月曜日から義母のお見舞いに別府へ行って、会うたびに義母は寝てばかりいて、食事も取らず、呼んでも目が虚ろで視線が合わない。
食堂に車椅子で連れて行かれてもグラグラ寝ていて、看護師さんの呼び声が響いているばかり。
水曜日午前、今の病院の担当医から話があり、私と親戚のKちゃん、K子さんの3人で聞いた。
「いままでかかっていた病院の薬はそのまま飲ませています。その中で抗うつ剤Dが入っていて手術で身体が弱っている時は効きすぎて眠くなるのかもしれません」
抗うつ剤は初めて聞いた。
「抗うつ剤の事が気になる」とKちゃんからメールが来たので、K子さんと夕方かかりつけの内科のU先生に聞きに行った。
そうしたら、驚くことに、義母はU先生にかかる前からこの薬を1日3錠飲んでいて、「ふらつきがでてきたから少しずつ減らして1錠にしたんですよ」と言われた。
そういえば10年くらい前から、義母は座ると寝ていたが年齢のせいだと思っていた。
このDにもう一つリハビリ科から安定剤が出ていたことが判明し、今は飲まなくてもいいと言われた。
木曜日、今の病院の担当医に薬のことを知らせた。
相変わらずフラフラ寝てばかり、どんどん痩せていく義母を置いて、一体どうなるのだろうと気持ちが塞いだまま名古屋に帰った。
今日、K子さんからメールが来て、義母が手術したこともみんなのお見舞いも覚えていなくて、「勝手に手術して!」と怒っているとのこと。歯磨きも拒否していたとの内容に気持ちが明るくなった。
恐らく薬を飲まなかったせいで、覚醒したのだと思う。
薬は、専門医の指導がないと本当に怖いとつくづく感じた。
「でもどうして担当医は、Dのことを初めからU先生に聞いてくださいと言わなかったのかな?」とKちゃん。
しかも、U先生がのまなくていいと×をつけた薬のリストをそのままもらって来たはずが、翌日見たら何も書いていないリストを渡されていた事がわかり、K子さんと目を丸くした。
不思議なことばかり。