さ行の声は、有声音と無声音の二つを持つ。
現実の静けさから、目に見えない気配の音のさざなみ。
昨日はさ行の2種類の声を出して、自分の中のイメージを広げていった。
さー、そー、すー、せー、しー
「し」に近づくにつれ、世界が広がり、宇宙や力強い木のエネルギーを感じた方。
音符や空や海を感じていた方が、「し」を伸ばすと「い」になるところから、人が出てきた方。
シェアの時がいつもとても楽しい。ひとの感じ方を聞いて、さらに自分の感性が広がっていく。
昨日は、皆さんが他の方のプリントを写メして歩いて、さらに共有しようとされていたのが、印象深かった。
宮沢賢治の童話「十力の金剛石」
無邪気な王子と大臣の子が入り込んだ、宝石でできた植物たち、空、風、霧の世界「光の丘」。
触れ合う宝石の音が、ツァリル、ツァリルリン、サング、サンガリン、ギギンザン、ブリリン…独特の響きで描かれている。
セラピールームにある宝石たちの原石を手に取りながら、さらにイメージを深めた。
キラキラしたとても美しい世界なのに、みんなとても悲しんでいる。
にじはなみだち
きらめきは織る
ひかりのおかの
このさびしさ
十力の金剛石はきょうもこず
めぐみの宝石(いし)はきょうも降らず
十力の宝石(いし)の落ちざれば
光の丘も まっくろのよる
十力とはとてつもない大きな力。あるいは仏や菩薩のもつ十種の力。
金剛石とはダイアモンドのこと。
最後にやっと十力の金剛石は降り、すずらんもうめばちそうも、空も風も全て本当の生きた姿になっていく。
「ほんとうのはなびら」「ほんとうの柔らかなうすびかりする緑色の草」
宝石という、目に見える美しい外観を持った価値あると信じられている姿。
でも本当の美しさや輝きは、その人やそのものの中にすでに在る。
きっと十力の金剛石は、この真実を教えてくれるもの。
仏や菩薩の力。
宮沢賢治は仏教を信奉していた人なので、その影響もあると思うが、信じる神様でもいい、自分の中に在る大いなる存在でも。
自分にとって「ほんとう」であることとは何?
長い間読み続けて、初めて意味がわかった。これは皆さんで一緒に読み合ったことから得たもの。
最後にいつものようにハープを聞いていただいた。
「彼方の光」も披露させていただいた。
拙い演奏だけれど、ハープはさ行、そして宮沢賢治の世界に合っていると感じた。
参加くださった方たちが、「自分を止める時間」「静かになる時間」だったと言ってくださったことが、何よりうれしかった。
左上から、ルビー、マラカイト、メノウ、トパーズ、ブルーオパール、
下の左から、こはく、アマゾナイト、アメジスト、水晶
真ん中はトルコ石
現実の静けさから、目に見えない気配の音のさざなみ。
昨日はさ行の2種類の声を出して、自分の中のイメージを広げていった。
さー、そー、すー、せー、しー
「し」に近づくにつれ、世界が広がり、宇宙や力強い木のエネルギーを感じた方。
音符や空や海を感じていた方が、「し」を伸ばすと「い」になるところから、人が出てきた方。
シェアの時がいつもとても楽しい。ひとの感じ方を聞いて、さらに自分の感性が広がっていく。
昨日は、皆さんが他の方のプリントを写メして歩いて、さらに共有しようとされていたのが、印象深かった。
宮沢賢治の童話「十力の金剛石」
無邪気な王子と大臣の子が入り込んだ、宝石でできた植物たち、空、風、霧の世界「光の丘」。
触れ合う宝石の音が、ツァリル、ツァリルリン、サング、サンガリン、ギギンザン、ブリリン…独特の響きで描かれている。
セラピールームにある宝石たちの原石を手に取りながら、さらにイメージを深めた。
キラキラしたとても美しい世界なのに、みんなとても悲しんでいる。
にじはなみだち
きらめきは織る
ひかりのおかの
このさびしさ
十力の金剛石はきょうもこず
めぐみの宝石(いし)はきょうも降らず
十力の宝石(いし)の落ちざれば
光の丘も まっくろのよる
十力とはとてつもない大きな力。あるいは仏や菩薩のもつ十種の力。
金剛石とはダイアモンドのこと。
最後にやっと十力の金剛石は降り、すずらんもうめばちそうも、空も風も全て本当の生きた姿になっていく。
「ほんとうのはなびら」「ほんとうの柔らかなうすびかりする緑色の草」
宝石という、目に見える美しい外観を持った価値あると信じられている姿。
でも本当の美しさや輝きは、その人やそのものの中にすでに在る。
きっと十力の金剛石は、この真実を教えてくれるもの。
仏や菩薩の力。
宮沢賢治は仏教を信奉していた人なので、その影響もあると思うが、信じる神様でもいい、自分の中に在る大いなる存在でも。
自分にとって「ほんとう」であることとは何?
長い間読み続けて、初めて意味がわかった。これは皆さんで一緒に読み合ったことから得たもの。
最後にいつものようにハープを聞いていただいた。
「彼方の光」も披露させていただいた。
拙い演奏だけれど、ハープはさ行、そして宮沢賢治の世界に合っていると感じた。
参加くださった方たちが、「自分を止める時間」「静かになる時間」だったと言ってくださったことが、何よりうれしかった。
左上から、ルビー、マラカイト、メノウ、トパーズ、ブルーオパール、
下の左から、こはく、アマゾナイト、アメジスト、水晶
真ん中はトルコ石