昨日カウンセラー講座「心理カウンセリングスキル」で、この絵本を使って、絵本セラピーの練習をした。
私たち講師がゲスト役になってカウンセリングが行われた。
この絵本を以前はカウンセリングに使っていたが、しばらく本棚の中にあった。
久しぶりに読んでみると、ダイナミックな川の流れや生命力溢れる人や魚、動物たちから、エネルギーが伝わってくる。

「うまれてきて、
たべて、たべられて
いきていくもの、
しんでいくもの。

どうぶつも みずと くらす。
木や 草も 水と くらす。
ひとも 水と くらす。

水のまわりに やってくる ひと。
どこかに いく ひと。

日が のぼって、日が しずんで。
おもいだすこと、わすれていくこと。」

ここで、去年亡くなった父のことを思い出した。
その前にNHKで黒沼ユリ子さんという78歳のバイオリニストの番組を見た。
黒沼さんは、戦争中、お父さんが蓄音機でレコードを流してくれたり、家族で歌ったりしたことが、今のルーツだと話した。
私も子どもの頃、日曜日になると、父が家にあるマーチの曲のレコードをかけ、指揮のまねをしていた。
ピアノは高校まで習ったが、うまくならなかった。
でも今はハープが楽しくて、いつか人前で一曲でもまともに弾けるようになりたいと思って、レッスンに通っている。
そのルーツは父だった、と思い出した。

父の最期の方の、痩せこけて声も出なくなった姿は少しずつ忘れていっている。

「日が のぼって、日が しずんで。
おもいだすこと、わすれていくこと。」

ハワイのような島で、夕陽の中、女性が赤い花ーハイビスカスーをいくつもいくつも川に流している。
手前に動物の骨がある。

でも
「きょうのこと、あしたのこと。
いきづく いのちの おと。」

そうやっていのちのおとを聞きながら、今日も生きている。

『そらのいろ みずいろ』下田昌克 小峰書店