蹴り上げる
け
空高く
どこまでもどこまでも
虹のように
夢のように
声を浴びて
け
から始まっていくアーチ
け(常)の日々に
愛せない
歩けない
話せない
たち止まれない
枯れて
けがれて
け
ぶつかりあう
言葉 からだ 怒り たましい
熱い種
よじれながら
落ちていく
ふたたび 起き上がる土のうえに
け
空に向かって
声を放つと心地いい
日常をポンと蹴とばし
歩いていく
け は
涙から芽吹いた
にがい朝
かたくなだった自分抱きしめ
アーチのむこうへ
どこまでもどこまでも
焦がれていく
光の種
「け」はそぎ落とす音。け(日常)の力が弱まってくると気枯れて穢れていく。
だから辛い時、「け」を声に出すだけで、すっきりして力がみなぎる。
古い癖、傷跡、手放すときはとても痛い。でも自分を楽にしてあげよう。新しい朝を迎えるために。