ。




今丁度クリエイション・レコーズの歴代シングル曲をつないだ
mix tape『Creation Singles』

1983〜87年約144分

1987〜90年約96分

を聴いている。

クソ長いけど、聴いててやっぱり前期と後期の変遷は面白い。

後期もお世辞にも上手い演奏だとは思わんが、
前期のそれは戦慄のヘタクソさだ。

でも確かにこのレーベルは歴史を作った。

基本的にUS寄りの音楽を好む自分がUKをきちんと聴き始めた
のはこのレーベルのおかげだと思っているし。

後期の明確なシューゲイズシーンの形成の手前の有象無象感。
ここにしかないパワーが好きだ。

時期的にアメリカのSSTレコードとリンクしてるのも面白いしね。
 

何も無いのに、有るように見せる。
ゴミを宝石に変える魔法。

主宰のアラン・マッギーはその魔法を持っていたし、
それはそのまま”プロレス”という言葉に置き換えられる。



その魔法をもっている さくらえみ 率いるアイスリボンが今
明らかにもがいている。

というか、ネクストステージに上がるためにマグマが溜まっている状態。


10代限定プロレスとして興行を行う"Teens"。
これはホントにプロレスの未来のかかった企画だ。


海外の音楽シーンではアーティストもオーディエンスも10代しか
参加できないフェスがあったりする。

そこは20代以上の価値観が一切入り込む余地のないものだ。


”Teens”は何が何でも10代の子達で会場を埋めて欲しい。
おっさんなんかが入りたくても入れない状況を作って欲しい。
第二回大会で早くも みなみ飛香vsつくし という看板カード。
絶対に次につなげて欲しい。


その”Teens”に対してオリジナルアイス。

先日このブログでも書いた松本都へ続いて、今度は真琴への問題提起。


松本都も真琴も大きなオリジナルの武器を持ったがゆえに
そこで足踏みをしてしまっている。

そのオリジナルの武器の本質的な意味を変えずに、
女子プロレスという小さな枠組みからいかにブレイクスルーするか。
二人にその成長を促すとともに、ファンへの改めての挑戦。
”どうだ、これ語れんのか!?”というね。



サブカル少女の都宮ちいが体力的に優位に立って
真琴と対峙するというパラドックス。

真琴は腕立て100回じゃない方向性で答え見つけて欲しいな。


NERI

vmjstyle at 13:56│Comments(0)TrackBack(0)mixiチェック NERI | その他

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