漫画

2016年02月08日

マイベストコミックス 2015

引き続き、忘備録として

【第1位】

野田サトル / 「ゴールデンカムイ 」 2巻

11








チームもの、バディもの、切り株もの、トレジャー、
ミステリー、伝承文化、そんなもんたちの皮を
被ったグルメ漫画です。

なにそれ!笑

2015年は5冊出たこの漫画に食い尽くされた感がある。
このクッッッッッッッソ面白い漫画、5冊も出たんだよ!?
狂ってるっしょ。
ギラギラ、ドロドロしてて、でもカラッと笑えて、涙腺にグッと
来る。こんな漫画、待ってたよ。

2人の食事シーンの面白さっていうのは、唾棄すべき
オソマ(うんこ)グルメ漫画を駆逐する革新性に満ちて
いると思う。

今、読め。



【第2位】

大石まさる / 「キラリティ」

22












大石まさるはエロ入れたりデフォルメ行ったりして
それぞれ名作を産んできたと思うけど、それらを経て
昨年の「ライプニッツ」→この作品で水惑星年代記シリーズ
以来の一旦のピークを迎えていると思う。
常に”ジュブナイル”という視点を持ち続けている作者が
その視点をブレさせることなく総合的な技術を研ぎ澄ませて
いった結果だと思う。
シチュエーション、プロット、メッセージ、どれも現行のシーン
に於いては群を抜いている上に、200Pに収める手腕も
恐るべしというしか。。。
映画「オデッセイ」と共に義務教育で触れさせるべき傑作。


【第3位】

つくしあきひと / 「メイドインアビス」 3巻

33












これは1位とホント悩んだが、絵柄によってはまったく
受け付けない人がいるのも確かだという点で3位とした。
1,2巻までは冷静に読めたけど、この巻は鳥肌なんて
ものじゃ済まなかった。思い出しても震えるあるシーンは
ホラー映画を愛する自分でも寝る前にちょっと思い出す
レベル。

これは、、、どのくらいの連載期間を想定しているんだろ。
5年?10年?それでも余裕でついていく自信がある
ビルドゥングロマンの傑作。


【第4位】

竹良 実 / 「辺獄のシュヴェスタ」 2巻

71V-zKI25SL












”復讐”という1点のみに生きる少女の物語の
はずなのに、絶妙に微笑ましかったり、瑞々し
かったりする瞬間に射抜かれるのは、図らずも
エラが”今”を生きているからだ。
彼女はどこまで強くあれるのか。
続巻は相当な覚悟を強いられるはずなのに、
たまらなく待ち遠しい。
2015年の漫画界を席巻した”魔女(狩り)”ブーム
のなかでも頭というか、上半身くらい抜けている
と思う。


【第5位】

紙魚丸 / 「惰性67パーセント」

519vYoztCoL












これが続巻する、という点が一番素晴らしい。
猛烈に抜けるエロ漫画を描く一方、その最大の武器
をフルスイングさせる一般紙作品。
くっだらない(←褒めてます)、汗臭そうな(←褒めてます)
4畳半話の傑作としては
「山田秀樹短編集 とある女子大生の日常にみる」、
「昔話のできるまで」以来かと。
キャラの生命力が素晴らしいよ。
暇と怠惰が稀に産む芸術というやつ。


【第6位】

オノ・ナツメ / 「ACCA13区監察課」 4巻

71faYZBScUL












もうちょっとでクライマックス。
つまり1番美味しい時間帯。
ひょうひょうとした話で終わるはずもなく、思いっきり
ミステリーに舵を取った前巻からページを捲るのが
もったいない系の陶酔感が出てきた。
この作者の本当のすごさはキャラの書き分けの
さじ加減なんだと思う。
漫画って”キャラクター”なんだ、って改めて思い知らされる。
色々完璧。


【第7位】

中村明日美子 / 「君曜日2 ─鉄道少女漫画3」

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どーすんの!? どーなんの!? どーしたいの!?
もう最後のセリフが我々読者の心情そのものですな。。。
”キュンとする”という30過ぎたイカつい男からは一番
飛距離のある言葉でしか言い表せない漫画なのだから
”キュンとする”と書く。書くよ、オラ!
一筋縄ではいかない作品ばかり描いてきた作者が
こんな剛直球を投げるなんて、多分今回だけだよ。
黙って読んだほうがいい。一見さんも、敷居低いからさ。


【第8位】

涼川りん / 「りとる・けいおす」 2巻

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打ち切り。打ち切りかぁ、、。
アクションってこの漫画が打ち切られる層が読んでる
んだなぁって思うとうんざりする。
オフビートで、下品で、差別的なのに愛に溢れている。
独立しつつも心底繋がっている感覚。
要は「よつばと!」にないものがすべて入っている
子供漫画。
ロリ・ペドだからいけなかったの?じゃあってことで
設定をそのまま7〜8歳くらい上げた「あそびあそばせ」
を始めたのも最高。
本気で狂ってたらこんな漫画書けないぜ。

あ、カバーイラストはパネマジです笑


【第9位】

今井哲也 / 「アリスと蔵六」 5巻

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タイトルそのもの、アリス イン ワンダーランドの世界を
丸々1冊描いた巻。
やりたかったんでしょうなぁ。そして読みたかったよ、
こっちも笑
世界そのものが不安定な設定にこの作家独特のザクザク
とした線が説得力を持たせている。
子供はきっと友達を作るまでみんなこんな体験をしている
(きた)んだなぁ、と思うと涙腺どころか目が取れそうになる。


【第10位】

沙村 広明 / 「波よ聞いてくれ」

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ラジオのパーソナリティーになるってこういう
事なんだろうなぁ(多分違う)。
ずーーっとバタバタバタバタとしているのに不思議と
スムースな手触りなのはだらしなくてひたすら巻き
込まれ続ける主人公の一貫したヒドさゆえだろう。
なりゆきで覚醒し続ける彼女に同情しそうになり
かけるところで突き放す”こいつならしかたねーや”感。
そんなこんながMADMAXなスピードで加速するから
たまらない。
ジャンル的にも新鮮すぎて注目せざるを得ないよ。


【第11位】

水上悟志 / 「スピリットサークル」 5巻

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じわりじわりと原罪の真相と深層に近づいている。
ハッピーエンドでもいいと思う。
でもバッドエンドだったらマジで歴史に残る傑作に
なり得ると思う。
ここまで面白いのにここまで売れないっていうのも
さみしいものがあるなぁ。
まぁ、絵柄がなぁ、、、。
まぁ、十分売れてる方なんだろうけど、こんなもんじゃ
いけないと思う。


【第12位】

横山 旬 / 「変身!」 2巻

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少年時代はどうしようもない。しょーもない。特に男は。
でも、そこにミューズが付属するだけで文字通り世界が
変わる。内側も、外側も、だ。
2巻でようやく物語っぽいことになろうとしているけど、
結局は絶対君主であり、聖母であるマリに振り向いて
ほしいだけの男の子の話。
ただ、猛烈に面白い環境なだけ。
それって最高じゃん。


【第12位】

なかとかくみこ / 「塩田先生と雨井ちゃん」

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「恋は雨上がりのように」より断然こっち派です。
古風なだけではない何かを確かに持っている
と思うので高橋留美子のようにサヴァイヴしていける
ように思う。
時代設定が不明、というか感じさせない絵柄は
この上ない武器だと思う。


【第14位】

朝倉世界一 / 「春山町サーバンツ」 4巻

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ふわふわしつつも、市井の人々の真実の秘孔を突く。
尖ってないけど、ジャストでツボに当たるのだ。
一貫して描き続けるうっすらとした不安に対する、
意外なほど骨太な姿勢の正解っぷりが気持ちいい。
あと、女の子がガンガンかわいくなってきている。
特に髪の毛の表現にはため息が出る。


【第15位】

高木 ユーナ / 「銀河は彼女ほどに」 2巻

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アイデア一発。技術じゃなくセンスとタイミングと勢い
で押し切る剛腕スクリューボールコメディー。
あまりの眩さに1位にしてしまいそうになるけど、、、
まぁ1位でもよかったかもなぁ笑。
これを否定する大人にはなりたくないけど、否定する
大人がいないのも困るようには思う35歳です。


以上、15冊です。

次点としては

「チェイサー」3巻
「聖骸の魔女」2巻
「魔女のやさしい葬列」
「スティーブズ」3巻
「オニクジョ」
「宝石の国」5巻


6巻以上続巻しているものは除外したので
「KEYMAN」「乙嫁語り」「BLUE GIANT」などは
入ってません。


NERI

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2015年01月04日

マイ・ベストコミックス2014

コミックスランキングです。

【第15位】

山田 穣 / 「がらくたストリート」3巻(完)

garakuta

オオカミうお / 「チロリン堂の夏休み」や、本人による短編集
「昔話のできるまで」もあったけど、やはり本家の不在はどうしても
埋められなかった感が強い。
本屋で並んでるの観た時、正直ちょっと震えたもんね。

女の子、おっぱい、無駄知識で構築された半径1kmジュブナイル。
たぶん生涯暇つぶしに読むことになると思う。



【第14位】

市川春子/ 「宝石の国」

houseki

鉱石の擬人化という手法でティーンを描くって、、天才だろ。
月人とのあまりにも美しいバトルシーンと残酷な最後。
そしてフォスのメタモルフォーゼ。
本当に黒と白だけで描かれているのか不安になるほど
プリズミック。







【第13位】

大石まさる / 「タイニーマイティボーイ」

taini

絵柄の変化に戸惑う時期もあったけど、一回飲み込めて
しまうと、この線しかないという感じがする。
作者の嗜好がストレートに現れた分、”少年”というテーマ
とスイングしたように思う。

同時期発売の「Libniz」ももちろん名作でしたが、SFはどうしても
自分の学生ドロップアウトへの後悔へと繋がってしまうので。。
勉強、好きだったんだけどな。








【第12位】

堀 道広 / 「パンの漫画」

pann

部屋のどこにあってもいとおしいと思えるジャケットだけでも
今年誰かにあげたい本No.1。

ドン・コロネオーネ・・・。なんたるデザイン。クッソ最高。

うるし、みみかき、ときて、パン。
誰も追いつけないっす。










【第11位】

横山旬 / 「白い狸 横山旬作品集 」


tanuki

カネコアツシの線に釣巻和バリのファンタジー。
デビュー作にしかないパワーに溢れたほとばしり感。
BEAMを背負って立つ逸材だと思う。








【第10位】

小池 ノクト / 「蜜の島」3巻

mitunosima

島で、部落で、宗教で、っていう自分の好きな要素ブチ込まれすぎ。
細部の設定をもっともっと書き込めば
雑音は消えそうだけど、とりあえずこのままの勢いで
エンディングまで突っ走ってもらいたい。
こういうグーニーズみたいな展開に
自分はいつまでドキドキさせられるのやら。。



【第9位】

森泉岳土 / 「耳は忘れない 」

mimiha

今持って技法的な点も含めて、線の強さでは比類するもの
がない。
作品を重ねる事による読む側の慣れはしょうがないことなので、
アホみたいにこのパワーを持続させてもらいたい。
棟方志功みたいになってほしい。
いろんな時期の作品が一つになっているので
読んだ事のない人はここから入るのがいいかと。



【第8位】

黒咲 練導 / 「超熱帯夜orgy 」

orgy


この人の描く体のバランスが大好き。
エロ本コーナーにエロ本と同じサイズで並んでいるので
普通に本屋に行く分には目に入らない確率が大ですが、
その分水嶺(a.k.a暖簾)をなんとか越えて手に取って欲しい。
死ぬほど偏ったグルメ漫画であり、体液フェチ漫画であり、
純愛漫画でもある。
読み終わるのがこんなにも惜しくなるシチュエーションコメディー
は久しぶり。

コアマガジン、よくやった。


【第7位】

オノ・ナツメ / 「ACCA13区監察課」2巻

acca


このところ和モノに偏っていたオノ・ナツメが得意分野に戻った感じ。
やっぱ、たまらんよね。つーか、クッソ最高に決まってる。
クーデターを軸にしたサスペンスに突入しつつある本巻が
ほのぼのとした日常との境目として1番美味しいところだと思う。
書き込むところと抜くところをハッキリさせる事でリズムを生むのが、
ウェス・アンダーソンの映画を観てるようで至福。



【第6位】

うめ / 「スティーブズ」1巻

ume

多分、猛烈に嫌な人であっただろうジョブスを「オラ、悟空!」
と言い出さんばかりのキャラに変換したのが大正解。

偉大な人なのは解ってるし、遠くから観ていたい人なのも解って
いる上で、やっぱり漫画で描くならこうだろ、と。

ゲーム、沖縄、ときてジョブスを描く うめ に乗っからない手はない。
これからすっさまじく面白くなるのは目に見えてる。


【第5位】

伊勢ともか / 「懲役339年」2巻

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前世を描かない前世を巡る話という「スピリットサークル」とは
真逆の手法で描かれる旅は、きっと同じ点に
収束するのではないかと思っている。

自分はけっこう画力を重視するタイプだと思ってたけど、
これには完全降伏。
あまりに面白い。
すさまじく面白い。

これ今読んどくと、後で自慢できるぞ。



【第4位】

鶴田謙二 / 「ポム・プリゾニエール La Pomme Prisonniere 」

pom

趣味・嗜好への偏りっぷりが大石まさるの比ではない。
裸女、ヴェネチア、猫、廃墟、って帯に書いてるけど、
マジでそれしか出てこない笑

っていうか、それしか描かない鶴田謙二って、最高に決まってる。
ちょっとね、女の人に見られるのが怖い1冊ではありますが
アートってそういうもんだっていうことで。
ごめんねごめんねー。



【第3位】

福島 鉄平 / 「スイミング」

swimming


「サムライうさぎ」から6年。ついに帰ってきた。

柔らかい絵柄と、ハードボイルドなモノローグというスタイル
はブレる事がない。
少年誌というボーダーを越える瞬間を観る事ができる数少ない瞬間だ。
音楽で言ったら、エモがジミーイートワールドに飲み込まれる直前というか。
プロミスリングとか、テキサス・イズ・ザ・リーズンの凛とした空気。

この線を越えて、青年誌へと戦いの場を移さざるを得なかった「アマリリス」
も大傑作だけど、やはり「スイミング」だなぁ。

「アマリリス」、アマゾンでは欠品でアホみたいな値段ついてるけど、
マジでどうにかしてよ。
これ売らなくてどうすんだよ。


【第2位】

水上悟志 / 「スピリットサークル」4巻

spirit

今1番面白い漫画は?と聞かれればこれを即答する。
マジで読んで。つーか、読めよ。
「惑星のさみだれ」は絵柄的に読む人を選ぶのはいなめなかったけど、
これはそうは言わせない。
輪廻というクソめんどくさい概念をこれほどポップにスペクタクルさせる
なんてどうかしてるよ。
業を意識的なものとするか、無意識的なものとするかの瀬戸際の巻。
鳥肌なんて言葉では言い表せない皮膚感覚が襲いますよ。



【第1位】

山本美希 / 「ハウアーユー? 」

haua



オルタナティヴ極まりない。
ページをめくるだけで”ガリガリ”と音がする。
既視感はあるに決まってる。漫画の歴史を考えれば。
それでもオルタナティヴを感じるという事が凄まじいのだ。
表層のすぐ下でうごめく狂気という点では「ゴーン・ガール」と
通じるものがあるようにも思う。
本自体の重量も含めて、今年最もズーンときた1冊。


以上、15冊です。

次点

高野文子 / 「ドミトリーともきんす」
記伊孝 / 「アニウッド大通り」
ゴトウユキコ / 「水色の部屋」
都留泰作 / 「ムシヌユン」




今年は曲単体で聴き込むっていう事ができなかったので
コミックスのみのランキングにしました。

まぁ、育児で自由時間無かったっていうのもあるんですが、
上半期は「Frozen」サントラばっか聴いてたし、
「メタリカ スルーザネヴァー」を爆音上映で観てからは
メタリカばっか聴いてた。

ということで今年一番聴いたのは「RIDE THE LIGHTENING」です。



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2013年12月31日

マイ・ベストトラック2013 feat 漫画

例年通り、年間ベストトラックと漫画ランキングを
同時に行ってみたいと思います。

今年は15位までっていうことで。


【第15位】

大森靖子 / ”ハンドメイドホーム”



「大好きな悪魔と引き裂かれ 王子様とキスをした」
「毎日も手づくりだよね」。
キラーすぎる。

シンプルなカントリー、フォーク調で歌われるだけに刺さりまくるのは
結局は自分の足で立つしかないという事実。

虚構の世界に生きるからこその説得力だと思う。

漫画で言うと

井上 雄彦 / 「リアル」13巻





【第14位】

Arcade Fire / ”Reflektor”



誰も信じられないけど、とりあえず、ズンズン進む。
他人の善意という善意の裏側から透けて見える本心
をなんとなくかわしてなんとなくでも家に帰る。
言いたいことがある時は輪郭をハッキリさせるという意味で
ジェームス・マーフィーの起用は大正解。

漫画で言うと 

西村ツチカ / 「さよーならみなさん」





【第13位】

”潮騒のメモリー”



10代はもれなくジュブナイルであるべき。
辛いことはないに越したことはないけど、色々あったほうが面白い。
山もいいけど、なんとなく海の方がそういう感覚があるように思う。
あまちゃんは土着的な文化の嫌な部分をうまーくかわしてたけど、
田舎ドロドロな諸星大二郎的なあまちゃんも観たい。

漫画で言うと

うめ / 「南国トムソーヤ」2巻





【第12位】

MAYER HAWTHORNE / ”FINALLY FALLING”



この時代に何をすべきなのか。 
「特にないなぁ」っていう場合の最上の表現だと思う。
ホッコリという感情は、けっこうなパーセンテージの人の
私生活を救う。

漫画で言うと

朝倉世界一 / 「春山町サーバンツ」2巻





【第11位】

Shitfucker / ”Sex Dungeon”



現時点で300回くらいしかプレイされてないこのビデオ!
アップされたばっかだけど、最&高!!

男はSEXとダンジョンがあれば生きていける(テキトー)。
ゲー世話な世界が好きな人には、満を持してのドロップ。

漫画で言えば

桜井稔文 / 「絶望の犯島」





【第10位】

lyrical school / ”ひとりぼっちのラビリンス”

もろい体でもろい関係性を繕う姿を
キャラを際立たせながら描く。

tofubeats仕事がやばすぎる。

粉々に砕けた関係性も意外とケロッと修復したり、
取り返しがつかなかったりという情景。
それをあくまでも客観視するとすごく綺麗、という見本。

漫画で言うと

市川春子 / 「宝石の国」





【第9位】

The Knife / ”A Tooth For An Eye”



どう贔屓目に見ても狂ってるんだけど、超キュート。
淡々として見えるからフワフワとした気持ちで接してしまうんだけど
よく考えてみたらゾッとするような笑顔をしてた、みたいな。

意外としっかりとJUKEっていうトレンド見据えてたりして
したたかなところもあったり。

漫画で言うと

笠辺哲 / 「ラタキアの魔女」





【第8位】

AKB48 / ”恋するフォーチュンクッキー”



この曲に意味はない。
まぁ、意味があればもっとよかったんだろうけど、
今のAKB48にそれを求めるのはやっぱり間違ってる。

でも、こんなみんなで踊れるポップチューンを作ってくれたんだから
いいじゃないかと思う。

意味はないけど、みんなで踊れる事が必要なんだよ。
不毛の地である10代を乗り越えるためには。

なんなら曲の間中、ずーっと「オーナーニー!」コールしたい。

漫画で言ったら

ゴトウユキコ / 「R-中学生」3巻





【第7位】

さくら学院 / ”マシュマロ色の君と ”



どの瞬間を切り取っても美しい。
ちょっとでもさくら学院の事を考えると泣きそうになってしまう。

この時間が永遠に続けばいいのにとも思うけど、
卒業生の活躍を進行形で観てる身にとっては
とにかく”今”観続けるしかないんだと何度も自分に言い聞かせる。

絵を見ただけで泣けるという意味でも漫画で言ったら

雨隠ギド / 「終電にはかえします」





【第6位】

Lily Allen / ”Hard out here”



基礎体力が半端ない。
そしてまったくヴィジョンがブレない。

何気なく普遍的なものを提示してくる。

ただリリースが有るというだけでも泣けてくるのに
全く守りに入ることのない姿勢にはビビるばかり。
やっぱり意気地なしより、意地っ張りの方が男らしいぜ。

だってバナナにイラマチオだよ。
なのに女の子のファンがモリモリいるんだよ。

次元が違うとしか言い様がない。



漫画で言えば

望月ミネタロウ / 「ちいさこべえ」2巻





【第5位】

Janelle Monae / "Q.U.E.E.N. feat. Erykah Badu"



フリークスを狂喜させるロッキーホラーショーとか
ファントム・オブ・ザ・パラダイスのような存在。

それでも放射状に陽性の感情が広がっていくような
感覚があって、マスに受け入れられるのはフォルムが
カッコよすぎるからだと思う。

だってエリカ・バドゥと並んでも何の引け目もないんだよ。
 
観るたびに生きてて良かったと思える。

漫画で言うと

堀道広 / 「部屋干し ぺっとり君」





【第4位】

DJ Rashad / ”Rollin”



ドライブしていく感覚と、ループする陶酔感。
とにかくブチ上げるという気概。

トリッキーであり、小技も抜群で、豪腕。
脈々と続いてきた歴史をきっちりアップデートして
みせるトラックはアンダーグランドな匂いなんて
微塵も感じさせない時代の音だと思う。

漫画で言うと

水上悟志 / 「スピリットサークル」2巻





【第3位】

Kanye West / ”Black Skinhead”



メジャーもメジャーのこのレベルで、こんなに攻められたら
もう手も足も出ないっす。。

音もPVもモノクロという表現を最大限活かした殺傷力。
絶妙の隙間を持たせて1音1音フルスイングで殴ってくる。
今年一番頭を振れる曲。

なんつーか、どうやって作ってんだろうね、こんなの。。
凄すぎてフォロワーが産まれようがない。

漫画で言えば

森泉岳士 / 「祈りと署名」





【第2位】

dancinthruthenights / ”マジ勉NOW! feat.新井ひとみ”



才能だけとりあえずある子が、絶対的な導師を得る。

スポ根ものでもアクションでもいいけど、
燃えるんすよ、こういうの。

これで帰る場所がなかったりしたら無条件で泣けるんすけど、
けっこうぬくぬくした場所が待っててくれるんで2位っすね。

漫画で言ったら

今井哲也 / 「アリスと蔵六」2巻



これはねぇ、死ぬほど泣けるっす。
蔵六、キラーフレーズ連発だし。
SF、アクション、ドラマ、どのジャンルとしても超ド級の作品だと思います。


【第1位】

大森靖子 / ”ミッドナイト清純異性交遊”



アンダーグラウンドから君の指まで、すべての期待を背負って
リリースされた2ndから。

2013年は大森靖子の曲にビンタをもらい続けたような気がするが、
この曲はビンタがくると思って目をつぶって歯を食いしばったら
みぞおち殴られたような感じだった。

大森靖子の曲の中でも郡を抜いてポップなトラックに、
パンチラインだけで埋め尽くされたような詞。

「狂ってるのは君のほう」なのに「世界だって君にあげる」。
こんなにわがままで、ハードコアで、やさしい詞が曲の間中
ずっと繰り出され続けるのだ。

彼女はきちんと自分を愛せているんだと思う。
じゃなきゃ、こんなに他人を愛せない。

漫画で言ったら

ルネッサンス吉田 / 「愛をくらえ!!」




”愛をくらえ”は元々Superfly の曲名だから
他の曲を当てはめるのはいかがなものかと思いましたが、
どうしても大森靖子しか思い浮かびませんでした。

ルネッサンス吉田が大森靖子の曲を聴いたらどんな曲を
描くのか、ワクワクします。



以上、ベストトラック&漫画でした。

トラックの次点としては

Pet Shop Boys - Shouting in the Evening
The Weeknd - Wanderlust
Disclosure - White Noise
tofubeats - Don't Stop The Music
さくら学院の楽曲全部



漫画の次点は

横山裕一 / 世界地図の間
大石まさる / カラメルキッチュ遊撃隊
岡仁志太郎 / ヒガンバナの女王
田中相 / 千年万年りんごの子
浅岡キョウジ / 變愛























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2013年12月15日

宇宙の裏側で

自分は井上雄彦の「リアル」を一冊も持ってなかったし
ほとんど読んだこともないけど、13巻だけ買ってしまった。



なぜか一巻まるっとプロレスの話なのだ。
すんごく面白い。
読み物として。

井上雄彦がプロレスを描くとこうなるのか、と。

「プロレス」というものがどういうものなのか、
これを読むとだいたい解るんじゃないかと思うほどだ。

インディー団体の話なのかな?
ちょっと理想的すぎるとは思う。

今の新日とかだったらこんな後楽園になるのかな。

新日なんて15年くらい生で観てないから判らんし、
やっぱり自分は白鳥に葛西純を重ねてしまう。
ぶっちゃけ、状態的にはいつこうなってもおかしくは
ないんだろうな。

理想論だろうがなんだろうが、葛西がプロレスやるときは
こういう会場にしてあげたいもんだと思う。

最後の方で松坂が「まだプロレスラーだろ?」
と問いかけて、白鳥が立とうとする。

そして「どてっ」ってなる。

この「どてっ」がいかにも井上雄彦で何回読んでも
泣きそうになってしまう。

こういうかわいらしさみたいなものがヒールにはやっぱり必要で、
そういうところもやっぱりなんか葛西っぽいなと思ってしまったり。



同じくらいのタイミングで猿渡哲也もプロレス漫画をリリース
してて、こっちもまたたまらない出来だ。




「リアル」に比べてグッと浪花節というかインディー臭いというか。

原作が狩撫麻礼なんじゃないかと思うくらいロックンロールマインド
に染み渡る内容になってる。

ぶっちゃけストーリーは「1・2の三四郎2」まんまだけど、猿渡印の
筋肉描写とかだけでもギンギンに燃えるから特に問題なし。

NERI


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2013年09月15日

アリスと蔵六


今井哲也の「アリスと蔵六」がかなりヤバい。



蔵六「お前さんが人じゃなかったとして
    それが何なんだ?」
   「馬鹿なことばかり抜かすな
    いいから一緒に帰るぞ、紗名」

号泣っすわぁ。

マイノリティーというか、あきらかな異物に対して
当たり前に「居場所があるよ」と言ってあげられる事。

まぁ、蔵六の性格描写がちょっと単純すぎるようにも思うけど、
だからこそ”当たり前”感がまっすぐ刺さってくる。

この前観た劇場版「あの花」でも一番泣いたのはそこだった。



テレビでの放送時は明言してなかったと思うんだけど、
めんまは日本人じゃないのかな?
もしかしたら髪の色のせいでそういう扱いを受けてきたという
意味なのかもしれないけど。

めんまが「めんまは外人だから”のけもん”なの」

というのに対して、

じんたんは「めんまには秘密基地があるじゃん、
       みんながいつでも帰れる場所!」

もう、大号泣すわ。



「アリスと蔵六」が言いたい事はほぼその1点のみのように思うけど、
アウトプットとしては徹頭徹尾、SF。

しかも描き込む系のリアルな方向じゃなくて、ザックリとした絵柄の
勢い重視な内容なので、ものすごくノド越しが良い。

紗名も単純にスゲェかわいいしね。

2012年にこの作者の「ぼくらのよあけ」を年間ベストに推したけど、
もしかしたら今年はこれになるかもね。

それにしても今年はSF漫画の当たり年だわ。



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2013年02月24日

誰に付いててもしゃぶるわけじゃないが

去年アルバム出てたみたいで、ジャケ見たことあるし
多分無料視聴してたはずなのにスルー。

痛恨。後悔の念。

ぶらぶらっと動画観てて見つけたこの曲で一発でやられた。


SSION "HIGH" (Official Video)




もろ好みのグリッターなディスコ。

さっそくアルバムも聞き返してみたけど、ビデオ観た後だと
全然印象違う。


"CLOWN"



やばいやばいやばい!
ZEN-LA-ROCKとかがめちゃくちゃ間違ったらこうなるかもっていう。

これ生で観たら溶けるわぁ笑


"My Love Grows In The Dark"



カイリー・ミノーグの前座とかやったら大ブレイク・・・、しないか笑
でもカイリーが照らしきれてないさらに隅っこにいる人たちの
光合成の助けにはなるに違いない。


”NOTHING HAPPENS AT NITE”



思いっきりディープハウスみたいな曲もあるし。
つーか、この動画やばいな。
園子温とのダジャレ笑

でも「自殺サークル」と凄まじく絶妙にマッチ。


”LUVVBAZAAR ”



今のところこれが一番好きかな。
つーか途中の悪ふざけ!笑
いきなり「ニューーーーヨーーーク!!」笑
何もかも最高。


自分のHunx and His Punxの時とまったく同じ勃ち方なのが
気になるところだが。



町山智浩が「小島慶子にチンポが付いてたらしゃぶる」って言ってた
のがめちゃくちゃ好きなんだけど、なんかそんな感じだ。

さらに「画竜点睛を欠くだよね」って言ってたのがマジで面白かった。



今年になってからやたらとHAIM聴いてたんだけど、
音楽性的にもリンクしてるように思う。



シーンの表と裏みたいで、なんとなく立体的に感じられる。
ま、Ssionはけっこうキャリアあるみたいなんですけど。

新曲も良い感じ。

”Falling ”





グロテスクだったりコズミックだったりするのにすごくポップで
ずーーっと聴いてられる。

最近よんだ佐々木充彦の「インターウォール」っていう漫画がすごくそんな感じで。



2000円もするし、600ページ(!)もあるので買うの迷ったけど
大当たりっす。

大量の小さな粒子に押し流されるような気持ちいい圧力を
フルカラーの紙面から感じる。


分厚い本ついでにこれも買ってしまおうかと思ったけど、
やっぱり未だにポチれない。



7000円!

かれこれ半年迷ってる。
さっさと買えって話だが。。

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2013年01月16日

これをやっていいのはスティーヴン・セガールの映画だけ。



タイトルだけでマイナス50000点。

『渾身 KON-SHIN』



この予告編もイマイチだと思うけど。。

これねぇ、めちゃくちゃ良い映画でしたよ。

『テッド』の公開を1週間間違えて劇場行っちゃってさ。
しょうがないから地雷覚悟で観たんすけど。

何よりもさぁ。
この”KON-SHIN”って部分、マジでどういうセンスしてんだ。
これって”(笑)”って書いてるのと一緒だから。

原作通りでいいじゃん。


真面目な話、タイトル以外は年間ベスト級。
終盤、情緒的になりすぎてダレるけど、いつまでもこの世界に
浸っていたいと思わせられちゃってる時点でもう負け。

田舎の閉鎖的な感じとか様式美とかって、自分の苦手な部分だと
思ってたんだけどなぜかスルッと入ってきた。

おれ、あの”塩”が良かったんじゃないかと思っている。
喜怒哀楽が渾然一体となったあの行為が、
シリアスすぎない適度な緊張感を産んで映画をドライヴさせてる。

いやーー、面白かった。
もう一回観たいかも。


そんでもって。

14日は でんぱ組.incの仙台公演だったわけです。

めちゃくちゃ、そりゃもうめちゃくちゃ楽しみにしてて、
けっこうこの日のために年末年始がんばってきたようなもんだったのに。

悪天候のため、中止。。

ダースベイダーばりに「Nooooooo!」でしたよ。

そして振替公演は仕事で絶対行けないため、
日曜日上京する事にしました笑
このタイミングで観なきゃ絶対一生後悔する。
多分、これ観たら「明日、また生きるぞ!」って言える。


と、いうことで5000円かけて仙台行ったのは
この映画観るためだったということにします。

『高地戦』




もうね、年間ランキングやり直したい笑
マジで去年のうちに観たかった。
正直、2位です。

そして、でんぱの待ち時間に買ったこの漫画も
去年のうちに読みたかった。

『Sunny Sunny Ann!』




正直、1位!笑

モーニングでポツポツっと掲載されてたのすげぇ覚えてたのに。
コミックス出てるの知らなかった・・・。


なんとなくMC5と



ドナ・サマー



の間の湿度。


帰りのバス、猛吹雪で普通2時間かかるとこが
5時間かかったけど、この漫画と磯部涼の本読んでた
おかげでめっちゃ楽しかった。


NERI



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2012年12月30日

マイ・ベストトラック 2012  feat.漫画

今日から休みになったので書ける!
ってことで年間ランキングをやっつけていきたいと思います。

昨年に引き続き、ベストトラックとベスト漫画をリンクさせていきます。

でわでわ。



【第10位】

Tomato n' Pine / ワナダンス!



永遠に続くようなミューズの残り香。 
それを求めてこのリズムとビートをリピートする。

漫画で言うと

福島 聡 / 「星屑ニーナ」





【第9位】

Poolside / Slow Down



暑苦しさと、清涼感を同時に楽しめる。
モヒートは冬に飲んでも意外と美味しい。

漫画で言うと

豊田徹也 / 「ゴーグル」





【第8位】

FLUID / NEW WORLD



「先端を夢見ていたチルドレン 彼らにはもう敵が見えない」
「デストロイそしてコンストラクション 僕らの世界に革命を」

圧倒的な情報量と、凍傷を負うような焦燥感。
超エモーショナル!

漫画で言うと

大瑛ユキオ / 「ケンガイ」





【第7位】

東京女子流 / 追憶 -Single Version-



何度でも心が軋む。

そしてゾッとする。

女の子の内側の真実なんて知りたくもないけど、
やっぱりちょっと知りたい、みたいな笑

漫画で言うと

ヤマシタトモコ / 「ひばりの朝」





【第6位】

COSMIC NEUROSE / 魂の化石



いつのまにかジャンルにとらわれていたのは自分の方だった。
ほんとにハっとさせられた今年度ナンバーワンロックンロール。

”魂”という言葉に説得力を持たせられる存在。

漫画で言うと

大東京トイボックス / うめ 8巻





【第5位】

Hot Chip / Don't Deny Your Heart



ロマンチックが止まらない。

と同時にグロテスクも止まらない。

ポップを突き詰めるとそうなってくるんだろうな。


漫画で言うと

小路啓之 / 「来世であいましょう」





【第4位】

でんぱ組.inc / でんぱれーどJAPAN



一瞬で線路の分岐器がガシャンって倒れて、パラレルワールドへ。
これが出来るのって、ただ狂ってるだけじゃなくてポップスとして
突き抜けていなければいけない。

そして一番大事なのは誠実さだ。

めちゃくちゃ美人が自分から一切目を逸らさずに血を流しながら
ガリガリ鼻糞ほじってる。
そんな感じ。

漫画で言うと

宮崎夏次系 / 「変身のニュース」





【第3位】

Tomato n' Pine / 大事なラブレター



めちゃくちゃ凄い事してるのに、それをサラッと見せつける。
ブレない芯と、確かなポテンシャルをシンプルに叩きつける
とこうなるのだ。

でも言葉にすると「かわいい」という単語しか出てこない。
困ったものだ。。

漫画で言うと

朝倉世界一 / 「そよそよ。」





【第2位】

Major Lazer - Get Free



ジュブナイル感というのは、残酷だ。
こんな言葉を知っている時点でそれは完璧に失われてしまっている。

うなされるような暑さのなか、とにかく面白そうな方へと歩を進める。
怖くても、だ。
そこにはきっとヒントがある。

漫画で言うと

大橋裕之 / 「夏の手」





【第一位】

BABYMETAL / いいね!



出だしの「始まった感」。

今年繰り返し聴いてきて、最終的にたどり着いたこの曲の魅力だ。


なにか正体不明なモノと戦わなければいけない宿命。
見えてくるタイムリミット。
そして手に残った武器。

漫画「惑星のさみだれ 」と小説「怪物はささやく」が頭をよぎる。

文句なく今年ナンバーワントラック。

今からでも、まだ間に合うぞ!!!!!

漫画で言うと

Ken Niimura / 「I KILL GIANTS」






以上、10作品です。

トラックの方の次点としては

ZEN-LA-ROCK / ”ICE ICE BABY”
Bob Mould / "Steam Of Hercules"
さくら学院 科学部 / "サイエンスガール▽サイレンスボーイ "
あとはBABYMETAL、女子流、でんぱ組、トマパイの残り全曲です。

漫画の方の次点は

岸寅次郎 / 「オトメの帝国」
カネコアツシ / 「Wet Moon」
穂積 / 「式の前日」
金子歩 / 「君の中の少年思考」
モリタイシ / 「今日のあすかショー」
あとは松本次郎、ヤマシタトモコの全作品。




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2012年10月29日

非J-POP的、「やればできる」

「BUTTER!!!」第5巻。




なんて幸せな巻なんだろう。

やる、やらないの瀬戸際で「やる」を選択する瞬間の輝き。

それぞれの立場で、みんなが「やる」を選択する。
もうそれだけで完璧な瞬間なのだ。


大会でみんなが「5番ーー!!」って叫ぶとこ、やばいよなぁ。
勝ち負けの結果じゃなくて、みんなの決意が重なったこの瞬間がピーク。



自分は学生時代にかなりガチのジョックス側だった事が、20代を悩まし続けた。
クリエイトする側に立ちたい自分にとって生産性のない時間だったのではないか、と。
10年間、その当時の自分が嫌いだった。

でも、それすら自分にとっての誤魔化しだったと今は思っている。
みんなとホントの「決意」ができなかった言い訳だと。



当時、ギリギリでやっていたのも事実だ。
だから「最後の1年、もっともっと死にもの狂いでできたはずだ」という思いを
糧にしていこうと思うようになった。
これから「やる」という「決意」をし続ける事を。

「決意」と「死にもの狂いな時間」は裏切らない。
リアルタイムでは辛さの方が間違いなく上回るだろうけども。

そして、たまに信じられないような瞬間を産むのだ。




桐島が部活辞めたのも、「決意」。






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2012年09月01日

セカイのヤマシタ

ヤマシタトモコの新刊2冊
「ひばりの朝」



「裸で外には出られない」



とてつもないレベルに達してきている。
何が凄いかって、この二作を並行して描いている事だ。

「ひばりの朝」は元町 夏央が「蜜ノ味」で描こうとして描き切れなかった
事をサラッとクリアしてみせる怪作であり、傑作だ。
そのなかの一遍に「蜜の味」っていうフレーズを差しこんでくるあたりには
悪意というか、狂気すら感じる。

「HER」はショートだからこそ、というかショートにしかない読後感を
狙って作られたものだと思う。
それに対する、UFCのタイトルマッチのような永遠とも思える無呼吸運動
の末に感じられる太い蔦がからまったような疲労(快感)を狙ったのが今作。

このへんは好みとしか言いようがないけど、自分は商業性と戦いながら
という点の爆砕点穴で「ひばりの朝」だな。



ここまでならいつもどおりのヤマシタトモコ賛辞で終わるとこだけどさ。

ついに私生活の切り売りを始めたんですよ。「裸で〜」で。


「BUTTER」という青春巨編とも並行して描かれるこの恥部ともいうべき漫画。


この連載濃度でさらに血肉を売り始めたのだ。
しかもめっちゃ美味しい血肉を。


このレベルってもう東村アキコくらいしか思い浮かばん。



しかもそのエッセイ的漫画のオマケ的に最後につっこまれている
ショート3作が悶絶の傑作・・・。



なんなんだ。

世間の評価が低すぎるだろ。

誰か直木賞持ってきてーー。


NERI


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2012年06月15日

筋トレ



映画「ブライズメイズ」を観てきた。

「サニー」のバジェットを大きくして、クソ下品にした感じ。
「ハングオーバー」に例えられがちだけど、
「40男のバージンロード」に近いような。

クリステン・ウィグが全盛期のメグ・ライアンのようで
これからの女優としての活躍がホントに楽しみ。

あとローズ・バーン演じるヘレンの立ち位置の変化が最高。
最後まさかこいつに感情移入するとはさぁ。
ドラマ「やまとなでしこ」の東十条さん以来の快感。


「ブライズメイズ」と「サニー」はセットで観た方がいいな。
それに「ヤング・アダルト」も入れていいかも。

「ブライズメイズ」と「ヤング・アダルト」だけはやめた方がいいかも笑
「サニー」で上手く中和しとかないとさ。

友達が少なければ少ない人ほど、人生に寄り添ってくれる
映画になるはず。
友達なんていなくても人生はある程度楽しいけど、
一人くらいはいたほうがいい。
クソみたいな価値観を持った自分でもそう思える
生ゴミでできたクリスマスツリーを遠くから観たような映画だった。


「サニー」は飛行機の中で観たんだけど、もう一本観たのが
「クロニクル」。


これもヤバかったなー。
「AKIRA」と「キャリー」を足したような映画というか。
ラスト15分は圧巻の一言。

超能力が筋肉と同じで発達していくっていうのが面白い。

まったく次元が違う話で申し訳ないんだけど、
最近その筋力の発達を感じたのが”アイドル筋”と言うか、なんというか。

以前は遠い所にいると思っていた でんぱ組.inc を、
現在は体が欲っしてしょうがない。

筋力の発達としか思えないですな。。








さてさて。盛岡でも明日から遂に「ドライヴ」の公開が始まる。
始まるんです、、が。

「ブライメイズ」もそうだったんだけど、1週間という公開期間の上に
レイトショー無しっていう地獄のようなスケジュールはマジで勘弁してほしい・・・。

レイトショーだったら3回は観に行くくらいの勢いなのにさ。
平日仕事の人は無理だっつーの。

「ブライズメイズ」も死ぬほど無理して仕事終わらせてギリギリ間に合って
みたら案の定3人しか客入ってないしさ。

バカなの?
劇場に苦情入れようかな。


NERI

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2012年05月14日

白昼に観る夢

重松成美のデビュー作「白い本の物語」をこのブログで
取り上げたのが2010年の2月

待ち続けた新連載がようやくコミックス化。

「BABEL」



中心となる題材はデビュー作と同じ”本”なんだけど、
今作はガッチリとした近未来SF。


柔らかい線は相変わらずに、その線をMAXに活かした
ゴアっぽいスペタクル感。
そんなテンションで描かれる”本”の根源を探る旅の序章。
図書館ヘヴィーユーザーにはたまらん内容となっております。

「虫と歌」、「25時のバカンス」で一気にSF漫画家の頂点へと登らんとする
市川春子とはまた違った空間の曲げ方というか。
市川春子が離れた2つの点を残酷さすら感じるほど
無理やりくっつけてしまうような感じだとすれば、
重松成美は大きな渦というか螺旋を描いて最終的に
同じ点に誘うような印象。

どの作品も装丁からして物欲刺激MVP級だし。
今、家にあったらかこいいぞ。



ちょっとSF熱が高まってるな、と思う今日このごろだけど
個人的大本命は宮崎夏次系。

なんというか、天才としか言いようがないのでは?、と。
松本大洋の骨太さ。
萩尾望都の繊細さ。
山本直樹のグロさ。
そんな偉大な例えがポンポン浮かんでしまう。
たぶん、言い過ぎじゃないと思う。

モーニング・ツーの英断で無料で読めるようになってるので
ぜひ触れてみて欲しい。

こちらから

パックリ開いた傷口のような、砂糖だけでできた甘い風景のような。
小学生なんかが読んだら脳内のトラウマフォルダに自動保存っすわ。


ちょうど無料視聴始まっているBeach Houseの新作なんか
聴きながら読んでみてもいいんじゃないでしょうか。

前作とまったく同じ(笑)と言っていい内容ですが、
60分続いてくれる悪夢と紙一重の白昼夢はSFにぴったり。


NERI


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2012年05月09日

いいね!

3月に発売になったBABYMETALの「いいね!」。

”狂ったように”という表現がまったく誇張じゃないくらい
聴き狂っている。

初聴きから2か月以上経ってるのにこの頻度は尋常じゃない。
過去に例がないくらいだ。
TOOLでも曲単位だとここまでは持続しなかったように思う。

このライブ映像とか余裕で5回は連続で観れる。


このライブ”だから”と言った方がいいのかな。


自分でも驚いているくらいなのだ。
ハンパじゃなく飽きっぽい自分がここまで抜け出せない。
その理由ときちんと向き合ってみたいと思う。


とりあえず、3つかなと考える。


1つめはこのユニットが「異物」であるという事。

ピコリーモ、クラブコアと呼ばれるジャンルさえも
バカにするようなブリッジ部分のラップからのブレイクダウン。
そしてブレイクダウン後のデス声。
そこからさらに疾走する曲。

とんでもなくクオリティーの高い(主に顔)アイドルが
この曲を口パク(基本ダンスユニットなんだが・・)で演じる。

日本で今一番「異物」なユニット、ゴールデンボンバー。
現行でリンクしてるのはこのBABYMETALだけのように思う。

美形にコアなジャンルをやらせるっていうのはバランスが全て。
全盛期のオレンジレンジの日本のポップシーンの中の立ち位置
ともなんとなくカブけど、ジャンルにおけるバランスという意味では
この時期のBRING ME THE HORIZONの方が近いかな。






2つ目はこのユニットから「背徳感」を感じるという事。

まぁ、ザックリ言っちゃうとロリコンという事なんだけどさ。
基本、上のBABYMETALのライブ映像ってヤバいっしょ。
とんでもないクオリティーっていう意味が”体型”の方に行っちゃってる。
まぁ、真ん中のSU-METALはギリとしよう。
スクリームのとことかやばいけど、よしとしよう。

でも両端のYUIMETAL、MOAMETALはほぼアウトっしょ。
そんな子にこんなガチな振り付けでラップの真似事させてさ。

そんなガニまたで背徳感ガッツリ高めた上で、ブレイクダウンパートっていう。
逃げ道のない団結が産むこのヘッドバンギングの規模は
今の日本だとマキシマムザホルモンレベルじゃないと無理じゃないかな。

背徳感、陶酔感、脅迫感って洗脳に使う手だよね。
ゴスもちょっと入ってるという意味ではマリマンと同じ匂いすら感じる。





3つめはありきたりだけど、「青春」だ。
しかも「疑似青春」だからこそのフル勃起。

1つめの「異物」とも繋がるんだけど、「青春」って、大人にとっては
「異物」そのものなんだよ。

それはカネコアツシの超名作「SOIL」に描かれていたもの。

「異物」は必ず排除されるっていう話が言おうとしているのは、
「青春」は過去の「異物」としてしか存在しない
っていう事なんだと思う。

そして奇跡という「異物」は「異物」にしか呼べない。
じゃあ、「異物」を作ろうって話で。


このBABYMETALはあと1年くらいしか存在しない。
なぜかというと、SU-METALは年齢制限でさくら学院自体を
来年卒業するシステムになっているのだ。

奪われる、排除される事が決まっているもの。
すなわち「異物」。
そうやってこねくりまわして捏造された「青春」。

そしてそれはそこに「存在」しているだけで、それ以上でも以下でもない。
手に入れる事も、理解する事もできないのだ。
「塔の上のラプンツェル」における髪の毛とも言える。
特別な、謎な、でもいつかは失ってしまうべきもの。

解りずらいかもしれないけど、
そんな完璧に不確かなものほど面白いものはない。



「異物」、「背徳感」、「青春」。
そんなものに狂わされつつ、不毛とも言える時間を
このユニットと共に過ごすのに一切の後悔はない。



NERI

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2012年03月20日

猫背の似合う女の子

映画『ヒューゴの不思議な発明』 をやっとこさ観てきた。


クソ面白い、っていう作品ではないけど、大好きな映画だ。
映画が好きになる映画、とか漫画が好きになる漫画は大好物。
そういう意味では自分の中では日本橋ヨヲコの「G線上ヘブンズドア」と
おなじ括りの作品かも。
もともと蒐集癖というか物事の歴史をさかのぼっていくのが
好きな性分なので、これは危険な映画でもあるように思う。

こんなにメリエス・ボンバイエな映画だと思わずに観に行ったので
びっくりしたんだけど、その理由のひとつにこの漫画を読んだばかり
だったというのがある。

カネコアツシ / 「Wet Moon」



「SOIL」がかなり長くひっぱった印象があって今度はどうかな
と思いながら読んだ本作がかなりの名作の予感。

紙面から溢れるむせかえるような快楽、熱狂、狂気。

そしてかなり映画を意識した作りになっていて、
いきなりこのイラストがバーンと出てくる。

1148285280


その後もかなり頻繁にメリエス・オマージュなカットがあったりして
脳裏に焼き付いていたのだ。


そんな偶然だか必然だかが重なってしまった以上、
メリエス作品が観たくてしょうがなくなってしまったわけだが、
探してみるともうパブリック・ドメイン化されててかなり観れるのね。

こんなんとか。

ありがたい話だわ。



カネコアツシの話ついでにこの漫画の話。

わらいなく / 「KEY MAN」



かなりカネコアツシ・テイストを感じる漫画。
でもカネコアツシの”線の暴力”感とは違って
筆圧が高くて、塗りつぶすタイプ。
独特のアメコミ感もあって、カネコアツシと広江 礼威 の
間くらいの印象もある。

とにかく、画力とストーリー展開が秀逸。
今続きが読みたい漫画TOP5には当確。
Ryuコミックというハンデを乗り越えるて大メジャー系の
漫画をなぎ倒して欲しい。




「KEY MAN」のDr.ネクロもかわいいけど、
「ヒューゴ」のクロエ・モレッツのかわいさも異常ね。
さっき、かなりの時間googleの画像検索眺めちゃったよ。

「キック・アス」もやばかったけど、今回もまた違ったレトロ感というか。

モサめの服着て猫背でクリクリの髪で。

なんでこの子に惹かれるかって考えたら、初期のビリー・コーガンに
すげー似てるんだね。


なんかすごく納得してしまったよ。

NERI






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2011年12月02日

あけない夜のお供に

年間ベスト漫画にほぼ決定でしょう。

これ。

「ぼくらのよあけ」 / 今井哲也 



夏前に1巻が出て、年内でこの巻が出て完結。

ザックリ言うと「おれたちの夏休み」モノだ。

”スタンド・バイ・ミー”、”サマー・ウォーズ”、”ゾンビ・ランド”。

「あの頃」に体験したジュブナイル感を堪能できる作品。


昨年自分の漫画観を揺るがした「デボネア・ドライブ」、「森山中教習所」
の変化球な夏休みじゃなくて、ど真ん中の直球。

これはジャンプとかマガジンでやるべきでしょーよー。
もったいない。


表紙の絵で拒絶してしまう人も多いと思うけど、骨太で、ぶっ飛んでて、
エンタメ性抜群の物語。

作中にもあるように「生命の本質とは変化する事」だとすれば
この漫画の主題は子供たちが大人になるという事だ。

要は ゆうま と ナナコ の別れを通して
幼少期からの別れを描いている。

人間関係の修復。
大人との距離感。
子供との距離感。


そういった事を考える事が、「子供の宇宙への憧れ」という不思議な
ベクトルに集約されていくカタルシス。


ラストは細田守版 ”時をかける少女” だしね。

”サマー・ウォーズ”で”時かけ”なんて最高じゃないっすか。


「友達100人できるかな」もある意味”おれたちの休み”とも
言えなくもないけど、あれは完璧すぎたかも。

この作品はすんごく荒削り。
解決すべき問題もサックリ解決しすぎちゃったり、そのまま残したり。

でも、そんなの些細な事じゃないか。
世界観だけでここまで勝負できちゃってる。

その部分になおさら鳥肌全部立ったよ。


この先、どんな大傑作を産み出すのやら。



それまではこの作品を何度も読みたいと思う。
”夢を与える”って言う言葉に足る作品だよ。


NERI




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2011年10月01日

終わるべき作品、続けるべき作品。

「玲瓏館健在なりや」 / 冨 明仁  2巻 読み終わり。



正直がっかり。
なんでこういう事に。

打ち切り?でもなさそうなんだけどなー。
かなり期待してただけにホント残念。

それぞれのキャラをガンガン掘り下げて、
新キャラもバンバン出して、
基本は玄太の恋愛を軸にカオス化して
「うる星やつら」を目指すべき作品だったのに。

これは逃げだろ。
こんなコンパクトな良い話なんて望んでないよー・・・。

終わらない学生生活を描いて欲しかった。


それとは逆に、「水面座高校文化祭」 / 釣巻 和 3巻



は終わるべくして終わった良い例。

学園祭の前後のみっていう”点”を描き尽くす事で
10代全体の不安定さを表現している。


終わらない学生生活という意味では、第十話「日常怪段」
なんてそれこそ「うる星やつら」の劇場版「ビューティフルドリーマー」
まんまだしね。


押井守の大傑作たる超男性目線の「うる星やつら」。

途中で世界が明らかに「グニャッ」って曲がるのが大好き。



最近、この「グニャッ」って感覚味わったなと思ったら、
映画「スーパー!」観た時だな。


中盤、主人公が順番待ちのおっさんを殴るところから
一気に「グニャッ」っと歪む。

エレン・ペイジ (もっと狂わせて欲しかったけど) がそれを
加速させるのも怖くてアホで最高。
エレン・ペイジの体型にあのコスプレさせるのは犯罪だろ。



音楽だとこういうの難しいなぁ。
タイヨンダイのアルバムとか無機質と有機質の狭間の
歪みを感じさせたりしたけど。


がっつりなプログレとかだと、まんますぎて面白くないしな。

アルバム毎のドラスティックな変化とかだったらけっこうあるんだけどな。

TOOLが「ANIMA」で怪物化した時とか。
Refusedが「THE SHAPE OF~」でスウェディッシュハードコア
を置き去りにした時とか。




気持ち悪さとポップさの同居って、最近の日本の音楽リスナーの
耳に届かなくなってるよなぁ。

ヨンシのファルセット(?)とかでも今のJ-POP聴く層には難しいのかな。

プリンスなんてもってのほかだろうな。
胸毛もガッツリ生えてるし。


NERI


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2011年09月13日

ダンス不在のダンス漫画

久しぶりに体力的にしんどいのか、買ってから10日以上も
放置してしまった ヤマシタトモコ / 「BUTTER!!」 3巻を読む。




今までも何度か「大好き」と言ってきたけど、ホントに面白い。
なのでちょっとしつこ目に書いてみようと思う。


「BUTTER!!」で素晴らしいのは、青春の定義の仕方。
自分が思う青春っていうのは
「今思い返すと、こうすれば良かったんだ」
って思える瞬間すべてだと思っている。
年齢や、事件の大小は関係ない。

だから読んでて息苦しいくらいが正解。
新井 英樹、花沢 健吾が体現してきた事を
女性作家ならではの柔らかさで描いている。
元町 夏央もそうだね。



もう一つ素晴らしいのは「BUTTER!!」が”王道漫画”だと言うこと。
王道たるには”ジャンル漫画”で終わってはいけない。
「BUTTER!!」だったら”ダンス漫画”で終わってはいけないのだ。


すぐれた王道漫画は ”ジャンル” の ”ジャンル足るゆえん” の ”不在” を
もってして、漫画の主題そのものを表現する。
「アイシールド21」はアメフトが不在だったし、
あだち充の漫画はいつも野球が不在だ。

「BUTTER!!」はダンスの不在、ダンスをあくまでも表現の一つの
ツールとして扱っている。
だから、ぶっちゃけ別にダンスじゃなくてもいいのだ。
「青春」を表現するための「青春そのもの以外」の何かだったら何でもいい。
しかもその時代を打ち抜く武器になる何か。
そのスタンスが大事。

ザック・デ・ラ・ロッチャがハードコアからラップに乗り換えた事。
アントニオ猪木が異種格闘技戦を始めた事。
そういう事と同じ。


それはフェティシズムに近いようにも思う。
女性の”不在”を表現することでより強い女性を感じさせる。
すんごくひねくれている事なのに、一見、まっすぐに見える。
そのギャップにあるパワーが大事なのだ。


青春で、王道で最高じゃないっすか!
タマフルだったらこう言うであろう名作ですよ。


NERI

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2011年08月15日

自分には中二の記憶がマジでありません

元町夏央 / 「あねおと」4巻が発売になった。




なんと、最終巻!
確かに生き急いでいるかのような、内容通りの
中二っぷりで疾走してきた漫画だけどさ。
けっこうビックリ。

最初読んだ時は「打ち切りかな?」とも思ったけど、
プロットも意外と回収してるし、これでいいのかなと思うようになった。

一線を越えてしまう背徳感と、それを押し流すような中二感。
そして黒田硫黄 / 「茄子」のような儚いラスト。

結局、この二人にとってその後の物語なんて必要ないんだよな。
通り過ぎるべき10代。
10代は不毛の地。
The Whoと同じ事を言ってるんだと思う。


兄弟の恋 (恋っていうか”補完”って言った方がいいかな) という
古典的な少女漫画のような設定をここまで理性に従順に描き切った
変態性は、コクリコ坂での生ぬるい恋愛を描いてしまったゴローさん
あたりにも見習ってほしいところだ。


自分の漫画観の幹にかなり近い作品だし、
多分、生涯好きな漫画ベスト10入りするであろう傑作。




変態ついでにもう一冊いっとくと、同時に購入したこれ。

押見 修造 / 「スイートプールサイド」



「惡の華」でブレイクした押見修造の初期作品。

これ絶対読んだ事ある、と思ったら2004年にヤンマガに
掲載されてて、それっきり単行本化されてなかったんだって。

そんときよりも自分の性癖が確立されてきている今、
脊髄にメガヒットするようなフェティッシュな作品。

だって、「ムダ毛」だよ?
それオンリーでフルスイングだよ?

ヤバすぎでしょ。

絵柄とか世界観とか、多分「デトロイトメタルシティー」、
「日々ロック」あたりにも影響与えてたりするんじゃないかな。


画が下手ならパンクな事すりゃいいじゃん。
上手い人はAOR的な事も出来るだろうけど、
初期衝動には不向きだと思うし。

センスさえあれば技術の壁なんて壊せる、って事だよなぁ。
「あねおと」、「スイートプールサイド」が証明してるよ。

あ、でも元町夏央の描く女の子の体の線は国宝級だ思います。

先週のスピリッツの柏木由紀のグラビア見てて、
マジで元町夏央の画みたいって思ったもん。

hyoushi



NERI

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2011年07月06日

ぼくらのよあけ


現在アフタヌーンで連載中の漫画

「ぼくらのよあけ」 / 今井哲也



の1巻が発売になった。

括りとしては、近未来モノの宇宙系。
宇宙系と言っても舞台は何気ない団地なんだけど。

何気ないんだけど、ドキドキが止まらないぜ。
決して上手い画ではないけど、とにかくキラキラしてるんだよ。
夏休みが胸が破裂しそうなほど好きだった頃を思い出す。
夏の間に出会ってホント良かったよ。

これ、漫画だけど映画の匂いがするな。
エンディングテーマは初恋の嵐の「真夏の夜の事 」
に決定ね。

(PVの主演、”俺たちのの山本太郎”!!)


同アフタヌーンで連載されていて遂に完結を迎えてしまった
超名作「友達100人できるかな」に何となく通じる作品
であるように思う。

宇宙船を飛ばすというロマン溢れる夏休みの課題。
そしてそこに至るまでに悩まされる小学生ならではの
人間 (ロボット) 関係の数々。


これ、10話完結だから2巻で終わりなんだよ!
もったいねーーー。



今丁度、解散ライブから20年を記念して公開されている
The Replacementsのラストライブ
聴きながら
読んでたんだけど、甘酸っぱすぎてキュン死しそう。
雰囲気出すためにエアコンじゃなくて、扇風機ね。
ガリガリくんの「梨」食いながら。 


ベタだけど、”I'll Be You” とかやっぱりヤバい。



”Alex Chilton”は演らなかったのかなー。


演ってるのにカットとかだったら性格悪すぎ。
これ金出すからコンプリート版リリースしてくんないかなぁ。


というか、フジロックはいつになったらポール・ウェスターバーグ
呼んでくれんだよ。
絶対似合うのにー。


NERI




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2011年02月05日

地方より愛をこめて

近所の本屋に売ってなかったので(聞いたら「初回発行部数が
少なすぎて・・・」という聞きたくない情報までw)
町田のジュンク堂まで行って購入。
アマゾンでも買えるけど、なるべく地元の本屋で買うようにしてる。

コミックいわて



岩手出身、在住、またはゆかりのある漫画家がそれぞれ
描き下ろしたオムニバス。

メンツがすごい。
大御所の池野恋(ときめきトゥナイト!)から、
サブカルな人に向けても吉田戦車、小田ひで次、地下沢中也、
とりのなん子などが岩手を舞台にした漫画を描き下ろし。
年齢層をあまり選ばない本になってる。

こういうの、大事。

地域の物産展とかって、結局食い物しか置いてないからさ。
そのなかにこういう漫画を平積みするだけでも全然違う。
漫画なんて日本を代表する文化じゃんね。
それを地方の自治体が主導で(知事責任編集らしい)
まとめるっていうのが偉い。

秋田行ったときにバスに「釣りキチ三平」書いてあって
うらやましかったんだよねぇ。

よくやった。

これ続編作ってほしいな。
巻頭の岩手ゆかりの漫画家MAP見てるだけでも描いてほしい
人がいっぱい。


まずは「海獣の子供」描き終わってからでいいから、盛岡在住経験
あって田舎漫画も描いてる五十嵐大介にぜひぜひぜひ!!

そして「ドッジ弾平」の こしたてつひろ と「イレブン」の
高橋広に子供スポ根ものを。

さらに「ドラゴン桜」の三田紀房に地元活性化について
ズバッと描いてもらうと。

うーん。夢膨らむぜ。


岩手は元知事の増田さんが地方分権改革とかで内閣入ったりしたから
若干意識が高いのかもしれないね。

達曽さん、なにとぞ継続を。

Wikipedia で見てみたら、東北だけでもそれぞれ漫画家
すげーいるぞ。
各県で作ってどこの県が1番か決めたらええんや。




あと、地域に密着したという意味だと中村明日美子の待望の
新作「鉄道少女漫画」



は舞台を小田急線オンリーに絞った1冊。

もう今ノリにノッてるとしか言いようのない充実した内容。



岩手と小田急線。

自分の30年のこれまでの人生はこの2冊の中の世界
で説明できてしまうんだなと思うと複雑な心境だ。

NERI

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2011年01月23日

カタマリズム

FEEL YOUNG で連載されてた

チェリー / 「不純」



がコミックス化。  

"江川 達也ぽい絵柄の 女教師 × 生徒 モノ"
と言ってしまうと安っぽくなっちゃうけど、
読み終わったあとはそんな第一印象が消えていた。

めっちゃ面白い。そして猛烈に続きがよみたい。
未完成で完成みたいなところがたまらないっす。

禁断の愛うんぬんなんていう一面的な内容じゃなくて、
喜怒哀楽ごっちゃになった”エンタメ”としか言いようがない。

山田秀樹 / 「山田秀樹短編集 とある女子大生の日常にみる 」



にテイストがすごく近い。

歴史に残る超大作じゃないけど、こういう方が何回も
読んじゃうタイプの漫画だ。
メジャーどころだと「ジャイアント キリング」に近いかなぁ。



こういう、なんか良く解らない”エンタメの塊”をぶつけられる
感じが大好き。

先日Jimmy Fallonにてついにお茶の間デビューしてしまった
Ariel Pink's Haunted Graffitiのグリッターさにも
同じモノを感じる。




こういうのを最初にがっつり感じたのってたぶん
『セクシーコマンドー外伝 すごいよ!!マサルさん』
のアニメ版の主題歌映像を観た時だと思う。



今観ても、ペニシリン / 「ロマンス」のイナタさと
画のアヴァンギャルドさが完璧のマッチング。

しかも1分。

まさに”塊”って感じ。


そのほかだと、ジンギスカン / 「目指せモスクワ」



とか、

「トラック野郎」の世界観




とかが自分がエンタメに求める基準なんだと思う。

全部ひっくるめて、”プロレス”って言葉で説明できるな。


NERI

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2010年12月09日

裏街道一直線

元町夏央 / 「あねおと」3巻を読み終わった。



もちろん、完璧。

なんだろう。
どうしてこんなに描けるだろう。

以前、月間スピリッツで連載中の「ふわり!」の方は
無視していいって書いたんだけど、もしかしたらそれで
うまくベタな事を消化できたからこんだけコアな世界観
を保ててるのかもしれない。



森見 登美彦は「太陽の塔」、「四畳半神話大系」で築き
あげた童貞の童貞たる誇りを「夜は短し〜」では何故か
かわいらしさでごまかした。

でもそれがポップさとなって本屋大賞を獲れて世間に
森見文学が広まったんだから、賛否あっていいと思う。

でも、もし童貞たる誇りをごまかさなかった「夜は短し〜」
があったとすれば、それが「あねおと」になるんじゃないだろうか。

漫画と小説という表現方法は違えど、中学二年生の頭の中
の完璧なリミックスという意味では表裏一対の作品とも言える。


この関係性は今年流行った「Glo-Fi」や「Chillwave」という
ジャンルと、「WITCH HOUSE」、「Zombie Rave」というジャンル
の関係性に似てるように思う。

Toro Y Moi とかちょっとごまかしてる感じする。
というか、スカしてるんだよね。つんのめってない。
それはそれで重要あるんだろうけど、やっぱりロックンロール
じゃないなってことで反動としてSalemとかがリアルに映った
んだと思う。

Salem、良いよねぇ。

超いびつ。

音楽的な要素を挙げれば、サウス、クランクのリズムとか
アンビエントとかになるんだろうけど、結局はとにかく
”ゴス・LOVE!!!”が言いたいだけっていう(笑)

この歪んだ世界観! 最高だよ。



んで、この”Trapdoor ”



BPMを上げると、普通のサウスになるという。





まぁ、要はスクリューMIXなわけだ。
それだけでこの世界観を作ってるという。

単純だけど、思いつかないよなぁ。


バンドの佇まいもめっちゃ胡散臭くて好き。




「Glo-Fi」、「Chillwave」にも好きなのはあるんだけどね。

どうしても裏街道に入っていっちゃうわ。

NERI



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2010年12月03日

マチェーテに教わる正しいハーレーの乗り方

一昨日、新宿でやっと「マチェーテ」を観賞。

エクセレント! 

「エクスペンダブルズ」も良かったけど、
キチガイ度の桁が違う。

帰りの小田急線、語りっぱなし。

登場人物すべてが歌舞伎ばりの見得を切りまくり。

ミッシェル・ロドリゲス、ジェシカ・アルバ、リンジー・ローハン
のキャラ分けも素晴らしい。

セガールのちょっとトホホなラストも含めてB級万歳な
クソ映画に仕上がってます。

もうすぐ終わっちゃうんだな。
もっと早く見てたらもう一回観てたわ。

もう一回言うけど、

エクセレント!!



今月のkamipro読んでて知ったんだけど先日のUFCで
レスナーに勝ったケイン・ヴェラスケス

414139-cain-velasquez


はメキシコからの移民の2世なんだね。

このインタビュー読んでからだったらあの”ビバ・メヒコ”な
入場曲も納得できたかもな。

胸の「BROWN PRIDE」のタトゥーも見え方が違うわ。

でもさ、そんな事って言われなきゃわかんないじゃん。
だからさ、人種問題は色々大変なのもわかるけど
このトレーラーのダニー・トレホをそのままヴェラスケスに
差し替えて煽りVとして使ったら大爆発したんじゃない?



佐藤大輔ならきっとそうしたはず。

金あるんだから、そこをなんとかお願いしますよ。
試合は文句なく面白いんだから。



「マチェーテ」にハマった人は漫画「ブラックラグーン」も
かなりの確率でハマると思うので是非。




NERI

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2010年11月25日

”点”の記憶

黒田硫黄 / 「新しい朝」2巻を読み終わる。




相変わらず太い(線も、内容も)。

探せば目の前に当たり前にあるような景色を
敢えてスペシャルなものに変えてしまう視点の魔法。

アートというものは基本に戻ればそういうもの
なんだろうけど、それを見失っている事に気付かせて
くれる漫画家が黒田硫黄だと思う。

色んな事が複雑にからみあってる状況でも、
事実は目の前に見えているシンプルなものでしかない。

難しい事を簡単に魅せる。

言うのは簡単だけど、やっぱり魔法のようだ。




んで発売からしばらくたってるけど、今さら買って
最近ヘビロテになってるアルバムでこの本を読んでる
時にも聴いてたのが ALOE BLACC / 「GOOD THINGS」



決して新しい事をやっているわけではない。
でも、音の一粒一粒の磨きかた、魅せ方に対する
意識が今年聴いた中では飛びぬけてる。

ソウル、R&B、ロックンロールが全部ブラックミュージック
として地続きなんだと音が理解させてくれるアルバムだ。

音源もちろん素晴らしいんだけど、LIVEを観ると
さらに魅せられる。



ALOE BLACCが先導者となって、バンド全員が魂ごと
音楽に溶けてしまっているようだ。

これを感じたのは数年前、ベン・ハーパーの単独公演以来だ。

ジャム的な要素は極力排除して必要最小限の音だけ残す。
当たり前の事だけど、これも最近のアーティストが失い
かけてる気がする。

無駄がないんじゃなく、これしか必要ないんだ。
もちろん普段はほぼその”無駄な”部分にしか美味しさを
感じない自分ではあるんだけども、こういう本物の音楽の
前では素直になってしまう。

古いんだけど、新しい。

それは物事をシンプルに考える人のアウトプットに
よく見られることだ。

例えば、アントーニオ本多というプロレスラーがいる。

マッスルでイタリア人の怪しいレスラーというキャラで
のデビューだったんだけど、そこからはディック東郷に
師事してクラシカルな南部レスリングに磨きをかけてきた。

一見、無駄にみえる動きが多いようだけどそれは全部
必要なものでしかも最低限なのだ。

最低限の動きしかしないから軸がぶれない。

けっして新しい事をやっているわけではないけど、
きちんとアントンなりのフィルターを通した表現
になっているから新しいのだ。

この試合を観てどう感じるだろうか?



試合を組み立てているのは実はアントンだ。
そしてこの試合の主役が自分じゃないという事も
きっちり組み込んだ上で自分を出し切っている。

教科書のような、何回観ても飽きない試合だ。

古くて、新しいレスリングだ。


黒田硫黄も、ALOE BLACCも、アントーニオ本多も
作り出すものはホントに最高のものばかりだけど、
それぞれの大きなジャンルの歴史の中で観れば
別に観なくても、聴かなくてもいい存在と言って
しまっていいかもしれない。

きっと”点”としてしか存在してないから。

でも、そんな存在に俺が興奮しなくて誰が興奮するんだ!!

って思うんです。

偉そうですけど、興奮できる自分が素直にうれしい。

NERI

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2010年11月08日

食ってみよう、BL

五十嵐大介 / 「SARU」



を読了。

今までに存在した文化の中で、意味のないもの
なんて1つもないという事なんだなぁ。

文化を継承するという行為が生きる意味そのものだと
いうことを五十嵐大介には珍しい戦闘モノに置き換えて
伝えようとしている。

文化とか宗教とかレベルの存在を語る上で五十嵐大介の画
ほど効果的なツールはないように思う。

漫画というディフォルメを宿命付けられたジャンルで
劇画のような写実主義ではなく、マキシマリズムを極める
事で逆にミニマリズムを感じる域まで達した世界観。

今、マスとコアのバランスがもっともとれている漫画家
のように思う。


んで、最近きっちりとジャンルとまでいえる規模になってきた
BLを通過した漫画家たちのメジャー進出。

中村明日美子とかヤマシタトモコとか よしながふみ 、志村貴子
達の画は基本はポップなミニマリズム。

最小限の線で勝負するタイプ。

もちろん、少女マンガからの流れがあるのでしょうがないし、
むしろその横のつながりで”点”→”線”→”面”と地場を
広げてきた。

でも、それだとまだ”面”に”しか”なってなかったと思える
ようなこの漫画の爆発力で、”面”から3次元的な深みが出る
ジャンルに成長すると思われる。

尚 月地 / 「艶漢」




キャラ、背景のこれでもかのマキシマリズムを
独特のカット割りでミニマルに配置する手腕。

劇画を進化させた荒木飛呂彦は真面目すぎて笑えるという
熱量がすごいのだけど、それと同じ構図をBLで、しかも
超ポップに描いている。


これは大業なプログレにハードコア、ラテンの要素をミックス
してチャートにまで乗っけたマーズ・ボルタ、




あるいは古典としてしか存在価値がなくなっていたジャズ
をスウィング時代に退化させずに、オーケストラルにドーピング
して現代音楽にまで進化させたシネマティック・オーケストラ



の存在と似ている。

これが、スピリチュアルジャズとかになっちゃうと別で
結局薬がないと退屈な音楽になっちゃう。

あくまでも大衆性を持ったマキシマリズムだというのが
凄いのだ。


んー、盛り上がってるジャンルからは面白い才能が坩堝
のように沸いて出てくる。
しかも元々虐げられていたジャンルなだけに日の目を見た
時の爆発力、すげーよ。

BL系〜Fellows!界隈は漫画界のブルックリンだな。

食わず嫌いって、その時点で差別だろ。
食って腹壊してからでも嫌うのは遅くないよ。


NERI



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2010年10月28日

狂うクルー

買うまで知らなかったんだけど、「シグルイ」が
15巻で完結。



この漫画に対しては、ちょっと形容の言葉が見つけずらいので困る。
手に汗握るなんてもんじゃなくて、読んでる時間が人生から
ポッカリ抜けてしまうくらい特殊な時間になってしまう。

まぁ、超ハードコアな世界観なので賛否両論あるのだろう。
特に女の子は拒絶反応すら示すかもね。

でも、この漫画の引力はそんな次元を飛び越えた場所に
存在してしまっている。

どうこう言おううが、この引力には決して逆らえないというか。

ホラーとかよりはよっぽど「ベルサイユの薔薇」とか、耽美な
世界に近い禍々しい引力。

んーー、例えが難しい。

映画だと、「悪魔のいけにえ」とかのレベルなのかな。
残酷さの度が過ぎて現代アートになっちゃてるというか。

音楽だと・・・、うーんSTRUGGLE FOR PRIDEかな?

My Bloody Valentine の"You Made Me Realise"
後半のフィードバックとか。



あー、初期SWANSかも!



ただひたすらに”個”として存在しすぎてるために引力を発してる。
ホント、それだけっていうね。


「シグルイ」は別にリアルタイムで読まなくても問題ない。
だって、これからもずーっと”個”として漫画の世界で
強烈に光り続けるものだから。

漫画が好きならいつか出会っちゃうんだよ。
出会いたくなくても。

安達哲とか、新井英樹とか、つげ義春とかと一緒。


今、他の漫画で暗い引力が有ると言ったら
「FRONT MISSION DOG LIFE & DOG STYLE 」、かなー。

NERI



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2010年10月23日

That Summer Feeling

9月の末から、書店で視線の端には入れるものの、
ずっと見ない事にしていた漫画の最終巻。

意を決して購入。

朝倉世界一 / 「DEBONAIR DRIVE」3巻



今年は自分の環境の変化なども含めて色々激動の年で、
この10年にひとまず区切りを付けざるを得なかった。

今年の長い長い夏は、他人から見たらアホみたいな
自分のこの10年への名残惜しさのように感じた。

そして、この漫画を読んだらホントにその10年が
終わってしまうんだと思った。



「飄々としている」としか表現しようがない朝倉世界一の
世界観。

バイオレンスで、残酷で、狂ってるけどラブリー。

Jonathan Richman の"That Summer Feeling"みたいな漫画。



最近だったらBadly Drawn Boyの新譜「It's What I'm Thinking」
がそんな感じだったな。



spinnerで無料試聴可。

初期のおもちゃ箱っぽい感じが抜けて、しっとりとした雰囲気に。
ビールじゃなくて、サイダーの炭酸。
この漫画読んでるとき聴いたら相乗効果で4倍グッときます。

でも、ゴリゴリのメタルとか聴きながらでもイケる
んだよなぁ、この漫画。

White Zombie - Thunder Kiss '65



こんなんとか。
ロードムービーっぽい世界観もなんか似てたり。




この作品は、この状態で完成形。
これ以上、足しても引いてもいけない。

映画の絵コンテっぽいかもしれないけど、この絵はヘタなんじゃない。
このストーリー、この世界観にはこの絵じゃなきゃ
いけない必然性がある。
だから、この漫画は映画化できそうだけど
やっちゃいけない漫画なのだ。


ここまで自分にど真ん中な漫画めったにない。
だって1コマ1コマすべてが笑って泣けるんだもん。

岩手出身の自分には、この東北縦断ルートもたまらなかった。

生涯の心の漫画、決定。

NERI





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2010年10月13日

有名じゃないほうの山ちゃん


山川直人の一番有名な漫画は「コーヒーもう一杯」かな。



個性という言葉では言い表せないようなタッチの画。
ヘタウマというわけじゃない。

褒めすぎだとは思うけど、棟方志功のような
シンプルさとオリジナリティを持っている。

そしてその尖った画でしか表現しようがない
抒情性は他の追随を許さない。

この人の漫画が無かったら、オノナツメの画風は
生まれていなかったと思う。


この手の画は多分、爆発的に売れるという事はない。

解る人だけに大事な宝物のように読み継がれて
いくのだと思う。

解る人は必ずいるんだよ。
だからこうしてエンターブレインが採算度外視で
初期作までなんとかまとめて世に出してくれている。


でも、足りないよ。
こんなレベルの漫画じゃない。
今までにないもので、凄くポップな漫画だと思う。

オノナツメまで楽しめたんなら、どうにか山川直人まで
さかのぼって味わって欲しい。


上手いだけの漫画なら腐るほどある。
そしてその上手い漫画をさらにコピーしたような
漫画もうんざりするぐらいある。

でも、この画はここにしかないんだよ。

山川直人の漫画を読むたびに、「ポップ」とは何か
を考えさせられる。

そしてピクシーズというバンドを連想してしまう。



ピクシーズの曲は独特だ。
いびつでザラザラしている。
そのかわり、とてつもなく革新的だった。

そんな曲でしか表現できない事がある。

その事にリアルタイムで気付けた人はそこまで
多くはなかったと思う。

でもその芯の部分にカート・コバーンは惹かれた
わけだし、それをニルヴァーナで解りやすく
噛み砕いて世界中に教えてくれた。


オノナツメがニルヴァーナで、山川直人がピクシーズ。

そう思って読めば解りやすいかもしれない。

一人でも多くの人にこの漫画家が届きますように。


NERI







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2010年10月08日

パンクな牛

月刊!スピリッツからスピリッツ本誌へ移動して
連載を続けている ゴトウユキコ / 「ウシハル」が
コミックス化。



連載も毎週楽しみに読んでるんだけど、
こうしてまとめて読んでも文句なく面白い。

牛を擬人化するだけでここまでエロい
シチュエーション作れるなんて発明だ。

もう、エロいエロいエローい。

「ナナとカオル」のガチさとはまた違った
意味で変態性の高い漫画。

でもすげーポップ。


ただ、ここまでは初期衝動だけで突き進んでる印象。

1巻の終わりで、ちらっとネクストステージ
行きかけそうだったけどここからが大変だな。

「高校球児ザワさん」も今そんな状況だと思う。

確かに「ザワさん」も野球漫画としてはパンクな発明的
な視点で最初は燃え上がるようにブレイクした。


他を圧倒するオルタナティブさを放った後というのは
誰にとってもイバラの道なのだ。




クラッシュというバンドはどの時期も大好きなんだけど、
1st、2ndと「ロンドンコーリング」以降はまったく別の
バンドとしてそれぞれ好きだ。

それはメタリカにも言えることで、「ジャスティス〜」以降と
その前とでは別のバンドとして捉えている。



どちらも初期衝動を燃やしつくした後、それを糧に新たなステージ
へと進んでいる。

意思を世界に伝える為のマスへの強い渇望を曲に
反映させる事に成功している。

要はポップになる事を恐れなかった。
それを目標意識とバンドの存在価値のバランスを崩さずに
なし得たから凄い。

もちろん、それまでついていたファンが離れるという事も
あったと思うけど、そんな了見の狭い人達にかまっていられる
ほどこの人達の意思は軟弱なものじゃなかったのだ。





この二つのライブの引力は凄い。
バンドが生き物のように、ハッキリ解るくらい
成長する瞬間の引力だ。



そういう事を考えてると、たえずオルタナティブな
「よつばと」はバケモノだな。


NERI

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2010年09月30日

リアリズムの夏

夏の終わりにとても大事な出会いがあった。

この漫画。

真造圭伍 / 「森山中教習所」


んー。表紙がない。これ。

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年に1冊あるかないかの出会い。

といいつつ、前半なんか読んだことあるなと思ったら
月刊スピリッツ本誌で数話読んだ事あったんだ。
その時はあまり引っかからなかったけどこうして
まとめられるととんでもないデビュー作だ。

すばらしい。大好き。心の一冊レベル。

なんと例えればいいんだろう。
くらもちふさこ の「天然コケッコー」全70話と
黒田硫黄の「茄子」全24話を1冊に封じ込めた感じ。

夏の終わりにかかる病気のような感情をここまで
シンプルかつポップに表現してしまうとは。

凄まじい才能。

あぁ、自分の語彙の乏しさが悔しい。

先日のNHKのソングライターズに出てた岸田繁の
「言葉にするのがヘタクソだから音楽をやっている」
という言葉にすがるならば、

”Touch Me I'm Sick”で、



いつも”final day ”なんだけど、




結局"That Summer Feeling"なんだ。




という事なんですが、・・・解りずらすぎますよね。

つげ義春の原作を奇跡的に映画化した「リアリズムの宿」
を観終わった時もこんな印象だった。


今、この本を手に持っているだけでちょっと幸せ。


NERI

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2010年09月24日

SFでドリーミー

面白い漫画見つけた!
嬉しいー。
ジャケ買い成功。

宮川輝 / 「018」



GANTZとまではいかないけどけっこう不条理もの。
ゴールはまだ全然見えないけど、”エヴァ以降”を
すごく感じる漫画。

コンピューター自身に人格がある設定とかマギとかぶるもの
もあるし。

重めの内容なのにキャラの瑞々しさでスキップするように
展開していくのが気持ちいい。

風呂敷を大きく広げてるんだか、結局はヒューマンドラマなのか、
書いてる本人もまだフワフワしてる段階なのかな?

でも38歳でのデビュー作とあってか、芯をしっかり感じる。
ものを知ってる人の強さがある。


「ナチュン」終わってがっくりきてたところだから
こういう本格的なSFは嬉しい。

「進撃の巨人」も面白けど、やっぱり少年誌だしな。

最後まできっちり描き切って欲しい作品。




嬉しいついでに、この嬉しすぎる全曲無料試聴もぜひ。

Deerhunter, 'Halcyon Digest'

NPRにて。

夏の何が嫌かって、暑くてヘッドホンで聴けないって事なんだよー。

やっと涼しくなってきたところでガッツリとヘッドホンで
聴きたいアルバムが無料試聴って嬉しい!


今までのドロッドロのサイケデリアから一歩踏み出した。
前作でもその兆候はあったんだけど、まだ溶けてた。
シューゲイザーうんぬんという括りから出れてなかった。

それが今作は混ぜ方がザックりになってマーブルくらい
まできた感がある。

かと言って単純なものになるわけがなく、輪郭がはっきり
しただけで音自体の面白さはやはり現在最高峰。


特に8曲目”Helicopter”に「時代の音にないたい」
っていう意思を感じる。



Deerhunterなりの”KIDS”なのかな。

リズムのポップと持ち味のドリーミーさがうまく
同居できてる。

ライブになったら結局ドロドロになっちゃうんだろうけど、
こうして音源になった事は大きいと思う。

ジャケは相変わらずアート感たっぷり。
文系だなぁ。




NERI









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2010年09月07日

表紙買い、OK

超待望の元町夏央 / 「あねおと」2巻を読んだ。



まず、表紙がやばすぎる。

おそらく自分だったら、予備知識ゼロでも表紙で
即買いだろう。

今年の漫画で1,2を争う出来。

そして内容もほぼ100点。

さすが中二の頭の中を理解する奇跡の女性漫画家、元町夏央。

理解しづらいかもしれないけど、自分の中ではこの人の漫画って
バンドの中にいる紅一点のギタリストとかベーシストを観る感覚
で読んでいる。

この漫画は男の子を夢中にさせるためだけの存在としての攻撃力の
高さがとんでもないことになってる。




自分の限られた知識のなかだとソニックユースあたりから明確に
そういう役割が出てきたのかな。

でもキム・ゴードンだと姉御すぎるというか。
アッシュのシャーロットもそんな感じだな。

スマパンの歴代ベーシストは虐げられすぎて逆にこっちが
心配しそうになっちゃうからそれもまた違うか。

と、言う事で自分の中ではこの漫画にもっとも合うのは
ピクシーズのキム・ディールになるかな。

一緒にダメになってくれそうという中二脳の理想が
この人にはあるような(あくまでも個人的に、っすよ・・・)。

虐げられてるのはスマパンと一緒でも、そこからあんまり
がんばってる感じさせないでブリーダーズに移行していく
あたりが何とも言えない。

ブリーダーズだと聴きやすいのはやっぱり”キャノンボール”かな




みんな、まだ細いなぁ。
数年前のフジロックで観た時は見事にみんなおばちゃんに(笑)

すんごく無邪気に音楽に向き合えてる感じがする。

この”ヘルバウンド”とかも。




無理やり無邪気にふるまってるだけなのかもしれない。

でもそんな雰囲気までも「あねおと」と共通するものがある。
絶えず熱にうなされてる10代特有の湿った空気感がある。


この人の凄さって全然世間に届いてないなー。

今だったらやっぱり「ケッチン」なのかな、みんなは。

もちろん「ケッチン」も好きだよ。

でも「ケッチン」がレディオヘッドだとしたらその陰に隠れ
続けたスーパー・ファリー・アニマルズこそがこの「あねおと」
なんだよ。

元町夏央は、他の漫画はそこまで薦めないけど、この「あねおと」
だけは無理してでも読んで欲しいな。


NERI











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2010年08月31日

もし、ではない世界

ちょっと前に本屋で見かけてジャケ買い
しかけたんだけど金なくてやめたら、
その直後からあらゆる本屋から姿を消してしまった本。

昨日たまたま町田のジュンク堂にあって買った。

上野顕太郎 / 「さよならもいわずに」



氣志團の曲名みたいなタイトルに惑わされずに読んだほうがいい。

つべこべ言わずに読んだ方がいい。


そのうち頭の悪そうなメディアがこぞってこの作品を
絶賛しだす前に読むべきだと思う。

救いを描くのではなく、ただ人の心の中が絶望に満たされて
いく様だけを切り取った内容。

ギャグマシーンの印象だった上野顕太郎がこの
作品を描いた覚悟。

そしてそれを商品としてまとめたエンターブレインの覚悟。


死と言うものは未だに自分にとっては遠いものだから、
こうしてすこしづつでも現実を突きつける作品に触れて
解ったつもりになっていくしかないんだと思う。


2年前に自分と一番遠い所にあるであろう”宗教”に興味
を持ってみようと思って読んだこの本



と同じような読後感というか。

今年も出てるんだな、このシリーズ。


何事も”未知のものを受け入れるのは怖い”というのは
変わらないんだな。


NERI








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2010年08月07日

初期衝動の後

アフタヌーンで連載中のヤマシタトモコの新作。



HipHopダンス好きの女の子がなぜか社交ダンス部
に入ってしまい、のめり込んでいくという内容。

会話のテンポがすごく良くて、サクサク読める。
ちょっと汗臭いセリフもうまく消化して馴染ませる。

いじめられかけてるスカした男の子がダンスを
拒絶する態度に主人公の夏がかける言葉、

「できる 超できる!! ていうかやんなきゃ 
 いや やろう 大丈夫
 超大丈夫 絶対!!!」

がかなりくる。
グッとくる。

こんなんして手を握られたら惚れてまうやろー。


かなり多作な作家でどの作品もオススメなんだけど、
BL作品多めなので嫌いな人は注意。


BL系の漫画を経て、青年誌でストレートな傑作を産む。
このイメージは最近の個人的重要漫画家に共通するな。

オノナツメ、志村貴子、中村明日美子、なんかそうだし。


この流れはもともとハードコアな音楽性の人たちが
音楽性の変遷を経てポップミュージックを作るようになる
のと同じなような気がする。

エリオット・スミスは元々ヒートマイザーというオルタナバンド
やってたし、レイジのザックもインサイド・アウトっていう
ハードコアバンドやってた。
リプレイスメンツも最初はハードコアだったんだしね。

天使のような歌声がいまだに健在のスクリッティー・ポリッティー
なんて始めはガリガリのポストパンクからスタートしてる。

初期衝動をきちんと消化するとポップミュージックが残る
っていうのはなんか良い話。




グリーン・ガートサイド、マイケルへの対抗意識バリバリだな。
瞬間風速ではかなりいい勝負だったと思うけど、
いかんせん寡作すぎたかな。


NERI

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2010年07月24日

現代版、一刻館

「Fellows!」連載作品はどれも自分好みで、
漫画の可能性を押し広げている作品ばかり。

なんだけど、やっぱり同じような絵柄だったり作風
に偏りがちで最近マンネリしてきていたのも事実。

そんなタイミングでのリリースとなったコミックス。

富明仁 / 「玲瓏館健在なりや」



これは、良いよ。

とにかく良い。

昨年の個人的No.1コミックスは「乙嫁語り」だったけど、
今年は「あねおと」、「海月姫」の新刊か、これになるかも。


何がすごいかって、この作家は「めぞん一刻」と「うる星やつら」
にガチで喧嘩を売ってる。

エロとポップのバランスが神がかってる。

すべてのキャラクターがとにかく攻撃的で、主人公を蹂躙する
がごとく暴れまわる。
どこまでも自由に暴れまわるんだけど、”玲瓏館”という
解りやすいフックできちんと統制されてるんだよね。
なんだかんだでベクトルが揃ってるというか。



すんごい野心的な漫画だわ。

18禁級の露出の多さに、「アニメにできるもんならしてみろや」
っていう漫画に対する愛も感じるし。

ゴージャスでエロくてポップでキャラが立ってて。
頭の中はこんな感じ。


同時発売で短編集も出てるけど、そっちはまぁまぁ。





NERI




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2010年07月07日

ひたすら、つるたさんがかわいい。

この漫画、おもしれぇ。
今年出た中でもトップクラス。

須河篤志 / 「つるた部長はいつも寝不足」


一冊まるっと、つるたさんの妄想でできてる漫画。

美術部部長のつるたさんの妄想癖、ただその1点突破
で勝負してる。

ディティールはかなーり安い。
知識の自転車操業と言ってもいいくらい
付け焼刃な知識とベタさ加減なんだけど、
つるたさんがそのベタなフリからすぐに
エロスの宇宙まで飛んでいってしまう。

その妄想への入り込み方が「刃牙」レベル(笑)。

そしてその妄想の唯一の被害者と言ってもいい
保健室の先生をクッションにして、なんだかんだで
いい話に落ち着かせてしまうパターンを思いついた
時点で勝ちだわ。


1巻の最後ではついに妄想が現実とリンクしかける。

あー、2巻、今年の冬発売予定だって。
楽しみすぎるわぁ。

NERI

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2010年07月02日

幹から

これは元町夏央が描かなきゃいけないこと?
ここで勝負する必要ないんじゃないかなー。

元町夏央 / 「ふわり!」


月刊!スピリッツでの連載で第一話読んで「??」
ってなって、「とりあえずコミックスまで待とう」
と保留状態だった作品。

第一巻として、あまりにもパンチなさすぎ。
色々伏線張りたい気持ちはわかるけど、このジャンルじゃなければ
いけないっていう衝動が薄れちゃってる。

そしてヒロインが結局女子高生っつーことで
他紙で連載中の「あねおと」との線引きがぶれてる。


さらにサラリーマンとしての葛藤というジャンルは
自分の中ではアンタッチャブル。

背広着て苦悩してる時点で「宮本から君へ」と
自動的に比較しちゃう(そしてほぼ落胆する)。



複雑な要素絡め過ぎないで、きっちり「飛行機愛」に
しぼって描いたほうがよかったかなぁ。

元町夏央が描く10代の女の子は破格。
100702_140718



コマに居るだけで



とか



がBGMで流れ出す。


とてつもない武器を持ってるんだから、全力で振りおろせよ。
テクニックが必要なややこしいジャンルはその初期衝動的な
パワーが枯渇してからでいいと思う。

そのとき足掻けよ。

ぶっちゃけ、「あねおと」に集中してもいいんじゃないかと思う。


NERI







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2010年06月20日

ストーリー以上に細部から伝わること

森薫、「乙嫁語り」二巻を読んだ。


一巻ほど興奮した訳ではないけど大満足。

この漫画家は好きな事をホント楽しそうに素直に
漫画に詰め込むな。
ここまで服とか絨毯に偏執狂的にこだわる漫画、そうないよ。

自分の中で刺繍の印象ってワンポイント的なものや
文字だったりしたんだけど、ここまで暖かいものなんだなぁ。
概念が変わるのは楽しい。

布、大事!




子供の頃から、実家にある高級そうな毛布の花柄とか
が理解できなかった。
どこがいいんだ、と。
無地でいいじゃん。

ごく一般的な日本の現代家屋には絶対に似合わない。
これは今でも変わらない考え。

あの花柄とかってルイ14世くらいのころの西洋文化、
ベルサイユ宮殿に象徴されるようなマキシマリズム
をしょっぱく解釈したものなんだろう。
それを何も考えないで自分の文化に放り込んだって
溶け込むはずがない。

バロック文化がマキシマリズムを追求した”面”だとすると、
その面をディフォルメしてチャームとしたものを連続させて
”線”としたのが東欧からインド、南米とかの民族衣装
(これはどっちが先でどっちがパクったとかいう訳ではないんだけど)。
そしてさらにミニマリズムを追求して美意識を”点”までシンプルに
したのが日本の和のデザインなんだと思う。

だんだん西洋文化をありがたがる傾向が薄れてきて、
その”線”の部分に目がいくようになったのが
ちょっと前に流行ったアジアン雑貨ブームだったんじゃないかな。


この漫画はその線の部分を大フィーチャー。
マキシマリズムとミニマリズムの融合がその両極端には
ない温もりとなって本から直接伝わってくる。


マキシマリズムとミニマリズムの融合っていうと
自分の中ではエイフェックス・ツインが思い浮かんで、
この漫画を読んでる間頭の中に流れてた。

Aphex Twin - Girl / Boy Song


この人の場合は意識的に悪趣味映像とのギャップで
人の潜在意識の残酷さをあぶり出そうとしてるので、
PV自体には暖かさを感じることはないんですけど(笑)


この曲はアートスクールっていう日本のバンドが
ライブのSEで使ってたのがすごく印象に残ってる。

もう3,4年観てないけど、まだ使ってるのかな?


NERI



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2010年06月17日

モテたくて

「モテキ」最終巻、読み終わった。




んんんんーーー。

惜しい。
最後の最後で残念。

自分はこの漫画って白石一文が散文でつきとめようと
している真理と同じ部類のモノを描こうとしているんだと
思ってたんだけど。

ザックリ言うと、
「世界はいかんともしがたい大きな力のもとにある」
ということを主人公・藤本の非モテ体質を媒介にして
描こうとしてるんだと思ってた。

結局、藤本も島田も、全登場人物の人生はすべて他人に左右
されてきたものであって、それを受け入れた上で結局何が
残るのかという結論を楽しみにしてたんだけどなぁ。


例えば、昨年の個人的NO.1邦画「愛のむきだし」で満島ひかりは
”コリントの信徒への手紙 ”を長回しで朗読した。

「 愛は決して滅びない。預言は廃れ、異言はやみ、
 知識は廃れよう、わたしたちの知識は一部分、預言も
 一部分だから。完全なものが来たときには、部分的なものは
 廃れよう。
 
 中略

 それゆえ、信仰と、希望と、愛、この三つは、いつまでも残る。
 その中で最も大いなるものは、愛である。」



何か決定的なもの、確信があってすべてを諦めなければ
いけなくても、最終的に愛が残る。

このケツの拭きかたはかっこいいよ。



でもさぁ。
この漫画だと藤本、最後結局自分で解決しちゃうんだもん。
それは反則でしょ。

これだと「ハイ・フェデリティー」をモテないヴァージョン
にしただけじゃん。

単純にコメディーとして楽しめっつーんだったらいいけど。


そうじゃないでしょ?

結局、みんな頑張れって言いたかったの?
こんなにもったいぶって。
んなこた解ってるから。
お願いだから30話からもっかい書いてくれ。
ちゃんと風呂敷畳んでくれぇ。



今度ドラマ化されるみたいだし、それにあたって
ちらっと「その後のモテキ」的なモノも書くみたい。

やれんのか、久保ミツロウ、大根仁!


NERI




 

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2010年06月06日

半ズレ

ドラえもんって、日常に一個だけ異分子を混ぜた
時の周りの変化を風刺的、抒情的に描いたもの。

シンプルなだけに、ガチンコ。

だからこそ越えるのが難しい壁として
いまだにポップカルチャーの最前線に
居座っているだろう。



んで最近、そこに真正面から挑んでる漫画が
『第七女子会彷徨』だと思う。



近未来というか、パラレルワールドというか。
現在の生活と地続きの世界から半分だけズレた
場所で起きるなんて事はない話。

なんて事ない話なんだけど、半ズレ。

その半ズレが、もの凄く残酷な事を
ツルっと読ませてしまう。

だって、死後の世界をこんな斬新に描いていいの!?
しかもだいたい15ページくらいで。
さらっと。

でも淡々と、ポップに読ませるんだよなぁ。

非現実世界に逃げ込ませない、SF。
見た目と裏腹にかなり骨太な漫画。



この半ズレ感って、自分的にはジェリーフィッシュを
聴いた時と同じ間隔。

見ちゃいけない世界見せといて、結局
共感はさせない、というか。


この異次元世界を散々見せつけといて最後は
踵を3回鳴らして強制退場させられる感じ。
「お前達の居る世界はホントはここじゃないだろ?」
ってきちんと言ってくれるんだよね。



ポップカルチャーに必要なものって、受け取る側の
実生活の肯定にあるわけで、カルチャー自体に
逃げ込ませちゃいけない。

これを前提としてない文化は
変な宗教と変わらない、有害文化だよ。


NERI


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2010年06月05日

その後の『nacun』、読みたい。

ようやく3月発売の『nacun(ナチュン)』最終6巻を読んだ。



ぜんぜん本屋に売ってないわ、買ったら買ったで読むの
もったいなくなるわで結局今に。

打ち切りだったのかな?でもプロットもほぼ回収してるし
最後までカタルシスすごかったし、個人的には大満足。
これ以上は行けないっしょ。
これで文句言う人はどうかしてるぜ!


2年前まではヤンマガで『万祝』が連載していて、
『ワンピース』→『万祝』→『nacun』と対象年齢
別に壮大な海賊ロマン漫画(nacunも一応海賊モノとして認識)
があって、幸せ噛みしめてたな。

今も『海獣の子供』があるけど、あれは”五十嵐大介”
というジャンルの漫画なので一緒にはできない感じ。

むずかしいジャンルだけど、だれかガッツりしたの
書き始めてくれないかな。




今はとりあえず個人的には何も考えずに没頭できる
『魔乳秘剣帖』でも読みたい。



ちょっとシリアスな感じ出てきちゃったけど、
それでもこの漫画はすばらしすぎる。

佐野タカシの『イケてる二人』初期にあった暴力的なまでの
裸への渇望を”おっぱい”だけに焦点を絞ってとことんB級化。

”おっぱい”で、”忍者”で、”秘剣”。

タランティーノもビックリだぜ(笑)。
最強でしょ。

これは映画化してグラビアタレントの登竜門的な
作品としてシリーズ化したら面白いのになぁ。
でも絶対にシリアスにしたらだめだよ。
アホアホは必須条件。


短編集もめちゃくちゃ面白いのでぜひ。


NERI


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2010年05月22日

10代は走る

ショートフィルムとか、短編漫画とかって
商業ベースに乗りずらいもの。

ある程度売れたアーティストがその
ご褒美的な感じでリリースしてもらえるのが
短編集なんだと思う。

どんなジャンルでも初期というのは作風が流動的で、
思考錯誤がそのまま作品に表れているので
その移り変わりを見る意味でも楽しい。

1月に「演劇部5分前」で紹介した百名哲の
初期短編集が発売された。

百名哲 / 「冬の終わり、青の匂い」


「桜の頃」という短編が特に好き。

出てくるやつらが全員不器用で、何も知らなくて、
でも何かせずにはいられない

最後のページの2コマは頭の中でNew Orderの
「The Perfect Kiss」が流れた。


びっくりするぐらいヘタクソでもやるしかねーんだ!
というね。

これを理論ずくでビルドアップするとTrail of Dead になって、



さらにそれを映像化したのが「おっぱいバレー」になる
って頭の中で勝手に進化論。



んー。

頭のなかでそうなっちゃってるんだからしょうがない。


NERI


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2010年05月11日

漫画くらいでしか、ね。

自分はまったくモテない学生時代(今もだけど)
を過ごしたので思春期の女の子との会話という
経験がほぼ無く、どんな事で悩むものやら
解るはずもなかった。

華原朋美の「I'm proud」が援交の歌だって
知ったのもつい最近七尾旅人がカバーしたのを
聴いて知ったくらいだし。



現在それなりに人生経験を経て、女の子の事を
解ろうとする事自体が不可能だということが
解ったのだけれども、やっぱり知識欲というものは
果てしない。

と、言っても漫画で読んでるくらいなんすけど。







以前、子育てモノの「つづきはまた明日」で紹介した
紺野キタ。

「吉田秋生の未発表作品だって」って何も
知らないで言われればそう思っちゃうかもしれない。

「cotton」は、たまたまカイリー・ミノーグ聴きながら読んでて
始めは、なんか本と合わないなーと思ってたんだけど、
後半に百合モノが1作品入ってたので不思議と馴染んだり(笑)。


NERI





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2010年04月27日

手に汗握らない漫画

小手先の技術というか、ハンパな表現
が嫌いだ。

衝き動かされるように、下手でもいいから
とにかく極端に振りきれてる方が良い。

んで、この漫画。
本屋で平積みになってたしBEAM COMIXだし
と思って買ってみたんだけど、読んでて途中でトイレに
流したくなるほどムカつた。


もう、なんなの!

ハードボイルドな割にはセリフ少ないし。
やたら強姦シーン多い割には人があんまり
死なないし。
んでやっと死んだと思ったら全然カタルシス無いし。
1番面白かったのボートラ的な
森薫と会った体験談漫画だし。

バランス悪い。
それでもどっかの要素が突き抜けててくれれば
問題ないんだけど、全部中途半端。

滑稽なくらいの陶酔が観たいんすよ、
こういうタイプの漫画には。
オペラにならないといけない。



陶酔の局地を極めると、逆に笑えるという現象がある。
自分は尾崎豊って聴いてて笑ってしまう。
それは高野拳磁が絶対にフラッシュバックするからだ。
今月のkamiproに高野拳磁についての
杉作J太郎の文があるんだけど、以下本文抜粋。

「高野拳磁は一人WWEでしたからね。
 ホント一歩間違えたらスーパースター
 になってたとおもうんですけど、
 一歩も間違わないのが高野拳磁なんですよね」



まぁ、そういうこっちゃ。


・・・どういう事?(笑)


NERI










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2010年04月16日

バランス

ヨンシーに続いてまたもやバランスの話
なんだけど、五十嵐大介について。

『海獣の子供』ももちろん、今までの作品全般は
地球というか宇宙というか、人なんかがどうしようもない
大きな世界のうねりに身を任せつつ圧倒的な画力で
そのうねりを直接脳に叩きつけるスタイルだった。


これがシガー・ロス的な人してと紙一重な
アートを極めた部分。

そして伊坂幸太郎とかとのからみもあり、
ちょっと企画ものっぽい部分もあるが
アートと商業的な攻撃力のバランスを
取ってきたヨンシーのソロ的な新作がこちら。

五十嵐大介 / SARU (上)



もうぶっちゃけ『スプリガン』的と言って
もいいスペクタクルな内容。
それでいて一コマ一コマはそのまま額縁に
入れて飾れるレベルの神々しさ。

このバランスの取り方されたらそこらに
溢れる有象無象の漫画家達は鼻水出して
ボーっと見てるしかないだろ。

6月発売の下巻。
今年発売予定の『海獣の子供』最終巻。

今、五十嵐大介に触れていない人は、現在進行形で
人生における大きな損失となっている事を自覚した
ほうがいい。


ちょっと話が重苦しそうだな、という人は
このへん

の軽いやつから入ってみてもいいと思う。

猫がひたすらかわいい。

NERI


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2010年03月27日

B.L 最前線

先月の発売になるんだけど、やっぱり
どうしても紹介したいので。

2冊同時発売のこちら。

中村明日美子 / 同級生 冬・春




B.Lものに対する偏見というのは、よしながふみの
活躍でだいぶ減ったと思う。

でもやっぱり悪意があるとしか思えない中傷とか、
そんな中傷を受けてもしょうがないどうしようもない
作品が世にあふれてるのもまた事実。

そんな世間に対するリトマス試験紙のような漫画
だと思う。

自分はストレートだが、この漫画の恋愛には
十分感情移入することができた。

むしろ描かれすぎてきた男女の恋愛よりも
繊細でピュアに感じるほどだった。

どうしても受け入れられない人は別に
無理して見る必要はないんだけど、
単純にこの漫画は恋愛抜きにしても
笑えて面白い。

とにかく間の取り方がうまい。
東村アキコのバダハリのような絨毯爆撃ではなく、
ポン、ポン、ポン、とテンポで笑わせる。
フレーズの選び方もうまい。
そしてそのフレーズにぴったりの表情なんだわ。

そして画がうまい!
シンプルな線なんだけど、表情と体の線の描写が
ため息がでるほどうまい。


今もっとも読まなければいけない漫画家の一人だと思う。

B.Lものがどうしてもだめなら
『片恋の日記少女』とか『曲がり角のボクら 』
とかストレートの作品もコミックス化している。

現在青年誌「モーニング」で”呼び出し”を
フィーチャーした相撲ラブコメ『呼出し一(よびだしはじめ)』
を連載中なので、それが一番手っ取り早く読めるかもしれない。

何が入口でもいいからとにかく触れてみて欲しい。


NERI



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2010年03月21日

理想すぎる子供たち

親子モノの漫画というと、西原 理恵子の
「毎日かあさん」を超えるものはないと思っている。

でもそんな事言ってると日々の暮らしが
殺伐としてきそうなんで、清濁(?)飲み込むように
読むわけだが、久しぶりに発売日を待ち望んで新刊を
買った親子モノ漫画がこちら。

「つづきはまた明日」? / 紺野キタ


作風としては吉田秋生の「海街diary」に近い
んだけど、とにかく子供の画がかわいくて
かわいくて。

この人は、ホッペの描きかたがうまい。
もうそこに尽きる。

あと、リカコちゃんのキャラがいいよね。

最近だと、鳥野しのの「オハナホロホロ」も良かった
けど、こっちの方が好きかなぁ。

内容として説教臭くならざるをえない展開でも、
「あぁ、こう言えばいいんだ」、と納得して
しまうようなフレーズで子供に言い聞かせる。

深刻になりすぎない、まぁ浅いっちゃあ浅い
内容なんだけど、その分長く続けていけそうな
感じがする。


NERI






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2010年03月14日

NEVER ENDING 文化祭前日

自分は、森見 登美彦が好きだ。
つーか、大好きだ。
もう、盲目的に好き。

何が自分をそんなに引きつけるか
というと、永遠のボンクラ大学生感は
もちろんなんだけど、文化祭前日のような
説明不要の熱でうなされている感で物語が
進んでいくのが好き。


そんな自分のためにあるような漫画が
「くおんの森」の釣巻和によって描かれる、
こちら。

水面座高校文化祭 / 釣巻和



あってないようなストーリーの幹から
溢れるようにでてくる枝が重なるように
1話1話を作っていく。

タイトルからして、始まってしまった
文化祭と同時に漫画も終わってしまうのかな??

だらだら続くよりは3巻くらいで終わって
しまったほうが大名作になると思う。

 

大人になってしまったほとんどの人は
学生生活をこんなにはむさぼりつくせていなかっただろう。

だからこそ変えがたい自分だけのそれぞれの
思いでとなっているんだけど、漫画でくらい
こんなに青い時間があってもいいじゃない。

表紙の「学生上等」というフレーズは伊達じゃない。


NERI





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2010年03月11日

「テルマエ ロマエ」の次はこれかな?

good!AFTERNOONコミックスの第二弾のなか
の1冊で、これ。



読むの疲れるくらいの情報量。
ネタもと考えるのがうざくなるほどの
模倣っぷりで現代を動かす車輪、もしくは癌とも
言える「アキバ」と「セレブ」をこき下ろす。

そのうえで、仮面ライダー的悲哀を感じさせる
ストーリーはかなり引き込ませるものがある。

惜しむらくは、カオティックな展開で笑わせ
ようとはしているものの、東村アキコほどの
センスが感じられないため大爆笑出来ないという点。


つーか、1巻終盤の木田君との対決はちょっと
泣かせるものがあるのも事実なので、笑わせなくても
べつにいいかなという気もしないでもない。


同じ第二弾組のコミックスでは
「鉄風」


が「少女ファイト」とは真逆の
ベクトルで女子スポーツ漫画の可能性を
押し広げていて興奮MAX。
他人との関わり方に問題がある人が
主人公なのは変わらない。
その性格が外に開けているのか、内に閉じている
かの違いだけの話といってしまえばそれまでなんだけど。

1,2巻同時発売で、試しに1巻だけ買ってみた
ところ2巻が今すぐ読みたくなって、今、激しく後悔の念。


NERI

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2010年03月06日

「アイ アム ヒーロー」の裏で起こっている事

とにかく話題騒然の「アイ アム ヒーロー」。

まぁ、それは普通に漫画読んでる人なら
かってに耳に入ってくること。


そんな大波の裏でついにリアルレジェンドが
渾身の作品で動き出した。

『SCATTER』/ 新井英樹



元町夏央みたいなオブラートに包んだ
ものではなく、エグいほどに本能そのまま。

女の子はもちろん、少年サンデー読んでるような
チンポ野郎な男ですら拒否反応示すだろう内容。

でもなんで拒否反応示すかといったら、
それが現実そのものだから。
現実の見ないフリしてるものを当たり前に
問題提起しているから。

紙やすりレベルに肌が傷つくんじゃなく、
いきなり火であぶった金属バットをケツの穴
に突っ込まれたような漫画。


今のところ、SFなのか、猟奇ものなのか、
それともただの悪意のかたまりなのか解らない。


でも確かに、「ザ・ワールド・イズ・マイン」
の次が始まった。

うれしい。

NERI



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