妻の膨れっ面にほんの少し赤みが差してきたような気がしました。
「ところで、香澄は村瀬のどんなところに恋をしたんだ」
「……恋をした訳じゃありません」
妻は意外な答えをします。
「どういう意味だ? 村瀬が好きになったから、俺と別れたいんじゃないのか?」
「好きということと、恋とは違うと思います」
「意味がわからんな。村瀬は香澄に恋をしていると思うぞ」
「さあ……どうでしょうか……」
妻は何か考え込むような顔付きをします。
「そもそも、どうして俺と別れたいんだ」
「別れたい訳じゃありません」
「確かに別れたいと言ったぞ」
「それは、あなたと結婚したまま裏切り続ける訳には行かないからです」
「本当は別れたくないのか?」
私が妻の表情を伺うと、妻はきっとした視線を私に向けました。
「いえ、今は別れたいです。昨夜のような嫌らしいことをするあなたとは、
一緒にいたくありません」
妻は怒ったようにそう言うと視線を落とし、黙々と食事を続けました。
私は苦笑して食事を終えると、テーブルを離れました。
書斎に戻ると、携帯電話のライトが点滅しています。
見ると何件も同じ番号から着信がありました。私はその番号へ折り返しの電話をします。
「もしもし」
「香澄さんはどんな様子ですかっ!」
やはり電話の主は村瀬です。私は携帯電話の録音ボタンを押しました。
「村瀬か?」
「はい」
「何を考えているんだ、君は。自分の立場を考えてことがあるのか」
「……すみません。香澄さんのことが気になって気になって仕方
がないのです。夜も寝られないほどです」
「そんなことを言われても俺は知らん。溜まっているからだ。マスをかいて寝ろ」
「……」
「なんだ、何と言った?」
「それでも寝られないのです……ご主人があんな写真を送って来たせいです」
冗談で言ったのですが、村瀬は本当に香澄の写真でマスターベーションに耽ったようです。
冗談で言ったのですが、村瀬は本当に香澄の写真でマスターベーションに耽ったようです。
「呆れた奴だな」
「香澄さんを虐めないで下さい、お願いします」
「面倒みきれん。香澄の様子が知りたければまた写真を送ってやるからしばらく待て」
私はそう言い放つと、まだ何か訳の分からないことを言っている村瀬を
無視して電話を切りました。
(相当イライラしているな……)
私が予想した村瀬の弱点の一つは、彼が妻の身体に溺れ切っていたことです。
村瀬は妻と経験するまでは童貞だったそうですし、妻と村瀬とのセックスでは
当然妻が教える立場だったことでしょう。
年上の成熟した女体の魅力というのは、ただでさえ一度体験してしまうと
麻薬のように引き付けられるものである上、そういうシチュエーションは熟女好みの村瀬に
とって理想です。ですから余計に現在の禁欲生活は堪えるでしょう。
私がかつて結婚前の妻と、6年間にわたって遠距離恋愛を貫いたのも、
正直言って童貞だからできたことです。
一度女体の素晴らしさを知ってしまうと、若くて性欲旺盛な時期に禁欲生活などなかなか
出来るものではありません。
私はふとあることを思いついて書斎に向かい、パソコンのスイッチを入れます。
そしてワープロソフトを立ち上げるとある文章を打ち始めました。
何度か推敲を繰り返して完成させるとプリントします。
次に、携帯電話に装填してあったメモリカードをパソコンのカードスロットに差し込み、
先ほどの村瀬との会話を取り込んで、オーサリングソフトで編集したものを
再びメモリカードに戻します。
(あと、必要なのは衣装だな)
私は寝室に向かうと箪笥の引き出しを探りました。
そして妻が村瀬の前で身につけたという下着
を取り出したのですが、奥の方に白い布が丸まっているのを見つけました。
(おや?)
引っ張り出して広げて見ると、それは妻に着せた白いボディスーツでした。
妻は昨夜汚れたボディスーツを浴室で洗った後そのまま干して、
乾いたものをタンスにしまったようです。
(どうして捨てなかったのかな……)
そんな恥ずかしい衣装を捨てて、誰かに見られるのを恐れたのかもしれませんが、
自らを恥辱に追い込んだボディスーツを洗濯して取っておいた妻の心理が良く分かりません。
私はそのボディスーツを手にとり、プリントした紙と携帯電話、デジカメ、ICレコーダー、鋏、
そして黒いマジックペンを手に持ってリビングに戻りました。
妻はリビングのソファに腰を下ろし、フルートの楽譜に目を落していました。
私は妻の隣りに坐ると、例のボディスーツをテーブルの上に置きます。
妻の顔色がさっと変わりました。
「香澄はこの衣装が気に入ったみたいだな」
「き、気に入るわけないじゃありませんか」
「そうか、それならどうして捨てずに取っておいたんだ」
妻は咄嗟に答えることが出来ず、パクパクと口を動かしています。
私はかまわず続けました。
「村瀬からさっき電話があったぞ」
「えっ?」
妻は表情をこわばらせます。
「香澄のことが気になって仕方がないそうだ。ズリネタに使うから写真をまた送って
欲しいとも言っていたな。しかし、そんな状態の奴に、昨日のように俺に
抱かれながら気をやる香澄の写真を送ったら嫉妬で頭がおかしくなるかも知れん。
だから、奴が気に入るような写真を取り直して送ってやろうと思う。協力してくれ」
「な、何を言っているんですか。彼がそんなことをいうはずがありません。
真一さんを侮辱するのもいい加減にして下さいっ」
妻は目を三角にして怒り出します。私はわざとらしく溜息をつくと
「嘘だと思うのならこれをきいてみろ」
と携帯電話のスイッチを入れました。
(香澄さんのことが気になって気になって仕方がないのです。
夜も寝られないほどです。ご主人があんな写真を送って来たせいです)
(溜まっているからだ。マスをかいて寝ろ)
(はい)
(また写真を送ってやるからしばらく待て)
(お願いします)
私と村瀬の会話を聞き終えた妻は呆然とした顔をしています。
「言ったとおりだろう」
「……」
先ほどの村瀬と私の会話をパソコンで適当に編集し、順序を入れ替えたものです。
よく聞くと不自然なところもあるのですが、
動転した妻はそこまで気づかないようです。
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