2011年05月19日

『ブラック・スワン』がエモい。

映画『ブラック・スワン』を観てきた。 


観る前にけっこう情報を入れてからの観賞だったんだけど、
想像すべてを上回るエモーショナルな内容。

ホラーとか言う人もいるみたいだけど、どのへんがだろ??
怖さを感じたというよりも、ひたすら演技と演出に圧倒された。
ナタリー・ポートマンってどう頑張っても『レオン』の名声を
越えられないイメージだったけど、これは越えたでしょ。
15年たってようやく傑作1stアルバムを越えた事に対する
アカデミー主演女優賞という評価は当然の事のように思えた。


終盤まで溜めに溜めた感情をハンマー投げのように解き放つ
後半のカタルシスは肌がビリビリと震えるほど。


エモーショナルさを倍増させてるのは音の使い方だと思う。
関節とか床の擦れる音とかで神経逆撫でる前半。
誰もが知ってる「白鳥の湖」をこれでもかと脳に叩きこむ後半。

こんなエモい感じは『エヴァ・破』以来かもな。
ほんとビリビリ来るから。

バンドで言えば、ピンク・フロイドとかモグワイとか聴いてるような。



”クラシックバレエ”って知識ない自分ににとっては宝塚とか
女子高みたいな禁断の空気があって。

その”禁断感”という難しい問題を”演技”というテーマの一点突破で
ここまでポップに仕上げたダーレン・アロノフスキーの手腕は見事。

”プロレス”に続いて”クラシックバレエ”だもんなー。
難題解きすぎでしょ。


バレエを扱ってる漫画っていうと曽田正人 / 『昴』とか思い浮かぶ。
これもビリビリくる傑作ではあるんだけど、バレエという特殊な世界
の妖しさという点だと

中村 明日美子 / 『コペルニクスの呼吸』



の方がしっくり来るように思う。


バレエじゃなくてサーカスの話なんだけど、空気感が似てる。
サーカスに限らず、優れた表現は売春の見本市に成り得るという
尖った視点も『ブラック・スワン』になんとなく繋がら・・・、ないか笑。

でもこの漫画の中に出てくる

「現実と非現実のパラドックス
 それを案内するのがアーティストだ」

っていうフレーズは間違いなく今回のナタリー・ポートマンの
演技に言える事だと思う。


NERI



vmjstyle at 17:14│Comments(0)TrackBack(0)mixiチェック NERI | 映画

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