2011年07月

2011年07月31日 20:20

 今日もトルコ経済に関する記事を紹介します。

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 今日もトルコ中央銀行に関する記事を紹介します。
 見出しは「中央銀行からエコノミストに説明」です。
 中央銀行は、銀行業界に借入期間を延ばすよう推奨するために、外貨の預金準備率を期間が長いものについては義務を軽くすることにより、現状よりも市場に5億9,000万ドルの流動性を確保することを発表しました。
 中央銀行幹部が今日(注:29日)イスタンブルで行った会議で、銀行のエコノミストに説明しました。
 会議では、銀行・金融機関総局、調査・金融政策総局、市場総局から、1つずつ発表が行われました。
 銀行・金融機関総局が行った発表では、預金準備率を(預入)期間により差をつけたことにより、預金の平均期間が延びる傾向が続いていることが指摘されました。
 貸出総量の増加傾向は、前期の平均を下回ったこと、第4四半期から基盤の影響(注:前年の伸び率が低かったため、今年は高めに出ていることとをさしていると思われます)がなくなることから、貸出総量の増加率が25%水準に低下するものと思われると指摘されました。
 銀行監督監査委員会(BDDK)が最近とった対策についても言及して、この対策が財政政策を厳しく維持することに貢献していることを強調しました。
 銀行業界に借入期間を延ばすように推奨するために、外貨の預金準備率を期間が長いものについては義務を最近軽くしたことにより、現状よりも市場に5億9,000万ドルの流動性が確保されるであろうと述べました。
 調査・金融政策総局の発表では、ユーロ圏における債務問題が国際的な危機に発展することなく解決できた場合であっても、今後、先進国の経済活動は長期間にわたり弱いままで推移するが、一方、新興国では内需の盛り上がりによる経済成長が続く可能性があると指摘されました。
 このシナリオが現実のものとなる場合には、価格の安定性と金融の安定性にリスクを限定するために、低い政策金利と高い預金準備率を長期間にわたり継続させる可能性があることが強調されました。
 現状では、基本インフレ指標に見られる上昇は、相対的には価格の上昇から生じていること、また、総需要の現状の水準による2次的な影響については管理に成功していること、さらに、基本インフレが今後しばらくは上昇を続けるため、インフレ予測と価格付け行動に対して、上昇のリスクを形成していることが指摘されました。
 このようなリスクのひとつが現実のものとなったとき、また、中期的なインフレ状況を危険にさらす状況になった場合、トルコ中央銀行は、金融政策を厳しくすることに躊躇しないことが再度強調され、そのためにさまざまな方法として、内需、資本の移動、経常収支のバランス及び貸出の推移を総合的に判断されることが指摘されました。
 市場総局の発表では、銀行システム内の流動性の不足が7月中には高い水準で推移したことが指摘され、流動性の不足が毎日実施されている1週間満期の債権レポの入札により流動性が供給されることが暗示されました。
 この間、オーバーナイト金利で見られる変動幅は、過去数ヶ月間に見られたよりも限定的になっていること、国外在住者のトルコ国内の国債の保有割合は変わっていないことが指摘されました。
 5月の始めからヨーロッパにおける公的債務問題が続いているために増大している懸念が、トルコに対する資本の流入が弱くなり、トルコ・リラの価値が下がっている状況があり、この関連で、中央銀行も5月末から外貨購入を段階的に減らし、7月には外貨購入を中止していることが指摘されました。
 2010年11月からトルコ・リラは実質的にかなりの割合で価値を失ったことを指摘した発表では、「ヨーロッパ諸国の公的債務の継続可能性と国際的な成長に対する懸念がリスクを取る投資に否定的な影響を与え続けるならば、金利の幅を段階的に狭めていくことが適切となるであろう。」と述べました。


今日はトルコ関係の書籍を紹介します。やはり歴史の理解が大切です。
ちょっと厚いのですが、お勧めの1冊です。

この本もお勧めです。




本を読まないトルコ人にも多いに売れた2006年のベストセラー。ただし、「通」向けです。





















2011年07月30日 00:35

 今日もトルコ経済、特に為替関係のニュースを紹介します。

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 ニュースを紹介しますと書きましたが、質問も頂いていますので、最初に「雑感」を書きます。
 2007〜2008年には、トルコ・リラは1リラ=100円という時代もあり、2008年に急落する以前も長らく80円〜90円の間での取引が続いていました。2008年も一時的に95円くらいまで行ったはずです。その後の急落で52円くらいまで下げたとのではないかと思います。そのときの私が考えた「トルコ・リラ適正レート(?)」は1リラ=80〜85円、急落後には(1リラ=60円前後の時代に)、一気には戻らないが中期目標として、1リラ=70〜75円になるのではないかと予想していました(と思いますが、、、、)。
 現時点の「1リラ=46円前後のレートをどう見るか」については、「トルコ・リラの大バーゲン中!!」ではないかと考えています。もちろん、為替はトルコだけで決まるものであはなく、ユーロを中心にドル、場合によっては円、元、スイス・フラン、ポンドなどの影響を受けて為替相場が決まるわけですが、トルコ国内事情だけを見れば、経済成長率、物価上昇率を中心に、金利、失業率、貿易収支、経常収支、財政赤字などのマクロ経済指標、財政指標などを総合的に見れば、良い面悪い面双方あっても、結果として、1リラ=46円、1ドル=1.75リラ、1ユーロ=2.45リラ、というのは「低すぎるレートだ!」と思えます。
 「ではなぜバーゲン中か」という疑問については、「ユーロも、ドルも不安。エマージング・カレンシーは危ない!」とみんなが逃げ出しているからとしか思えません。だからこそ、「もともと借金だらけで、何をやっているんだか全くわけのわからない政治と、少なくとも外国からは見えているのではないかと思うのですが,,、、)で、経済力も震災などで弱っている」“円”、あるいは“日本”が、1ドル=77円という円高になっているのではないでしょうか。もちろん、為替レートは動くことで儲かる人がいるために、一生懸命動かしている人たちがいるものとは思いますが、それだけでは1週間以上長続きするとは思えません。
 結果は、最低でも1ヶ月、長ければ半年以上先にならないとわかりませんが、一瞬でも1リラ=40円を割り込むリラ安はないのではないかと思っていますし、少なくとも1リラ=50円は回復し、今後1年くらいはかかるかもしれませんが、1リラ=55〜60円には戻すのでないかという「感覚」があります。根拠は「自分の常識と体感」ですので、完全に外れる可能性は全く否定しません。投資をされる方はあくまで「参考」としていただき、最終的には「ご自身の責任」において判断をお願いします。

 「前置き」が相当長くなりましたが、中央銀行に関する記事を紹介します。
 見出しは「中央銀行総裁が発言した。外貨相場が下落した」です。
 危機的ポジション(注:「外貨の借入、または外貨の売り」を多くすることだと思われます)に対する警告により外貨相場を上昇させたと言われている中央銀行総裁は、今度は外貨相場を下落させた。総裁は、中央銀行は年末の予測インフレ率を変更していないと述べ、トルコ・リラ相場が高すぎるわけではないと述べました。
 エルドアン首相が、昨日、ヨーロッパで生じつつある経済危機がトルコに影響を及ぼすか否かに関して、「以前、わき道にそれると言ったが、今度は、わき道にもそれることもない。トルコは以前よりももっと良く、もっと強い。まったく心配する必要はない。」と述べました。
 中央銀行総裁は、今年3回目のインフレ報告書を発表する記者会見で、エルドアン主張の発言を肯定的に評価しました。
 総裁は、「私も、エルドアン首相にように上手に話すことができれば、政治家になったであろう。肯定的に評価している。このようなメッセージは、最近のような状況下では必要である。」と述べました。
 市場も、総裁のインフレ(報告書)の発表を好意的に評価しました。なぜならば、総裁が発言したら、外貨相場が下落しました。
 総裁は、「トルコ・リラは過大評価されていない。何人もトルコ・リラが過大評価されていると主張すべきではない。トルコは、現在、外貨準備でなんらの問題もない。トルコは変動相場制でも、なんらの問題も抱えていない。トルコが変動相場制を維持することに関して、なんらの揺るぎもない。外貨相場に関して、中央銀行が唯一注意しているのは、インフレ率に悪影響を及ぼさないかどうかということ(注:リラ安は望まないということだと思われます)である。」と述べました。
 総裁は、トルコ・リラに対して過大評価をするような圧力は何もないことを指摘しつつ、中央銀行の年末のインフレ率予測を変更しませんでした。
 今年3回目のインフレ報告書においても、年末のインフレ率予測は6.9%で維持しました。
 総裁によれば、アメリカは国債借入上限を引き上げる、ヨーロッパはより注意が必要、周辺国からくる状況に関してはトルコは準備ができている。
 総裁は、「外国からの資金の流入が急に止まれば、トルコは好況を続けることができなくなる。急激な停止には、急激な介入を行うことができる。急激な停止がなければ、急激な低下もない」と述べました。
 総裁は、中央銀行は金利引き上げの必要性を感じていないことを指摘しつつ、年末まで金利引き上げの可能性がないというメッセージを出しました。
 総裁は、必要があればとることになる対策も、トルコ銀行業界に追加的なコストをもたらさないと述べました。最後に、トルコ経済にとって最も大きなリスクとなっている経常収支の赤字に関しては、年末には二桁にならないだろうと述べました(注:赤字拡大の速度が遅くなるという意味と思われます)。

 最後は、いつもどおり市況です。
 今日のIMKB-100は、寄り付きから大引け間で昨日終値よりも低い水準での取引となりました。寄り付きは先週終値よりも少し低い水準で、その後は後場前半までほぼ横ばいとなりました。その後急落し、最後は再び上昇に転じましたが、結局、寄付きよりも低い水準までで、結局、昨日終値より0.38%下落して、62,296ポイントで今週の取引を終えました。

 為替は、今日はまたリラ安です。
  ドルに対しては0.51%リラ安の、  1ドル=1.6795〜80リラ水準、
  ユーロに対しては0.77%リラ安の、1ユーロ=2.4085〜90リラ水準、
  ポンドに対しては0.30%リラ安の、1ポンド=2.7435〜503リラ水準、
  フランに対しては1.58%リラ安の、1フラン=2.1198〜251リラ水準、
  円に対しては0.92%リラ安の、   100円=2.1717〜72リラ水準、
となっています。

 今日は絨毯ではなく、キリムを紹介します。










おこづかいがドンドンたまる”おトク貯金箱”ポイントボックス
















 






2011年07月29日 01:22

 今日もトルコ経済に関する記事を紹介します。

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 今日は面白そうな記事がいくつも出ていたので、できるだけ紹介したいと思いますが、今日が無理であれば明日以降に紹介していきたいと思います。
 
 まず最初に紹介する記事は、毎年恒例のイスタンブル工業会議所(ISO)発表の「トルコ企業500」についてです。トルコの大都市では工業会議所と商業会議所が分かれているのですが、イスタンブルでも分かれています。なお、この統計は、トルコ全体を網羅していると思われます。
 見出しは「テュルラシュ(Tupras)は、6年間トップの座を明け渡さない」です。
 イスタンブル工業会議所(ISO)が作成した「トルコ500大工業組織調査」によれば、2010年に、売上に関する税を除き、生産物の純販売額によれば、テュプラシュは2005年から最後の調査まで、1位を継続しています。
 トルコの500大工業会社調査の結果が、ISOが行った記者会見で発表になりました。
 売上に関する税金を除き、生産物の純販売額の分野で、208億1,907万リラ(約9,600億円)の販売額により、テュプラシュが1位となり、これに次いで97億4,050万リラ(約4,500億円)でEUAS(発電会社)が、さらに、60億482万リラ(約2,800億円)でフォードが続きました。
 テュプラシュは2010年の販売額で1位となりましたが、同社の販売額は全体(注:明示されていませんが、「上位500社の」という意味だと思われます)の販売額に占める割合は、7.4%から8.2%に上昇しました。
 ISO500の中で、上位10社に入った唯一の公営企業はEUASでした。EUASは2009年の順位を2010年も守りました。2009年に6位であったフォードは、2010年には3位に上昇しました。
 4位には、前年に3位であったOYAK ルノーが入り、5位にはトファシュ(注:フィアットの合弁会社)が入りました。アルチェリッキ(注:家電企業)が6位、7位にはアイガズ(注:もともとはプロパンガスの会社ですが、今は家電部分が大きくなっています。6位と同様に、トルコ最大のコチ財閥の企業です。)、8位にはエルデミル(注:製鉄企業。もともとは公営企業です。)、9位にはICDASチェリッキ(注:製鉄企業)、そして10位にはISDEMIR(注:製鉄企業)が入りました。
 2010年には、上位15社の中には、公営企業が1社、民間企業が14社という結果になりました。
 また、利益の面からは、2010年に最も利益を上げた会社は、2009年と同様に、EUASで、48億5,092万リラ(約1,700億円)の利益を上げました。
 最も利益を上げた2番目の企業はトルコ石油(TPAO)で、12億9,737万リラ(約600億円)の利益を上げました。この2社は公営企業で、利益面からは3位を大きく引き離しています。
 3位は9億2,942万リラ(約430億円)でテュプラシュ、4位はフォード、5位はフィルサ・フィリップ・モリス・サバンジュ、6位はエティ鉱山、7位はアナドル・エフェス・ビール、8位はアルチェリッキ、9位がOYAKルノー、10位がトルコ炭鉱でした。
 利益のトップ10のうち、4社が公営企業で、2009年よりも1社増えました。
 輸出の面からは、ISO500の中のトップ10はすべて民間企業でした。
輸出1位の企業は、2010年も近年と同様に、OYAKルノーで、輸出額は32臆3,695万ドルでした。2位は28億4,909万ドルでテュプラシュ、3位は26億4,372万ドルでフォードでした。
4位はトファシュ、5位はアルチェリッキ、6位は匿名希望の会社、7位はヴェステル(注:これも家電企業です)、8位はICDAS製鉄、9位はペトロル・オフィス、10位はハバシュ(Habas)でした。
トップ10の輸出額がトルコの全輸出額に占める割合は、2009年は13.3%でしたが、2010年は16.6%に上昇しました。
 2010年のトルコの輸出はドル建てで11.5%上昇しましたが、ISO500の厚生会社の輸出は16.3%増加しました。2010年のISO500の輸出の中でもっとも大きな部分を占めた産業は輸送機産業で、26%を占めました。
 トップ50を見た場合、販売額は2009年の48.5%から2010年には49.8%に上昇しました。
 トップ50の輸出は、2009年の50.1%から2010年には51.4%に増加しました。
 また、労働者の数からは、トップ50の労働者数は2010年には30.7%となりました(注:2009年は記載がありません)。

 いつもどおり最後は市況です。
 今日のIMKB-100は、一時期足踏み状態もありましたが、総じて右肩上がりの相場でした。寄り付きは昨日終値よりも少し低い水準でしたが、その後上昇に転じました。前場後半は足踏み状態となりました。後場は上昇で始まりましたが、半ばでまた足踏み状態でした。最後の1時間あまりで急上昇して、最終的に昨日終値よりも2.21%上昇して、62,000ポイント台を回復して、62,430ポイントで今日の取引を終えました。

 為替は、今日もリラ高です。
  ドルに対しては1.24%リラ高の、  1ドル=1.6720〜5リラ水準、
  ユーロに対しては1.69%リラ高の、1ユーロ=2.3920〜5リラ水準、
  ポンドに対しては1.06%リラ高の、1ポンド=2.7238〜306リラ水準、
  フランに対しては1.22%リラ高の、1フラン=2.0767〜819リラ水準、
  円に対しては0.86%リラ高の、   100円=2.1431〜85リラ水準、
となっています。

今日はトルコ石のストラップを紹介します。







トルコ石ではありませんが、、、

ココからはブレスレッドです。

















2011年07月28日 02:09

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 今日もヨーロッパの債務問題に関する記事を紹介します。今日紹介するのは、中央銀行や統計数値ではなく、トルコの重要な政治家、エルドアン首相の発言について紹介します。

 見出しは「今回は、わき道にもそれない」です。
 エルドアン首相は、ヨーロッパで広がっている経済危機がトルコに影響を与えるかどうかに関する問題で、「以前、『わき道にそれる』と発言した。今回は、わき道にもそれそうもない。トルコは、前回よりももっと良い状態である。より強くなっている。全く心配ない。」と述べました。
 アゼルバイジャン訪問に出発する前、エセンボーア空港(アンカラ)で新聞記者からの質問に答えて、ヨーロッパで起こり得る経済危機がトルコにどのような影響を与えるのか、また、トルコ国民に対する助言は何かとの問い対して、「我々は、地面にしっかりと足をつけている。」と答えました。
 西欧で、ヨーロッパで経済危機が発生する可能性があるが、トルコはこれらに対応する準備がすべてできていることを強調してエルドアン首相は次のように話ました。
「以前、『わき道にそれる』と発言した。今回は、わき道にもそれそうもない。トルコは、前回よりももっと良い状態である。より強くなっている。全く心配ない。すべての人は次の点にできる限り注意を払う必要がある。それは、我々は、生産経済と消費経済を分けて考える必要があるということである。
 もしも消費経済に基づいて行動しないのであれば、あるいは生産経済に基づいて行動するのであれば、全く心配することはない。消費もこれに基づいて継続しなさい。しかし、もちろん、消費は、いつでも、すべての人の脅威となる。家族にも、ビジネスマンにも、そして、同様に国家に対しても。今日、トルコが強力であれば、公的支出は現政府が行った節約の結果から行われている。現政府が、以前の政府と同様の無節操な支出を行っていたならば、今日、このような状態にいることはできなかった。」
 エルドアン首相は、トルコ・リラの相場が下がった理由として示されている経常収支の赤字に対して、どのような対策をとることを考えているのか、また、トルコ・リラ相場を競争上の観点からどのように見ているかという質問に答えて、「1,2年前、トルコ・リラ相場が上昇したことにより、いろいろな方面から苦情・不安が出ていた。今度は、トルコ・リラ相場が下落したといって苦情・不安を言い立てている。心配する必要はない。我々はこの中間に再び戻す。しかも簡単に戻す。」と述べました。
 ここからは感想です。いつも強気の首相の、いつもどおりの回答という気がしますが、どこかの首相とは違って、「本当かな」と思わせるのは、エルドアン首相が8年以上も首相であり、しかも総選挙に3回続けて勝って、1ヵ月半前の選挙では50%の支持率(有効投票の半分近くがAKPへの投票)があったからでしょうか,,,,、

 もひとつ、近づいている断食月(ラマザン、アラビア語ではラマダン)についての記事を、手短に紹介します。
 見出しは「ラマザン前の、市場の最新状況」です。
 ラマザン月を前にして、イフタル(注:断食明けの食事)とサフル(注:断食を始める前にとる夜中(早朝)の食事)に使われる食品の価格は上昇することは予想されておらず、収穫時期であるために、季節の野菜と果物の価格は上昇せず、十分な供給がある赤肉(牛肉など)も価格上昇が予測されていないといわれています。
(注:これまでに何度か紹介しましたが、「断食月」は1年で最も食品の消費が多い(!)月となっており、通常、それを見越して食品価格が上昇することが多くなっています。ある意味で、暮れのおせち料理作りのような感じです。断食月が始まる前に、肉類、野菜、豆類、乾燥果物、ソフトドリンクなどを大量に買い込みます。)
 アナトリア通信社(AA、トルコ国営通信社)の記者が関係業界関係者から得た情報によれば、今年は、ラマザン月に消費が増加する食品で、大幅な価格上昇の傾向はありません。
 イズミル市場協会会長は、今年のラマザンは収穫時期と重なっており、野菜と果物を値上げすることは不可能のように思われると述べました。
 毎年、ラマザン月前半で、野菜と果物の価格は上昇しますが、今年はこのような状況にはならないと指摘して、「畑では穫り入れが始まっている。作物を畑においておくことはできない。ほかの季節であれば、値上がりの期待から作物を貯蔵しておくこともありえる。ラマザン月でも、すべての野菜の価格は、この季節としては通常の状態で推移していると考えている。」と述べました。

 いつもどおり最後は市況です。
 今日のIMKB-100は、前場はほぼ昨日終値水準での取引となりましたが、後場は上昇に転じていましたが、最後の1時間あまりで下げに転じ、そのまま一気に昨日終値を割り込み、今日の最安値付近で取引を終えました。最終的に昨日終値よりも0.34%下落して、61,182ポイントで今日の取引を終えました。

 今日は、為替はようやくリラ高に転じました。
  ドルに対しては0.70%リラ高の、  1ドル=1.6940〜5リラ水準、
  ユーロに対しては1.09%リラ高の、1ユーロ=2.4440〜5リラ水準、
  ポンドに対しては0.48%リラ高の、1ポンド=2.7671〜741リラ水準、
  フランに対しては0.17%リラ高の、1フラン=2.1106〜59リラ水準、
  円に対しては0.018%リラ高の、   100円=2.1706〜60リラ水準、
となっています。

 今日はゴディヴァ(Godiva)チョコレートを紹介します。
 かなり前に紹介しましたが、元々ベルギー資本であったゴディヴァ・チョコレートは、現在、ユルケル(Ulker)というトルコのお菓子の会社の子会社となっています。












今日はスイーツです。


















2011年07月27日 01:37

 今日も引き続き経済、もっと言えば、トルコ・リラについてのニュースを紹介します。

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 日本を始め、世界中でドルが下落していますが、昨日もご紹介しましたとおり、トルコでは、と言いますか、ドル・トルコ・レートは依然としてリラ安になっています。この点を何とかしようということで、トルコ中央銀行がリラ安に対抗するための措置をいくつかとったことを昨日紹介しました。今日は、この点に関する追加の記事を紹介します。

 見出しは「ドル(・レート)はなぜ跳ね上がったのか? そのシナリオは、、、」です。
 外貨における(為替レートの)変動が激しくなり、ドル・リラ相場が1ドル=1.73リラに達したため、中央銀行が行動を起こしました。世界中で相場が下落しているドルは、トルコではなぜ跳ね上がったのか?経常収支の赤字に関する懸念と、国際格付け会社フィッチがヨーロッパにおける(債務)危機から最も影響を受ける国としてトルコを名指ししたことが為替レートの変動に影響を与えました。しかし、市場には「政府が望んだためだ」というシナリオから、「外国人がやっている」というシナリオまで、いろいろなシナリオが出回っています。
 昨日(注:25日)、トルコ市場で長い間見られなかった活発な相場が見られました。
 ドル・リラ相場は急速に1ドル=1.73リラを割り込み、中央銀行が「私はここにいる」と言った(注:介入をにおわせるというようない意味です)後で、1ドル=1.71リラまで戻しました。
 しかし、その後再びドル買いの動きが強まり、1ドル=1.72リラまでリラ安になりました。
 これを受け、市場ではさまざまなシナリオが語られ始めました。
 AKP(公正発展党)副党首の一人は、経済担当副首相及び中央銀行総裁といった経済運営責任者が次々と警告を出している点を「管理下の経済危機」というシナリオとして指摘しました。
 このシナリオによれば、経常収支の赤字に懸念を示しているトルコは、リラ相場を下落させて輸入を困難にし、また、輸出を増加させることを望みました。現時点では、このシナリオは成功しています。
 もうひとつのシナリオは、外国人投資家がトルコ中央銀行に金利を上昇させざるを得ないようにすることを望んでいることです。最近1年間、低金利が続いており(金利収入では)十分な利益を得られないでいるところに、さらにリラ相場の下落で7〜8%の被害を蒙っている外国人投資家は、(トルコ中央銀行に)金利を上げさせたいと考えています。そのためにも、中央銀行が適用している対策が不成功に終わったと思わせようと努力しています。
 しかし、中央銀行の手の内は、現時点では非常に強力です。中央銀行は、とりわけトルコ・リラ市場においては、微妙な調整を行うことができるさまざまな手段を持っています。そのため、投資家が短期間で中央銀行の身動きを取れなくすることは不可能用のように思われます。

 もうひとつ、為替など各市場に関する記事を紹介します。
 見出しは「本日の市場終了後、、、、」です。
 イスタンブル証券取引所(IMKB)で取引されている株式は、株価指数で0.56%上昇しました。
 IMKB-100は、後場に578ポイント上昇して61,389ポイントで今日の取引を終了しました。後場は平均株価で0.95%上昇しました。
 前場では237ポイント下落したため、イスタンブル証券取引所の株価指数は1日で341ポイント、0.56%上昇したことになります。
 カパル・チャルシュ(グランドバザール、注:絨毯屋、金細工屋、お土産屋(絵皿、パイプなど)などの小規模な商人が、外貨や金貨なども取引しています)では、ドルの買取レートが1ドル=1.7110リラ、ドルの売却レートが1ドル=1.7150リラ、ユーロの買取レートが1ユーロ=2.4740リラ、ドルの売却レートが1ユーロ=2.4790リラとなっています。
 自由市場では、昨日終値は1ドル=1.7310リラでしたが、今日は1ドル=1.7100リラで始まりました。また、ユーロは、昨日終値が1ユーロ=2.4820リラでしたが、今日は1ユーロ=2.4810リラで始まりました。
 銀行間市場では、ドルの買取レートは1ドル=1.7060〜1.7080リラ、売却レートは1ドル=1.7110〜1.7130リラの間で取引されました。

 いつもどおり最後は市況です。上で紹介したので簡単にします。
 今日のIMKB-100は、寄り付き昨日終値とほぼ同じ水準でした。その後前場はほぼ横ばいで、前場終了にかけて下落しました。後場に入ってすこししてから急上昇しました。しかしそこからは緩やかな右肩下がりで、結局、今日は昨日終値より0.56%上昇して、61,389ポイントで今日の取引を終えました。

 為替は、今日はまちまちです。
  ドルに対しては0.75%リラ高の、  1ドル=1.7100〜5リラ水準、
  ユーロに対しては0.20%リラ安の、1ユーロ=2.4740〜5リラ水準、
  ポンドに対しては0.14%リラ安の、1ポンド=2.7950〜8021リラ水準、
  フランに対しては0.06%リラ高の、1フラン=2.1252〜305リラ水準、
  円に対しては0.09%リラ高の、   100円=2.1856〜911リラ水準、
となっています。

 今日は2008年以降に出版されたFXに関する本を紹介します。
 勿論、新しければ良いという話しではないのですが、2007年から始まったサブプライムローン問題以降、特に2008年のリーマンショック後は環境が激変しているため、新しく出版された本を集めてみました。
 最初は、個人的には非常に感動した(?)1冊です。精神論+技術。

スイング派は一読の価値があるかも?

かなり詳細にテクニックが紹介されています。信じてやってみる?!










おこづかいがドンドンたまる”おトク貯金箱”ポイントボックス













2011年07月26日 01:41

 今日は経済関係の記事を紹介します。

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 今日は「為替介入」の記事を紹介します。日銀ではなく、トルコ中央銀行(TCMB)の話で、また、市場介入ではなく「リラ安に対する市場外での対策」です。
 それでは早速記事を紹介しましょう。

 見出しは「中央(銀行)はドル(の上昇)を抑えた」です。
 中央銀行は、今日から外貨購入入札を中止しました。1ドル=1.7300リラ水準まで下落したドル・リラ・レートは、(中央銀行からのこの)発表後、1ドル=1.7090リラに上昇しました。また、(中央)銀行は、外貨預金準備比率も引き下げました。
 中央銀行から行われた発表では、先週、EU首脳会議で欧州各国の公的債務問題に解決をもたらすために重要な決定が行われたと言及されています。
 発表では、出された決定の適用と市場に対する反映振りを確認するために今後は外貨会購入入札を中止することが適当であると評価されたことが明らかにされ、「この関連で、7月25日(今日)か外貨購入入札を中止した。外貨購入入札に関する中央銀行の戦略を今後時期が来れば再び見直され、本件入札が再開されることになる。」と記されています。
 先週3.15%下落して1ドル=1.7020リラ水準で取引が終了した米ドル・リラ相場は、今週、1ドル=1.7010リラで取引が始まりました。取引開始後、急速な下落で最初に1ドル=1.7200リラを割り込んだリラは、その後、1ドル=1.7300リラまで下落しました。
 中央銀行が今日から始めた外貨購入入札中止の情報が流れた後、ドル・リラ相場は上昇を始めました。現在、自由市場では1ドル=1.7040リラでドルが買われ、1ドル=1.7090リラで売られています。
 一方、ユーロ・リラ相場については、1ユーロ=2.4390リラ水準で取引が始まり、1ユーロ=2.4840リラまで下落したユーロ・リラ相場は、現在、1ユーロ=2.4570リラで取引されています。
 (中央)銀行は、外貨の預金準備率も、長期間の預金については準備率を引き下げました。
 中央銀行は、銀行業界における預金期間が長くなるように支援するため、外貨に関する預金準備率について長期間の預金に関する準備率を引き下げましたが、1年未満の期間の預金に関する準備率は引き下げず、12%で維持しました。
 外貨の預金準備率で行われた変更によれば、1年及び1年を超える期間の外貨預金口座(DTH)については11%から10%に、3年以下の期間のその他の外貨預金口座は11.5%から10%に、3年を超える期間の外貨預金口座は11%から9%に引き下げられました。
 この比率改正により、現在のデータに基づけば、市場にはこれまでよりも5億9,000万ドル余分に流通することになります。

 次に税収に関する記事のさわりだけを紹介します。
 見出しは「税収と徴税額は好調」です。
 トルコでは、今年前半に納税者に対して1,763億7,300万リラ(約8兆円)が課税され、このうち1,227億2,800万リラ(約5兆6,000億円)が徴収されました。
 アナトリア通信社(A.A.、国営通信社)の記者が財務省会計総局から入手した情報によれば,今年前半の徴税率は69.6%でした。
 トルコ全体では、課税額は前年同期と比べて31.5%増加し、徴税額は24.4%上昇しました。2010年前半には1,340億7,291万リラ(約6兆1,000億円)であった課税額に対して、986億2,216万リラが徴税されました。
 1,227億2,800万リラ(約5兆6,000億円)の徴税額の44.8%はイスタンブルで徴税されました。また、イスタンブルでは、744億9,300万リラ(約3兆4,000億円)の課税額のうち、545億9,404万リラ(約2兆5,000億円)が徴税されました。

 いつもどおり最後は市況です。
 今日のIMKB-100は、ほぼ一貫した右肩上がりの相場でした。前場は先週終値よりも低い水準で寄り付き、その後少し下落した後は上昇に転じました。前場の終わりから大引け直前までは、三週終値を少し越えたあたりで横ばいとなりましたが、最後はまた一気に上昇して、最終的に先週終値よりもようやく上昇に転じて2.08%上昇し、61,000ポイント台を回復して、61,048ポイントで今日の取引を終えました。

 今日は、為替はまだリラ安です。
  ドルに対しては1.41%リラ安の、  1ドル=1.7230〜5リラ水準、
  ユーロに対しては1.56%リラ安の、1ユーロ=2.4730〜5リラ水準、
  ポンドに対しては1.31%リラ安の、1ポンド=2.7992〜8063リラ水準、
  フランに対しては3.16%リラ安の、1フラン=2.1383〜437リラ水準、
  円に対しては1.70%リラ安の、   100円=2.1980〜2035リラ水準、
となっています。

今日はオリーブ・オイルを紹介します。日本への売り込みにも力を入れ始めたそうです。




次は、トルコのビールと「国家・国民酒(?)」のラクを紹介します。ギリシャやフランスなどにも、名前は違っても同じお酒があるそうですが、トルコが発祥の地と思われます。





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2011年07月25日 00:35

 今日はいつもと違って、経済以外の話を紹介します。

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 と言っても、また、「キプロス問題」についてです。
昨日(23日)には、北欧ノールウェーで凄惨なテロ事件が発生しました。当然のように、「イスラム過激派か?」と思われていましたが、まだ、詳しくはわかっていないようですが「キリスト教過激派」又は「ネオナチ関係者」との見方が出ています。あまり、先入観を持って物事を見るべきではないという典型的な例かもしれません。

 7月20日は、キプロス問題に関して、重大なターニングポイントの一つでした。
キプロス島は東ローマ帝国支配化でギリシャ語を話す正教徒が多数を占めるようになった後、オスマン帝国支配下でトルコ語を話すイスラム教徒が多数移住するようになりました。オスマン帝国支配からイギリスへの支配が移るのは、19世紀末に帝政ロシアとオスマン帝国の戦争でイギリスの協力を得るためでした。1914年にはイギリスがキプロス島を併合しました。イギリスの支配下にあるキプロスでは、ギリシャ系住民がギリシャへの併合を求めるエノシス運動(テロ活動を含む)を行いました。トルコ系はトルコ人が多い部分はトルコ共和国に帰属させるべきというタクスィム(分断)を主張しました。紆余曲折があり、1960年には1つの独立国として成立しました。
が、上述のとおり、もともと「水と油」ともいえるような全く別々の主張をしている両系住民がまとまるはずもなく、1963年にはギリシャ系のマカリオス大統領が「一方的に憲法を停止」し、両系の間で紛争が勃発しました。いまでもニコシア市内には南北を分ける城壁などが存在していますが、この壁は1963年の紛争の時に作られたものだそうです。
1974年7月15日には、ギリシャ本土の軍事政権の支持を受けた合併強硬派がクーデターを起こしマカリオス大統領の殺害を謀りました。マカリオス大統領はぎりぎりのところで脱出に成功しました。このときトルコはトルコ系住民の生命,財産を守るために、イギリス、ギリシャとの間で結んだ条約の保護国としての権利を行使すると主張して、7月20日にキプロス島に「進攻」しました。これが、最初に書いた「7月20日の記念日」です。トルコ系にとっては、「救済の日」、「安全が確保された日」です。当初、マカリオス大統領はトルコ軍の進攻を歓迎し、7月22日にはクーデター政権が崩壊しました。
 ものすごく、周り道になってしまいましたが、「トルコ側の説明」を理解していただきたくて、書きました。
ウィキペディアなどを見ると「ギリシャ側」の見方だけが書かれていることが多いように感じ、不公平だと思いました。キプロス島が分断されている元を正せば、一緒になれるはずのない2つの民族を無理やり一緒に独立させたことにあるともいえなくないと思います。さらには、独立した後にも、両系の融和が全くうまくいかず、最終的に「多数派の横暴」で1963年に一方的に憲法を停止したのはギリシャ系です。1974年にもギリシャ本土への併合を目指しクーデターを起こしたのも、ギリシャ本国政府とギリシャ系です。クーデターからトルコ軍の進攻及び分断の完了までの間には、ギリシャ系もトルコ系もたくさんの人が亡くなりました。今でも行方不明者(の遺骨)探しが両系の間の議論になっています。ギリシャ系住民だけがトルコ系住民を殺害したとは言いませんが、ギリシャ系住民によるトルコ系の村への襲撃がかなりの数に上り、幼い3人の子供を殺害して風呂桶の中に放り込んでおいた写真が報道され、トルコ世論に火をつけ、トルコ軍進攻を決定付けたとも言われています。

 前置きだけで終わりそうですが、最後にニュースを紹介します。
 もうすでに日本でも報道されていますが、7月19日、エルドアン首相は新内閣発足後の最初の「外国訪問地」として,「北キプロス・トルコ共和国」を訪問しました。
 見出しは「エルドアン首相は、『南キプロスを承認していない』、と述べた」です。
 エルドアン首相は、キプロス訪問前に外交問題に関して重要なメッセージを出しました。EUが「ギリシャ系キプロス」を議長国にしたがっていることを批判しました。また、ガザ地区(パレスチナ、イスラエル)を訪問する計画があることを明らかにしました。
 首相は、キプロス訪問前にエセンボーア空港(アンカラ)で外交問題に関して重要な発表を行いました。首相は、トルコ政府として、北キプロス・トルコ共和国を支持し続けることを明らかにし、EUが「ギリシャ系キプロス」を議長国にしたがっていることを批判し、ガザ地区を訪問することを計画していると述べました。
 首相は、キプロス問題は地域問題として重要であることを指摘しつつ、この問題が解決することにより、地域としてさまざまな問題の解決も同時にもたらすと述べました。
 首相は、キプロス問題をイギリス及びギリシャと一緒に解決する準備はいつでもできていることを強調し、「問題解決のために必要な意思を『ギリシャ系キプロス』が持つのであれば、2つの地域、2つの社会、1つの連邦の枠組みにより、目標に向けて短期間で到達することは難しいことではない。」と述べました。
 首相は、キプロス訪問中、キプロス社会の福祉水準を上昇させるために関係者と会談することを明らかにしました。
 首相は、ギリシャ系キプロスがEUの議長国になる問題に関する質問に対して、「トルコ政府として、この問題への対応は明確である。トルコが認していないギリシャ系キプロスと同じテーブルに着くことは受け入れられない。このような提案をトルコにすること自体が間違いである。EUがどのように考えるかは、我々には無関係である。EUはギリシャ系キプロスを加盟させるときに、このことを考えておくべきであった。キプロスでは、1つの独立国があるわけではない。北にはトルコ系の国家がある。EUの承認する国は南側だけで存在する。誰も我々をだまそうとすべきではない。この瞬間、線で分割されたキプロス島が存在する。ギリシャ系キプロスが議長国になれば、トルコはテーブルには着かない。」と回答しました。

 かなり強気ですが、どうなりますか、、、、、トルコが「加盟候補国」になるときも、「EU加盟交渉開始」のときも、ぎりぎりまでもめました。トルコとしては、「何度もだまされた」と感じていると思います。もちろん、EU加盟国は27カ国あり、重要な問題に関してはすべての国が同意する必要があります。加盟交渉開始のときもギリシャ系キプロスは加盟国でしたが、今度議長国になることは数年前から決まっていた話ですので、EUが譲るとは思えませんので、うまくいけば「6ヶ月間、トルコEU関係が凍結される」ことになると思います。それ以上の問題が生じないことを期待したいところです。

今日はガイドブックを紹介します。










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2011年07月24日 01:26

 今日もトルコ経済に関する記事を紹介します。

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 今日紹介する記事は、国際格付け会社フィッチのトルコ評価に関する記事を紹介します。
 フィッチがトルコに関する評価を上げたとか、下げたという話ではなく、トルコ系在に関する評価を誤っているのではないかという批判があるという話です。
 一言で説明しますと、フィッチはトルコ経済が過熱していると判断したように読める評価を行ったところ、「根拠がない」という批判を受け、反対に「よく読んでほしい、危険だとは言っていない」という反論をしているという記事です。結局、フィッチもトルコ系在の加熱が危機的状況にあるとは見ていないということのようです。
 以下記事を紹介します。

 見出しは「フィッチは、『報告書は、よく読まれていない』と反論」です。
 批判に対して自分の考えと述べたフィッチのトルコ事務所長は、「報告書は十分には読み込まれていない、12月に出した報告書と異なったことは何も書いていない」と述べました。
 信用格付け会社フィッチの経済危機(発生の危険)に関する警告への反発に対して、フィッチのトルコ事務所長はCNBC-eの生放送の中で反論を行いました。
 トルコ事務所長は、「12月の報告書(で書かれたこと)以外には何もない。報告書に関する評価を行う人は、まず報告書をよく読むべきである。我々の行う評価は長期的なものである。私達は不公平な、見当違いな非難を受けている。」と述べました。
 事務所長はトルコ経済が過熱している問題に関しても言及して、信用状態に関して危険な状況にはないと考えていると述べましたs。
 事務所長は次のとおり続けました。「個人ローンの国民所得に対する割合は、未だに低い状況にあると考えている。急速な経済成長の最大の不利益は、貸出の質が悪いことである。そのため、経済成長の速度は減速する必要があると考えている。成長速度が一定で抑えられれば有益ではあるが、直ちに危険な状況にあるとは考えていない。」
 国外(経済状況)の不明瞭さが、今後あり得べきトルコの格付け引き上げの前に立ちはだかる最大の障害となっていると指摘した事務所長は、「国際市場における不明瞭さが増大することは、トルコが国外から借入を必要とした場合に十分に借り入れることができるかどうかに関する危険性が増大しているため、私たちが行った観察の結果を公表したものである」と述べました。
 格付け会社フィッチのアナリストは、トルコ経済で加熱を示す兆候が出ていることを指摘しつつ、トルコは経常収支の赤字問題により、EUの経済危機に対して他の新興国よりもより大きな危険をはらんでいること、また、大きな経常収支の赤字に関連する不明瞭さがあるために、トルコの格付けの引き上げの行方も不明瞭であることを明らかにしました。
 経済大臣は、格付け会社フィッチの行った発表に対して、「フィッチは、またフィッチらしいことをした。」という評価を行いました。経済大臣は、フィッチが現在経済危機の真っ最中にあるアイルランドに対して、つい最近まで最も高い格付けを行っていたことを指摘しました。

 「フィッチが行った評価」に対する評価が正しいかどうかは別として、2008〜2009年にかけてのリーマンショック後の経済危機を乗り切ったときよりも、トルコ経済の状況が「経常収支の赤字」と「民間銀行の外国からの借入増加」の2つの観点から状況が悪くなっている(ショック耐性が下がっている)ことは事実のようです。そのため、上記のフィッチのアナリストの指摘にように、ギリシャ問題、あるいはPIIGS問題の影響がトルコを直撃している可能性が十分あります。このところのIMKBの株価指数の下落、トルコ・リラ相場の下落といった状況は、その最もはっきりした影響と見ることが、現時点ではもっとも素直なように思えます。
 ギリシャ問題の行方も、ユーロ、ドルの行方もまだわかりませんので、その先にあるトルコ経済、トルコ・リラへの影響はまだまだ見通せませんが、十分に警戒する必要があると思います。
 一方、長期的に見た場合、PIIGS問題の行方がはっきりする時期に、「トルコ株」、「トルコ・リラ」の買場である可能性も否定できません。現時点では上にも、下にも、どちらにでも行ってしまいそうな状況ですが、ギリシャ問題の影響をどれだけトルコが蒙るかで、ここ数ヶ月間の「トルコ株」、「トルコ・リラ」の動向がはっきりしてくるように思えます。
 とはいえ、PIIGS問題がすぐに片付くとは思えませんので、まだまだ乱高下があると思っておいたほうが良いように思います。最終的な判断は、皆様ご自身でお願いします。



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今日はトルコ・コーヒーを紹介します。









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2011年07月23日 01:33

 今日も経済に関する記事を紹介します。

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 特に今日は、為替に関する記事をお送りします。このところリラ安で推移していますが、ドルとユーロに対して記録的なリラ安になっているとることで、この件に関する中央銀行総裁の発言を紹介します。
 
 見出しは「中央銀行総裁から外貨に関する警告」です。
 中央銀行総裁は、「公的および民間部門は、外貨借入ポジションを持たないことは有益である」と述べました。ギリシャのために出された決定は重要であり、経済危機の発生はすぐにはないと述べました。
 デニズリ(注:エーゲ海地方の県で、世界遺産にも指定されているパムッカレも所在)で行われた会議で発言した中央銀行総裁は、次のように述べました。
「借入ポジションがあれば、為替レートの乱高下に対する耐性がより少なくなる。借入ポジションがなければ、より安心して変動相場制に対応することができる。借入ポジションを制限することは良いことである。
公的及び民間部門は、外貨借入ポジションを持たないことは有益である。
トルコに関して言及されている唯一のリスクは経常収支の赤字である。
 トルコの状況は、現時点では問題ない。少し良すぎるのではないかと見ている。
 大げさに心配する必要はない。いろいろな可能性に対して、われわれは準備ができている。
 インフレに関する目標は絶対に維持する。
 リーマン・ショック後にある風刺漫画があった。経済学者が二人出てくる。真ん中には消費者が一人。一人(の経済学者)は『貯蓄せよ』と言い、もう一人(の経済者)は『消費せよ』と言う。(真ん中の消費者は)二人の学者をかわるがわる見て、目を回す。そして,漫画の下には、注釈がついている、『我々は経済を回すことに成功した』と。
 低いインフレ率の経済への貢献は、非常に大きい。
 ギリシャのために出された決定が、(この問題が他の国へ)波及するリスクを下げることを期待されており、我々もそのように期待している。
 ギリシャに関して昨日出された決定は、重要である。経済危機はすぐに発生するとは考えられない。」

 もうひとつ、ドルとユーロの相場に関する記事を紹介します。
 見出しは「ドルとユーロで同時の新記録!」です。
 イスタンブル自由市場では、今日も、ドルのユーロに対する上昇は継続しています。大引けに近い時間帯では、ドル・リラ相場は、1ドル=1.7000リラを超えました。ユーロは、1ユーロ=2.4700リラ水準を越えて、リラのユーロに対する相場は史上最安値を更新しました。
 ジュムフリエット(共和国)金貨(注:トルコで一般的な金貨。いわばメイプルリーフ金貨のトルコ版?)も589リラに上昇しました。
(注:ドルに対しても、ユーロに対しても、そして金(Gold)に対しても、リラが全面安になっているということです。)
 最近では、2009年3月末に、最近の状況と全く同じように急激な下落を伴いつつ、この水準にまでドル・リラ相場が下落しました。
 朝、1ドル=1.6700リラで取引が始まり,お昼には1ドル=1.6800リラをも下回ったドル・リラ相場は、夕方にかけて1ドル=1.6900リラをも下回り、その後、ついに1ドル=1.7000リラをも割り込みました。
 ドル・リラ相場は、最近では2009年3月30日にこの水準まで下がりました。
 ユーロ・リラ相場も、昨日は割り込むことがなかった1ユーロ=2.4000リラ巣移住を今日は割り込みました。お昼ころには1ユーロ=2.4000リラを割り込み、現在(注:22日17時ころの記事です)は、1ユーロ=2.4700リラとなり、リラ安記録を更新しています。
 イスタンブル・カパルチャルシュ(グランドバザール)では、24金金地金は1グラム87.60リラとなり、こちらも最高値を更新しました。
 ジュムフリエット金貨は590リラで売られています。
 今日の最高値は、24金地金が1グラム87.70リラ、ジュムフリエット金貨は591リラでした。

 いつもどおり最後は市況です。
 今日のIMKB-100は、前場前半が横ばい、前場後半から大引けまでが緩やかな下落となりました。寄り付きは昨日終値をほんの少し上回りましたが、寄り付き後しばらくして下落した後、一時持ち直した後は、大引けまで右肩下がりの相場となりました。細かく見ると、後場後半はまた横ばいになりました。本日の相場を大きく見ると、先ほど述べたように、前場後半から大引けまでは右肩下がりと見ることができます。最終的には昨日終値よりもさらに1.77%下落して、60,000ポイントの大台を割り込み、59,802ポイントで今週の取引を終えました。

 今日は、為替も全面リラ安です。
  ドルに対しては1.50%リラ安の、  1ドル=1.6930〜5リラ水準、
  ユーロに対しては1.33%リラ安の、1ユーロ=2.4300〜5リラ水準、
  ポンドに対しては1.84%リラ安の、1ポンド=2.7608〜77リラ水準、
  フランに対しては1.77%リラ安の、1フラン=2.0720〜72リラ水準、
  円に対しては1.71%リラ安の、   100円=2.1567〜621リラ水準、
となっています。


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今日はトルコで最もポピュラーな飲み物であるお茶(チャイ)とその他食品を紹介します。







ココからは食品です。







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ここからはブレスレッドです。














2011年07月22日 01:48

 今日もトルコ経済に関する記事を紹介します。

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 今日紹介する記事は、中央銀行の金融政策委員会に関する記事です。
 念のために紹介しておきますと、トルコ中央銀行(TCMB)の金融政策委員会は毎月1回、総裁の下で集まって、中央銀行の金融政策に関する方針を決める会議で、数日後に会議の概要が公開されています。今日紹介するのはその「概要」ではなく、委員会直後の「記者発表」です。
また、オーバーナイト貸出金利なども決まっていますが、トルコの政策金利は、「1週間満期の債権レポの入札金利」を使用しています。これらについての決定も紹介されています。
 以下、記事を紹介します。

 見出しは「中央銀行は金利を固定化した」です。
 中央銀行金融政策委員会は、借入金利を1.50%、貸出金利を9.0%で変更しませんでした。同委員会は政策金利である1週間満期のレポ入札金利も6.25%で維持すると決定しました。
 中央銀行から行われた同委員会に関する発表では、同委員会は政策金利をである1週間満期の債権レポの入札金利と中央銀行の管理下にある銀行間金融市場及びイスタンブル所見取引所のレポ・逆レポ市場で適用される金利を変更せずに維持する決定をしたことが明らかにされました。
 これによれば、1週間満期の債権レポの入札金利は6.25%、(中央銀行のオーバーナイト)借入金利は1.50%、(中央銀行のオーバーナイト)貸出金利は9.0%などですべて、先月と変化はありませんでした。
 発表では、最近の経済活動に関する数値は、4月のインフレ報告書で提示された枠組みをおおむね確認する結果となっていることを指摘しつつ、特別消費で減速が見られる一方で、投資需要は緩やかな動きが見られ、外需については弱いままで維持していることが明らかにされました。
 雇用環境では改善が続いていることが確認され、失業率は経済危機以前の水準に戻ったとの表現が行われたことも明らかにされました。それと同時に、効率上昇が大幅に進んだために単位あたりの労働力経費が低下しましたが、外需が弱いために製造業では設備稼働率が低いままでとどまったことが明らかにされました。
 発表では、次のような表現がとられました。
「短期的に、基本(核)インフレ指標がもう少し上昇することが予想されるとしても、経済活動の減速により、上昇幅は限定的であると予想されている。
 最近、銀行監査監督機関(BDDK)が採った消費者ローンに対する対策と財政政策における事故制限的な対応振りにより、中央銀行が適用している政策と呼応して、相互作用により内需及び外需を管理下におくことができたことを明らかにし、今年第4四半期から経常収支についても改善し始めることが予想されている。
 この評価の方向性に従い、当委員会は、経済活動が減速してきていることと、最近の国際経済において不明瞭さがどんどんと強くなっていることに留意しつつ、現在の政策について変更を行わなかった。このことと合わせて、当委員会が、いくつかのヨーロッパの国々における公的債務問題及び国際的な経済成長に関する不安視が企業家精神(リスク・テイク)に悪影響を及ぼし続ける場合には、金利を段階的に引き上げることが適当になることを明確にした。
 一方、先進国における経済問題がより深刻化する場合には、また、国内経済活動が停滞過程に入る場合には、あらゆる政策を投入して、経済活動を活発化させる方向で政策を使用する可能性があることが言及された。」
 発表では、あらゆる新しい指標又はニュースは、同委員会が将来に向けて政策を変更する理由となりえることが強調された。
 金融政策委員会の概要は、5労働日以内で発表されています。

 いつもどおり最後は市況です。
 今日のIMKB-100は、前場前半が急落、前場後半から大引けまでが緩やかな上昇となりました。寄り付きは昨日終値をほんの少し上回りましたが、すぐに急落し、今日の最安値まで下落しました。少し上昇して、その後前場後半はほぼ横ばいとなりました。後場前半は緩やかな上昇を続け、後半はまた横ばいになりました。大きく見ると、先ほど述べたように、前場後半から大引けまでは緩やかな上昇と見ることもできます。最終的には昨日終値よりも1.22%下落して、61,000ポイントを割り込み、60,882ポイントで今日の取引を終えました。

 今日は、為替もリラ安です。
  ドルに対しては0.36%リラ安の、  1ドル=1.6680〜5リラ水準、
  ユーロに対しては1.61%リラ安の、1ユーロ=2.3980〜5リラ水準、
  ポンドに対しては1.30%リラ安の、1ポンド=2.7131〜99リラ水準、
  フランに対しては0.58%リラ安の、1フラン=2.0329〜80リラ水準、
  円に対しては0.73%リラ安の、   100円=2.1193〜246リラ水準、
となっています。


 今日はトルコのガラス製品を紹介します。
 トルコのガラスは産業向け製品、大量生産品もそれなりの品質です。






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