日常の森

前世の自分が、今の自分に深く語りかけてくることがある。
その時果たせなかったことを、今やり遂げて欲しくて。
左側の過去のオーラにその姿が強く存在する。

20代後半の男性。
ずっと働いてきたが、一人暮らしの部屋に最近霊が出てくるようになった。
写真に写っていたり、声が聞こえたり。
ある日財布を落としてしまい、その現象が強くなってしまった。
オーラに明治時代の1人の宮司の姿があり、その教えがオカルト的に受け取られて無念の一生を辿った様子が出てきた。
今世は、明るく日の光のもとで神道を伝えたいという願いを伝えてきていた。

明治時代は、様々な神道家が乱立した時代。
神がかった教えの中で消えてしまったもの、古事記を言霊から捉えたオカルト的な難解な論が交錯した。(中山みき、出口王仁三郎、 岡本天明などは、後世にも残っていった)
その宮司も感じたことを人々に伝えたかったが、あまりに秘教的だったため、孤立した運命を辿っていた。

財布、携帯はアイデンティティ。
落としたりなくしたりすることは、今の自己存在が危うくなること、そして本当に生きる場所があるということ。
彼も神道を学び資格をとり神社に奉職する道をすでに調べていて、準備が始まっていた。

他には体調が悪くなり転職していったり、家族に変化がおきたり…。
私たちの生きる現実には、様々な呼びかけがあり、人生の修正を迫られることがある。
森は深く鬱蒼としているが、怖くても進んでいくと、やがてまっすぐな道が見え、明るい青空と鳥の声、水のせせらぎが聞こえてくる。
森はすぐそばにある。
急激な変化に耐えられない時は、緩やかに進む道も用意されている。
大切なのは、目をそらさないこと。背中を向けないこと。
必ず辿れる道がある、と信じている。