恋愛に限らず、自分の気持ちを表すことは、大切なことだと思う。
風船の真ん中を、キュッと握ると、反対側が大きく膨れ、時にはパンクしてしまう。
人の心も同じ。
抑えると、どこかが膨れ上がる。
特に恋愛においては、それが感覚として表れ出る。
Uさん40代 1年前に職場で出会ったとき、あまりに彼が見てくるので不思議に思った。
2人で見つめ合うと、吸い込まれるようで、互いに心が惹かれあったが、口に出すことはなかった。
そのうち邪魔をする人が現れて、彼は仕事をやめ自分の田舎に移った。
2人が恋人同士だった前世がいくつもあり、中でも強い前世では、いま邪魔をしている人が前世でも2人の邪魔をして、2人は離れ離れになっていた。
彼が去った後から、Uさんは背中に誰かがくっついていたり、頭や頬を撫でたり胸を押してくる感覚を毎日のように感じるようになった。
見せてもらうと彼が、Uさんに会いたくて霊体となって訪れてきているのがわかった。
メールもなかなかつながらない。彼は自分が暴走しないように、気持ちをかなり抑えているのがわかった。
同じく40代のNさんも、たまたまある会合で出会った男性に強く惹かれてしまった。
彼も不思議と自分の悩み事を初めて会ったNさんに話した。
それからは電話で話すようになったが、彼から連絡してくることはなく、いつも自分からになってしまうとNさんは嘆いた。
ただ、その頃から夜になると、胸がふわっとあたたかいものに包まれた感覚、ドキドキする感覚におそわれるようになった。
見せてもらうと、やはり彼だった。
2人の間には前世があり、彼は自分の気持ちを抑えて決して話すことがないが、本当は彼女をとても求めているのがわかった。
最近、このように話される方が増えてきた。未来はまだ動かない。
どうなっていくか?祈るように、良い方向を探している。
言葉を交わさなくても、見えない世界で、相手が求め、自分も受け入れたいと願う。
本当は、目で見て、手で触れて、言葉を交わし合うことができたらどんなにいいだろう。
そこには、常識も世間体もない世界かもしれないが、真実の愛だけが、純粋な形で光っている。
肉体を持って生まれてきた私たちは、命の力で、愛を感じ、まっとうさせることも、神様から与えられた生きる喜びのように思う。