日曜日、自分か空っぽになった感じがした。自分には何にもないと。
その日はイースターと教えてくれる人がいた。再生、だから何もなくでいいのだと思った。
何もないと思う時は、外から入れる時。
いつもきらめく言葉を探してしまう。そうして行き着いたのは、やはり宮沢賢治の童話と詩。
一番好きなのは『銀河鉄道の夜』そしてこの『十力の金剛石』(じゅうりきのこんごうせきーダイアモンドのこと)
宝石でできた花たちが咲き乱れる光の丘。
オパールのうめばちそうが叫ぶ
きらめきのゆきき
ひかりのめぐり
にじはゆらぎ
陽(ひ)は織れど
かなし
琥珀やアラゴナイトでできた野薔薇は水晶の雫をポタポタこぼしながらしずかに歌う
にじはなみだち
きらめきは織る
ひかりのおかの
このさびしさ
そして宝石でできた草花はいっせいに叫んだ
十力の金剛石はきょうも来ず
めぐみの宝石(いし)はきょうも降らず
十力の宝石(いし)の落ちざれば
ひかりのおかも まっくろのよる
最後に十力の金剛石は降り、花たちは宝石ではなく、かんばしくしなやかな本当の姿になって輝きはじめる。
十力の金剛石とは何?物語の中では、露だったり、青い空だったり、風だったりする。
本当の幸せとは何?それぞれが本来の姿になること。
ただ、胸に残ったのは、光の丘の花たちの受け身の叫び。他力本願の姿だった。
きっと何かに気づいた時、十力の金剛石は降るのかもしれない。
でもそのためには、どんな形でもいい、自分から働きかけることが必要だと思った。
ツァランツァリルリン、ぷりりぷりり、サァン、ツァン…宝石の花たちがふるえる姿がこんなキラキラした音で表わされている。
声に出すと、もっと美しさが映える。
胸の空洞に、響いた。そのためのように。
その日はイースターと教えてくれる人がいた。再生、だから何もなくでいいのだと思った。
何もないと思う時は、外から入れる時。
いつもきらめく言葉を探してしまう。そうして行き着いたのは、やはり宮沢賢治の童話と詩。
一番好きなのは『銀河鉄道の夜』そしてこの『十力の金剛石』(じゅうりきのこんごうせきーダイアモンドのこと)
宝石でできた花たちが咲き乱れる光の丘。
オパールのうめばちそうが叫ぶ
きらめきのゆきき
ひかりのめぐり
にじはゆらぎ
陽(ひ)は織れど
かなし
琥珀やアラゴナイトでできた野薔薇は水晶の雫をポタポタこぼしながらしずかに歌う
にじはなみだち
きらめきは織る
ひかりのおかの
このさびしさ
そして宝石でできた草花はいっせいに叫んだ
十力の金剛石はきょうも来ず
めぐみの宝石(いし)はきょうも降らず
十力の宝石(いし)の落ちざれば
ひかりのおかも まっくろのよる
最後に十力の金剛石は降り、花たちは宝石ではなく、かんばしくしなやかな本当の姿になって輝きはじめる。
十力の金剛石とは何?物語の中では、露だったり、青い空だったり、風だったりする。
本当の幸せとは何?それぞれが本来の姿になること。
ただ、胸に残ったのは、光の丘の花たちの受け身の叫び。他力本願の姿だった。
きっと何かに気づいた時、十力の金剛石は降るのかもしれない。
でもそのためには、どんな形でもいい、自分から働きかけることが必要だと思った。
ツァランツァリルリン、ぷりりぷりり、サァン、ツァン…宝石の花たちがふるえる姿がこんなキラキラした音で表わされている。
声に出すと、もっと美しさが映える。
胸の空洞に、響いた。そのためのように。