細身のシャイボーイさんに出会ったのは、今年の2月。横浜でお気に入りの場所を聞く取材のはずが、ワンマンライブで初恋の鈴木さんに告白してフラれた話に急展開。彼の素朴さにやられて、もう一度会いたくなってメールを打ってみたら、「横浜の自宅で最後のラジオ収録があるので来てください」との連絡が。えっ、ラジオ!?  どーゆーこっちゃ? そういえば、やけにいい声だし、滑舌もいいし…。真相を確かめるべく、いざ、彼の実家の横浜・東戸塚へ。

15

──ラジオの収録ってどういうことですか?

 

「私の夢はラジオパーソナリティなので、昨年の4月からPodcastでラジオを毎週配信しているんです。実は、来週からこの実家を離れて都内で一人暮らしすることになりまして、今日が横浜での収録最終日なんです」

 

──んんっ、ラジオパーソナリティ!? ミュージシャンじゃなかったんですか?

 

「そもそもの出発は、音楽じゃなくてラジオです。元々ラジオが大好きなんですけど、今、ラジオの人気がないんですよ。このままじゃラジオがなくなっちゃうって思って、なくさない方法を考えたのが、自らラジオパーソナリティになることでした。それからギターを始めて、しゃべりの練習にもなるからとライブをしていた訳です」

 

──でも、どうしてラジオを好きになったんですか(若いのに)?

 

「中学生で初恋をして、その子とうまくしゃべれるにはどうしたらいいかって考えた時に出会ったのが、おしゃべりがメインのメディア、ラジオでした。パーソナリティのしゃべり方のマネをしたら、彼女が笑ってくれたりして…。なんて妄想しながら、初恋が終わった後もずっとラジオを聞いてました」

 

──しかし、自分でラジオ番組を作るだなんて。大変じゃないっすか?

 

「構成作家も入れてますが、構成、進行、録音、編集、歌の全作業を自分でやっています。特にしゃべりの部分は、アゴがシャクれているのでパーソナリティとしては大きなハンデ。音がこもりやすいタ行、カ行とかは発声しにくいので、最初の頃は苦労しました。かしこまり過ぎてもおもしろくないですし、丁寧な口調を突き詰めてもアナウンサーには勝てない。おもしろい芸人さんたちが出せないような程よい丁寧さ、誠実さを出せたらと思っています」

 

──おお、つか、結構大マジメなんですね。

 

「ラジオだけで食べていけるように、今年の4月からはスポンサーを入れています。スポンサーからいただいたお金で、機材を買ったり、構成作家にギャラを払ったり、自分の生活費に充てたりしているんです」

 

──本気の「ラジオ人」ですね……今後の展望は?

 

「まずはラジオの世界を盛り上げたいです。そのために私の使命は、おもしろいラジオ番組を作って、リスナーの数もラジオパーソナリティの数も増やすこと。構成作家やパーソナリティ志望の人がいたら、制作の技術を教えたり、自分の番組に出てもらったりして、私の番組からラジオ人が育っていけばいいなと思っています。そしてゆくゆくは、ラジオ局を作りたいです」 

 

26歳、細身のシャイボーイさんのアツい夢。恋バナをする時と違って、イキイキと輝いている彼を応援せずにはいられない! 

 

【細身のシャイボーイさんのグッときたラジオ番組おしえて!!】


『安住紳一郎の日曜天国』

毎週日曜 午前10:00~11:55放送 TBSラジオTBSアナウンサー・安住紳一郎がパーソナリティを務めるトークバラエティ。

「毒舌があったり、テレビとは違った安住さんの一面が見られます。言葉が聴きやすくて、滑舌、発声、ボキャブラリーも豊富。安住さんスゴい!」

 

『月曜JUNK 伊集院光 深夜の馬鹿力』

毎週月曜 25:00~27:00 TBSラジオおよそ20年続く超人気番組。パーソナリティは、タレントの伊集院光。「私がラジオを聴き始めた10年前からご活躍されている大御所の番組。だから入りづらいかも…思っていたんですが、いきなり今から聴き始めても入り込めます!」

 

細身のシャイボーイさん

1989年1月10日生まれ。東京海洋大学在学中に作詞・作曲活動を始め、銀座の流しとして歌う。ライブ時は、船乗りの制服を着用する。夢はラジオスター。昨年4月からPodcastで『細身のシャイボーイのアコースティックラジオ』を毎週日曜に配信し続けている。


※本記事は毎月25日頃、各店舗で配布している『VVマガジン』最新号からお届けしております