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2007年07月13日

誇りと思い切り

 やっぱりフェデラーは強かった。
 改修工事のため、センターコートには屋根がない。それが、私たちに不思議な開放感を印象付ける。このセンターコートで行われた今年のウインブルドン男子シングルス決勝では、熱闘が繰り広げられた。昨年のファイナル、今年の全仏オープンファイナルと同じ顔合わせだ。第1シードで世界ランキング1位「芝生の王者」ロジャー・フェデラーと、第2シードで世界ランキング2位「赤土の王者」ラファエル・ナダルの両雄対決である。テニスファンにとって、こんなに楽しみなカードはない。何故なら今回フェデラーは、伝説のプレーヤー、ボルグの大記録に並ぶ「大会5連覇」が懸かっているからだ。そしてロイヤルボックスからは、ボルグ本人が二人の熱戦を観戦している。
 フェデラーとナダルは、互いにテニスを高めあう良きライバル同士である。と同時に二人の関係は、テニス界全体をも向上させる原動力となっているのだ。フェデラーは、様々な重圧を王者の自信を以ってはねのけ、終始リラックスしていた。一方、闘志を燃やすナダルは、強張った面持ちで終始気迫に満ちていた。進化したナダルは集中力と安定感に加えて、芝用に改良したバリエーションを随所に織り交ぜることで、ゲームを優勢に進めていった。ナダルのピンポイントのパッシングショットや強固なストロークを前に、フェデラーは我慢のテニスが続いたが、決して相手のミスを待つことはなかった。ファイナルセット第5ゲーム、ついにフェデラーが動いた。思い切ったパッシングを境に、試合の流れを一気につかむ。そして、彼は勝機を逃さなかった。思い切ったショットを連発し、天才は勝利を自らの手で勝ち取った。スコアは、フェデラーの7−6、4−6、7−6、2−6、6−2。勝利の瞬間、男はコートに倒れ、泣いた。彼は様々な重圧を、自らの力で克服したのだ。勝利は、我が身に自然と転がっては来ない。真の勝利を得るには、気合いと集中力で自らを奮い立たせ、自分のテニスに誇りをもって思い切ってプレイするだけなのではないだろうか。

 6月8日(日)佐野市民音楽祭に混声合唱団「コール・エッコ」が出演した。現時点では最高の演奏だったに違いない。現時点というのは、10月に行われる定期演奏会のことを睨んでのことだ。難しいポリフォニーに挑戦して、発声やハーモニーを見直し、全体に統一感のある模倣を目指した。また、多声部に分かれたアカペラやピアノ付の楽曲では、声部の抑揚を勉強した。しかし僕はその出来に満足できていない。僕はコール・エッコでもっと大きな流れを表現したいからだ。機は熟した。僕は、音楽表現の一つの大きな要素である「時間の概念を打ち破る抑揚」を思い切ってうねらせたいのだ。時に快い風が頬を掠める瞬間のように・・・時に豊満な喜びに我を忘れる永遠のように・・・時に興奮の余り心臓が高鳴る凝縮のように・・・その音楽を妥協なしで実現したいのだ。その為には、練習において同じ時を共有し、分かち合い、高め合う必要がある。僕は、メンバーのそうした結束力を以って、コール・エッコの誇りを高め、思い切ってコール・エッコの音楽を定期演奏会で表現したいと思っている。

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 皆さん!・・・という訳で、「まにえったちゃんたちの井戸端会議」での僕の投稿はこれにて最後になります。今まで本当にありがとうございました!過去の投稿を読み返すと、それぞれの思い出が鮮明に蘇り、胸が熱くなります。ある種、僕の「自伝」?的な記事ばかりです。僕はそういった独自路線?!を貫くことにし、誰にも迷惑をかけずに(笑)、次回から〜初谷敬史のブログ〜孤独な音楽家の夢想にて再出発いたします。どうぞ応援よろしくお願いいたします!

by.初谷敬史

voxhumana at 03:54│Comments(0)

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