2012年07月04日
TV放送時に流してほしかった(劇場版PERSONA4とかアメイジング・スパイダーマンとか)
【LUPIN the Third ―峰不二子という女― 第13話(最終話)】
これまで登場していたアルメイダ伯爵の正体と、一連の不二子騒動の黒幕、の巻。
峰不二子が(本物の)アルメイダ伯爵から直接的に調教、洗脳を受けたわけではなく、それを受けた少女から、同体験を記憶に埋め込まれた…というタネ明かしはなかなかおもしろかったです。
ただ、偽アルメイダ伯爵が度々口にしてた「いふ」という言葉が、「畏怖」ではなく「IF」だと気づくのに時間がかかり、途中まで話がチンプンカンプンでしたが…w
最後、不二子がアイシャさんを外に連れ出したのは、復讐だったんでしょうか? それとも彼女への同情だったのでしょうか? そこら辺が明確ではない、余韻を残した終わり方も悪くなかったです。
しかし、方々で言われていますが、オスカーさんの扱いは本当に投げっぱなしでしたね〜。
アレだったら、11話の主役回でキレイに殺してあげるべきだったと思いましたね。(不二子から銭形を引き離す役も、トラックで施設に突っ込むのも、必ずしも彼ではなくてよかったですしね)
作品総評としては…。
ハズレの回もそれなりにありましたが、概ね満足の、放送開始以前の低評価の予想を大きく覆した作品でした。ルパン、次元、五エ門、銭形などの従来のレギュラーキャラが、これまでのTVスペシャルシリーズとは比べ物にならないくらい、渋く、格好良くなっていたところが何よりも良かったです。
(これまでのアニメ作品中では、ファーストの初期と同じぐらい原作の雰囲気に近いものだったんでしょうね。原作読んでないのでそこらへんはあまり語れませんが…)
主人公である不二子も、これまでの増山江威子さんによる不二子とは多少キャラが変化していましたが、ちゃんと地に足がついたキャラとして描かれており好感が抱けました。
作品の情報を知った当初、監督も脚本も女性ということを聞いて、不二子はエキセントリックで理解不可能なキャラになり、前衛的な物語&映像美な作品になるのでは…と危惧していたのですが、今となっては笑い話ですねw
ただ、惜しむらくは視聴すれば視聴するほど、この作品を旧声優メンバー全盛期の声で見てみたかった…と思ってしまうことですね。(主人公・不二子だけは沢城さん用に調整されているような感じなので、このままの方がいいですが)
【さんかれあ 第12話(最終話)】
礼弥さんが家に道具を取りに戻ったり、みんなと花火を楽しんだり、ゾンビ化したりする最終話。
物語的なラストは前回すでに迎えているので、今回は〆のための回という感じでしたね〜。
ラスト、礼弥さんが理性をなくした状態になったのは賛否両論ありますが、自分としてはOKでしたね〜。
あの本能剥き出しの状態の礼弥さんは、個人的に結構好みであったりしますしねw
(それに、あのまま終幕したわけではなく、ちゃんと家に戻ってきて降谷くんのモノローグで〆ていましたし)
作品総評としては…。
原作1巻を読んでそれほどおもしろく感じなかったので、第1話を見るまではあまり期待していなかった作品でした。(ぶっちゃけ、1話で視聴打ち切りにする気満々でした)
ですが、ストーリーは原作そのままながらも、要所要所できっちりアレンジが加えられ、原作よりも説得力ある描写の積み重ねがなされており、最終的には今期の中でお気に入りの一作になっていました。
ライトな雰囲気一辺倒な印象だった原作と比べて、団一郎さんの偏愛や礼弥さんゾンビ化の弊害などシリアス&ダークな部分をキッチリ入っていたところが良かったですね。(原作でも両者はありましたが、扱いはアニメよりもずっと軽かった印象が…)
特に、礼弥さんがゾンビ化するまでを、話数を重ねて丁寧に描いていったのは評価したいところです。
また主人公である降谷くんも、美少女ハーレムものにありがちな、なぜかモテる単なる鈍感野郎というわけではなく、礼弥さんのことを当人以上に心配していたところなんかも非常に好感が抱けました。
ただ一方で、全体の構成…というか、サブキャラ主役回のタイミングだけは、あまり褒められたものではありませんでしたね〜。
特に妹さんの主役回は、なんであのタイミングに入れたのかホント謎でした…。
サブキャラ主役回自体はこういった作品ではお約束ですし、それ自体は悪いことじゃないですが、視聴者に「話数稼ぎ」と感じさせるような話の挿入の仕方は避けて欲しかったですね。
【ZETMAN 第13話(最終話)】
ジンくんは影の、高雅くんは光の“ヒーロー”にそれぞれなる最終話。
撃たれた高雅くんのお母さんが、彼のことを擁護するとは思いませんでしたね〜。
いや避難するとは思っていなかったですが、暴走気味の高雅くんを諌めるぐらいはすると思ったのですけどね。
で、一応は灰谷さんを倒して、それぞれ収まるところに収まった…という感じのENDでしたね。
作品総評については…。
う〜ん、“ヒーローもの”というよりは、“ヒーローの運命に翻弄される群像劇もの”という感じの作品でしたね。
全体を通しても、どうにもスッキリしない結末、ストーリー展開でしたしね。
いやストーリーを複雑にするのは構わないのですが、せめて“ヒーローもの”としての爽快感も併せ持って欲しかったところなんですよ。
“ヒーローもの”として視聴するならば、こちらとしては主人公がウジウジ悩む姿よりも、怪人(悪役)との戦闘の方をどうしても期待してしまいますしね。
(その点、東映の特撮シリーズはエライですよねえ。どんなに話が入り組みだしても(最近はそうでもないですがw)、必ず1エピソードに一人倒される怪人を出して、主人公と戦わせてますからね〜。)
【エウレカセブンAO 第11話】
エレナさんとは一体何者ぞや?の巻。
謎めいたキャラであるはずのエレナさんですが、ミステリアスさがまるで感じられないのは、いい意味でも悪いでも小見川千明さんヴォイスによるものなんでしょうねw
ただ、スパイかと思わせておいて、実はスパイでもなく、どの陣営に属しているのかまったく分からない正体不明の存在だった…という流れは嫌いじゃなかったです。
…個人的な予想区としては、人型のスカブコーラルあたりじゃないかなぁ〜とか思ってるんですけどね。(前作でも、ゲッコーステイトの中にそういうキャラいましたしね)
【モーレツ宇宙海賊 第26話(最終話)】
茉莉香さん率いる海賊連合軍vsクオーツさん率いるグランドクロス艦隊、の最終決戦。
グランドクロスがいきなり3船出てきましたが、これまでそんな描写&伏線ありましたっけ?
自分としてはそこらへんの描写の覚えがなかったので、ちょっとビックリしました。
…ただ話の流れとしては、最終決戦の割には盛り上がりに欠けていた気がしましたね〜。
というか、茉莉香さんの思惑通りにことが進みすぎていて、話としてはちょっとつまんなかったです。
途中まで茉莉香さんらの計画通りに事が進むが、劣勢になったクオーツさんも実はまだ隠し玉を一つ持っていて、それにより再度逆転されてしまい…みたいな展開の方がより盛り上がった気がしましたね。
作品総評としては…。
地に足がついた描写が多く、久しぶりにSFらしいSF作品を見た、という感じで、全編通して非常に満足できる作品でした。
長年SFを書き続けている作家の作品を原作にすると、こうも違うものなのか、とちょっと感心してしまいましたよ。
ただ、それだけに「モーレツ宇宙海賊」という安っぽいタイトルとアイドルによるOP曲は、ものすごく損をしている感じがしましたね〜。(まあ方々で言われてることですけどね)。
じゃあどんなタイトル、曲ならば良かったのか?とか問われると困りますが、このタイトルとOP曲だと、どうしても“何も考えてないアーパー娘がカリスマ性と運だけで困難を切り抜ける、お色気過多でご都合主義満載のなんちゃってSF作品”みたいな作品内容をイメージしちゃいますよねえ…。
ただ、個人的には黄金の幽霊船探しのエピソードあたりまでが、この作品の最高潮だった気がしましたね。
あそこら辺までは、ストーリーの中でキャラが活きている、という感じなのですが、以降はそのバランスが崩れ、キャラ描写に比重を置きすぎて、キャラのためにストーリーが作られている、という風に感じられたので…。
【謎の彼女X 第13話(最終話)】
卜部さんと椿姉との邂逅と、椿家のお墓参りのお話。
冒頭、姉がよだれを垂らして寝ているのを椿くんが見ていたシーンでは、そのまま舐めて近親相姦な話になるんじゃないかとドキドキしてしまいましたよw
う〜ん、しかしお姉さんは学生時代もおでこ丸出しなのか〜。(いやどうでもいいことですけどね…)
彼氏の亡き母のお墓参りを進んで行うとは、やはりいい子ですね〜、卜部さんは。
嫁にするには、こういう娘ですねw
つか、これまで卜部さんの家庭環境はあまり描かれていませんでしたが(家には椿くんが何度かお邪魔していますが、家族とかは一度も出てきてませんよね)、ここらへんは彼女の育ちの良さが分かる部分ですね。
作品総評としては…。
うん、青春だなあ…という感じの作品でしたねw
放送前は卜部さん役の声優さんの棒っぷりが話題になりましたが、特に作品の雰囲気を損ねることがなかったので一安心でした。
(ただまあ、中の人の演技が意外に上手かった、というわけではなく、ぶっきらぼうな卜部さんのキャラは棒演技を隠すのに適していた、というだけの話だと思いますが…)
特に目立ったアレンジも見受けられませんでしたが、原作のテーマである“謎の彼女・卜部美琴の魅力”は充分に描かれており、原作未読者、原作ファン共に楽しめた内容だったんじゃないかと思います。
…個人的には卜部さんが瓜二つのアイドルと入れ替わるお話を、ぜひともやって欲しかったんですけどねえ。これは2期に期待したいところですね。
(ただ、植芝理一の作品でアニメ化だったら「謎の彼女X」の2期よりも、「ディスコミュニケーション」の方が見てみたいんですよね。冥界編あたりまでを2クールぐらいで。)
【PERSONA4 the Animation −the Factor of Hope−(映画)】
7月1日は日曜日。ということで、ファーストディ料金で一気に映画4本見てきましたw
まず1本目は、TV放送で不完全燃焼だったP4の劇場版。
う〜ん、これは「PERSONA4の劇場版」として見るのではなく、「総集編が加えられたトゥルーエンドルートの先行公開」として見るのが正解なんでしょうね。正直、総集編部分はムダに長くて、ちょっと退屈でしたし。
で、肝心のトゥルーエンドルートですが………2クールのTVシリーズを締めくくるのに相応しい大満足な内容でした!!
マーガレットさんの登場はちょっと唐突な気もしましたが、彼女との戦闘とイザナミとの最終決戦を重ねてくるとは思いもよりませんでした。
日常シーンでの人たちとの絆が鳴上くんを助けるところも原作通りでしたが、原作よりもずっと感動的&劇的になってましたね。
また、これまで本当の自分と向き合うこと無くペルソナが使えた鳴上くんが、あえてこの終盤において、ようやく本当の自分と向き合い、乗り越えるという展開もなかなか熱かったです。
あと、TV版シュタゲで見ることができなかった無限サイクリングが、この作品でお目にかかることができるとは思いもしませんでしたw
あんまりネタバレするのもアレなので、これ以上詳しくは記述しませんが、とにかく満足な内容でした。
ただ、デキが良すぎただけに、これをTV放送時に流して物語をきっちりシメてほしかったなあ…という思いも同時に沸き上がってしまいましたがw
【夜のとばりの物語(映画)】
ファーストディ映画2本目。
映画レビューサイトで、映像美が素晴らしいと書かれていたので見てみました。
う〜ん、確かに悪くない映像美でしたが、わざわざお金払って見る価値があるかというと…微妙。
話の内容的には、オムニバスのおとぎ話でしかありませんでしたしね…。
【アメイジング・スパイダーマン(映画)】
ファーストディ映画3本目。ちなみにスパイダーマンシリーズの映画は、これまでまったくの未視聴。
正直、予告映像をみる限り面白そうには見えなかったので、あまり期待していませんでした。
ですが、実際の内容はその予想を裏切って、かなり面白かったです。
内容を掻い摘んで言えば「超人的な力を持ってしまった“ただの青年”が、本物の“ヒーロー”に成長するお話」。
ただ、“超人的な力を持つ”=“ヒーロー”とはせず、ヒーロー像にこだわって主人公の精神的な成長を物語の肝に据えたところが、ハリウッド映画としては非常に珍しかったですね〜。
というか、ものすごく日本人好みな映画に作られていたような気がしました。
SFXが見事なのは言うまでもないですが(まあハリウッド映画ですしね)、全編通してウイットに富んでおり、うまく物語のガス抜きとなって作用していたところは見事でしたね〜。
ただ、ヒロインの女の子がちょっとババ臭くて、あまり美人とは思えなかったところはちょっとマイナスでした。
チョイ役で出ていたメガネっ娘さんの方が数倍可愛いように思えたんですけどねえ…。
エンドロールの曲は、なぜか日本人アーティスト(SPYAIR)になっていましたが、どうせ日本の曲を使うなら「駆けろ!スパイダーマン」流してやれよ、とか思ってしまいました。(付随して、主人公がスパイダーマン用の装備を作ってるシーンでは「レオパルドンも作れよ!」とか思ってしまいましたw)
【劇場版 BLOOD-C The Last Dark(映画)】
ファーストディ映画4本目。当然TVシリーズは視聴済み。
この映画をTVシリーズの続編として見て「今度は小夜が攻める番だな!」とか期待していると、非常にイライラします。
なぜならこの映画の尺の大半が小夜さんと新たな仲間たちとの絆の方に割かれており、小夜さんがなかなか復讐に動き出さないので。
僕は復讐劇のつもりで視聴したので、見ていて非常にイライラしてしまいましたし、最後の最後まで劇場版新キャラには誰一人興味を抱けませんでした。(つか、小夜さんと主に交流した副主人公の女の子を演じているのが、本職の声優さんではなく、棒演技丸出しだったのも、さらにイラつかせる要因の一つでもありましたがw)
復讐の対象者で、ラスボスである文人さんについても、変に格好良く描き、散り際も美しくしていたのも、個人的にはマイナスでした。
ただまあ、ここらへんはこの映画を1本の作品と捉えるか、TVシリーズの延長線上のものと捉えるかによって、評価は違ってくるでしょうね…。(前述から分かってもらえていると思いますが、僕の評価は低いですけどね。)
しかし、小夜さんはせっかくTV版のラストで記憶を取り戻し、冷徹モードになったんですから、前作の唯一の生き残りである浅野真澄キャラを襲撃して拉致監禁し、文人の居場所を吐かせるため尋問する…ぐらいはやってくれるもんだと期待していたのにな〜w
あと、「BLOOD-C」の“C”は、この映画版でもやっぱり茶番の“C”でしたね。
つか、小夜さんは何回騙されれば気が済むんだ?w 2回目だし、さすがに騙される方もどうかと思うぞw
あ、ただ小夜さんが派手な戦闘をする際、必ず彼女にミニスカを着用させ、見えそうで見えないアクションを繰り広げさせていたあたりは、ちょっとだけ評価したいところでしたw(ただバトル自体は思っていたより少なかったですが…)
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この記事へのコメント
コメントありがとうございます!
「ディスコミ」のアニメ、見てみたいですよね〜。
僕は冥界編での夢の概念(設定)がすごく好きなんですよね。
でもやっぱり、可能性薄ですかね〜。古い作品ですし。
戸川さんはドラマCDだと林原めぐみさんが演じられてましたが、今だったら誰あたりでしょうかね?