俗にMO・MMO(特にRPG系)と呼ばれるゲームの誕生から最近までの歴史。歴史が新しくなるたびに適当になっていくのは仕様。
すべてのネットゲームを網羅するのは不可能なので、主観的にメジャーだと思うもの、ネットゲーム的に存在に意義があるものだけ挙げています。

※2009年9月までフォロアー
<創成期:オンラインゲームの幕開け>
ネットワークゲームは、オンラインゲームという真新しさと完成されたシステムとで
一部のコアなパソコンユーザーを中心に爆発的にユーザーを広げることとなる。
オンラインゲームというジャンルの誕生した瞬間である。
この時期に生み出されたゲームを今でも最高と称えるユーザは少なくない。
特にDiablo、UO、EQは根強い人気を誇り、後世のオンラインゲームに与えた影響は計り知れない。

・1992
Neverwinter Nightsがアメリカオンラインによりサービスを開始する。
従来のチャット及びキャラクター機能にグラフィック面を追加した、世界初のMMORPGと言える。

・1997
ダンジョン探索型(ローグライクゲーム)MORPG「DIABLO」がBlizzard Entertainmentより発売される。
全世界で300万以上の売り上げを記録している。

ウルティマオンライン(UO)が米国で販売開始。日本国内販売は翌月。
レベルではなくスキル制によるプレイヤーの成長という点で、冒険と戦闘を主軸にした今日のMMO・引いてはRPG全般と大きくそのスタイルが異なっている。
スキルの許す限り、あらゆる職業につくことが可能とされており、その自由度は現状でも他のMMOの追随を許さない。

日本発のコンシューマーMORPG「Dragon's Dream」がセガと富士通より発売される。

・1998
ウルティマオンラインの日本鯖の運用が開始される。

日本システムサブライズによるMMOライフストームの発売。二年後にクローズ。
ライフストームは、3年後に発売されるエニックスのMMO「クロスゲート」の原点となる。

韓国のMMO「Lineage」がリリースされる。
当時では主流ではなかった無料DLにより爆発的に数を増やす。
1対1の決闘やクラン(血盟)同士による攻城戦など、PvP要素が多く取り入れられている。

・1999
初めて本格的な3Dグラフィックスを採用したMMO、EverQuestが欧米で発売される。
RACE(種族)とCLASS(クラス)の組み合わせによってキャラクターを作成する。
MOBの攻撃ターゲットを決めるヘイトや多数戦闘を有利に操作出来るクラウドコントロールの概念を生み出す。
また、複数のプレイヤーが協力して戦う強力なレイドという敵の存在も、EQより生まれたものである。
これらの概念は後のMMORPGに影響を与え、EQクローンという言葉を生み出す。今日のMMORPGの多くはEQクローンであると言える。

Asheron's Callが発売される。3DRPG。
初期MMOを支えたMMOの一翼であるが、日本での認知度は低い。
アメリカでは今でも根強い人気を誇っている。


<過渡期:オンラインゲーム市場の拡大と変遷>
一部のコアユーザーのみが行っていた狭いジャンルであったオンラインゲームが市民権を得ていく事となる。
日本国内においては、PSO、FF11、ROなどがその一端を担っていた。
同時に、その影響により、従来のネットゲームにはない固有のローカルルール、単語、言語が多数生まれていく。


・2000
Diablo兇発売。システム基盤は前作のままに、その規模を増している。
ダンジョン型MORPGの完成系として後のネットゲームに大きな影響を与える。

アプサラスがコーエーより発売される。
これ以降、次第にコンシューマーメーカーがネットゲームへと進出してくる。

ドリームキャストを使ったMORPG「ファンタシースターオンライン」がSEGAより発売される。
コンシューマーゲーム機による初の大型ネットゲームということもあり、ネトゲの認知度が爆発的に広がる。
後にPSOはFF9、DQ7を破り日本ゲーム大賞を受賞した。
チート行為によるアイテム増殖や不正利用が問題となった。

・2001
エニックスよりクロスゲート(7月)ディプスファンタジア(12月)という2タイトルのMMORPGが発売される。

Diablo恭板ゥ僖奪「Lord of Destruction」が発売される。

・2002
スクウェアがPS2でファイナルファンタジー11を発売。コンシューマーゲーム機による国内初のMMORPGである。
スクウェア独自のオンライン・サービス「PlayOnline」を介して提供されている。
ハードの普及率とFFのネームバリューによって数十万アカウントのユーザーを獲得した。
そのシステムはEQに酷似し、EQクローンとも一部では呼ばれている。
機種・国・言語によるサーバー分割がされておらず、ボーダレス化が行われているのが特徴。
後に、PC版・X-BOX360版なども発売される。

韓国のMMORPG「ラグナロク・オンライン」の正式サービスが開始される。
2Dのキャラクターと3Dのフィールドという独特のグラフィックが特徴。
そのために、当時の外の3DMMORPGよりも要求スペックが低く、気軽に参加することが出来た。
独自のコミュニティが形勢された結果、「横殴り」「ノーマナー」などのRO発祥となる多数の言語を作り出した。

・2003
「ファンタシースターオンライン エピソード1&2」(X-BOX)がSEGAより
「信長の野望オンライン」(PS2)がコーエーより
「みんなのゴルフオンライン」(PS2)がSCEより発売される。
この年はコンシューマーゲームのネットゲームが多数発売された。

ネクソンジャパンの運営する「メイプルストーリー」が12月に運営を開始。
横スクロール型のアクションRPGという今までにないシステムが特徴。
通常料金無料、アイテム課金型のネットゲーム。


<初期成長期:無料型MMOや様々なゲームジャンルの確立。オンラインゲームの多様性>
月額無料アイテム課金制のネットワークゲームが爆発的に増えていく。
2006年度調べでは、アイテム課金型オンラインゲームは前年度比71.2%増の302億円の市場規模を誇っている。今後もアイテム課金型オンラインゲームの規模は広がり続けるだろうと予測されている。アイテム課金制のゲームは韓国産のものに多く見受けられ、日本でも増加の傾向にある。
ジャンル自体も、モンスターハンターや鉄機、FEZなどを代表に従来のRPGの枠に留まらない様々なゲームが生まれた。

・2004
3月、鉄騎大戦がカプコンよりX-BOXで発売される。
鉄騎大戦は前作の鉄騎から本格的戦闘用二足歩行ロボットの操縦シミュレーションとして話題を集めていた。
翌月、同じくカプコンからPS2で狩猟型MOアクションゲーム「モンスターハンター」が発売される。

トゥルーファンタジーライブオンライン(TFLO)の開発が中止される。
開発は三年間に及び、βテストまで予定されていた。(実際にテスターの応募も行われていた)
グラフィック部分は既に完成していたが、ネットワーク部分が未完成だったために開発中止措置が取られた。
このような形でネットゲームの開発が中止されたのは初の事件。

リネージュ(韓国、NCソフト)が日本で正式サービスを始める。
前作のPvP要素である攻城戦に新要素を加えて進化させている。
また前作では弱かったグラフィック面も、格段に変貌を遂げている。

Blizzard Entertainment社のMMORPG、World of Warcraft(WoW)がサービスを開始した。同社の「ウォークラフト」シリーズの世界観を継承している。MacOSでも動作するという特徴がある。
プレイヤーは「Alliance陣営」・「Horde陣営」と呼ばれる二つの陣営のどちらかに所属して戦争を行うという設定であり、対立する陣営とは一切のコミュニケーションを図ることが出来ない。またPvP・RPPvPサーバーでは、スパイ行為を防止するために、同一アカウントではどちらかの陣営にしかキャラクターを作成することは出来ない。
2007年現在、有効アカウントが750万を超え、MMORPG史上最も成功したタイトルと呼ばれている。しかし、日本でのサービスが行われていない影響で、一部のコアユーザーを除いては国内の認知度はあまり高くはない。

エバークエスト2(EQ2)がソニーオンラインエンタテインメント(SOE)によりサービス開始される。
日本語版は2005年6月16日から2006年6月30日までスクウェア・エニックス、2006年7月1日よりSOEによってサービスが提供されている。
リアルな見た目が追及された結果、要求スペックがとても高く、現行の最高スペックのPCが必要になる。
また日本の販売代理店がないなどの問題により、国内での浸透性は薄い。
ただしBOTやRMTなどの不正対策が他に類を見ないほど本格的に実施されており、サービスの質は高い。

・2005
大航海時代の世界観をベースにしたMMORPG「大航海時代Online」がコーエーより発売される。
従来のRPGと異なり、探検・交易・海戦などといった要素にも力が注がれている。

4月、韓国のNEXON社が開発したマビノギの日本サービスが開始される。
韓国でのサービスは2004年6月からである。現在はX-BOX360でのリリースも予定されている。

Master of Epic -The ResonanceAge Universe-(MoE)が正式リリースを開始する。
このゲームは開発がハドソン。運営はゴンゾロッソオンラインによって行われている。
ResonanceAgeというネットワークゲーム(正式リリースはされていない)を元に作られている。
ResonanceAge初期はレベル制だったが、現在では完全スキル制である。
当初は月額課金型のスタイルだったが、2006年5月以降は基本無料アイテム課金型になっている。

・2006
2月、FANTASY EARTH 〜THE RING OF DOMINION〜 がスクウェア・エニックスより発売される。
最大100人での多対多の戦闘が中心となったアクション型オンラインゲーム。
FirstPersonStrategyと呼ばれるFPS(FirstPersonShooter)とRTS(Real-timeStrategy)の融合したシステムが特徴。
11月に運営がゲームポットへと移管され、それに伴い名称がFANTASY EARTH ZEROに変更される。

ときめきオンラインがサービスを開始。運営はコナミ。対象はPC。
従来のネットゲームとは異なり、仮想の学園を舞台にしたコミュニケーションツール的な側面を持つ。
翌年7月にサービスを停止する。

セガよりPSOの続編に当たるファンタシースターユニバース(PSO)が発売される。
オンライン対応。PS2、X-BOX360、PCにて発売されているマルチプラットフォームMORPG。

・2007
モンスターハンターフロンティアオンラインがカプコンより、PCにてリリースされる。

ケイブの開発した真・女神転生IMAGINEのサービスが4月に開始される。
アイテム課金式のMMORPG。
課金式クジによるユーザーとのトラブルが発生したことでも有名である。

・2008
総開発費12億円という宣伝で話題を集めた、Soul of the Ultimate Nation(ゲームオン)が4月にサービスを開始する。

6月、ブラウザゲームのRTS「トラビアン」の国内正式サービス(JP1)が開始される。

11月、WoWの拡張パック第二弾「Wrath of the Lich King」が発売される。
発売より24時間で280万本、一ヶ月間の販売数は400万以上というMMORPG市場で最大の売り上げを誇った。
またこの拡張パックの発売の影響を受け、全世界における登録者数は1150万人を突破した。

NCsoftのAionが韓国で正式サービスを開始。
OBT中には同時接続者数が20万人を記録した。
翌月、2008年韓国ゲーム大賞を受賞。
日本でのサービス開始は翌年の7月19日。


<中期成長期:ネットゲームの浸透と拡散、その功罪>
かつては一部のコアユーザーのみが触れていたMMORPGというジャンルも、現在では広くのゲームユーザーへの浸透した結果、一つのゲームジャンルとして確立した。ネットゲームが一部のごく限られたユーザーのものであるという認識は、前時代のものとなりつつある。
しかしながら、多数のネットゲームが生み出された事で、日の目を浴びる事なく消えていったゲーム、あまりにも粗雑な内容で消費者から見限られたゲームも少なくはない。また、ジャンルとして成立してしまった事で、RMTやアカウントハックなど犯罪の温床となってしまっている部分も決して避けては通れない問題である。
そんな中、各社はソーシャルアプリやブラウザゲームなど、従来のMMORPGとは異なる方向性を模索し始めている。

・2009
Meteor Gamesが開発中のMMORPG「Twin Skies」がFlashをベースとした2Dゲームへ路線変更された事が発表される。理由は世界的な経済情勢の悪化。
経済悪化による開発中止、計画変更などは他にもいくつか見られ、世相を映した流れとも言える。

3/3にリネージュが月額無料アイテム課金型形式に変更された。

4月、ベクターの運営するブラウザRTS「ドラゴンクルセイド」のサービスが開始される。
また、7月には同社のブラウザRTS「ブラウザ三国志」のサービスも開始される。
ブラウザタイプのRTSはトラビアン以降、その数を増していき、この年だけでもカオスロード(CJインターネットジャパン)、英雄の城(ガーラジャパン)、カーンウォーズ(SeedC)など、多数のRTSがサービスを開始した。

8月、ジークレストが運営するMMORPG「トリックスター・ラブ」で不正アクセス・不正ログインへの対策として、全ユーザーのパスワード強制変更措置が取られる。
ネットゲームにおけるアカウントハックの被害は年々増加の一途を辿り、その対策は運営側ユーザー側双方に求められている。

8/21 ウェブブラウザ上のみでプレイ出来るMMORPG「みんなの冒険大陸 カナン」(NHN Japan)が国内で発表される。従来のMMORPGのようにクライアントソフトをDLする必要がないのが最大の特徴。
クライアントソフトが不要のFlashベースのMMORPG「フラゴリア」(発売元:アクワイア)のアルファテストも9月以降行われている。クライアントソフト不要のブラウザゲームタイプのMMORPGは今後増加傾向にあると予想されている。