2017年12月05日

アンドレイの葬儀に行ってきた

andre in rijnhoff 5-12-17


射撃クラブの同僚のアンドレイが亡くなった。 この25年ほど自分のクラブの先輩に当たりクラブの役員もしている信頼のおける仲間だった。 古式銃の技術的なこと、歴史的なことにかけては皆アンドレイのところに行っては様々なアドバイスをして貰っていた。 巨漢で大酒を飲みいつも葉巻を咥えていたのだがそれも7,8年ほど前に脳溢血で半身不随になり酒も葉巻も止めていた。 左半身が不自由だったものの懸命のリハビリで重い銃も撃てるようになり皆で回復を喜んだ。 けれど皆が酒やたばこを楽しんでいる時には我々を忌々しそうに眺めていたのだがそんな我々も段々と酒もたばこも飲めなくなるような者が多くなりクラブのバーでは意気が上がらないようにもなっていた。 アンドレイの連れ合いのマリーも自分の小柄な体に合うような銃器を撃っていたのだが3年ほど前に重くなったと言ってやめてしまった。 けれど毎週金曜には二人そろって我々とバカ話の輪を囲んでいた。 急性膵臓癌だった。 4週間前にクラブの仲間と北の州で古式銃長銃の300m競技会があった時に皆で出かけて元気だったものが急にこのようなことになってしまったのだと別のメンバーから聞かされた。 葬儀では半年ぶりに何人ものメンバーと出会った。 自分の胃癌の手術の後、花束と見舞いの寄せ書きを貰ったのだがその中にアンドレイとマリーのサインもあってまさかこんな風に向うが先に逝くとは思いもしなかった。

墓地は何か月か前に見学で訪れた市営墓地の静かな一角にあり、そこにはこの3年ほどで次々に亡くなったアンドレイの両親の墓も横にあった。 半身不随から回復し親の遺産で買ったハーレー・オートバイも結局2年ほどしか乗っていない。 ハーレー・モーター・クラブのメンバーも10人ほど自慢のバイクで弔いに来ていたが彼らは皆還暦を越えた男たちばかりだった。 享年66歳で自分より一つ若い。

vogelpoepjp at 22:21│Comments(0) 日常 

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